JPS587841B2 - ユアツセイギヨソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、コンバインにおける刈取搬送枠体昇降制御
装置に関するもので、刈取搬送枠体を、地面に対して常
時一定の高さに自動制御すると共に、この制御中の刈取
搬送枠体を手元で自由に昇降し得る制御機構を簡単化し
、手動操作を優先にすることを目的とする。

以下、この発明を図面に示す実施例にもとづいて具体的
に説明する。

まず、その構成について説明する。

１は走行装置を具備する車台上に操作部３、刈取搬送枠
体４そして脱穀機５を装備してなるコンバインである。

そして、該操作部３は操作杆や各種計器類等を具備する
操作フレーム３ａと座席部３ｂと機枠に回動自由に枢着
した操作レバー３ｃによって構成されている。

６は一端部を前記操作レバー３ｃに他端部を機枠に装着
したリターンスプリングである。

７は油圧油を収納する油圧タンクである。

８は前記油圧タンク７と連通させた油圧ポンプであって
、前記油圧油を圧送する装置である。

９は機枠に回動自由に装着したロータリーバルブであっ
て、内部に空間部を有するとともに外周面と内周面とを
連通する油孔１，１０ａ・油孔２，１０ｂ・油孔３，１
０ｃそして油孔４，１０ｄを切欠形成してなるアウター
バルブ１０と該アウターバルブ１０の内周面に沿って回
動するインナーバルブ１１によって構成されている。

１２はストッパーである。

１３は一端部を前記油圧ポンプ８に他端部を油孔１，１
０ａに連通させた油送パイプ１である。

１４は中間部を前記刈取搬送枠体４の分草パイプ４ａに
枢着した制御体であって、後端部を矢印方向に張圧する
バネ１５を介して分草パイプ４ａと連結し前端部を伸縮
調節自在に構成した調節杆１６を介して前記ロータリー
バルブ９のアウターバルブ１０と連結している。

該調節杆１６の長さを調節することによって刈取高さを
調節できる。

１７は機枠に固装したシリンダー１８の内周面に沿って
桂復摺動して前記刈取搬送枠体４を枢着部１９を中心に
して矢印方向に回動させるピストンである。

２０は一端部を前記油孔３，１０ｃに他端部をシリンダ
ー１８に連通させた油送パイプ２である。

２１は一端部を前記油孔２，１０ｂに他端部を油圧タン
ク７に連通させた油送パイプ３である。

２２は一端部を油孔４，１０ｄに他端部を前記油送パイ
プ３，２１に連通させた油送パイプ４である。

２３は一端部を前記インナーバルブ１１に装着した連結
杆である。

２４は一端部を前記操作レバー３ｃに他端部を連結杆２
３の他端部に装着した上下作動連結杆である。

２５は前記刈取搬送枠体４と一体的に装備した刈取装置
である。

つぎに、その作用について説明する。

まず、原動機（図示せず）を始動して機体の回転各部を
駆動し、そして操作レバー３ｃを作動して刈取搬送枠体
４を圃場面から所定の位置にセットしレバー３ｃを（停
）の位置にする。

すると、油圧ポンプ８によって圧送される油圧油は送油
パイプ１３を通過して油孔１，１０ａからアウターバル
ブ１０の内部に送り込まれ、そして油孔２，１０ｂから
油送パイプ３，２１に排出されて油圧タンク１に還流さ
れるが、一方シリンダー１８内に送り込まれた油圧油は
排出されないのでピストン１７は摺動せず刈取搬送枠体
４を所定位置に停止させる。

（以上、第３図に示す）つぎに、操作レバー３ｃを下方
向に回動すると、それに関連して上下作動連結杆２４は
矢印イ方向に移動してインナーバルブ１１を回動させる
すると、シリンダー１８内に送り込まれていた油圧油は
油送パイプ２，２０を経由して油孔３，１０ｃからアウ
ターバルブ１０の空間部に入り、そして油孔４，１０ｃ
ｔから油送パイプ４，２２に排出されて油送パイプ３，
２１を通過して油圧夕，ンク７に還流される。

従って、ピストン１７は刈取搬送枠体４の自重によって
口方向に摺動するので、刈取搬送枠体４は降下する。

そして、制御体１４が地面に接すると、制御体，１４の
後端部はバネ１５に抗して分草パイプ４ａ側に近づくが
、一方それに関連してその前端部は矢印ハ方向に回動し
てアウターバルブ１０をそれと同方向に回動させて空間
部と油孔４，１０ｄをしや閉するので油孔３，１０ｃが
ら空間部に入った油圧油は油孔４，１０ｄから送油パイ
プ４，２２に排出されず刈取搬送枠体４の降下を停止さ
せる。

