JPS589976Y2 - 横引障子の引寄せ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は横引障子の引寄せ装置に関し、該装置と障子の
組立又は分解が簡単で、かつ引き寄せの保持能力に秀れ
、その他従来にない特徴を有するものを提供するもので
ある。

本考案の実施例を示す図において、横引障子は引違い式
の内側障子１と外側障子２で主として構成され、障子が
互いに閉じられた場合に一方の召合せ框３と他方の召合
せ框４が相対し、各召合框に形成されたＬ字形の一対の
煙返し５，６が互いに噛み合う。

クレセント７は内側障子１の召合せ框３に固着され、ク
レセントの回転掛合子８と噛み合う固定掛合子９が外側
障子２の召合せ框４に固定されていて、両相金子が互い
に噛み合うことにより、両召合せ框３，４が相対的に引
き合って両種間が密封される。

この密封はクレセント７の近くにおいては強いがそれか
ら離れるに従い弱くなる。

そこで３合せ框の上下両端とクレセントの中間の所１０
にも各々引き寄せ手段１１を設けて密封するようにすれ
ば、両召合せ框の全長にわたってほぼ均一の強さで密封
される。

さらには、内側の召合せ框３にも引き寄せ手段１２．１
２’設けて、この召合せ框３を内側に引き寄せれば、召
合せ框３と窓枠１３間が密封される。

上記中間の引き寄せ手段１１は引寄せ部材１４と、ピン
１５と内側ケース１６と外側ケース１７と昇降部材１８
で主として構成されている。

引寄せ部材１４は板状の噛合部１９と該噛合部から直角
に曲げられた板状部２０で形成されている。

噛合部１９は召合せ框３の外壁２１の外側に設けられて
、両方の召合せ框３，４が相対した場合に、煙返し６の
裏側に噛み合う。

板状部２０は外壁２１の外側から内側に延びていて、こ
の板状部２０が障子の内側つまり矢印方向Ａに移動する
と、噛合部１９が煙返し６を同方向に引き寄せて、召合
框３にとりつけられたバッキング２２が相手側の召合框
４に押しつけられて両召合框間の隙間を密封する。

内側ケース１６は直方形の筒状体で形成され、そのケー
スの開口部から直角に延びる取付板２３を備え、該取付
板２３は煙返し５とバッキング２２の保持壁２４間の部
分外壁２５に外から当て・ねじ２６で個着され、内側ケ
ース１６内には板状部２０が差し込まれて、板状部２０
を障子の前後方向に案内する。

外側ケース１７は長方形の板状体をコ字形に折り曲げた
形状のもので、昇降部材１８の孔２７内に挿入されて互
いに一体に昇降する。

この外側ケース１７内には内側ケース１６が差し込まれ
ていて、板状部２０に固着されたピン１５が内側ケース
１６に穿設された横長の案内孔２８と外側ケース１７に
穿設されたカム孔２９に嵌合している。

カム孔２９は上下方向に平行に延びる縦孔２９’、２９
”とこれらの縦孔を結ぶ斜孔２９”’で形成されている
。

そこで昇降部材１８と一体に外側ケース１７が昇降する
と、ピン１５が縦孔２９′から縦孔２９″へ又はその逆
に相対的に移動され、それに伴って引寄せ部材１４が前
後方向に移動する。

尚ピン１５が縦孔２９′にかみ合っているときは引寄せ
部材１４は飛び出し位置に存し、逆に縦孔２９″にかみ
合っているとき引寄せ部材１４は引込位置に存する。

内側障子の煙返し５は上記引寄せ部材１４の噛合部１９
に対応する部分５′を切欠いて、その移動を可能にして
いる。

昇降部材１８は外壁２１．３０と仕切壁３１．３２で囲
まれた空間に挿入されて、これらの壁に沿って上下に移
動し、昇降部材１８に形成された孔又は凹部２７は外壁
２１に形成された取付孔３３に一致できる。

引寄せ部材１４と、内側ケース１６と、外側ケース１７
と、ピン１５は互に単一な組合せ体となるように組み合
せられ、この単一な組合せ体を召合せ框の外壁２１の開
口面３３から外壁２１内に存する昇降部材１８の孔２７
内に差込み、内側ケース１６を外壁２１にねじ２６で固
着したり、逆にねじを外して単一組合せ体を昇降部材の
孔２７から抜き出したりすることができ、その組立分解
が非常に簡単である。

内側障子の召合せ框３の上端の引き寄せ手段１２は細長
板状体で形成され、この板状体は召合せ框３内に挿入さ
れてほぼ中間にて召合せ框３にピン３４で枢着されてい
る。

板状体１２の上端には外側に延びる突起３５があり、下
端にはピン３６が固定されていて、該ピン３６は前記昇
降部材１８に穿設された別のカム孔３７に挿入されてい
る。

このカム孔３７は前記カム孔２９と同様な縦孔３７’、
３７”とこれらの縦孔を結ぶ斜孔３７”’で形成されて
いるので、昇降部材１８の昇降運動に従ってカム孔３７
がピン３６を介して板状体１２を揺動させる。

