JPS589089Y2 - ライタ−用発火石ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は発火石を用いるライターに有用なライター用発
火石ホルダーに関する。

一般に、発火石を用いてガスに着火させるようにしたラ
イターにおいて、その発火石ホルダーは第１図に示すよ
うに上部にヤスリ輪１、ヤスリ２を枢着した筒状ホルダ
一本体３に発火石４を挿入し、下部開口に発火石押し上
げ用コイルスプリング５を介して下蓋６が螺合されてい
る。

しかしながら、このような発火石ホルダーでは、発火石
の補充の際に下蓋を何回も回わしてホルダ一本体から外
し、発火石を入れて、また何回も回わして下蓋を取り付
けなげればならないため、手間がかかり、また、製造に
あたっては螺溝を形成しなげればならず製造コストが嵩
さむものである。

そこで、本考案は上述のような欠点に鑑み、これを解消
すべくなされたもので、ワンタッチで発火石の装填をす
ることができるライター用発火石ホルダーを提供するも
ので、その要旨とするところは、ライタ一本体の開口部
に固設された枠体に発火石収容用の凹溝を形成し、その
凹溝の上部上縁部に突条を突設するとともにその凹溝の
一端には回転自在な着火用ヤスリを備え、前記突条と、
凹溝に収容させた発火石押圧子の両側面の凹溝とを係合
させ、発火石押圧子をスプリングにより着火用ヤスリ側
へ付勢させ、前記発火石押圧子の凹溝の内側面上部に凹
段部を形成し、発火石押圧子の凹溝若しくは凹段部に、
枠体にその上方向へ付勢させつつ配置したストッパーの
案起を係合させることにより構成したことを特徴として
なるライター用発火石ホルダーに存する。

次に本考案の実施の一例を第２図以下の図面を参照して
説明する。

図中１０は本考案に係るライター用発火石ホルダ一本体
であり、このホルダ一本体１０は上方が開口された面状
のライタ一本体１１の開口部に固設された枠体１２を有
している。

この枠体１２の上面には上方が開口された凹溝１３が形
成され、この凹溝１３の両端は開口され、この一方の開
口部にはヤスリ１４が備えられている。

このヤスリ１４は枠体１２に突設された軸１５ニ固設さ
れ、この軸１５はライタ一本体１１の窓部に露出して備
えたローラ１６に連接され、このローラ１６の回動によ
りヤスリ１４を回動するようになっている。

また１、凹溝１３は底面が弧状に形成されて発火石１７
が安定して装填されるようになっている。

この発火石１７は凹溝１３内にスライド自在で、かつ第
２図で左方にコイルスプリング１８で付勢された発火石
押圧子１９によりヤスリ１４の周面に押圧されている。

この抑圧子１９０両側面には凹溝２０．２０が形成され
、この凹溝２０と係合する突条２１が凹溝１３の上部両
縁部に突設され、抑圧子１９が飛び出さないようになっ
ている。

一力、押圧子１９の凹溝２０の一方には内側面上部に凹
段部２２が形成され、この凹段部２２に係合される突起
２３が設けられたストッパー２４が枠体１２内に上下方
向にスライド自在で、かつ上方に付勢されて備えられて
いる。

尚、図中２５は一端がライタ一本体１１に枢支された蓋
、２６はライタ一本体１１内に内蔵されたガスタンクに
連通されたノズルであり、このノズル２６は蓋２５を閉
じたときガスが噴止し、開いたときにガスが噴出するよ
うになっている。

また、２γは発火石１７０回転防止兼脱落防止用ギザで
ある。

本考案は上述のように構成され、その使用に際しては、
発火石１７を装填する場合、コイルスプリング１８に抗
して抑圧子１９をスライドさせる。

そして、この押圧子１９の凹溝２０内の上面に上方に付
勢されて圧接されているストッパー２４の突起２３が凹
段部２２に押し上げられ嵌合されて抑圧子１９を係止す
る。

その開口された凹溝１３に発火石１７を装填し、ストッ
パー２４を押し下げて突起２３と凹段部２２との係合状
態をとくとコイルスプリング１７に押されて抑圧子１９
は左方にスライドし発火石１７をヤスリ１４の外周面に
圧接するものである。

以上の説明から明らかなように本考案のライター用発火
石ホルダーは、発火石の装填の場合には、発火石押圧子
をスプリングの弾力に抗してスライドさせるだけでその
発火石押圧子はストッパーにより所定の位置に係止され
、また発火石の装填後にはストッパーを押し下げるだけ
で発火石押圧子の係止状態が解除され、その発火石押圧
子が初期の位置に復帰するものであり、発火石のの装填
作業を容易かつ迅速に遂行し得るものである。

またこのライター用発火石ホルダーには螺合部分が無く
、その製造が容易で安価に提供できる利点が存する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のライター用発火石ホルダーを示す断面図
、第２図以下は本考案の実施の一例を示すもので、第２
図は本考案に係るライター用発火石ホルダーを実施した
ライターの要部断面図、第３図は第２図中Ｉ−Ｉ線断面
図、第４図は同分解斜視図である。 １０・・・・・・ライター用発火石ホルダ一本体、１１
・・・・・・ライタ一本体、１２・・・・・・枠体、１
３，２０・・・・・・凹溝、１４・・・・・・ヤスリ、
１５・・・・・・軸、１６・・・・・・ローラ、１７・
・・・・・発火石、１８・・・・・・コイルスプリング
、１９・・・・・・発火石押圧子、２１・・・・・・突
条、２２・・・・・・凹段部、２３・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライタ一本体の開口部に固設された枠体に発火石収容用
   の凹溝を形成し、その凹溝の上部上縁部に突条を突設す
   るとともにその凹溝の一端には回転自在な着火用ヤスリ
   を備え、前記突条と、凹溝に収容させた発火石抑圧力の
   両側面の凹溝とを係合させ、発火石抑圧力をスプリング
   により着火用ヤスリ側へ付勢させ、前記発火石押圧力の
   凹溝の内側面上部に凹段部を形成し、発火石押圧子の凹
   溝若しくは四段部に、枠体にその上方向へ付勢させつつ
   配置したストッパーの突起を係合させることにより構成
   したことを特徴としてなるライター用発火石ホルダー。