JPS587586B2 - シ−トをスタツクするための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、順次送られてくるシートを縁で直立している
スタックにスタックするための装置であって、スタック
コンベヤにシートを供給する供給コンベヤ、スタックコ
ンベヤおよび、スタックを支持するためのほぼ水平のテ
ーブルを有しており、上記スタックコンベヤが搬送され
るシートの両側に作用するために互いに対面する搬送面
で搬送路を形成するコンベヤベルトを有していてかつテ
ーブル面からスタックの高さよりも僅かに大きい間隔を
おいて、上から下へ向けられた出口を有しており、この
出口から出たシートが送られる順番でスタックの後端に
、縁で直立している状態にスタックされる形式のものに
関する。

この形式の装置によって、縁で垂直に立っているシート
でスタックが形成されるようになる。

この場合シートとは一般的に平たい物、例えば紙、厚紙
又はそれに類似した物、および幾重にも折られたシート
から成っている個々のシートである。

この装置は、折り機から出た折丁、つまりシートの冊子
をスタックするために主に使用されている。

この形式の装置によって鉛直に立つシートで生じるスタ
ックの利点は、即ちこのようなスタックがテーブル板上
で容易に摺動されることによって別の処理装置、例えば
スタックを大きい束に圧縮しかつ結合せしめる束ねプレ
スに供給され得ることにある。

そのことは、長時間たったあとでしか個個の束を引き出
す必要のない効果がある。

上述の形式の公知の装置ではシートが鱗状にずらされる
ことは、先行する機械、例えば印刷機又は折り機から出
たシートが、ゆっくりと回転するコンベヤベルトに供給
さレ、従ってそのつどこのコンベヤベルト上にあるシー
トの後縁の上に先行する該機械からの次のシートの前縁
が走行せしめられることによって、得られる。

しかしながらそのようにずらされたシートの列が、両側
で該シートに作用するスタックコンベヤに引き渡される
と、このスタックコンベヤは、供給方向とは反対の方向
に増大する、鉛直に立つシートを有するスタックを生ぜ
しめることができるに過ぎない。

従ってこのスタックが生ぜしめられる台は、供給コンベ
ヤの送り方向とは反対の方向に、少なくとも所期のスタ
ックの長さをどれくらいにしたいのかという程度までは
延びていなければならない。

それゆえこれによって生じる、スタックコンベヤの入口
と先行する機械の出口との間の間隔は供給コンベヤによ
り補償されねばならない。

これによって比較的長い供給コンベヤが生じ、その事は
製作コストが多大であることを意味する。

さらにこの公知の等置の欠点は次のとおりである。

即ち、送り方向とは反対に延びている台をさらに長くし
ないためには、スタックを束に圧縮する束ねプレスはス
タックの増大方向でスタックの後にではなく、スタック
に近接して配置されねばならない。

そのことは特に、合理化の理由から前に接続されている
機械から２列以上並べて使用してスタックするかあるい
は供給しようとする時には不都合になる。

さらにこの公知の装置で必要な大きい長さの供給コンベ
ヤは、該供給コンベヤが比較的重いフレームを必要とす
る欠点を有している。

それゆえ先行する機械の出口の高さに適合するように供
給コンベヤを構成しようとする際には、この高さを適合
させることが比較的複雑な形式で実行できるにすぎない
。

本発明の課題は、シートが先行する機械から本装置に向
かつて流過する方向でスタックが増大し、従ってスタッ
クをさらに処理するための装置、例えば束ねプレスを送
り方向で見てスタックする本装置の後に配置することが
でき、任意の大きさの間隔をおいて送られる任意の長さ
のシートのために両方の搬送装置の間の速度差を調整す
ることだけによって使用することができる、シートを鉛
直に立てるようにスタックするための装置を提供するこ
とである。

これによって、公知の装置で多数並べて使用してスタッ
クする場合に生じる困難も除かれるようにしたい。

この課題は冒頭で述べた形式の装置において本発明の構
成では、前記供給コンベヤが下から上に向かって斜めに
延びていて、かつ上方の出口で上から下へ延びるスタッ
クコンベヤと鋭角を成して接続されており、供給コンベ
ヤの出口からスタックコンベヤの入口に供給される各シ
ートの後縁が供給コンベヤから持ち上がるようになって
おり、先行するシートの持ち上がった後縁の下へ後進す
るシートの前縁が入り込むように、供給コンベヤの搬送
速度よりも小さい搬送速度でスタックコンベヤが駆動さ
れるようになっており、しかもこのスタックコンベヤ内
ではシートが鱗状にオーバーラップすることによって解
決されている。