（以上、第４図と第５図に示す） つぎに、油圧油の油漏れによる刈取搬送枠体４の自然落
下や地面が凹凸している場合について説明する。

この場合、操作レバー３ｃは停止位置にあるので、これ
と連動連結させたインナーバルブ１１も停止しているが
、制御体１４の後端部は地面に押圧されてバネ１５の張
圧力に抗して分草パイプ４ａに近づくので、それに関連
してその前端部も矢印二方向に回動してアウクーバルブ
１０をそれと同方向に回動させる。

すると、油圧ボンプ８によって圧送される油圧油は、油
送パイプ１３を経由して油孔１，１０ａから空間部に送
り込稗れ、そして油孔３，１０ｃから送油パイプ２，２
０を通過してシリンダー１８内に送り込まれる。

従って、ピストン１７はその圧送油によって矢印口方向
とは反対側の方向に摺動して刈取搬送枠体４を上昇させ
るが、該刈取搬送枠体４が所定位置になるとアウターバ
ルブ１０は矢印二方向とは反対側の方向に回動して油孔
１，１０ａと油孔３，１０ｃとの連通をとくので刈取搬
送枠体４の上昇は停止する。

（以上、第６図と第７図に示す）そして、作業を終了し
て刈取搬送枠体４を上昇させる場合について説明する。

まず、操作レバー３ｃを（上）の位置に回動すると、そ
れに関連して上下作動連杆２４は矢印イとは反対側の方
向に移動してインナーバルブ１１を矢印二方向に回動さ
せるので、油孔１，１０ａと油孔３，１０ｃは空間部を
介して連通する。

すると、油圧ポンプ８によって圧送される油圧油は、油
送パイプ１３を経由して油孔３，１０ｃから送油パイプ
２，２０を通過してシリンダー１８内に送り込まれる。

従って、ピストン１７はその圧送油によって矢印口方向
とは反対側の方向に摺動して刈取搬送枠体４を上昇させ
るのである。

（以上、第８図に示す） 脱穀機５を搭載する走行装置に油圧伸縮機構を介して刈
取搬送枠体４を昇降動可能に装着し該刈取搬送枠体４の
下部には地面に接地して接圧力の変動で上下に揺動し得
る制御体１４を取付け、前記油圧伸縮機構とこれに連接
の油圧ポンプ８との間の油圧経路を切替えるバルブを内
外２重のインナーバルブ１１とアウターバルブ１０とか
らなるロータリーバルブ９となし、このロータリーバル
ブのインナーバルブ側とアウターバルブ側とのうち一方
を操縦者近傍の操作レバー３ｃに、他方を前記制御体１
４に各々連動連結したコンバインの刈取搬送枠昇降制御
装置としたから、刈取脱穀作業中においては、圃場の土
壌表面に刈取搬送枠体が自動的に追従して刈高さが一定
化すると共に緊急時に操縦者が迅速に刈取搬送枠体を上
昇することができ、しかも、この両面から制御する昇降
制御機構を複雑化しないですみ、特に、刈取搬送枠体を
上昇位から刈取位置に切替える際には、単に操縦者は刈
取搬送枠体の下降状態を何ら配慮しないで操作レバーを
下降側に切替えるだけで的確な所定の高さに設定し得る
作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明を具備する一実施例であって、第１図は
コンバインの側面図、第２図はロータリーバルブの斜視
図、第３図はこの考案の要部を示す図，第４図・第５図
・第６図・第７図そして第８図は作用を示す図である。 ３は操作部、７は油圧タンク、８は油圧ポンプ９はロー
タリーバルブ、１０はそのアウターバルブ、１１はその
インナーバルブ、１３，２０，２１，２２は油送パイプ
、１４は制御体を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 脱穀機を搭載する走行装置に油圧伸縮機構を介して
   刈取搬送枠体を昇降動可能に装着し、該刈取搬送枠体の
   下部には地面に接地して接圧力の変動で上下に揺動し得
   る制御体を取付け、前記油圧伸縮機構とこれに連接の油
   圧ポンプとの間の油圧経路を切替えるバルブを内外２重
   のインナーバルブとアウターバルブとからなるロータリ
   ーバルブとなし、このロータリーバルブのインナーバル
   ブ側とアウターバルブ側とのうち一方を操縦者近傍の操
   作レバーに、他方を前記制御体に各々連動連結してなる
   コンバインにおける刈取搬送枠体昇降制御装置。