JPS588705Y2 - 包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装装置に関し、詳しくは、段ポール等の外装
ケースと底箱との締結構造の改良に係り樹脂製ジヨイン
ト等による締結部に生じる外装ケースの胴ふくれ現象を
防止することを目的とする。

従来の段ボール等の外装ケースと底箱との締結は、第４
図に示す如く、樹脂等のジヨイントにて行ってきた。

その構成は、外装ケースａの下部に穿設したジヨイント
穴すと底箱Ｃ側面に穿設したジヨイント穴ｄとを合致せ
しめ、両ジヨイント穴す、ｄに樹脂等にて成形したジヨ
イントメスｅを挿入せしめ、その上からジヨイントオス
ｆをジヨイントメスｅ内に挿入することによって、ジヨ
イントメスｅに形成したヒンジ部ｇの作用により、ジヨ
イントメスｅと一体に形成した内面押圧部りが移動し、
外装ケースａと底箱Ｃをサンドイッチ状に押圧締結せし
めるものである。

この締結構造では外装ケースａを床面１まで伸ばさずミ
ニサイズとし、被包装体に、当初、荷重をかける構造の
為、積圧荷重を受けた際、ジヨイント部に荷重を逃がす
余地がなく、梅雨期の高湿時には外装ケースａの積圧強
度が著しく低下する為、ジヨイントメスｅの受圧面Ｊに
て外装ケースａが突っ張られて、鎖線の如く、部分的に
胴ふくれを生じ、非常に見苦しいばかりか、全体の胴ふ
くれを促進する欠点を有していた。

また、ジヨイント部に荷重をかけす外装ケースａをｋま
で伸ばし、外装ケースａ全体で積圧荷重を受ける構成に
すると、床面ｌより吸湿し易く、劣化を促進するばかり
か梅雨期の高湿状態に対しても保証せねばならず、その
結果、非常に高い耐積圧強度を有する外装ケースを用い
ねばならす高価となる欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下、その
実施例を図面を参照して説明する。

第１図、第２図および第３図において、１は洗濯機等の
被包装体、２は上部緩衝体、３は底部緩衝体で、段ポー
ル等の底箱４内面の４つのコーナーに貼付保持されてい
る。

５は段ポール等の外装ケースで側壁に長孔状の把手部５
ａを複数個有し、被包装体１を覆って底箱４に下端内周
面を嵌合し、その下端は底箱４底而、すなわち床面６よ
りＳ寸法はど、浮いた状態をなしている。

ここで、外装ケース５と底箱４の締結構造について述べ
る。

外装ケース５の下部に穿設したジヨイント穴５ｂと合致
した位置の底箱４側面にジヨイント穴４ａを穿設せしめ
、両ジヨイント穴５ ｂ 、４ ａに樹脂等にて成形し
たジヨイントメス７を挿入嵌合せしめ、このジヨイント
メス７中夫の中空部７ａに同じく樹脂等にて底形したジ
ヨイントオス８を挿入して、前記ジヨイントメス７に一
体に形成した内面抑圧部７ｂを、ヒンジ部分７ｃの作用
によって押圧して上方に曲げ、外面側の縁部７ｄと、内
面抑圧部７ｂとによって、外装ケース５と底箱４をサン
ドイッチ状に押圧締結せしめている。

８ａはジョイントメス７壁面の嵌合穴７ｅに係合してジ
ヨイントオス８をジヨイントメス７内に保持する係合片
で、矢印イの如く、ジヨイントオス８を引き込めば、保
合が解かれ、ジヨイントオス８及びメス７は外れる。

上記構成に加えて、ジヨイントメス７の受圧部７ｆ上に
対応する外装ケース５の一部分に受圧部７ｆ巾に対応す
る間隔を介して縦方向に複数のカット部５ｃを穿設せし
め、カット部５ｃ内に水平方向にて複数の段部５ｄを一
対に形成し、かつ、カット部５ｃ下端と受圧部７ｆ両端
を接続するようにミシン目部５ｅを設ける。

７ｇは商品を持ち上げた際に荷重の加わる下部受圧部、
９は補助的締結を行なう締付はバンドである。

上記構成の包装装置によれば、ジヨイント上部の受圧部
７ｆ上の外装ケース５に、受圧部７ｆ巾の両端に位置す
る縦方向のカット部５ｃとこのカット部５ｃ間に位置し
た水平な段部５ｄを形成しかつジヨイント穴りｂ両側端
とカット部５０下端をミシン目部５ｅで接続している為
、保管時の積圧強度を受けた際、当初は被包装体に荷重
が加わり、緩衝体の沈みによって、外装ケース５が矢印
口方向に下がる。

この時、第２図に示す如く、ジヨイント上部に加わる荷
重によって、ミシン目部５ｅがさけ、カット部５ｃとジ
ヨイント穴５ｂが連接して、受圧部７ｆ上の外装ケース
５は水平な段部５ｄよりへの如く蛇腹に圧縮され、その
後、外装ケース５下端が床面に到達して、外装ケース５
の積圧強度で積圧を支える為、ジヨイント部分近傍に部
分的な胴ふくれが生じず、かつ、商品価値もそこなうこ
とがない。

また、この構造によれば、従来のジヨイント構造では困
難であった被包装物への積圧付加が行なえるようになり
、外装ケース５の大巾な材質低減が図れ、安価な包装装
置を提供出来る。

なお、本実施例における水平な段部に代え、強い罫線掛
けやミシン目等をカット部相互間に水平方向に長く設け
、本考案でいう、積圧荷重により縦方向において屈曲可
能な屈曲部を形成しても良い。

これによっても、本実施例と同等の効果を奏する。

すなわち、前記罫線掛けとは、外装ケースに部分的に折
曲しやすくするための折曲線部分を設けることであって
、積圧荷重が作用しなけれｔｆ 、縦方向において屈曲
しないが、積圧荷重が作用すると、罫線掛けの部分で屈
曲することになる。

また、ミシン目を施こした場合には、その部分が外装ケ
ースの他部分に比し強度的に弱いことから、積圧荷重が
作用すれば、ミシン目部分が屈曲する。

以上のように本考案によれば、外装ケースと底箱とのジ
ヨイント部分の積圧荷重により胴ふくれを生じるといっ
たことがなく、強度の犬なる包装装置を安価にして提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における包装装置を示す全体斜
視図、第２図はそのジヨイント部分近傍の拡大断面図、
第３図はその部分正面図、第４図は従来のこの種装置の
構成を示すジヨイント部分の拡大断面図である。 ４・・・・・・底箱、５・・・・・・外装ケース、４
ａ ７５ ｂ・・・・・・ジヨイント穴、７・・・・・
・ジヨイントメス、８・・・・・・ジヨイントオス、７
ｆ、７ｇ・・・・・・受圧部、５ｃ・・・・・・カット
部、５ｄ・・・・・・段部（屈曲部）、５ｅ・・・・・
・ミシン目部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 段ポール等よりなる外装ケースとこの外装ケースをかぶ
   せる底箱に、合致するジヨイント穴をそれぞれ形成する
   とともに前記両ジヨイント穴に嵌合し前記外装ケースと
   底箱とを締結するジヨイントを設け、前記ジヨイントの
   受圧部上に対応する外装ケースの一部に前記受圧部の中
   に対応する間隔を介して縦方向にカット部を穿設し、前
   記カッ８部下端とジヨイント穴両端とを連結してミシン
   目部を設け、前記カット部相互間には、水平方向に長く
   かつ積圧荷重により縦方向において屈曲可能な屈曲部を
   形成した包装装置。