JPS5895651A - 摺動部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭化珪素質焼結体験から成る摺動部材に関する
ものである。

近時、炭化珪素焼結体はそれ優れた物理的、化学的性質
により自動車部品やその他の機械部品等の摺動部材とし
て注目されつつある。

しかし乍ら従来の炭化珪素焼結体から成る摺動部材は摺
動の際に摺動摩耗により脱落した炭化珪素粒子が炭化珪
素焼結体本体を研摩する、いわゆる自己研摩作用により
着しく摩耗されるため耐摩耗性が極めて低く、長期間の
使用に供しないという欠点を有していた。

本発明者は上記欠点に鑑み種々の実験の結果、窒化硼素
が襞間して潤滑性を良好とする作用を有していることを
利用し、炭化珪素焼結体に窒化硼素を含有させることに
より該炭化珪素質焼結体の摺動の際に窒化硼素を優先的
に襞間させてその摺動部を潤滑性とし、摩耗による炭化
珪素粒子の脱落を肪止するとともに該炭化珪素粒子によ
る自己研摩作用をも肪止し得、これにより炭化珪素質焼
結体の耐摩耗性が着しく改善されることを知見した。

本発明謔上記知見に基づ壷、炭化珪素粒子の脱落に伴な
う自己研摩作用を有ｄ的に防止し、高耐摩耗性の摺動部
材を提供することをその目的とするものである。

本発明によれば炭化珪素と、２乃至４０重隻％の窒化硼
素と、５重量％以下（０を含まず）の硼素、ベリリウム
、アルミニウム及びこれらの化金物のうち少なくとも一
種とを含む炭化珪素質焼結体から成る摺動部材が提供さ
れる。

本発明の指動部材において使用される窒化硼素は該摺動
部材の摺動の際に潤滑性を付与するための成分であり、
その添加量が２重量％以下であれば所望の前記性質は付
与されず、また４０重量％以上であれば焼成時に多量の
分解ガスを発生し、緻密で高強度の炭化珪素質焼結体が
得られないため不適である。

また硼素、ベリリウム、アルミニウム及びこれらの化合
物は炭化珪素と窒化硼素との焼結性を良好とするための
焼結助剤であり、その添加量が０の場合、焼結性が不完
全で緻密な炭化珪素質焼結体が得られず、また５重量％
以上であれば窒化硼素の襞間性が劣化し、摺動部材の摺
動の際に良好な潤滑性が得られないため不適である。

本発明の摺動部材は窒化ａ素の含有量並びに硼素、ベリ
リウム、アルミ斗つム及びこれらの化合物の少なくとも
一種の含有量を上述した所定範囲に設定したことにより
、その耐摩耗性を着しく改善することができる。

次に本発明を実施例に基づき詳細に説明する。

〔実施例〕 出発原料として炭化珪素、窒化硼素及び焼結助剤を下表
に示すように秤量し、これにメタノール等の適当な溶剤
を加えて振動ミルにより湿式混合する。混合終了後、こ
れらを乾燥し、溶剤を蒸発除去するとともに８０メツシ
ユ・バスして製粒する。かくして得られた粉末をｌ、　
２ｔｏｎ７６ｍｌの圧力で成形し、非酸化性雰囲気中で
２１５０”Ｏの焼成温度にて焼成し、焼結体試料を得る
。得られた各種焼結体で摺動試験片を作成し、アムスラ
ー証耐摩耗試験機にて摩耗試験を行った。その結果を表
−１に示す。

同表−１における比摩耗量は試料ム１８に示す試料の摩
耗量を１としてこれに対する割合で示した。

（ＪＸ下オ［有］つ 表−１ ある。

上記実験結果からも判るように、本発明の指動部材は従
来の摺動部材に比して耐摩耗性に優れており、軸受、メ
カニカルシール等として好適に使用される。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は
可能であり、該種々の変更によっても実施例と同等の作
用効果が得られることは実験により既に確認していｚｏ 特許出願人 京都セラミック株式会社 代表者　　稲　盛　和　夫

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭化珪素と、２乃至４０重量％の窒化硼素と、５重量％
   以下（０を含まず）の硼素、ベリＩＪウム、アルミニウ
   ム及びこれらの化金物のうち少なくとも一種とを含む炭
   化珪素質焼結体から成る摺動部材。