JPS589109Y2 - 循環型風呂釜のスケ−ル除去用薬剤注入器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、循環型風呂釜のスケール除去用薬剤注入器に
関するものである。

以下に本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、１は、胴部−側のほぼ−高さ位置に注
出口２を有する合成樹脂製の有底筒体であって、スケー
ル除去用薬剤を収納するものである。

前記注出口２は１外周壁２ａと内周壁２ｂとの二重周壁
になっている。

また前記有底筒体１の上端注入口３の外周には雄螺子３
ａが刻設されている。

４は、先端にキャップ５が螺着され、斜面外周全域に抜
げ正め膜条４ａを有し、基部外周に突条４ｂを有する合
成樹脂製の截頭円錐形状嵌着筒であって、前記注出口２
の外周壁２ａと内周壁２ｂ間に密嵌されている。

６は、基部６ａが外側に折り返されたような二重周壁に
なっており、その外周壁内周面に雌螺子６ｂを有し、斜
面外周全域に抜げ屯め得条６ｃを有する合成樹脂製の截
頭円錐形状栓であって、前記有底筒体１′の上端注入口
３内に頭部を下向きにして挿入され、かつ注入口３に螺
着されている。

７は、有底筒体１内に収納されたスケール除去用薬剤で
ある。

しかして、循環型風呂釜内に付着しているスケールを除
去するに当っては、第２図に示す如く、先ず浴槽８内を
空にしておき、風呂釜からの上部管９ａと連通している
浴槽８の上部口Ｂａ内に、キャップ５を取り外した截頭
円錐形状嵌着筒４を嵌着すると共に、風呂釜からの下部
管９ｂとを連通している浴槽８の下部口８ｂ内に、有底
筒体１の上端注入口３から取り出した截頭円錐形状栓６
を嵌着して下部口８ｂを閉塞する。

次いで、前記有底筒体１の上端注入口３から水道水を注
入する。

有底筒体１内のスケール除去用薬剤Ｔは、注入された水
によって溶解され、注入水と共に浴槽８の上部口８ａｓ
上部管９ａｓ図示していない風呂釜内の循環路、下部管
９ｂ、浴槽８の下部口８ｂの経路全域にわたって充填さ
れる。

薬剤水溶液が完全に前記経路中に充填されると、有底筒
１の上端注入口３から薬剤水溶液がオーバーフローする
ので、注水を伴出する。

そしてそのままの状態にして例えばｉ挽装置することに
よって、風呂釜内の循環路中に付着しているスケールは
、薬剤水溶液の化学作用により剥離される。

次に、浴槽８の下部口８ｂから截頭円錐形状栓６を取り
外すことにより、前記経路中のスケールは薬剤水溶液と
共に下部口８ｂから排出される。

しかし、特に風呂釜内の循環路中には剥離されたスケー
ルが滞留しているので、再び截頭円錐形状栓６を下部口
８ｂに嵌着し、有底筒体１の上端注入口３から水道水を
注入し、注入口３から水がオーバーフローしたならば、
下部口８ｂから截頭円錐形状栓６を取り外し、滞留して
いるスケールを洗滌する。

この操作を数度繰り返すことにより〜風呂釜内の循環路
中に滞留しているスケールはきれいに洗滌される。

以上述べた如く、本考案による循環型風呂釜のスケール
除去用薬剤注入器は、胴部−側のほぼ■高さ位置に注出
口を有する合成樹脂製の有底筒体と、この有底筒体の注
出口に嵌着された、先端にキャップを備え、斜面外周全
域に抜は止め膜条な有する合成樹脂製の截頭円錐形状嵌
着筒と、前記有底筒体の上端注入口内に頭部を下向きに
して挿入され、かつ有底筒体の上端注入口において螺着
された、斜面外周全域に抜げ虚め膜条を有する合成樹脂
製の截頭円錐形状栓とからＷされているので、有底筒体
、截頭円錐形状嵌着筒＼截頭円錐形状栓の各成形が容易
であると共に、組立ても簡単である。

また有底筒体の胴部−例のほぼ−高さ位置の注出口に截
頭円錐形状嵌着筒を嵌着しであるので、この嵌着筒を浴
槽の上部口に嵌着して＼有底筒体の上端注入口から水道
水を注入した際、有底筒体の下端部に重心がかかり、従
って有底筒体を嵌着筒を介して浴槽の上部口に安定にセ
ットできる。

しかも有底筒体の上端注入口が注出口よりも上方に位置
しているので、注入口から取り外した截頭円錐形状栓な
＼浴槽の下部口に嵌着して、注入口から水道水を注入し
た際、有底筒体内のスケール除去用薬剤の水溶液が、浴
槽の上部口、風呂釜の上部管＼風呂釜内の循環路、風呂
釜の下部管、浴槽の下部口に至る経路中に完全に充填さ
れたことを、注入口から水溶液がヤヤオーバーフローし
たことによって知ることができ、従って直ちに水道水の
注入を停屯できると共に、爾後は前記経路中に薬剤水溶
液を完全に充填した状態に保持できる。

さらに有底筒体の上端注入口に螺着しである截頭円錐形
状栓は、注入口の栓と、浴槽の下部口を閉塞する栓とを
兼用できるので、極めて便利である。

またさらに、前記浴槽の上部口に嵌着する嵌着筒および
浴槽の下部に嵌着する栓は、斜面外周全域に抜げ市め膜
条を有する截頭円錐形状になっているので、どのような
口径の浴槽上部口および下部口にも抜は止め密嵌できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるスケール除去用薬剤注入器の実施
例を示す一部縦断した正面図、第２図は使用状態を示す
説明図である。 １・・・・・・有底筒体、２・・・・・・注出口、３・
・・・・・注入口、４・・・・・・截頭円錐形状嵌着筒
、４ａ・・・・・・抜げ止め膜条、５・・・・・・キャ
ップ、６・・・・・・截頭円錐形状栓、６ｃ・・・・・
・抜げ屯め膜条、７・・・・・・スケール除去用薬剤、
８・・・・・・浴槽、８ａ・・・・・・上部口、８ｂ・
・・・・・下部口、９ａ・・・・・・風呂釜の上部管、
９ｂ・・・・・・風呂釜の下部管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部−側のほぼｉ尚さ位置に注出口を有する合成樹脂製
   の有底筒体と、この有底筒体の注出口に嵌着された、先
   端にキャップを備え、斜面外周全域に抜げ屯め膜条を有
   する合成樹脂製の截頭円錐形状嵌着筒と、前記有底筒体
   の上端注入口内に頭部を下向きにして挿入され、かつ有
   底筒体の上端注入口において螺着された１斜面外周全域
   に抜は正め膜条を有する合成樹脂製の截頭円錐形状栓と
   から成る循環型風呂釜のスケール除去用薬剤注入器。