JPS5880264A - ボタン型電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ボタン型電池の封口部の改良に関するもので
、特にアルカリ電解液を用いたアルカリボタン型電池の
耐漏液性を向上させたも％Ｔｐｈ電子時計用電源として
最近用いられる酸化銀電池は高容量で、電圧安定性に優
れているため電子精密装置に広く用いられている。しか
し、これらの電池はアルカリ電解液を用いるため漏液が
起こり易い欠点を有しており、これは精密装置用として
重大な問題である。

本発明は、この改良を行なうもので、以下実施例につい
て説明する。

第１図はアルカリ電池の断面図を示し、図中１は負極端
子を兼ねた封目板、２は負極活物質、３は電解液含浸材
、４はセパレ〜り、６は正極活物質、６は正極端子を兼
ねた正極ケース、７は絶縁性の封口パッキング、８は正
極リングである。

しかるにこのような構造の密閉型ボタン電池は、絶縁バ
ッキングと封目板との間に形成される微細な間隙部から
電池内部に封入したアルカリ電解液が次第に漏液し、電
池性能を劣化せしめると共に、この電池を取付けた精密
機器を腐食するなどの問題があった。

このような点を改善するために絶縁性パッキングの表面
にアスファルトを塗着したり、あるいは耐アルカリ絶縁
性の樹脂被膜を形成したものを用いて封口した電池など
が開発されている。

しかしながらこのような構成の絶縁バッキングを用いて
も電池を長期間にわたって保存したり、高温多湿条件下
で保存したりする場合に、電池内部に封入した電解液が
外部に漏液して前述のごとき問題を生じ、十分に電池性
能の改善を図ることができなかった。

本発明はこのような点に留意し、負極封口板と絶縁性封
口パッキングとの間に接着性の樹脂を封入し、接着性樹
脂の密着強度を高めたものである。

すなわち、負極封目板と接する封口パッキングの表面を
粗面化することにより、封口パッキングと封目板との間
に介在させる接着性樹脂の密着強度を高めることにより
、長期保存あるいは熱サイクル試験後においても、電解
液の漏液を防止して、電池性能の安定化と改善を図った
電池を提供するものである。

次に具体的な実施例について説明する。

負極封口板１はステンレス鋼で形成され内面側は銅、錫
などの金属で、外面側はニッケル、金などの貴金属でそ
れぞれメッキしたものを用いる。

また正極ケース６にはニッケルメッキ鋼を使用した。

正極活物質６は酸化水銀、二酸化マンガン、酸化銀など
の活物質と黒鉛、アセチレンブラックなどの導電剤を主
体としたものである。負極活物質としては亜鉛を用い、
その粉末成形体あるいは、粉末とゲル化剤と電解液との
混合ゲルを封口板１に装填した。セパレータ４と含浸材
３とは天然まだは合成の繊維質材からなり、正極合剤と
負極合剤とを電気的に絶縁すると共に、電解液を含浸。

保持する作用をなすものである。絶縁封口部に介在させ
る封口パッキング７には、高分子バッキング、たとえば
クロロプレンゴム、ブタジェン−スチレン共重合体、ポ
リプロピレン、ポリエチレン。

ポリアミドなどの合成ゴムあるいは合成樹脂が使用でき
る。

以上のような構成を有するアルカリボタン型電池におい
て、負極封目板に接する封口パッキングの立ち上がり部
のストレート部分を粗面化した。

粗面化した封口パッキングの内面部にエポキシ系の接着
剤を介在させて負極封目板と封口パッキングとを密着さ
せた。

前述した負極封口板を用いて、正極に酸化銀と黒鉛を混
合した合剤を用いこれを正極ケースに加圧成型し、負極
は亜鉛粉末にＣＭＣ粉末を混合し、アルカリ電解液を注
液してゲル化させ、負極亜鉛とセパレータと含浸材中に
電解液を保持させて酸化銀電池を試作した。

なおこの際の封口パッキングの表面粗さは第３図に示す
表面処理なしの従来の場合の中心線平均粗さＲａは０．
３μｍ、第２図に示す本実施例の封口パッキングの粗面
化後の中心線平均粗さＲａは６．６μｍとした。

定径、温度４６°Ｃ９相対湿度９０％の恒温槽内に°放
置し、耐漏液性を評価した。

その結果は第４図に示すごとく、本発明によるものムは
従来品Ｂに比べ顕著な効果をもたらすことが判明した。

なお漏液の評価は、曇り、あるいは斑点状が認められる
ものを漏液と評価した。

また封口パッキングの表面処理の粗さについては、０．
５μｍ〜２０μｍの範囲が最適であった。

すなわち、Ｏ，Ｓμｍ以下では密着強度が弱く十分な効
果が得られなかった。逆に２０μｍ以上に粗くなると接
着剤の量が多く必要となりかつ、形状のバラツキが犬と
なり、さらにリングの変形も生じることが判明し、耐漏
液性能も悪かった。

なお、接着剤にはクロロスルフォン化ポリエチレンを用
いて評価した。粗面化した封口パッキングに塗布する封
止剤としては、流動性のものは効果が少なく、アルカリ
に安定でかつ接着性を有する合成樹脂が最も効果があっ
た。具体的には、本実施例で用いたクロロスルフォン化
ポリエチレン。

ポリアミド、ポリブテン、アスファルト、ピッチなどが
優れていた。

前記実施例では酸化銀電池について説明したが、ボタン
型アルカリマンガン電池、さらには有機電解質を用いた
ボタン型電池などにも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるボタン型酸化銀電池の
半断面図、第２図は同封口部の拡大断面図、第３図は従
来の電池の封口部の拡大断面図、第４図は同電池の保存
期間と漏液発生率との関係を示す図である。 １・・・・・−負極端子を兼ねた封口板、２・・・・・
・負極活物質、４・・・・・・セパレータ、５・・・・
・・正極活物質、６・・・・・・正極ケース、７・・・
・・・絶縁性の封口パッキング。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第−２図 ４３図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）負極端子を兼ねた封目板と接する絶縁性封口パッ
   キングの表面を粗面化し、封口板と粗面化してなる絶縁
   性封口パッキングとの間に封止剤を介在させたことを特
   徴とするボタン型電池。
2. （２）前記粗面化した絶縁性封口パッキングの中心線平
   均粗さが０．５〜２０μｍの範囲にある特許請求の範囲
   第１項記載のボタン型電池。
3. （３）前記封止剤が接着性を有するポリアミド、ポリブ
   テン、アスファルト、ピッチ、クロロスルフォン化ポリ
   エチレンから成る群から選択される少なくとも１種以上
   を含有している特許請求の範囲第１項記載のボタン型電
   池。