JPS588251B2 - 静脈注射カテ−テル組立体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は静脈注射カテーテル配置組立体、特に軸方向及
び回転方向の整列装置を備える内針型のカテーテル配置
組立体に関する。

内針型のカテーテル配置組立体は従来より公知である。

米国特許第３３１２２００号はこのようなカテーテル配
置組立体を開示している。

米国特許第３８０９０８１号はカテーテルハブへねじ連
結された閉塞具を備えるカテーテル配置組立体を開示し
ている。

米国特許第３５８９３６１号はカテーテル旧に配置され
ていて軸方向に動くことのできる翼付き挿入装置を備え
るカテーテル配置組立体を開示している。

米国特許第３７６９９７５号はカテーテル、翼付きカテ
ーテル挿入装置、可撓性管及び管ハブを備えるカテーテ
ルユニットをもつカテーテル配置組立体を開示している
。

米国特許第３７６９９７５号のカテーテル配置組立体の
利点は、管ハブが静脈穿刺位置から相当に間隔を隔てら
れており、そのため上記の位置でカテーテルを患者へし
っかりと取付けることができかつ刺傷位置から離れた位
置で静脈注射液への接続を可能にし得ることにある。

この米国特許第３７６９９７５号の組立体の主なる欠点
は、針及びカテーテルユニットの軸方向及び回転方向の
整列を、患者へカテーテルを配置する前及び配置する間
に維持することが困難なことでろる。

この米国特許第３７６９９７５号においては、この問題
を解決するために可撓性管上に取外し自在に装着される
増外し可能なプラスチックスリーフを用いている。

また米国特許第３５８９３６１号は翼付き挿入装置の可
撓性によって静脈穿刺中にカテーテル及び針の両者を把
握することを開示している。

更に米国特許第３５３７４５１号は、静脈穿刺中にカテ
ーテル及びその針を把握するもう１つの翼付き挿入装置
を開示している。

しかしながら、不幸にしてこれらの従来技術の組立体は
、患者へのカテーテルの配置前に針及びカテーテルの軸
方向及び回転方向の整列を維持するようにはなっていな
い。

従って、針及びカテーテルの適正な軸方向及び回転方向
の整列は静脈穿刺の直前に組立体の使用者によりなされ
なければならない。

よって、いつでも針及びカテーテルユニットの軸方向及
び回転方向の整列が得られるカテーテル配置組立体を提
供することは有利であり、望ましいことであることが明
らかであろう。

従って、本発明の第１の目的は、針及びカテーテルユニ
ットが組立て中にいつでも軸方向及び回転方向に整列し
て維持されるようになっている内針型のカテーテル配置
組立体を提供することである。

この目的及び他の目的に従って、組立中にいつでも軸方
向及び回転方向の整列を維持できるようにカテーテルユ
ニットの補足部分と機械的に相互錠止される重ね継ぎ型
の２部分からなる針をもつ内針型のカテーテル配置組立
体が本発明により提供される。

以下、図面について本発明を説明する。

なお幾つかの図面にわたって、同様の参照文字は同様の
ないし対応する部分を指示するものとする。

図面を参照すると、本発明の好ましい実施例の内針（
ｎｅｅｄｌｅ − ｉｎｓｉｄｅ ）型カテーテル配置
組立体９が第１図に示されている。

このカテーテル配置組立体９は針ハブ１２に取付けられ
る基端及び斜めの鋭い末端１３をもつ針１１を備えてい
る。

第２図に示されるように、この針１１は第２の部分１５
に向けて末端１３から予め定められた距離だけのびて第
２の部分１５へ連結される第１の部分を備え、第２の部
分１５は針１１の基端へとのびている。

第２の部分１５の末端は第１の部分１４の基端部と並置
されている。

第１の部分１４は中空開端のステンレス鋼管で形成され
るのが好ましく、一方第２の部分１５は例えば接着、ろ
う付け又は溶接等により第１の部分１４を適当に取付る
ことかできるいずれかの材料の棒又は管で形成すること
ができる。

並置される第１及び第２の部分１４．１５は非対称性を
与え、これによって針１１をカテーテル配置組立体９内
に機械的に錠止することができる。

第６図に示されるように、針１１は連結体１６により並
置関係に連結された第１及び第２の部分をもつように構
成することもできる。

第２の部分１５の末端は図示のように連結体１６内に埋
設することができ、所望ならばこの末端は連結体１６の
末端から延長していてもよい。

第９〜１１図に示されるように、連結体１６はその末端
から突出する種々の形状の突出部１７，１８．１９を備
えることもできる。

この連結体１６は塩化ポリビニル、ポリプロピレン又は
ポリウレタンのようなプラスチック又は金属でつくるこ
とができる。

連結体１６は第１及び第２の部分１４．１５を機械的に
拘束し、或いはこれらの部分が連結体１６へ連結される
。

代りに連結体１６は第１及び第２の部分１４，１５０ま
わりに塑造されて挿入されてもよい。

同様に第２の部分１５は、所望なれば塑造される連結体
の一体延長部として塑造してもよい。

カテーテル配置組立体９は、更に可撓性プラスチックカ
テーテル２３、翼付きカテーテル挿入装置２５、可撓性
管２７及び管ハブ２９をもつカテーテルユニット２１を
備える。