突起３５が外側に移動するとその先端が窓枠１３の案内
壁３８に突き当ったりその反動で召合せ框３が内側に引
き寄せられて、窓枠１３と内側障子間の隙間が密封され
る。

召合せ框３の下端の引き寄せ手段１２″は、昇降部材１
８が兼用するために、その下端に弧状のカム面３９が形
成され、このカム面は昇降部材１８の上下運動に従って
戸車用レール４０に噛み合ったりレールから離れたりし
、それにより召合せ框３の下端が前後に移動して障子と
窓枠１３間の隙間を密封する。

一対の連結棒４１．４２はその一端が昇降部材１８に各
々連結され、他端がクレセントの回転軸に各々間接的に
連結され（図省略）、クレセント軸の回転に従って両連
結棒が互いに相反する方向に移動して、昇降部材１８を
互いに相反する方向に昇降させる。

そのために上下の引寄せ手段１１はクレセントを中心と
して対称に形成されている。

尚連結棒が同一方向に移動するように構成された場合に
は、両車−組合せ体は同一に形成する。

本考案は上記のように、引寄せ部材１４を内側ケース１
６内に横方向に摺動可能に挿入し、内側ケース１６を外
側ケース１７で上下方向に摺動可能に覆い、引寄せ部材
１４と一体のピン１５を内側ケース１６の横長の案内孔
２８と、外側ケース１７の縦孔２９’、２９“と斜孔２
９”’のカム孔２９に嵌合させて引寄せ手段の組合せ体
を形成し、この組合せ体を内側障子１の召合せ框３の開
口部３３から召合せ框３内の昇降部材１８の孔２７内に
挿入して外側ケース１７を孔２７で抱持させ、この抱持
により外側ケースを昇降部材に結合させているので、引
寄せ手段を召合框内に組み込むことが極めて容易になさ
れる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は内側から見た窓
の正面図、第２図は第１図のＩ■−Ｉ■線断面図、第３
図は内側障子を内側から見た一部の斜面図、第４図は第
３図とばは゛同一方向から見た一部の斜面図、第５図は
横断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内側障子１の召合せ框３と、該召合せ框３と相対する外
   側障子２の召合せ框４と、外側障子を内側障子に引き寄
   せる引き寄せ部材１４と、該引寄せ部材を覆ってそれを
   解放位置から引寄せ位置に又はその逆に案内する内側ケ
   ース１６と、該内側ケースを覆って該内側ケースに沿っ
   て上下方向に案内される外側ケース１７と、上記外側ケ
   ースを上昇又は下降させる昇降部材１８を具備し、上記
   内外の障子１，２は閉位置にて互いに噛み合う煙返し５
   ，６を有し、内側障子１の召合せ框３はその召合せ面側
   の外壁２１に穿設された組立用の開口部３３を有し、該
   開口部の大きさは外側ケース１７を通過を可能にするよ
   うに定められ、上記引寄せ部材１４は上記召合せ框４の
   煙返し６に掛合する掛合部１９と該掛合部１９からほぼ
   直角に曲がった板状部２０と該板状部２０にほど直角に
   起立されたピン１５を有し、上記内側ケース１６は召合
   せ面側にて開口・した鞘状形態に形成され、該ケース内
   に上記引寄せ部材１４の板状部２０が横方向に直線的に
   往復動可能に挿入され、板状部２０め一部が上記開口部
   から突してその先端に掛合部１９が存し、また内側ケー
   ス１６にはそれを召合せ框３に固定する取付板２３が開
   口側に形成され、かつ引寄せ部材１４の移動方向に延び
   る横長の案内孔２８が穿設され、該案内孔をピン１５が
   貫通して内側ケースの内側から外側に延び、上記外側ケ
   ース１７は互に平行な上下方向に延びる縦孔２９’、２
   ９”とこれらの縦孔に連通する斜孔２９″で構成された
   カム孔２９を有し、このカム孔に前記ピン１５が嵌合し
   、外側ケースの上下運動に従って上記カム孔２９、案内
   孔２８、ピン１５を介して引寄せ部材１４が横方向に従
   動され、上記昇降部材１８は召合せ框３内に上下方向に
   摺動可能に挿入され、かつ外側ケース１７を抱持する孔
   ２７を有し、該孔２７は召合せ框３の開口部３３に一致
   することが可能な関係にあり、その一致の際に外側ケー
   スと内側ケースと引寄せ部材の組合せ体を開口部３３か
   ら孔２７内に挿入して召合せ框３内に組込む横引障子の
   引寄せ装置。