JPS5910051Y2 - 収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （目白勺） 本考案は容器本体積み上げ用の載置バーを有する収納容
器の改良に関する。

近時、機械部品や食品等を収納する収納容器においては
、容器本体の積み上げ用の載置バーを有するものが提供
されている。

載置バーは容器本体の両端に回動可能に枢支されており
、回動を利用して後述するごとく収納容器の積み上げ・
積み重ねをワンタッチで変更できるという便利な利点を
有するものである。

然しながらこの載置バーは容器本体とは別体でありこれ
から突出しているため、容器本体を上下多段に積み上げ
たとき、横方へ並べるときに、突出部分が邪魔になると
いった不都合がある。

本考案は上記した事情に鑑みなされたものであり、その
目的は、容器本体を上下多段に積み上げたとき、或いは
横方へ並べたときに、載置バーが邪魔にならぬ様にする
ことにある。

更に本考案の目的は、載置バーが容器本体持ち運び用の
把手として利用され載置バー枢支部分が破損するおそれ
、及び容器本体に設けた表示部等が載置バーによって隠
れてしまうおそれを防止するにある。

（構或） 本考案は、容器本体１の両端例えばこのうちフランジ２
の両端に、容器本体１積み上げ用の載置バー３を回動可
能に枢支した収納容器を対象とするものである。

ここでは容器本体１は機械部品や食品等を収納するもの
であり、例えばプラスチックの一体或形により作製され
ている。

フランジ２は容器本体１の上面開口周縁に設けられてい
る。

フランジ２は図面に示す例の場合には、長辺側について
は上フランジ４及び下フランジ５から構或され、短辺側
については上フランジ６及び下フランジ７から構威され
ている。

載置バー３は容器本体１の積み上げに使用するものであ
り、これは第６図に示す様に容器本体１の例えば長辺側
の両端に計二個枢支されている。

載置バー３は、図面に示す例の場合には第５図から明ら
かな様にほは゛コの字形状をなし、長辺側の上フランジ
４下フランジ５と平行な枢支部８と、短辺側の上フラン
ジ６下フランジ７と平行な載置部９とから構或されてい
る。

この例の場合載置バー３は、第６図に示す様に矢印Ａ方
向及び反矢印Ａ方向へつまり内方及び外方へ回動可能と
されており、矢印Ａ方向へ回動させたときに上フランジ
４に設けたバー嵌合用の凹部１０に嵌め込まれる様にさ
れている。

この状態を第３図に示している。ここで載置バー３の機
能である容器本体１の積み上げについて説明する。

即ち第６図に示す様に載置バー３を内方へ回動させた状
態で、別の収納容器Ｃの底壁１１を上方から載置バー３
の載置部９に載置させ、以て容器本体１の積み上げを行
なうものである。

この場合には内容物を容器本体１内に収納した状態で収
納容器の積み上げが可能となる。

尚、空箱時には、第７図に示す様に載置バー３を外方へ
回動させた状態で、別の収納容器Ｃを上方から嵌め、以
て収納容器を重ねて全体容積を小さくするものである。

さて、本考案の要部構戒について説明する。

即ち本考案にあっては、載置バー３を枢支する容器本体
１の部位を、当該載置バー３が容器本体１から横方へ突
出せぬ様に内方へ窪ませて窪部１２を形或している。

図面に示す例の場合には第１図及び拡大図である第４図
に示す様に、フランジ２のうち長辺側の上フランジ４の
部位を内方へ窪ませ、これにより上フランジ４の中間部
分の幅寸法Ｌ１よりも載置バー３枢支部分の幅寸法Ｌ２
を小さくしている。

この結果、第５図から明らかな様に載置バー３の枢支部
８は長辺側の上フランジ４下フランジ５から突出せぬ様
にされている。

尚、図面に示す例の場合には第５図から明らかな様に載
置バー３の枢支部８の外周と、上フランジ４の外周とは
一致する様にされている。

また本考案にあっては、載置バー３を外方へ回動させた
ときに当該載置バー３が容器本体１から上方及び横方へ
突出せぬ様に載置バー３を載置して収納する収納凹部１
３を、容器本体１に設けている。

収納凹部１３は、図面に示す実施例の場合には第１図及
ひ゛第４図から明らかな様に載置バー３のうち主として
載置部９を収納する構或である。

即ち収納凹部１３は、図面に示す例の場合には第２図か
ら明らかな様にフランジ２のうち短辺側の上フランジ６
内方側に設けられている。

本考案にあっては収納凹部１３を設けたことから、載置
バー３を外方へ回動した際には第２図に示す様に、載置
バー３は収納凹部１３内に確実に納められる。

第１図において１４は容器本体１の内面側に設けた突条
であり、瞬間１５を有している。

この隙間１５に仕切板（図示せず）を挿嵌すれば、容器
本体１内の空間部を適宜分割でき用途を同じくして種類
の異なる内容物例えばボルトとナットとを区分けして収
納するに便利である。

