JPS5891886A - 抄紙用フエルト洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抄紙用フェルト洗浄剤に関する。更に詳しくは
、紙パルプ工業において使用される抄紙用フェルトを清
浄にし、均一な搾水性を保持せしめ、よってフェルト寿
命を伸長させる抄紙用フェルト洗浄剤に関する。

製紙工程は、パルプ調製、抄造、脱水、乾燥等の工程か
ら成っている。その内、脱水工程について着目すると、
抄紙された湿紙はすき綱部において大部分の水を取去ら
れるが、なお多くの水分を有し、これを直ちに加熱乾燥
すると多くの蒸気を要するほか、繊維のからみ合いが充
分でなく、従って強度の大きい紙を得にくい。

そこで、すき網からの湿紙は更に機械的にプレスし脱水
した後乾燥部に導く。この装置をプレス部といい、プレ
ス部は上下２段のロールから・　なるプレス・ロールと
、湿紙を運搬するフェルトからなり、湿紙はフェルトに
乗せられて誘導され、両者共ロールの間を通してプレス
し脱水される。一般にプレスにおける脱水は各種の要因
に左右されるが、その１つにプレスフェルトの搾水性が
挙げられる。

フェルトに汚れが付着し目づまりを起こすと均一な搾水
性が阻害され種々のトラブルが発生する。例えば、プレ
ス工程での紙切れ、不良品の発生、ドライ工程での蒸気
の増大、ドロー調製の増大などである。従って、フェル
トを常に清浄な状態に保ち続けることが、抄紙効率を増
大せ１〜めるうえて重要である。

近年、紙バルブ工業において原料調達面で構造変化が起
って来ており、古紙消費量及び広葉樹材１史用教の増加
が著しい。それに伴い抄紙工程内に入り込む汚れの質も
犬きく変化して来ている。古紙から再生されたパルプ中
には、完全に除去されず残ったカーボン及びピッチ類が
存在する。広葉樹材は針葉樹材に比べ樹脂・油脂類が多
い。このように紙バルブ工業特有のフェルト付着汚垢が
増加して来ており、更には、抄紙スピードの高速化が進
み、従来公知の洗浄剤では必ずしも満足されうる状態に
フェルトを維持することが難しくなって来ている状況で
ある。

抄紙用フェルト洗浄剤に使用されている従来公知の洗浄
剤は、例えば、ラウリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ノニルフェノール、オクチルフェノール、トリテシ
ルアルコール、Ｃ１２〜０１１１θθＣ−アルコール等
のポリオキシエチレン付加物の中でエチレンオキサイド
付加モル数が７〜１５モルの化合物がよく用いられてい
る。

しかしながら、これらの洗浄剤では、近年の抄紙工程内
で増加してきたピッチ類、残カーボン等の腹合粘着性汚
垢に対して洗浄力が不足している。

また、石油系溶剤あるいは酸を含有した洗浄剤も試みら
れているが、装置の腐食、取扱い上の制限を受け、現場
の作業環境を考えると好ましくない。

そこで本発明者らは上記の欠点を解消し、技術革新の要
請に応えつる大きな洗浄力を有する洗浄剤を得るべく鋭
意努力した結果、ある特定の溶剤をめる特定の非イオン
性界面活性剤と併用することＶＣより、上述の目的を達
成することを見出し本発明を完成した。

即ち、本発明は下記の一般式（１）で表わされる溶剤及
び一般式（２）で表わされる界面活性剤を主成分とする
抄紙用フェルト洗浄剤を提供するものでおる。

ｎｌ−ｏ＋ＡＯ→、　Ｒ２（１） （式（１）中％Ｒ，ｉ、ｌ：炭素数１〜乙のアルキル基
またはアルケニル基、Ａは炭素数２〜３のアルキレン基
であって、ｎは平均で１〜６であり、Ｒ２はＨまたは炭
素数１〜６のアルキル基またはアルケニル基である。） １ （Ｒ，−０九Ｐモ０そ０Ｈ２０Ｈ２ｏ帽Ｈ〕、−、（２
）（式（２）中、Ｒ５は炭素数４〜２２のアルキル、ア
ルケニルまたｒ１シクロアルキル基であり、ｐは１また
は２であり、ｑは平均で１〜１０である。）上記溶剤と
界面活性剤との配合割合は、重量＝　５− 比で６０／４０〜９９／１である。６０／４０未満ある
いは９９／１を越えると洗浄力が著しく低下する。特に
好ましくは７０／３０〜９８／２の範囲である。

本発明に用いられる一般式（１）で表わされる溶剤とし
ては、例えばエチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カ
ルピトール、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジ
エチレングリコールブチルエチルエーテル、テトラエチ
レングリコールエチルヘキシルエーテル、するいはプロ
ピレンクリコールジエチルエーテル、プロピレングリコ
ールエチルエーテル等のほか、炭素数１〜６のアルコー
ルにエチレンオキサイドまたは／およびプロピレンオキ
サイドを付加した化合物を挙げることができる。本発明
において一般式（１）で表わされる溶剤以外の溶剤では
本発明のような優れた洗浄力は得られない。また一般式
（１）中、ＡＯがエチレンオキサイドのものが特に優れ
て・　いる。更に、ＡＯの付加モル数は臨界的であり、
１〜６の一囲を外れると洗浄力及び溶解性（結　６− 果的に洗浄力に影響を与える）において不満足である。

一般式（２）で表わされる界面油性剤は、モノ又はジア
ルキル（ここでアルキルとはアルキル、アルケニルおよ
びシクロアルキルヲ含む）リン酸ニスデルのエチレンオ
キサイド付加物である。

