JPS5886A - 不定形耐火物の乾燥方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 未発明は不定形耐火物の施工ＫＴｏたって、亀裂や爆裂
を発生させることなく迅速に乾燥を行ない良質な不定形
耐火物を効率的に形成する手段に係るものである。

従来、不定形耐火物は各種の窯炉又は容器に内張り施工
され、その際の乾燥はガス（例えば高炉ガス、転炉ガス
、コークス炉ガス等）、灯油、重油等を熱源としたり若
しくは熱風を用いたり、マイクロ波加熱による方法若し
くはマイクロ波加熱に熱風を併用する方法が慣用されて
いる。

一方、現場で内張施工される不定形耐火物は窯炉等の構
造上２００■以上の厚さに達することも希でなく、従っ
て厚さの非常に大きな内張耐火物を片面から乾燥するこ
とを余儀なくされる結果となっている。

一般に耐火物は熱伝導率が低く、加熱乾燥時の熱が内部
へ伝漣し難いため、加熱面と内部とでは大きな温度勾配
を生じ、その急激な温度勾配は組織に歪を生起させ層状
の亀裂が加熱面に乎行に発生する場合が多かった。

また、表面より浅い部分しか温度が上昇しないためにそ
れより深い部分では未乾燥状態で水分が残存することに
なり、その後の乾燥温度の上昇に伴なって組織内部で急
速に蒸気が発生し、その圧力で不定形耐火物が爆発的に
破壊するいわゆる爆裂現象を惹起するに至る。

この爆裂を避けるために、大形規模の場合では乾燥能率
をも考慮し比較的緩やかに昇温されるが、そのような場
合においても内部の温度が低く水分の易動度が不足し１
表面近くには乾燥した層が生じ、加熱温度が３００℃程
度になると内部において蒸気の発生量と拡散とのバラン
スが崩れ、やは抄爆裂や亀裂を起す懸念が大きかったの
である。

これらの現象を解決する決めｌＦは不定形耐火物を各部
均一な温度で昇温することであり、このよりな加熱方式
となる乾燥方法としてはマイクロ波乾燥が提案され効果
をあげて匹る。

し力為し、このマイクロ波は特に発生装置又は照射装置
が必要とな抄、設備費が非常に高くなって一般的でない
ことおよびマイクロ波そのものが人体に及ぼす影響につ
いて懸念されること等解決を迫られる欠点となっている
。

本発明は斯かる現況に鑑がみなされたもので、不定形耐
火物にすぐれた特性をもたらす各部均一な昇温による乾
燥につき、種々研究検討を重ねた結果、設備費が廉く、
作業が安全でしかも簡単な操作により確実な効果を示す
乾燥方法を提案せんとするもので、酸性、中性又は塩基
性の１種又は２種以上の耐火材料の配合物中に導電性を
付与する物質を含ませて所要容器内面に供給すると共Ｋ
、この配合物中に相対する一対の電極を設置し、両電極
間に電流を通じてジュール熱を生起させ、施工した不定
形耐火物の各部を均一に加熱し一様な脱水を行なわせる
乾燥方法の提供を目的としている。

次に本発明方法につき具体的な例をあげてｍ明する。こ
の方法は酸性、中性又は塩基性を問わずそれらの単独又
は二種以上の配合物からなる各種の不定形耐火物の乾燥
に適用が可能であって、施工に当って不定形耐火材中（
電解物質を含ませて導電性を有するようにする。予め不
定形耐火材をこのような配合とし、所要部に打設するに
際してはこの不定形耐火材を導電域に包括するように電
極を対位併設し、両電極に通電し不定形耐火材に均一な
発熱を起させ、この各部均一な発熱温度上昇によ抄乾燥
の偏差により生ずる欠点を皆無とする各部一様な乾燥を
行なうのである。

耐火材に導電性を与え石ための添加剤としてはＨＣＩ　
％）ｌｚ８０４、Ｐ２Ｏ５、ＨＭＯ噂およびそれらの塩
類又ＦｉＭ＆ＯＨ，ＫＯＨ、ＭＨ４０Ｈ、水ガラス等又
は１ｉａｃ／等のごとき、酸性、アルカリ性並びに中性
の弱電解質から強電解質までの各種のものを添加使用す
ることができる。

添加量については、耐火材又は耐火材配合物１００重量
部に対し、（Ｍ）１〜３重量部が望ましい、０．０１重
量部以下では電気伝導度が低くて耐火材の昇温に長時間
を要し乾燥能率が悪く、また、３重量部以上の添加量で
は耐火材配合物の流動性を阻害して作業性を悪くしたり
、得られる耐火物自体の耐火性を低下させる懸念がある
。

点上、種々の実施例につき、在来の嶌出面からの熱伝達
による乾燥法と比較して説明する。

実施例■ ムｔｅａｓ　−ｅｔｃ−ｃ系不定形耐火物を、本発明方
法を用いて出銑樋に内張施工した。

不定形耐火物の組成は、 電融アルミナ　　粗　粒　　５０重量−〃　　微粒　１
５〃 〃　　　　　極微粒　　１５〃 炭化珪素　微粒　１５〃 土状黒鉛　　　　４〃 粘　　　　　　土　　　　　　　　　　　１　／／ポリ
アクリル酸ソーダ　　　　　　　　　　０．０５外掛嗟
であり、このような耐火材料に効果的な導電性を付与す
るために、 ＮａＣ／　　　　　　　　　　　　ｏ、ａ外ＩＩチ？添
加した。

