JPS58796Y2 - 障害物受感装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電動シャッタの安全機構に主用される障害
物受感装置に関し、カーテン等移動体の端縁に、移動の
障害となる異物が衝合したことを検知するための障害物
受感装置に関するものである。

例えば電動シャッタでは、降下中のカーテンに気が付か
ずにカーテンの下に手先や足先を差し出していて、カー
テンに挾まれて惨状をすることがあり、このような危険
を防止する目的から、シャッタ安全機構の一種として、
障害物受感装置の作動でシャッタモータを自動的に停止
させる手段が実用されている。

そのほか、同様なシャッタの事故として、カーテンの下
に物品を置き忘れたま５シヤツタモータを閉成操作した
場合には、該物品を破損させるか、あるいはモータない
しモータ伝動機構を焼損、破損させるなどの結果を招来
するが、このような事故に対しても、上述手段を以て防
止し得ることは言うまでもない。

ところで、この種の手段の具体的な構成方法としては、
一般に、スラットカーテンの下端に、幅方向に全通する
抑圧受感スイッチを展設すると共に、そのスイッチ回路
によりモータ電源を制御させるようにした構造が採られ
ている。

しかして、従来多用されているこの種の受感スイッチに
は、テープスイッチと呼ばれる長手の電気接片を用いた
帯状の可撓性スイッチが知られて釦り、この型のスイッ
チでは、テープ体の両面を挾圧することにより、双極の
電気接片間を接触させて回路を閉成させる構造になって
いる。

ここで、従来のシャッタカーテンでは、その下縁にテー
プスイッチを取付けるのに、保護カバーと呼ばれる扁平
な内孔を有する厚内テープ形のゴム質スイッチカバーが
用いられていて、該カバーの作用は、ａテープスイッチ
をカーテンの下縁に沿って保持すること、ｂ異物衝合時
の衝撃を緩和し、て、スイッチの劣化を防ぐこと、ｃ１
異物の衝合によって生じる局部的なテープに対する挟圧
力を、スイッチの広い受圧面に分散させて、スイッチ作
動を安定化させること、等にある。

しかし、このようなスイッチカバーを用いてテープスイ
ッチをカーテンに展着させている従来のシャックでは、
異物がカーテン通路に直交して介在している場合にはス
イッチ作動が確実であるが、異物がカーテン下縁の端部
だけに衝接したり、あるいは異物が斜めにカーテン下縁
に介在しているような場合には、テープスイッチに対す
る十分な挟圧力が得られず、従ってスイッチ作動が不確
実になることが多く、このように、スイッチ作動が安定
性に欠ける難点があった。

本考案は、ゴム質スイッチカバーの断面形状を工夫する
ことにより、Ｅ記難点を解消したらのであって、すなわ
ち、本考案の目的は、異物介在態様の広い範囲に亘って
、テープスイッチが確実に作動するようにした障害物受
感装置を提供することにある。

以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。

例えば第１図ないし第３図に示す、ンヤツタに装備され
た実施例の受感装置１では、スラットカーテン２の下端
に連成されたアングル形の座板３の底面３ａの幅方向に
沿い固設されていて、その構成は、該底面３ａに展着さ
れた保持枠４と、上部が同保持枠４に挿嵌すれている弾
性カバー５と、同カバー５の内孔に緩く挿置されている
テープスイッチ６と、カバー５を抜止め作用している保
持枠４両端のキャップ７とによって形成されている。

しかして、保持枠４は、断面コ形の溝レール体よりなり
、すなわち、その下面の両側に成形されたつば部４ａに
、カバー５の上面の両側に成形された耳部５ａが挿通さ
れている。

次に、カバー５は、その断面外形が閉塞された舟底形を
なすと共に、内孔の中段部には、水平な帯板状の受板部
５ｂが形成されていて、同受板部５ｂは、カバーの固着
側すなわち内孔−Ｌ壁の左右から斜めに垂下されたリブ
５ｃによって支持された形状になってち・す、この受板
部５ｂの両側面は、内孔の内周壁とは分離されている。