モノアルキルリン酸エステルとジアルキルリン酸エステ
ルの混合物であるセスキアルキルリン酸エステルが好ま
しい。具体例としては、セスキ−２−エチルへキシルリ
ン酸エステルエチレンオキサイド（６モル）付加物（以
下、ｐ　ＯＥ（６）２−エチルへキシルセスキホスフェ
−トド表示する。）、ＰＯＩＩｉ（６）オクチルセスキ
ホスフェート、ＰＯ］ＩＣ（５）ラウリルセスキホスフ
ェート、　ＰＯＥ（９）トリデシルセスキホスフェート
、Ｐ　Ｏｌ　（４）バルミチルセスキホスフエート、ｐ
ｏＪ７．３）　ステアリルセスギホスフエート、Ｆｏｇ
（１０）オレイルセスキホスフェート、ＰＯＩ＋＋（７
）アミルセスキホスフェート等を挙げることができる。

これらの化合物は擁々の方法で合成しうるが、一般的合
成法としては、対応するアルコールとリン酸を反応させ
得られるモノ及びジアルキルリン酸エステルに、公知の
方法で、エチレンオキサイドを付加する方法が挙げられ
る。

本発明の抄紙用フェルト洗浄剤は従来使用されていた洗
浄剤に比べ優れた洗浄力を有し、フェルト特有の汚垢に
効果がある。しかも、極めて低泡性であり、抄紙工程に
おける発泡障害が無くなるという特徴を有する。

本発明の実施にあたって、本発明の組成に加え更ニアミ
ン溶剤を併用することによって一層優れた洗浄力を得る
ことができる。

アミン溶剤としては下記の一般式（３）〜（５）で表わ
される化合物が挙げられる。

”ｕ　　’−Ｒ６（３） ５ Ｒ，ＯＨう　　　　　　　　　　へ Ｒ９Ｒ６ （式（５）〜（５）中、Ｒ，、Ｒ，、Ｒ６，Ｒ□はＨま
たは炭素数１〜１０のアルキル基、炭素数１〜５のアル
キロール基でめり、ａ、ｂは１〜５の整数でおる。） また、ビルダーとの併用によっても洗浄力が増加する。

ビルダーとしては、リン酸三す）　ＩＩウム、リン酸−
水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、ビロリン酸
ナトリウム、ビロリン酸二水素ナトリウム、トリポリリ
ン酸ナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメ
タリン酸ナトリウム（以上リン酸ナトリウム）、珪酸ナ
トリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム（以上アル
カリ化合物）、ニトリロ三酢酸ナトリウム、エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム（以−ヒアミノポリカルボン酸
）、クエン酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウム、グル
コン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、アジピン酸ナトリ
ウム、オキ７ジ酢酸ナトリウム（以上七ツマーカルボン
酸ナトリウム）、クエン酸グリセリンエステル、クエン
酸グリコールエステル（以上　９− ポリカルボン酸エステル）、テトラハイドロテトラカル
ボン酸（以上、１状ポリカルボン酸）、ポリマレイン（
ｆＪ−トリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリスチ
レン−マレイン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール−
マレイン酸ｆト＋）ラム、ポリビニルメチルエーテル−
マレイン酸す）　ＩＪウム（以上高分子′［ｔｗＩ質）
等があり、特に好ましくは、リン酸ナトリウム、アルカ
リ化合物、アミノポリカルボン酸、高分子電解質である
。こ几らビルダーは洗浄活性成分１００重量部に対し１
０乃至２００　′を１部の割合の配合が望ましい。

この他、本発明の効果を損わない限り、陰イオン界面活
性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、
両性界面活性剤等の活性剤、ｆａｎたはアルカリ等を加
えることができる。

本発明の化合物を含む洗浄剤は通常０．０１〜１０ｒ／
、＃の濃度で使用される。

以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるもので１０− はない。

同、洗浄性の評価は、洗浄後のフェルトの碑水性により
判断した。これは、搾水性（Ｐ水性）とフェルトに付着
している粘着性の汚＠量との間に相関関係−汚れ、によ
るフェルトの目づまりが面積の５０係以下であれば、Ｐ
水時間と汚垢量との間にほぼ比例関係がある−があるこ
とを見出したことに基づくものである。

実施例１ 表１に示す洗浄剤組成物を用い、使用済となった新聞用
紙用フェルトをスプレー洗浄し、洗浄後のフェルトの搾
水性及びフェルト付着残存汚垢量を測定した。結果を表
１に示す。

実施例２ 表２に示す洗浄剤組成物を用い、使用済中質紙用フェル
トのスプレー洗浄を行った。結果を表２に示す。スプレ
ー洗浄の条件は実施例１と同じである。

実施例５ 表３に示す洗浄剤組成物を用い、使用済新聞用紙用フェ
ルトのスプレー洗浄を行った。結果を表３に示す。スプ
レー洗浄の条件は実施例１と同じでおる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １一般式（１） ％式％（１） （式（１）中、Ｒ１は炭素数１〜６のアルキル基または
   アルケニル基、Ａは炭素数２〜５のアルキレン基であり
   、ｎは平均で１〜６であり、Ｒ２はＨまたは炭素数１〜
   ６のアルキル基またはアルケニル基である。） で表わされる溶剤６０〜９９重量部と、一般式（２） ％式％（２） （式（２）中、Ｒ３は炭素数４〜２２のアルキル・アル
   ケニルまたはシクロアルキル基であり、ｐは１又は２で
   あり、ｑは平均で１〜１０である。） で表わされる界面活性剤４０〜１重量部を含有すること
   を特徴とする抄紙用フェルト洗浄剤。