JPH0620980U - 管体の継手装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊断面形状を有する管体の接続が容易に行
える継手装置を提供する。 【構成】 筒状部１ａと、該筒状部１ａの外周面に突設
された突条１ｂよりなる継手本体１の内部に、接続すべ
き管体２内に設けられた仕切壁２ａと同じ配置で仕切壁
１ｃを設けて筒状部１ａ内を複数路に分割し、かつこの
仕切壁１ｃと筒状部１ａに管体２側の仕切壁２ａが嵌入
するスリット１ｄを形成すると共に、上記筒状部１ａに
突設された突条１ｂの外径を管体２の外径とほぼ同径と
したもので、特殊断面形状の管体２が容易に接続できる
と共に、管体２の外周面より継手装置の一部が突出する
こともない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は特殊な断面形状を有する管体を接続する際使用する継手装置に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来塩化ビニル管のような合成樹脂管や鋼管、鋳鉄管、ヒューム管などの管体 を接続する場合、図１に示すような継手装置を使用している。 すなわち、筒状に形成された継手本体ａの内周面に円周方向に突条ｂが突設さ れていて、接続すべき管体ｃを継手本体ａの両端側よりこの突条ｂに突き当たる まで挿入して接着などの手段で固着することにより、各管体ｃ間を接続するよう になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし接続すべき管体ｄが図２に示すように、内部が仕切壁ｅにより複数路に 分割されているような特殊な断面形状を有する管体ｄの場合は、管体ｄ内の各通 路ｆ毎に接続する必要があることから、図１に示すような継手装置では各管体ｄ 間が接続できない不具合があった。 この考案は上記不具合を改善するためになされたもので、特殊な断面形状を有 する管体の接続が容易に行える継手装置を提供することを目的とするものである 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記目的を達成するために、筒状部と、該筒状部の外周面に突設さ れた突条よりなる継手本体の内部に、接続すべき管体内に設けられた仕切壁と同 じ配置で仕切壁を設けて筒状部内を複数路に分割し、かつこの仕切壁と筒状部に 管体側の仕切壁が嵌入するスリットを形成すると共に、上記筒状部に突設された 突条の外径を管体の外径とほぼ同径としたものである。

【０００５】

【作 用】

上記構成により管体の仕切壁を継手本体のスリットへ挿入して各管体の間を継 手本体で接続することにより、特殊断面形状の管体が容易に接続できると共に、 接続された管体の外周面より継手装置の一部が突出することもない。

【０００６】

【実 施 例】

この考案の一実施例を図３以下に示す図面を参照して詳述する。 図３は継手装置の斜視図、図４は継手装置により特殊な断面形状を有する管体 を接続した状態の断面図である。 これら図において１は塩化ビニルなどの合成樹脂により一体成形された継手本 体、２は内部が仕切壁２ａにより複数路、例えば２路に分割された管体を示す。

【０００７】 上記継手本体１は、接続すべき管体２の内径より僅かに小径な筒状部１ａと、 この筒状部１ａの外周面のほぼ中間部に円周方向に突設された突条１ｂとよりな り、突条１ｂの外径は上記管体２の外径とほぼ等しい径になっている。 また上記筒状部１ａ内は、仕切壁１ｃにより２路に分割されていて、この仕切 壁１ｃと上記筒状部１ａに、管体２の仕切壁２ａが挿入されるスリット１ｄが形 成されている。

【０００８】 次に上記継手本体１に使用して管体２を接続する方法を説明すると、まず継手 本体１の筒状部１ａ外周と、スリット１ｄ内に接着剤を塗布し、接着剤が硬化す る前に筒状部１ａの一端側に管体２の端部を挿入する。 なおこのとき管体２の仕切壁２ａが筒状部１ａ及び仕切壁１ｃ内のスリット１ ｄ内へ挿入されるようにする。 続いて筒状部１ａの他端側に接続すべき管体２を挿入して、各管体２の先端が 突条１ｂを挾んで対向するように接着する。 これによって管体２内の各通路２ｂ同志を図４に示すように継手本体１を介し て接続することができると共に、このとき突条１ｂが接続した管体１の外周より 突出することがない。

【０００９】 なお、上記実施例では管体２内が仕切壁２ａにより２路に分割されている場合 について説明したが、２路以上に区割りされた管体２に対しても同様に適用でき るものである。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は以上詳述したように、内部が仕切壁により複数路に分割された特殊 断面形状の管体が短時間で容易に接続できることから、配管作業の能率向上が図 れるようになる。 また継手本体の一部が接続した管体の外周面より突出することがないため、壁 などに貫通させて配管する場合も壁孔に引掛かることがないため、配管作業が容 易になると共に、配管後の外観も向上する。 さらに天井や壁などに吊って配管する場合も１種類の吊りバンドで配管できる ため、複数種の吊りバンドをあらかじめ用意する必要がなく経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の継手装置を示す説明図である。

【図２】特殊断面形状を有する管体の断面図である。

【図３】この考案の一実施例になる継手装置の斜視図で
ある。

【図４】この考案の一実施例になる継手装置により接続
した管体の断面図である。

【図５】図４のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１…継手本体、１ａ…筒状部、１ｂ…突条、１ｃ…仕切
壁、１ｄ…スリット、２…管体、２ａ…仕切壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状部１ａと、該筒状部１ａの外周面に
   突設された突条１ｂよりなる継手本体１の内部に、接続
   すべき管体２内に設けられた仕切壁２ａと同じ配置で仕
   切壁１ｃを設けて筒状部１ａ内を複数路に分割し、かつ
   この仕切壁１ｃと筒状部１ａに管体２側の仕切壁２ａが
   嵌入するスリット１ｄを形成すると共に、上記筒状部１
   ａに突設された突条１ｂの外径を管体２の外径とほぼ同
   径としてなる管体継手装置。