JPS589456Y2 - 配線插通管用の接手管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は直管形、三叉形、四叉形、エルボ形等の配線
挿通管用の接手管に係り、縦二つ割形状に形成した対称
形の一対の割截半片を結合及び分離自在に接合できる構
成とし、建築物の壁面等に取付けられた挿通用管の管端
間に接手管の連結を目的とした非連続部分を設け、その
部分に前記接手管を配線挿通後において後筬めしたり、
或は必要のときに外し取ってから再び嵌める作業もでき
るようにしたものであって、後筬めを極く簡易にして配
線挿通管の機能に適応させた接手管め提供を目的とする
ものである。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

第１〜５図は三叉形の分岐管をなす接手管を例示したも
ので、第１図のとおりに二つに分離できる縦二つ割形状
に形成した合成樹脂製の対称形の一対の夫々が独立して
割截半片１，１１によって構成する。

一方の割截半片１には両側の接合縁２゜２ａ及び３，３
ａから各内面の肉厚を削った外側接合面４，４ａ及び５
，５ａを形成し、さらに接合縁２と接合縁３，３ａの適
所から、第１係止面７を中心方向に突出してその係止面
７を夫々の外側接合面４，５．５ａに対し直角状にした
係止爪６を接線方向に突出形成する。

かくして第１，２図のとおりに独立形に分離できる。

他方の割截半片１１には接合縁１２，１２ａ及び１３，
１３ａの内側が前記した外側接合面４゜４ａ及び５，５
ａに半径方向で重なる内側接合面１４．１４ａ及び１５
，１５ａを形成した突縁１６．１６ａ及び１７．１７ａ
を前記係止爪６の突出方向と平行に突威し、外周面に、
前、配係止爪６の第１係止面７の夫々と係合可能に対応
させた第２係止面１８を接合縁１２，１３．１３ａの外
側に沿わせて形成し、それらの第２係止面１８を、該各
第２係止面１８に対してほぼ直角をなす切欠１９の凹成
によって構成する。

その他２０は接合縁１２の第２係止面１８及び切欠１９
に対応させて突縁１６の内側に補強肉盛りを施すため一
体戒形した補強的突部、２１は接合縁１３，１３ａの第
２係止面１８及び切欠１９に対応させて内周面に形成し
た円弧形の補強帯である。

前記実施例においては、第２，３図に示すように割截半
片１，１１の夫々の接合縁２ 、２ ａ 、 ３゜３ａ
と１２，１２ａ、１３，１３ａを対抗させ、突縁１６，
１６ａ、１７，１７ａの各内側接合面１４．１４ａ、１
５，１５ａが外側接合面４゜４ａ、５．５ａに半径方向
で重なるようにして前記接合縁２，２ａ、３．３ａと接
合縁１２゜１２ａ、１３．１３ａとを接合すると、突縁
１６゜１７．１７ａが数個の係止爪６を外側に排除して
進み、最後に係止爪６を切欠１９内に嵌めて第１係止面
７を第２係止面１８に第４，５図のとおりに係合する。

割截半片１，１１を分離するには接合縁３゜３ａから突
出する係止爪６，６を各外側に無理に拡げ、夫々の第１
係止面７，７を対応の第２係止面１８．１８から外して
行なう。

第６図はエルボ形の管接手を例示したもので、夫々を９
００の曲りによって形成した合成樹脂製の対称形の夫々
が独立した割截半片５１と６１の夫夫に接合縁５３，５
３ａと６３．６３ａを設け、割截半片５１の接合縁５３
，５３ａから、各内面の肉厚を削った外側接合面５５，
５５ａと第１係止面５７を有する係止爪５６とを、第１
図の接合縁３，３ａに設けた外側接合面５，５ａ及び係
止爪６等と均等な構造で設ける。

係止爪５６は二個所宛都合四個所に設ける。

また割截半片６１の接合縁６３，６３ａに内側接合面６
５，６５ａを形成した突縁６７．６７ａと、前記の係止
爪５６に対応する切欠６９、及び第１係止面５７に対向
する第２係止面６８を第１図に準じて形成する。

割截半片５１．６１の接合及び分離は第１実施例に説明
したとおりでよい。

本実施例は割截半片５１．６１を直線形にすることで直
管形の管接手にすることができる。

本考案の管接手は前記実施例の説明により明らかにした
横取になり、縦二つ割形状に形成した対称形の一対の全
く別個に独立した割截半片１゜１１．５１．６１を夫々
の接合縁で接合し、且つ一方の割截半片１，５１の係止
爪６，５６を、他方の割截半片１１，６１の切欠１９，
６９に嵌め入れて、係止爪６，５６に形成された第１係
止面７．５７を前記一方の割截半片１１，６１の接合縁
に沿って外周面に形成した第２係止面１８゜６８にパチ
ンと係合する一挙動で管接手形態に接合できるもので、
配線挿通には水密が要求されるわけではないので、縦二
つ割りの形状とすることが可能になると共に、直管形、
三叉形、四叉形、エルボ形等の接手管を合成樹脂によっ
てでも成形することができるし、しかも配線挿通管に配
線を通してから本考案の管接手を接続する後筬が自由に
なり夫々を独立した二つ割りに分離して行う外し取りも
可能であるので、コンクリート内への埋込み、コンクリ
ート壁外面への取付等に自由に使用できる効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は第１実施例を示し、第１図は分解斜視図、
第２図は一部を切欠した分離正面図、第３図は一部を切
欠した分離側面図、第４図は第５図Ａ−Ａ線切断正面図
、第５図は第４図Ｂ−Ｂ線切断側面図である。 第６図は第２実施例を示した分解斜視図である。 １．１１・・・割截半片、２，２ａ、３，３ａ・・・接
合縁、６・・・係止爪、７・・・第１係止面、１２゜１
２ａ、１３，１３ａ・・・接合縁、１８・・・第２係止
面、１９・・・切欠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直管形、三叉形、四叉形、エルボ形等の接手管を、二つ
   に分離できる縦二つ割形状に形成した対称形の一対の夫
   々が独立した割截半片め接合により構威し、一方の割截
   半片には、両側の接合縁の適所から、第１係止面を中心
   方向に突出した係止爪を接線方向に突出形威し、他方の
   割截半片の外周面には、前記係止爪の第１係止面と係合
   可能に対応させた、接合縁に沿う、第２係止面を、その
   各係止面に対してほぼ直角をなす切欠の凹成により形成
   したことを特徴とする配線挿通管用の接手管。