鉄皮殻の内周面に、接触しない範囲でできるだけ接近さ
せて金網を周回させて深層部の電極とし、ま友・内張り
耐火物の厚さが２００鱈となるように打設しその表層部
には同じく金網をセットして電極とした。深層部の電極
と表層部の電極との間には電圧１００ｖで通電したとこ
ろ、内周面のいずれの部外も表層部より深層部にわたっ
て各部一様に発熱状態となり、表層部のみが乾燥状１１
に達するようなこともなくて、湿潤性が徐々Ｋｔ１．す
る傾向を示しクク附着水分を蒸散し、１時間で品温７０
℃とな抄その温度で５時間保持して乾燥を完了したー 在来の熱風を吹付ける勢の表面からの加熱のみによる乾
燥手段では、５時間和度で本実施例にみるごとき不定形
耐火物の乾燥を完了せんとすれば必ず施工体に爆裂を生
じていたが、本発明方法によるときは上記のごとく組成
は緻密で亀、裂等は一切生ぜず短時間で完全な不定形耐
火物が得られた。

電極に使用した周回状金網はそのまま残しても溶融金属
の取扱に影響はなく、深層部にある金網はむしろ内張り
材の補強にも寄与する。

実施例■ ＭｇＯ質不定形耐火物を、本発明方法を用いてタンディ
ツシュに施工した。

不定形耐火物の組成は、 ＭｇＯクリンカー　　粒径３〜１■　３０重、１１嘩／
ｌ　　　　　　　〃　１鱈以下　５０〃１／　　　　　
　　微粉　　　　　２０〃であり、このような耐火材料
に導電性を付与する物質として リン酸アルミニウム　　　　　　２外掛−を添加した。

タンディツシュのコーテイング材としてコテ塗りにより
着層し、深部電極罠は適当な間隔をおいて適宜本数の金
属棒を穿刺し、表層部には金網をセットして、実施例Ｉ
と同じ要領で通電した。その結果１時間で品温は５０℃
に上昇し、その後Ｆｉ１５０℃の熱風を補助的に用いて
計３時間で良好な状態で乾燥を完了した。

在来手段による乾燥では、本実施例のごとく完全な乾燥
となすには少くとも６時間を要し、又３時間和度で乾燥
を終結せしめようとすれば必ず爆裂が発生したのく較べ
て、本発明方法は短時間ですぐれた乾燥状態が得られる
。

実施例１ 縁石−ジルコン質不定形耐火物を、本発明方法を用いて
タンディツシュに施工した。

不定形耐火物の組Ｆｉ１．Ｆ！、 休　　石　　粗　粒　　４０重量％ ／／　細粒　２０　ＩＩ ジルコン　　サンド　　１５／／ １／　　　　　　　フラワー　　　　２５　　／ｌであ
り、このような耐火材料に導電性を付与する物質として
、 珪酸ナトリウム　　　　２．５外掛襲 を添加した。

これらの混合材料を用いて内張耐火物を形成した。深部
電極には適当な間隔をおいて金属棒を配設し、表層部に
は金網をセットして、実施例Ｉと同じ要領で通電した。

１時間の通電で品温は６０℃に上昇し、それ以後は２０
０℃の熱風を併用し通算１０時間で乾燥を完了し良好な
組織の内張耐火物が得られた。在来法によると乾燥に：
は２４時間を要し、その上、内部に３〜４層の層状の亀
裂が存在していたが、本発明方法によればそのような欠
点は生じなかった。

以上述べたごとく本発明方法はあらゆる不定形耐火物の
乾燥に際して、簡便にしかも経費を慮外に高騰せしめる
ことなく適用できて産業上の利用性にすぐれた手段であ
抄、本発明の趣旨に従えばその技術的思想は上記の各実
施例に限定されるものではなく、これらから導かれる応
用又は転用等はすべて本発明の技術的範囲に温合される
ことはいうまでもない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、酸性、中性、塩基性の一種又は二種以上の配合より
   なる耐火材に％酸性、中性、アルカリ性の弱電解質又は
   強電解質物質を含ませて混合し、所定の解融金属容器内
   面に内張施工すると共にこの耐火材混合体の深部および
   表層部にはそれぞれ適宜形状の電極を互に対位して設置
   し、これらの両電極に外部電源より通電して両電極間に
   包括される耐火＃混合体中に発熱を生起させ、主として
   この熱量により耐火材を表層部から深部にわ九うて均一
   に乾燥させるようにしたことを特徴とする不定形耐火物
   の乾燥方法。 λ　特許請求の範囲第１項記載の熱量において、通電に
   よるジュール熱のみとした仁とを特徴とする不定形耐火
   物の乾燥方法。 ３．４Ｉ許諸京の範囲第１項記載の熱量において、通電
   によるジュール熱と補助熱風との含量としたことを特徴
   とする不定形耐火物の乾燥方法。