JPS588348Y2 - 電動噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電動噴霧器の改良に関するものである。

一般に、この種噴霧器にトいては、フロー底形により、
薬液交換口を有する略角形に形成された液体タンクを使
用している。

しかし、このような従来の液体タンクでは、薬液散布後
に別の薬液を散布したい場合には、このタンクを一度水
洗いしなければならないため、すぐには散布作業にとり
かかれない不便さをともなう。

とくに劇薬を使用する場合にあっては、水洗い時に、人
体にかからないように細心の注意を払わなければならず
、使い辛い。

また、この種噴霧器では、液体タンクなどとともに、付
属部品、たとえば薬液注入用のじょうごが用意されてい
るが、未使用時や用済時において、無駄な内部空間をも
った空の液体タンク内にその薬液交換口から上記じょう
ご等を入れようと思っても、じょうごの外径寸法が犬で
あるから、当然上記タンク内に収納させることができず
、それ相応の専用スペースを必要とし、このため保管や
輸送の点での不利は否めない。

したがって、この考案は少なくとも一側面が開放可能な
匣体内に可撓性の薬液注入袋を収納し、これを駆動部ケ
ースの下面に着脱可能に装着させることにより、上記薬
液注入袋を入れ換えるだけで迅速に別の薬液散布を行な
うことができ、さらに不使用時に噴霧器全体がコンパク
トになり、輸送や保管にあたって有益な電動噴霧器を提
供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図はこの考案に係る電動噴霧器の一例を示す分解斜
視図で、同図に釦いて、１はポンプ（図示せず）等を収
納した駆動部ケースで、このケース１の下面には、上記
ポンプ側に連通されたゴム等からなる吸液管２が垂設さ
れ、さらにこの吸液管２を取り囲んで環状の突壁部３が
一体形成されている。

との突壁部３内周には螺子部４が形成されるとともに、
バッキング５が装着されている。

６（ｄ噴霧管（図示せず）に接続されるゴムホース、７
は駆動部ケース１に装着された吊持バンドである。

８はポリエチレンなどの合成樹脂樹脂からなる可撓性の
薬液注入用袋で、開口８ａを有する。

９は上記薬液注入用袋８を収容する匣体で、たとえば合
成樹脂からなり、上側面９ａに上記吸液管２を挿入させ
る開口１０が形成されている。

この匣体９は、少なくも一側面、この実施例では左右両
側面９ ｂ 、９ ｃが下側面９ｄに対して回動自在に
枢着されて開放されるように構成されている。

上記左右両側面９ｂ 、９ｃを閉じて、これら各側面９
ｂ、９ｃに取り付けられた係止バンド１１を前後両側面
９ｅ、９ｆに形成されたピンのような係止部１２に係合
させることにより、上記匣体９の各側面９ａ〜９ｆが結
合される。

１３は上記匣体９の開口１０を取り囲んで形成された筒
状部で、この筒状部１３の外周には、上記駆動部ケース
１側の螺子部４に螺合される螺子部１４が形成されてい
る。

両螺子部４，１４の螺合により、上記匣体９が駆動部ケ
ース１の下面に装着される。

すなわち、匣体９内に収納された薬液注入袋８の開口８
ａが第２図のように匣体９の開口１０に一致するように
上記袋８を仮止め保持させ、上記袋８内に薬液Ｍを注入
する。

つぎに、上記開口８ａから吸液管２を侵入させながら、
第３図のように上記螺子部４，１１を螺合すれば、駆動
部ケース１側と匣体９側とはバッキング５を介して密に
接合される。

この状態でポンプを駆動することにより、上記袋８内の
薬液Ｍが吸液管２を介して吸い上げられて散布される。

ここで、上記可撓性の薬液注入袋８を匣体９内に収納さ
せる構成であるから、上記薬液Ｍの散布後に別の薬液を
散布したい場合には、上記袋８を匣体９から取り出して
新たな袋８と入れ換えればよく、直に別の薬液の散布作
業にとりかかることができ、散布作業の効率化が図れる
。

上記袋８は、たとえば使い捨てできるものでもよい。

また、上記匣体９の左右両側面ｓｂ 、９ｃを開放可能
に構成しであるから、ブロー成形に依ることなく他の成
形手段で強度をもつように形成できるうえ、とくにこの
両側面９ ｂ ｚ ９ ｃを開放させれば、第４図のよ
うにじょうご１５やスポイト１６などの付属部品１７を
収納させることができ、保管や輸送時において、上記付
属部品専用のスペースが省け、したがって噴霧器全体の
梱包をコンパクト化できる。

第５図は他の実施例を示し、匣体９の内径寸法” １
ｐ ” ２を駆動部ケース１の外径寸法１１１２より犬
に形成したもので、この場合は上記匣体９内に駆動部ケ
ース１を収容できるため、たとえば輸送時にかける噴霧
器全体の梱包スペースをさらにコンパクト化できる利点
がある。

なか、上記実施例では、匣体９の左右両側９ｂ。

９ｃを開放可能に構成したものであるが、たとえば第６
図のように匣体９の上側面９ａを開放可能にするなど、
少なくとも一側面が開放可能な構成であれば、上記と同
様の効果を奏するものである。

以上のように、この考案は、少なくとも一側面が開放可
能々匣体と可撓性の薬液注入袋とを組み合せることによ
り、薬液の散布作業の迅速化が図れるうえ、保管や輸送
時にコンパクトにできる電動噴霧器を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る電動噴霧器の一例を示す分解斜
視図、第２図、第３図は同噴霧器の使用状態を示す断面
図、第４図〜第６図は同噴霧器の不使用時の説明図であ
る。 １・・・・・・駆動部ケース、２・・・・・・吸液管、
８・・・・・・薬液注入用袋、８ａ・・・・・・開口、
９・・・・・・匣体、９ａ・・・・・・上側面、９ｂ、
９ｃ・・・・・・−側面、１０・・・・・・開口、Ｌｌ
、Ｌ２・・・・・・内径寸法、１１，１２・・間外径寸
法。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）少なくとも一側面９ｂ、９ｃが開放可能に構成さ
   れた匣体９の上側面９ａに、駆動部ケース１に垂設され
   た吸液管２を挿入させる開口１０を形成し、との匣体９
   内に収容した可撓性の薬液注入用袋８の開口８ａを上記
   匣体９の開口１０に一致させた状態で、上記匣体９を上
   記駆動部ケース１の下面側に着脱可能に装着した電動噴
   霧器。
2. （２）上記匣体９の内径寸法Ｌ□、Ｌ２を駆動部ケース
   １の外径寸法１１，１２よりも犬に設定してなる実用新
   案登録請求の範囲第（１）項記載の電動噴霧器。