JPS5898254A - 建築用板及びその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は凹凸模様を有する建築用板及びその製造法に関
する。

従来より、この種の凹凸模様入り建築用板は、平らな基
板に模様を直接印刷するか又は模様の印刷８れた樹脂フ
ィルム等を貼合し、その上から、同じ模様を凹凸形成し
た平金型やロール金型でエンボスする方法によって、一
般に製造されている。この方法は、基板が熱可塑性合成
樹脂板、木製合板などである場合に適用されるものであ
るが、基板の表面の印刷模様に正確に合致させて凹凸を
付与することが極めて難かしく、どうしてもずれを生じ
るため、得られる建築用板は凹凸模様の不鮮明なものと
なる欠点がある。

一方、基板が無機質板である場合は、主成分の無機骨材
に熱硬化性樹脂バインダーを少なくとも混合した材料を
受は金型に充填し、この材料の上に模様の印刷された熱
硬化性樹脂含浸紙を重ね、その上から同じ模様を凹凸形
成した金型をおいて熱圧一体成形することによ抄、基板
の成形と凹凸模様の形成を同時に行なう方法が採用され
るが、この方法では、熱圧一体成形時に熱硬化性樹脂含
浸紙が湿度と温度の１暢を受けて伸縮し、印刷された模
様が歪んだり変形した抄するため、やはり印刷模様と金
型の凹凸を合致させることが難かしく、前述の場合と同
様、得られる建築用板が凹凸模様の不鮮明なものとなる
欠点がある。

本発明は斜上の事情に鑑みてなされたもので、模様と凹
凸がずれを生じることなく正確に合致した極めて鮮明な
凹凸模様を有する建築用板とその製造法を提供せんとす
るものである。

以下、図面を参照しながら、本発明の詳細な説明する。

理解を容易にするために本発明建築用板の製造法力・ら
先に説明すると、本発明製造法社、凹凸模様金型の凹面
部又は凸面部の少なくとも一方にインク層を付着し、該
金型で基板に凹凸模様表面を形成すると同時にインク層
を凹凸模様表面に転写することを要旨とするものであっ
て、この製造法は、基板が熱可塑性樹脂板、木製合板、
無機質板のいずれであっても適用できるものである。

第１図は基板が無機質板である場合の本発明の具体的製
法例を示すもので、この例では、最初のインク層付着工
程において、凹凸模様金型１として第１図（、）に示す
ような片面に凹凸模様の刻設された金型を使用し、第１
図（ｂ）に示すようにこの凹凸模様金型１０片面に同じ
模様のスクリーン２を重ね合わせスクリーン上のインク
３をスクーン上する所謂スクリーン法を採用して、第１
図（０）に示すように凹凸模様金型ｌの凸面部１１にイ
ンク層３を付着させているＯこのインク層３２の付着方
法については特に制限はなく、上記のスクリーン法のほ
か１０−ルコータ法や電子印刷法など、所望の方法を採
用することが可能であり、亦、付着する面も、この例の
ように凹凸模様金型１の凸面部１１のみに限る必要はな
く、逆に凹面部１２に付着したり、或は凹凸両面に夫々
異色のインク層を付着したりすることが可能である。

インク３としては、スクリーン法やロールコータ法でイ
ンク層３′を付着する場合は油性（溶剤タイプ）又社水
性（エマルジョンタイプ）の液体インクを使用し、電子
印刷法で付着する場合は粉末インク（粉体塗料）を使用
するが、この具体例では、後述するようにインク層３′
が無機ＳＬ基板５″表面の熱硬化性樹脂含浸紙層６′に
転写される関係上、この含浸紙層６′と一体に硬化して
大きい接着強度が得られるような熱硬化型の液体インキ
、即ち、アクリル酸エステル系、ポリエステル系、エポ
キシ系などの熱硬化性樹脂とその硬化剤及び着色剤を配
合して熱硬化型に調製した液状インキを使用している。