カテーテル２３はその末端部で末端がテーバをつけられ
ており、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン又は塩化ポリビニル等の生物に適合する
可撓性プラスチック材料で形成される。

カアーテル２３の内直径は針１１の第１の部分１４の外
直径とほソ同じである。

翼付きカテーテル挿入装置２５は１対の可撓性翼３１，
３２をもち、これらの翼は貫通する内腔をもつ管状部分
３４に隣接して弱い部分ないし溝３３をもつのが好まし
い。

翼付きカテーテル挿入装置２５は塩化ポリビニルで形成
するのが好ましいが、いずれかの他の材料、すなわち翼
３１，３２が患者へのカテーテル２３の挿入の場合の助
けとなるように外方にたわむことができそして必要なれ
ばその後に下方にたわむことができて患者の体部に対し
てテープ止めが可能なような材料で形成される。

カテーテル２３の基端は管状部分３４の内腔の末端と流
体連通する。

第１図に示されるように、カテーテル２３は管状部分３
４の内腔の内直径とほソ等しい外直径をもち、管状部分
３４内に挿入される。

しかしながら、管状部分３４は所望なればカテーテル２
３を外径部上に受入れるように設計することができるこ
とは容易に理解することができよう。

可撓性管２７の末端は管状部分３４の内腔とその基端に
おいて流体連結する。

第１図に示されるように、管状部分３４は可撓性管２７
内に挿入されているが、この可撓性管２７は所望なれば
管状部分３４内に挿入してもよいことは容易に理解で六
よう。

可撓性管２７は透明な塩化ポリビニル又はポリウレタン
で形成することができ、カテーテル２３の内直径よりも
大きい内直径を有する。

可撓性管２７０基端は貫通内腔３７をもつ管ハブ２９と
流体連通するように連結されている。

管ハプ２９は塩化ポリビニル、ＡＢＳコポリマ又はポリ
カーポネートで形成されるのが好ましく、基端に凹ない
し雌リュー（ｌｕｅｒ）アダプタを備えるのが好ましい
。

耳部４０，４１をもつカラー３９は管ハブ２９の基端の
端壁から外方にのびている。

第５，８及び１２図に最もよく示されているように、翼
付きカテーテル挿入装置２５の管状部分３４の内腔は針
１１の並置された第１及び第２の部分１４．１５を補足
する装置を与え、これによってカテーテルユニット２１
及び針１１は組立てられた時にはいつでも軸方向及び回
転方向に整列するように機械的に相互錠止することがで
きる。

第５図に示されるように、管状部分３４の内腔はその基
端において８字形に拡大されていて針１１の第２の部分
１５の末端を補足する凹所を形成する。

代りに第８図に示されるように、管状部分３４の内腔の
基端は連結体１６をもつ針１１の全連結体１６を受入れ
るように拡大することができ、或いは第１２図に示され
るように管状部分３４の内腔は針１１の第１の部分１４
を受入れ、この管状部分３４の基端における関連孔が連
結体１６の突出部１７を受入れるようにしてもよい。

組立てにおいて、針１１は、管状部分３４の内腔並びに
針１１の並置された第１及び第２の部分１４．１５に関
連する補足装置が出会って機械的に相互錠止されるまで
カテーテルユニット２１内へ挿入される。

この機械的相互錠止が達成された時に、針１１の末端１
３における傾斜部は上方に面していて、選択された予め
定められた距離だけカテーテル２３の末端から突出する
ようになっており、針ハブ１２の末端は管ハプ２９の内
腔内に位置せしめられる。

針１１の第１の部分１４の基端は可撓性管２７内に位置
せしめられるのが好ましい。

機械的相互錠止はカテーテルユニット２１に対する針１
１の末端方向運動が更に生ずることを阻止する役目もす
る。

カテーテルユニット２１に対する針１１の回転運動又は
回転による非整列も同様に阻止される。

使用において、カテーテル配置組立体９は指杷握部を提
供するだめに可撓性翼３１，３２を共にはさみ医学分野
で公知の通常の静脈穿刺技術によって患者の静脈内にカ
テーテル２３及び針１１の末端を挿入することによって
患者へ挿入される。

静脈に挿入された後、針１１の第１の部分１４がからで
あれば、血液が可撓性管２７へ逆流しこれによって静脈
に挿入されたことを容易に見ることができる。

静脈穿刺が行われた後に、患者へ組立体を挿入する者は
片手で翼３１．３２を把握し続け、針ハブ１２を管ハブ
２９から外すために他方の手を用いることができる。

次に針１１がカテーテルユニット２１から引き抜かれ捨
てられる。

カテーテル２３が静脈内へ十分に挿入されたら、翼３１
，３２が患者へテープにより固定され、安全用のループ
が可撓性管２７に形成され、医学分野における通常の技
術に従って静脈注射液が管ハブ２９に設定取付けられる
。