尚図面に示す例の場合には長辺側の上フランジ４を窪ま
せており、この窪みによる強度低下を補ラ等の事情によ
り第１図に示す様にリブ１６，１７を突設している。

従ってリブ１６，１７に相当する位置の容器本体１内面
に、仕切板挿嵌用の突条１４を図示はしないが突設すれ
ば、かかる位置に突設した突条１４が補強リブの作用も
兼ねる利点が得られる。

（効果） 載置バー３を枢支する容器本体１の部位を内方へ窪ませ
ていると共に、収納凹部１３を容器本体１に設けている
本考案にあっては、載置バー３は容器本体１から外方へ
は突出しない。

従って第８図に示す様に長辺側の上フランジ４下フラン
ジ５が接触するごとく容器本体１を並べた場合であって
も、載置バー３特にはこれらの枢支部８は外方へ突出せ
ず邪魔にならない。

同様に、第９図に示す様に短辺側の上フランジ６下フラ
ンジ７が接触するごとく容器本体１を並べた場合であっ
ても、載置バー３特にはこれの載置部９は外方へ突出せ
ず邪魔にならない。

勿論、第６図に示す様に容器本体１を上下多段に積み上
げた場合であっても、第７図に示す様に容器本体１を上
下多段に積み重ねた場合であっても、載置バー３は邪魔
にならない。

ところで載置バー３は前述したごとく容器１の積み上げ
用のものであるが、載置バー３は容器本体１の両端に位
置するから、誤まって持ち運び用の把手として使用され
るおそれがある。

これは、載置バー３は容器本体１の両端に位置する関係
上収納凹部１３を設けない場合には載置バー３は例えば
第３図に二点鎖線で示すように容器本体１の外面側に位
置してしまい、持ち運び用の把手として丁度手頃な位置
となるからである。

そのため作業者は載置バー３を持ち運び用の把手と誤ま
り、ここを握んでしまう。

この結果、載置バー３特にこれの枢支部分が破損するこ
とが往々してある。

これは、載置レバー３は専ら容器本体の積み上げ用とし
て設けられており、強度が持ち運び用としては必ずしも
充分ではならないからである。

この点本考案にあっては載置バー３は第１図や第２図に
示す様に収納凹部３に収納されるから、持ち運び用の把
手として利用されるおそれを無くし得、上述の問題を解
消できる。

また機械部品や食品等を収納した収納容器の場合には、
収納物の種類・量などを表示した表示部を収納容器の側
壁外面に設け、この表示部を作業工程において光電管装
置等の検索手段によって検索することがよく行なわれる
。

この場合載置バー３が第３図に二点鎖線で示すように容
器本体１の外面側に位置した場合には、表示部が載置バ
ー３によって部分的に隠れてしまうことがある。

例えば第１図に二点鎖線で示す様に容器本体１の載置バ
ー３側の外面に表示部１８を設けたとすれば、その表示
部１８が載置バー３によって部分的に隠れてしまう。

この場合、光電管装置等の検索手段によっては検索が不
可能となったりこれにミスが生じてくるおそれがある。

この点本考案にあっては載置バー３は収納凹部１３に収
納されるから上述の不都合は生じない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一例を示し、第１図は容器本体全体の斜
視図、第２図は要部の拡大断面図、第３図は要部の側面
図、第４図は載置バーの枢支部分を拡大して示す斜視図
、第５図は容器本体全体の平面図、第６図は容器本体を
積み上げた状態の縦断側面図、第７図は容器本体を積み
重ねた状態の縦断側面図であり、そして第８図及び第９
図は容器本体を並べた状態の要部の拡大斜視図である。 図中、１は容器本体、２はフランジ、３は載置バー、１
２は窪部、１３は収納凹部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体の両端に容器本体積み上げ用の載置バーを回動
   可能に枢支したものにおいて、載置バーを枢支する容器
   本体の部分を、当該載置バーが容器本体から横方へ突出
   せぬ様に内方へ窪ませると共に、載置バーを外方へ回動
   させたときに当該載置バーが容器本体から上方及び横方
   へ突出せぬ様に載置バーを載置して収納する収納凹部を
   、容器本体に設けて戒る、収納容器。