尚、電子印刷法による場合は、凹凸模様金型ｌに付着し
た粉末インク層が脱落することのないように、該粉末イ
ンク層を有機溶剤の蒸気で処理するのが望ましい０特に
粉末インクが熱硬化型である場合は、上記の溶剤蒸気処
理のほか、粉末インク層をセミキュアする程度に加熱処
理する方法も極めて有効である。

以上のようにインク層付着工程でインク層３を付属した
凹凸模様金型１は、次の凹凸模様形成下栓に送られるが
、この具体例では、凹凸模様の形成と無基質基板の熱圧
一体成形とを同時に行なうホットプレス工程に送られる
。このホットプレス工程においては、第１図（ｄ）に示
すように、ホットプレス機に設置される受は金型４に無
機質基板材料５を充填し、更に無模様の熱硬化性合成樹
脂含浸紙６を積層したその上から凹凸模様金型ｌを裏返
しに重ね合わせて、インク層３′の付着した該金型１の
凹凸模様面が熱硬化性樹脂含浸紙６に当接するようにし
、第１図（θ）に示すように、所定の温度及び圧力の条
件下にホットプレスすることによって、熱硬化性樹脂含
浸紙Ｎ６′を表面に備えた無機質基板５°の熱圧一体成
形及び凹凸模様表面の形成と、凹凸模様金型ｌから該凹
凸模様表面へのインク層３の転写とを同時に行ない、し
かる後、第１図げ）に示すように凹凸模様金型１及び受
は金型４より脱型して凹凸模様入りの建築用板Ａを取り
出す。

この建築用板人け、最終の仕上げ工程に送られ、そこで
種々の仕上げ処理を施されて製品となる。

この場合、使用する無機質基板材料５としては、水酸化
アル４ニウム粉末等の無機骨材を主成分とし、これにフ
ェノール系、ユリャーメラミン系などの熱硬化性樹脂バ
インダーと、珪砂、ゼオライト、炭酸カルシウム粉等の
無機充填材と、鉱物繊維、無ｔｔ＊ｍ維、金属繊維、化
学繊維等の補強材とを適飯配合混練して調製した不燃性
無機質基板材料などが好適であり、また熱硬化性樹脂含
浸紙６としては、セルローズパルプ製の紙、布等にメラ
ミン系、７タレート系、ポリエステル系、アクリル酸エ
ステル系等の熱硬化性樹脂液を含浸乾燥させたもので且
つインク３と異なる色に着色したものが好適である。一
方、ホットプレスの条件については、使用する無機質基
板拐料５、熱硬化性樹脂含浸紙６、更にはインク３など
の材質や種類を考慮して適宜決定すればよいが、一般的
には、温度１２０〜２００℃、圧力３０〜１００Ｋｇ１
Ｃ１ｒ１１時間５〜３０分の条件が採用される。

尚、この具体例では、凹凸模様金型ｌの凸面部１１のみ
にインク層３′を付着させた関係上、該インク層３°が
無機質基板５１の凹凸模様表面の凹面部７１のみに転写
されて表面の熱硬化性樹脂含浸紙ｍ　６Ｔと一体に硬化
しているが、前記インク層付着工程のところで述べたよ
うに、インク層を凹凸模様金型１の凹面部１２又は凹凸
両面に付着させれば、無機質基板５°の凸面部７２又は
凹凸両面にインク層が転写されることは云うまでもない
。