以上、実施可能な特定の実施例について本発明を説明し
たが、本発明はその要旨から逸脱するととなしに種々の
変形、修正をなし得るものであることは当業者に容易に
理解できよう。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による内針型カテーテル配置組立体の好
ましい実施例の斜視図である。 第２図はカテーテルユニット及びその針を示す第１図の
組立体の分解図である。 第３図は第１図の組立体の一部の横断面図である。 第４図は第３図の線４−４による横断面図である。 第５図は第３図の一部分の拡大図である。 第６図は本発明の針の他の実施例である。 第７図は第４図と同様に見たカテーテル配置組立体に組
合された第６図の針の横断面図である。 第８図は第７図の線８−８による横断面図である。 第９〜１１図はそれぞれ本発明の針の他の実施例を示す
。 第１２図は第８図と同様に見たカテーテル組立体に組合
された第９図の針の横断面図である。 ９・・・内針型カテーテル配置組立体、１１・・・針、
１２・・・針ハブ、１３・・・末端、１４・・・第１の
部分、１５・・・第２の部分、１６・・・連結体、１７
，１８，１９・・・突出部、２１・・・カテーテルユニ
ット、２３・・・カテーテル、２５・・・翼付きカテー
テル挿入装置、２７・・・可撓管、２９・・・管ハブ、
３Ｌ３２・・・翼、３３・・・溝、３４・・・管状部分
、３９・・・カラー、４０，４１・・・耳部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １（ａ）末端でテーパをつけられた末端部を有する可撓
   性プラスチックカテーテルと、（ｂ）貫通する内腔をも
   ち、上記のカテーテルの基端部が該内腔とその末端部を
   介して連通ずるようになっている翼付きカテーテル挿入
   装置と、（Ｃ）該カテーテル挿入装置の内眸とその基端
   部を介して連通ずるようになっている末端部を有する可
   撓性管と、（ｄ）貫通する内腔をもち、上記の可撓性管
   の基端部がとの内腔とその末端部を介して連通ずるよう
   になっていル管ハブとを備えるカテーテルユニットと、
   上記のカテーテル、翼付きカテーテル挿入装置、可撓性
   管及び管ハブを介して挿入されるようになっていて、該
   カテーテルの末端部を越えてのびる鋭い末端部及び針ハ
   ブに取付けられる基端部を有する針とを具備する静脈注
   射カテーテル組立体において、補足装置が上記の翼付き
   カテーテル挿入装置の内腔に組合されていて、上記の針
   はいつでも上記のカテーテルユニットに対して該針の軸
   方向及び回転方向の整列を与えるように機械的に相互錠
   止されるようになっており、上記の整列を与えるだめの
   該針の機械的相互錠止の構造は該針の末端部から基端部
   に向けて予め定められた距離だけのびる第１の部分と、
   この第１の部分に対して並置され第１の部分に重ね継ぎ
   されて針の基端部までのびる第２の部分とから成り、そ
   してこの重ね継ぎは第１の部分を第２の部分に直接結合
   させるかまたは第１の部分を連結体を介して第２の部分
   に連結させて成ることを特徴とする静脈注射カテーテル
   組立体。 ２ 上記の針の第１の部分は両端で開いた中空管からな
   る特許請求の範囲第１項に記載の静脈注射カテーテル組
   立体。 ３ 上記の針の第１の部分の基端部は上記の可撓性の内
   側に配置されている特許請求の範囲第２項に記載の静脈
   注射カテーテル組立体。 ４ 上記の針の第２の部分は中実の棒からなる特許請求
   の範囲第１項に記載の静脈注射カテーテル組立体。 ５ 上記の針の第２の部分は管からなる特許請求の範囲
   第１項に記載の静脈注射カテーテル組立体。 ６ 上記の針の第２の部分は上記の連結体の一体延長部
   として塑造されている特許請求の範囲第１項に記載の静
   脈注射カテーテル組立体。 ７ 上記の翼付きカテーテル挿入装置の基端部は上記の
   針の第２の部分を補足する内腔に隣接して内部凹所を有
   している特許請求の範囲第１項に記載の静脈注射カテー
   テル組立体。 ８ 上記の内腔及びこれに隣接する上記の内部凹所は実
   質的に８字形で上記の翼付きカテーテル挿入装置の基端
   部と交差している特許請求の範囲第７項に記載の静脈注
   射カテーテル組立体。 ９ 上記の翼付きカテーテル挿入装置の基端部は上記の
   針の第１及び第２の部分を連結する上記の連結体を補足
   する内腔に隣接して内部凹所を有する特許請求の範囲第
   １項に記載の静脈注射カテーテル組立体。 １０上記の翼付かカテーテル挿入装置の基端部は上記の
   針の第１及び第２の部分を連結する上記の連結体の末端
   部からの突出部を補足する該カテーテル挿入装置の内腔
   から間隔を隔てられた孔を有する特許請求の範囲第１項
   に記載の静脈注射カテーテル組立体。