JPS6216954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシヤツター式の風呂蓋に関する。

一般にこの種風呂蓋は、硬質合成樹脂製の中空
棒状体を軟質合成樹脂よりなる連結部を介して多
数本並列状に連結して構成したものであるため、
浴槽上に被せた使用状態において、特に浴槽の周
縁から最も離れた位置にある中央部付近に荷重を
受けた場合に撓み易い傾向がみられ、従つて蓋に
手をついたような場合、これが撓んで浴槽の縁か
らはずれ不慮の事故をひきおこすおそれがあり、
またこの危険性を回避するために、上記中空棒状
体を厚肉の強度の大きいものにすると、全体重量
が増し、取扱いに不便であるのみならず、コスト
高につく難点があつた。

この考案は上記のような問題点に鑑み、安全性
の向上を図るとともに、開蓋時における巻き込み
操作が行い易く、かつ巻き込んだ状態での安定性
が良く、従つて整理がし易く、しかも外観を意匠
的に優れたものとなし得るシヤツター式風呂蓋を
提供しようとするものである。

而してこの考案は、図示実施例に示すように、
適宜数の硬質合成樹脂製中空棒状体１が、軟質合
成樹脂製の折曲自在な連結部２を介して並列状に
連結されて略同一広さに形成された１対のシヤツ
ター部３ａ，３ｂが、硬質合成樹脂よりなり、上
記中空棒状体１の２列分の幅W₂以上の幅W₁をも
つた扁平な広幅中空板状体４の両側に、前記と同
様の折曲自在な連結部２ａを介して並列状に連結
されてなる構成を有することを特徴とする。

上記広幅中空板状体４の幅W₁は、望ましくは
中空棒状体１の３〜４列分程度の幅に相当する８
〜15cm程度に形成するのが好適である。また強度
を向上させるため、その幅に応じて中空部内に補
強用のリブ５を複数本設けたものとすることが望
ましい。また、その厚さないしは高さは、中空棒
状体１と同じにするのが良いが、若干高くしても
構わない。ただ、この広幅中空板状体４は、その
上面に例えば所望の絵柄６等を印刷し、あるいは
絵柄６等を印刷した塩化ビニルフイルム等の化粧
フイルム９を熱融着等の手段で施すことにより、
意匠性を向上するのにも利用するものであること
に鑑み、上面をなるべく平坦状に形成するのがよ
い。なお、図中７，８は、中空棒状体１および中
空板状体４の両端開口を塞いだキヤツプである。

この考案は上記のような構成を有し、浴槽に被
せた使用状態において荷重を受けた際最も撓み易
い蓋の中央部付近に広幅の板状体４が配置されて
いるから、蓋に手をついたような場合にも、これ
が撓んで浴槽の縁からはずれ落ち浴槽内に転落す
る等の事故が発生する虞れがなく安全である。ま
た浴槽上からの開蓋は、第３図に示すように、先
ず、シヤツター部３ａ，３ｂの一方３ａを端から
巻き込んで中空板状体４の上に載せ、次いで他方
のシヤツター部３ｂを同様にして前記シヤツター
部３ａの上に載せればよく、全体を端から巻き込
んでいく従来品に較べ開蓋操作が簡易かつ能率的
に行いうる。更に、巻き込み部分が中空板状体４
上に載つた形となるから、良好な安定状態を保持
し、浴槽上の一端部にそのまま載せた状態にして
も安定が良く、浴槽内での整理がし易い。

また、中空板状体４の存在により、基本的には
シヤツター式の風呂蓋の形式を採りながら、該中
空板状体４を利用して上面に所望の絵柄６を施し
たものとすることが可能となり、従来のシヤツタ
ー式風呂蓋から超絶した独特の意匠性、美感を有
するものの提供が可能となる。特に、図示実施例
に示すように、中空板状体４の上面に絵柄６を施
したものとし、この面を表面に出すようにして包
装することにより、従来この種風呂蓋に見られな
かつた美麗な包装状態を実現でき、販売に際して
の購買意欲の高揚にも資することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図は第１図−線の断面図、第
３図は巻き込み状態を示す側面図である。 １……中空棒状体、２……連結部、３ａ，３ｂ
……シヤツター部、４……中空板状体、W₁……
中空板状体４の幅、W₂……中空棒状体１の２列
分の幅。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜数の硬質合成樹脂製中空棒状体１が、軟質
   合成樹脂製の折曲自在な連結部２を介して並列状
   に連結されて巻き込み自在に形成された１対のシ
   ヤツター部３ａ，３ｂが、硬質合成樹脂からな
   り、上記中空棒状体１の２列分の幅W₂以上の幅
   W₁をもつた扁平な広幅中空板状体４の両側に、
   前記と同様の折曲自在な連結部２ａを介して並列
   状に連結されてなることを特徴とするシヤツター
   式風呂蓋。