以上は、基板が無機質基板である場合の具体的製法例で
あるが、基板が木製合板である場合には、受は金型４に
代えて平板状の下金型を使用し、この下金型の上に木製
合板を置いてその上に同様の熱硬化性樹脂含浸紙を積層
し、更にその上に同様のインク層を付着した凹凸模様金
型をあてがって、温度１２０〜ｇｏｏ℃、圧力ｌＯ〜６
ｏＫｇ／ａｍ’ｓ時間１〜１０分の条件下にホットプレ
スし、凹凸模様表面のエンボス・形成とインク層の転写
とを同時に行なうようにすればよい。亦、基板が熱可塑
性合成樹脂板の場合には、凹凸模様金型として、前記の
ような金型のほか、エンボスロールや賦型ロール等のロ
ール状金型を使用し、その四面部又は凸面部の少なくと
も一方にインク層を付着して、通常のエンボス加工や賦
型加工を施すことにより、凹凸模様表面の形成とインク
層の転写を同時に行なうようにすればよい。

以上の如き本発明製造法によって製造される本発明建築
用板は、既述の説明から理解できるように、凹凸模様表
面が形成され々基板と、該基板の凹凸模様表面の形成時
に凹凸模様金型より該凹凸模様表面の凹面部又は凸面部
の少なくとも一方に転写されたインク層とから成るもの
で、基板の種類及び積層構造に応じて種々の態様をとり
得るものである。

例えば、第１図（／ｃ示す具体的製造法例に従って製造
される建築用板Ａでは、第１ｅげ）Ｋ示すように、無機
質基板ｇの表面に熱硬化性樹脂含浸紙Ｍ　６’が積層さ
れて剥離不能に一体に硬化し、この無機質基板５′の厚
み内部まで凹面部７１がくい込む凹凸差の大きい凹凸模
様表面が形成されて、エンボス積層板構造となっている
。そして、該凹面部７１にはインク層３′がずれを生じ
ることなく同時転写されて熱硬化性樹脂含浸紙１ｖＩ６
°と一体に硬化しており、このインク層３′によって凹
面部７１が凸面部７２と異なる色に色付けされ、凹凸両
面がその形通りに色分けされた鮮明な色分は凹凸模様を
呈している。

亦、基板が木製合板である場合は、既述したように木製
合板の上に熱硬化性樹脂含浸紙が積層δれるから、上記
の建築用板Ａと同様のエンボス積層板構造の建築用板と
なり、一方、基板が熱可塑性合成樹脂板である場合は、
既述したように該合成樹脂板に直接エンボス加工等が施
されるから、エンボス単板構造の建築用板となるが、い
ずれの建築用板の場合も、凹凸模様表面の形成時に同時
転写されたインク層によって、凹凸両面がその形通りに
色分けされ、鮮明な色分は凹凸模様を呈することに変り
はない。

以上述べたように、本発明は、凹凸模様表面を形成する
凹凸模様金型の凹面部又は凸面部の少なくとも一方に句
着させたインク層を、この金型による基板の凹凸模様表
面形成時に、該凹凸根様表面に同時転写することによっ
て、模様と凹凸とのずれのない鮮明な凹凸模様を有する
建築用板の製造を可能ならしめたものであり、へに基板
を、表面に熱硬化性’ｆＭ　ｊＪＵ含浸紙層を備えた無
機質基板で構成する場合は、凹凸模様表面の形成及びイ
ンタ層の転写と、該基板の熱圧鹸化一体形成とかホット
プレス工程において同時に行なわれる利点があり、しか
も得られる建築用板は後述の実施例１に示すように諸物
性の優れたものとなる利点がある。

次に実施例を挙ける。

（実施例１） アクリル酸エステル樹脂と、着色剤としての〜・化チタ
ンと、硬化剤とを、油性ビヒクル中に配合混練し、熱硬
化型の白色液体インクを調製し、た。このインクを、基
香目模様が浮き彫りされた凹凸模様金型の凸面部にスク
リーン法で塗布し、インク層を付着した。