また、受板部５ｂの左右には、内孔内周壁から張出した
突部５ｄが対向してあ一す、受板部５ｂの両側面と突部
ｓａ 、５ｄとの間にはスリット状の溝５ｆが形成され
ている。

更に、内孔中段部以下の受圧壁５゜は、弓形に湾曲した
薄肉に成形されていて、受圧壁５ｅと受板部５ａの間の
弧形間隙空間には、テープスイッチ６が緩く挿置されて
いる。

な釦、受板部５ａの幅寸とスイッチの幅寸は、はぼ等し
い。

そのほか、キャップ７は箱型の４面体であって、２本の
ネジ８で保持枠４の端部側面に取付けられている。

ところで、シャッタの駆動機構９に装備された開閉機１
０の付近には、モータ制御盤１１が配設されていて、ス
イッチ６から外部に導かれた図示ｌ〜ない回路導線は、
図示しない手段を介して制御盤１１に電気接続されてト
リ、これにより、開閉機１０への電源通電は、テープス
イッチ６回路の閉成に対応して停止される。

ここで、上述のように構成された実施例受感装置の作動
について述べる。

開閉機１０に対するシャッタ閉成操作により、カーテン
２は繰出されて降動するが、その降下通路を遮ぎるよう
な異物があった場合には、第３図すに示すように、その
降動間に異物Ａがカバ−５０受圧壁５ｅ外面に衝合し、
これにより、スイッチ６は受板部５ｂと受圧壁５゜内面
との間に挾まれて、その回路を閉成作動させる。

この挟圧作動間において、テープスィッチ６背部の受板
部５ｂは、その両側面が内孔の内周壁とは分離されてい
ることから異物Ａが斜めに受圧壁５ｏ外面に衝合した図
示態様に釦いても、受板部５ｂは異物Ａと略直角の方向
に傾動し確実にスイッチ６は挟圧されて、回路を閉成さ
せる。

なあ−１上述したシャッタの構成では、座板３に別にリ
ミットスイッチ（図示せず）が取付けられていて、テー
プスイッチ６の作動と同時に回路作動するようになって
釦り、これにより、シャッタ閉成時にむける安全が２重
に保たれている。

そのほか、上述実施例の説明では、シャッタに装備され
た場合について述べたが、実施例の受感装置は、例えば
車輛ドア等の移動体に対しても応用し得るなど、相対移
動する物体の衝合センサとして広く利用することが可能
である。

以上述べたように、本考案に係る障害物受感装置によれ
ば、テープスイッチの背面をカバー内で保持する受板部
５ｂは、カバー内周壁面と分離されて異物の方向と直角
の方向に容易に傾動せしめられるようにしたので、七〇
受感幅の拡大により受感スペースが広がるほか、受感方
向域の拡大によりスイッチ作動の確実度が高まるなど、
障害物受感装置の作動性と信頼性を向−トさせる実用的
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す障害物受感装置の正
面図、第２図は、第１図の部分Ｈの拡大抑観斜視図、第
３図は、第２図の矢示■に釦げる部分拡大断面図であっ
て、図ａは常態、図すは衝合時の態様にしげる図である
。 Ａ・・・異物、１・・・受感装置、２・・・カーテン、
４・・・保持枠、５・・・カバー ５ｂ・・・受板部、
５ｃ・・・リブ、５ｏ・・・囲壁、６・・・テーフスイ
ッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. を動シャッターのカーテン等移動体の端縁に沿って固着
   された弾性筒体より成るスイッチカバーの内孔にテープ
   スイッチが遊挿され、異物の上記カバー外周面への受圧
   衝合により上記テープスイッチが挾圧されることにより
   障害物を感知させるようにした障害物受感装置にあ−い
   て、上記スイッチカバーの内孔の中段部には、両側面が
   スイッチカバーの内周壁とは分離された状態の帯板状の
   受板部が、該カバーの上記固着側の内周壁面にリブを介
   して支持されるようにして形成され、との受板部と上記
   カバー〇受圧側内周壁面との間に上記テープスイッチが
   挿入保持されるようにしたことを特徴とする障害物受感
   装置。