JPS588128Y2 - 金属製ベツドのフレ−ム保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、病院用ベッド等の金属パイプ製ベッドにお
けるそのフレーム部分の保護装置に関する。

この種のベッドのフレームは、通常表面を塗装処理して
仕上げられているが、長期間の使用のうちに特定部位に
繰返し手が触れることにより、あるいは他の物品が繰返
し接触されるために、その部分のみの塗装が剥げ、ある
いは著るしく汚れて外観上極めて見苦しいものとなる欠
点がある。

この考案は、このような特定部位の損傷、汚れを防止す
る簡易保護装置を提供しようとするものである。

以下、これを図面に基いて更に詳しく説明する。

第１図に示すようなベッドにおいて、両端の口状脚フレ
ーム１の上端の直状部分１ａとか、両側に立設される防
護用フレーム２の上端の直状部分２ａ等の部位は、他の
部位に較べて特に人の手が触れる機会が多く、あるいは
オーバー・ベッド・テーブルＴの懸架等のために、短期
間のうちに塗装が剥げ落ちたり、著るしく汚れる部分で
ある。

このような部分を保護するために、本考案においては、
軸方向に強い巻きぐせが付与せられ且つ両側辺の対応位
置にＵ字状切込み４，４が施された帯状の合成樹脂製の
保護カバー３が用いられる。

而して、該カバー３を、前記フレーム１，２の保護すべ
き直状部分１ａ、２ａに、それ自体の強い巻きぐせを利
用して捲き付は装着するものであるが、この際、Ｕ字状
切込み４，４に上記部分１ａ、２ａからＴ字状にのびた
桟５の付は根の部分を嵌め込む如くにして装着するもの
である。

この考案によるときは、保護カバー３がそれ自体強い巻
きぐせを有するものであって、この巻きぐせに抗してカ
バーを一旦幅方向に拡げつつフレーム１，２の所要部分
１ａ、２ａに被せることにより、上記巻きぐせを利用し
て装着しうるから、装着作業を極めて簡単になしうるの
はもとより、装着後は両側のＵ字状切込み４，４に桟５
が嵌まり込んでいる結果、軸線方向および回転方向のい
ずれにもみだりに動くことがなく、安定が良好で、例え
ばフレームに手先を触れて力を入れたような場合に不慮
にカバーが回転等して転倒するといったような危険の発
生のおそれもない。

また、上記カバー３でフレーム１，２の所要部分を被覆
することにより、前述したようにフレーム自体の塗装が
剥げたり汚れて外観上見苦しいものとなる欠点を防ぎう
ると共に、ベッドの分解状態での梱包輸送等に際して、
従来では輸送中にフレームが損傷するのを防止するため
その相互間にスペーサー等を介在させて梱包する必要が
あったが、この考案によるときは、上記保護カバーがス
ペーサーとしての役目をも兼ねて、重ねられたフレーム
相互の直接接触を防ぐから、別途のスペーサーを用いる
必要なしに簡易に梱包して輸送に供しうる利点もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図はベッド
全体の斜視図、第２図は要部の破砕斜視図、第３図は第
２図ＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面図、第４図は保護カバーの
展開状態の一部平面図である。 １．２・・・・・・フレーム、１ａ、２ａ・・・・・・
保護すべき直状部分、３・・・・・・保護カバー、４・
・・・・・Ｕ字状切込み、５・・・・・・桟。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 幅方向に強い巻きぐせが付与せられ且つ両側辺の対応位
   置にＵ字状切込みが施された帯状の合成樹脂製保護カバ
   ーが、ヘッド・フレームの保護すべき直状部分に、該部
   分からＴ字状にのびた桟を前記Ｕ字状切込みに嵌め込ん
   だ状態にて、捲き付は装着されてなる金属ベッドのフレ
   ーム保護装置。