次に、水酸化アルミニウム粉末７０％（重量％、以下同
じ）、炭酸カルシウム１５％、ゼオライト５％、ガラス
繊維２．５％、ノボラック型フェノール樹脂７．５％よ
り成る無機質基板材料を調製し、この材料をホットプレ
ス機の受は金型内に充填した。更に、メラミン樹脂をセ
ルローズパルプ製の紙に含浸乾燥させたコバルト色の熱
硬化性樹脂含浸紙を上記受は金型内の材料の上に重ね、
上記凹凸模様金型をホットプレス機にセラ）Ｌ（、４ハ
ｌ　　１ａ０１Ｈ、Ｉｆ−）Ｊｌｌ川　Ｋｙ／ｕｔｄ　
　　ｖＩ　４１’ｌ　　　ｔ’　ｈ：＋＋　　４）１４
４１４　ｙ　）　−／　しＸ　ｌ’ハ４　＋／）俵、凹
凸横俸瞼型屓「声受は金型より脱型して建築用板を得た
。

得られた建築用板は、表面のコバルト色め熱硬化性樹脂
含浸紙層が無機質基板と剥離不能に硬化一体となってお
り、また基番目模様が約１鰭の深さで無機質基板にくい
込んで刻設されると共にその凹面部に白色のインク層が
ずれを生じることなく転写されて熱硬化性樹脂含浸紙層
と硬化一体となっており、あたかもコバルト色の複数個
のタイルを縦横に並べて白色の目地部を設けたモザイク
タイル板の如き外観を呈するものであった。

尚、この建築用板につ瞬て、ＪＩＳＡ　−１３２１の炉
焼試験を行なったところ、結果は不熱性合格であり、亦
、特殊合板の日本農林規格、農林省告示第１３７３号の
諸試験を行なったところ、耐水性、耐久性、耐アルカリ
性、耐酸性についてはいずれも合格、更に曲げ強度につ
いては３８０〜４３０　Ｋｇ／ａｎどの好結果が得られ
た０（実施例２） 実施例１で使用した基番目模様を浮き彫りした凹凸模様
金型に、同模様を形成した全網製のスクリーンを重ね合
わせて該金型をプラス極に、該スクリーンをマイナス極
に夫々接続し、アクリル酸エステル樹脂をバインダーと
してこれに酸化チタンを配合調製した白色の熱硬化型粉
末インクを、スクリーンの網目より落して金型の基番目
模様の凸面部に滞積させた後、少し加熱してこの粉末イ
ンク層をセミキュアした。

次に、ホットプレス機の平板状の下金型と、上記粉末イ
ンク層を付着した凹凸模様金型とをセットし、該下金型
の上に木製合板を載置すると共に、更に実施例１で使用
したコバルト色の熱硬化性樹脂含浸紙を該木製合板の上
に重ね１’１ＭＢｔｌｓｏ℃、圧力４０Ｋｆ１１０ｔｄ
で１０分間ホットプレスして建築用板を得た〇 得られた建築用板は、表面の熱硬化樹脂含浸紙層が硬化
して木製合板に蜜漬しており、かつ基番目模様が約１１
ＥＩＩの深さで創設されると共にその凹面部に白色イン
ク層がずれを生じることなく転写されて熱硬化樹脂含浸
紙層と硬化一体になっており、実施例１の建築用板と同
様のモザイクタイル板の如き外観を呈するものであつ、
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明製造法の一実施例の説明図である。 （図面の主要符号の説明） ｌ・・・凹凸模様金型、１１・・・凸面部、１２・・・
凹面部、２・・・スクリーン、３・・・インク、３′・
・・インク層、５・・・無機質基板材料、５′・・・無
機質基板、７１・・・凹面部、７２・・・凸面部。 第１図 （ｄ） （ｆ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　凹凸模様表面が形成された基板と１該基板の凹凸
   模様表面の形成時に凹凸模様金型より該凹凸模様表面の
   凹面部又は凸面部の少なくとも一方に転写されたインク
   層とから成る建築用板。 ２、　凹凸模様金型の凹面部又は凸面部の少なくとも一
   方にインク層を付着し、該金型で基板に凹凸模様表面を
   形成すると同時にインク層を凹凸模様表面に転写するこ
   とを特徴とする建築用板の製造法。