JPS588700Y2 - ネリジヨウブツオシダシヨウキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、練状物押出し容器に関するものである。

以下に本考案の実施例を図面に基づき説明する。

１は練状物押出し容器全体を示すものであって、この容
器１は、容器本体２と、容器本体２の口部外周に回転自
在に嵌合された中蓋３と、この中蓋３の頂壁中央部裏面
から垂設された中空の蝶棒４と、容器本体２内に嵌挿さ
れ、かつ蝶棒４へ螺合された受皿５と、キャンプ６とか
らなる。

容器本体２に対して中蓋３は回転自在に、係合部２ａ、
３ａの噛合わせによって外れないようになっており、中
蓋３の中央部以外の頂壁には注出ロアが設けられていて
、線状物８が押出される。

中蓋３に対して蝶棒４はその上端が固着されており、蝶
棒４の下端は、容器本体２の底壁９の中央部上面に突設
しである嵌合子１０の外周へ遊嵌されていて、蝶棒４が
横振れしないようになっている。

前記嵌合子１０は筒部と鍔部とからなるハツト型のもの
であり、筒部の外周には縦溝１０ａが設けられており、
鍔部の上面には縦溝１０ａと連通ずる横溝１０ｂが設け
られていて、前記蝶棒４の下端面は、嵌合子１０の鍔部
上面に位置している。

蝶棒４には受皿５の内筒部が螺合されているが、この受
皿を容器本体２に対して回転不能で、上下動自在にする
ために、受皿５の外周壁１１の外面と、容器本体２の周
壁１２の内面とにはそれぞれ係合縦条１３，１４が設け
られている。

また受皿５の内筒部の下端面は、第１図に示す如く、当
初は嵌合子１０の鍔部上面に位置している。

前記中蓋３の頂壁中央部には透孔１５が設けられており
、この透孔１５、蝶棒４内、嵌合子１０の縦溝１０ａお
よび横溝１０ｂを介して、受皿５と容器本体２の底壁９
との間には給気路が形成されている。

しかして、容器本体２を持ち、中蓋３を例えば時計方向
へ回転させると、蝶棒４も共に回転し、受皿５が上昇し
て線状物８が注出ロアから押出される。

この場合、受皿５の上昇により、容器本体２の受皿下方
部は、外気が流入しなければ負圧化することになるが、
前記の如く、中蓋３の透孔１５、蝶棒４内、嵌合子１０
の縦溝１０ａおよび横溝１０ｂを介して、受皿５と容器
本体２の底壁９との間には外気が流入するので、負圧化
を防止することができる。

以上述べた如く、本考案によれば、受皿５の上面が中蓋
３の裏面に密着するまで受皿５を上昇させることができ
るので、容器本体２内の線状物を最後まで無駄なく押出
すことができ、しかも蝶棒４の下端部および受皿５の内
筒部に通気孔を穿つ必要がなく、受皿５と容器本体２の
底壁９との間の給気路形成が簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の練状物押出し容器の実施例を示す縦断
面図、第２図は受皿が押上げられた状態を示す縦断面図
、第３図は平面図である。 ２・・・・・・容器本体、３・・・・・−中蓋、４・・
・・・・中空の蝶棒、５・・・・・・受皿、７・・・・
・・注出口、９・・・・・・容器本体の底壁、１０・・
・・・・ハツト型嵌合子、１０ａ・・・・・・縦溝、１
０ｂ・・・・・・横溝、１５・・・・・・透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体２の口部外周に、頂壁中央部に透孔１５を有し
   、中央部以外の頂壁に注出ロアを有し、頂壁中央部裏面
   から垂設した中空の蝶棒４を有する中蓋３を回転自在に
   嵌合し、かつ容器本体２内に上下動のみ可能に嵌挿され
   た練状物押出し用受皿５における内筒部内に前記蝶棒４
   を螺合し、容器本体２における底壁９の上面中央部に、
   筒部外周に縦溝１０ａおよび鍔部上面に縦溝１０ａと連
   通ずる横溝１０ｂを有するハツト型嵌合子１０を突設し
   、この嵌合子１０の筒部外周に前記蝶棒４の下端を遊嵌
   すると共に、蝶棒４の下端面と、前記受皿５における内
   筒部の下端面を、前記嵌合子１０の鍔部上面に位置させ
   、前記中蓋３の透孔１５、蝶棒４内、嵌合子１０の縦溝
   １０ａおよび横溝１０ｂを介して、受皿５と容器本体２
   の底壁９との間に給気路を形成した練状物押出し容器。