従って本発明は供給方向の所望のスタック作業を可能に
する。

つまり供給コンベヤを比較的短く構成することができる
。

それゆえ比較的軽いフレームを有する供給コンベヤが得
られる。

その事はまた、該供給コンベヤを例えば水平の軸線を中
心として旋回可能なベルトコンベヤとして構成すること
ができ、この場合先行する機械の出口の高さに適合させ
ることが極く簡単になっている効果がある。

またこの供給コンベヤの軽い構造は、該供給コンベヤに
装入テーブルを備えることを可能にし、さらにこの装入
テーブルは該供給コンベヤとともに高さを変えることが
できる。

本発明による装置が折られたシートをスタックするため
に使用されると、その場合このシートをスタックする前
に対の加圧ロールで圧縮することが望ましい。

しかしながら冒頭に述べた公知の装置では、この対の加
圧ロールを前記供給コンベヤの前に配置することが可能
であるに過ぎない。

何故ならば供給コンベヤ上で鱗状にずらされているシー
トが対の加圧ロールを通させられてはならないからであ
る。

それゆえこの装置の入口を、高さ調整可能に構成しよう
とすると、供給コンベヤを比較的重いフレームで構成し
なければならないだけでなく、同時に対の加圧ロールも
高さ調整可能に構成しなければならない。

これによって生じる困難は本発明による装置ではなくな
る。

何故ならばこの場合供給コンベヤはシートを鱗状にずら
さない連続状態で相前後した間隔をあけて送るからであ
る。

その事は、供給コンベヤが２つの相前後して配置されて
いるベルトコンベヤを有しており、かつまた、これらの
ベルトコンベヤの間に対の加圧ロールが配置されている
ことを定める可能性を提供する。

これによってこの対の加圧ロールの前に配置されている
ベルトコンベヤは高さを変えるために旋回可能に支承さ
れていることしか必要とせず、従ってこれにより機械の
高さを変えることのできる部分が極めて小さく縮小され
ひいては極めて容易に高さを変えることができる。

次に図面につき本発明の実施例を説明する。

機械フレーム１１では全体として符号１２で図示されて
いるスタックコンベヤが設けられており、このスタック
コンベヤ１２は互いに対面する搬送面を有していて搬送
路１５を形成するコンベヤベルト１３および１４を有し
ている。

このコンベヤベルト１３は変向ローラ１６のまわりでか
つコンベヤベルト１４は変向ローラ１７および１７′の
まわりで、前記搬送路１５がその入口１８で始まる曲が
りをコンベヤベルト１３．１４の変向軸線に対して平行
な軸線を中心として構成し、それもその入口１８でほぼ
水平の方向からその出口１９に向かってほぼ鉛直に下に
向けられた方向へ構成するように、案内されている。

この搬送路１５の出口１９の下に間隔をおいて水平の台
としてテーブル２１が配置されており、そのテーブル面
２２は水平にひいては出口１９での搬送路１５の搬送方
向に対してほぼ垂直に延びている。

このテーブル２１は図面で相前後して配置されている個
別化された条材から成っており、これらの条材の間の間
隙を通してコンベヤベルト１３が案内されている。

さらに機械フレーム１１で全体として符号２３で図示さ
れている供給コンベヤが支承されており、この供給コン
ベヤ２３は相前後して配置されている２つのベルトコン
ベヤ２４および２５を有しており、これらのベルトコン
ベヤ２４と２５との間に対の加圧ロール２６が配置され
ている。

このベルトコンベヤ２４はその変向ローラ２７を中心と
して旋回可能に機械フレーム１１で支承されていてかつ
その自由端部で同様にコンベヤベルトから形成されてい
る装入テーブル２８を支持しており、この装入テーブル
２８は平行四辺形のレバー機構２９を介して機械フレー
ム１１およびベルトコンベヤ２４と連結されている。

図面で示していない固定装置でもって、このベルトコン
ベヤ２４を種種異なった勾配に調節して固定することが
できる。

この場合この平行四辺形のレバー機構２９のために装入
テーブル２８が常にその種々異なった高さの水平位置に
調節せしめられるので、これによってこの機械を先行す
る機械の出口の高さに適合させることができる。

この機械フレーム１１およびテーブル２１はローラ３１
で支承されており、従ってこの全体の装置を任意に行動
させることができる。

スタックコンベヤ１２の搬送路１５の入口１８のすぐ前
には光電装置３２が配置されており、これによってシー
トが入口１８にあるかどうか確認可能である。

この光電装置３２の光源および光電池は、スタックコン
ベヤ１２の中央のコンベヤベルト１４の間の間隙内とベ
ルトコンベヤ２５のコンベヤベルトの間の間隙内とに配
置されている。

このスタックコンベヤ１２のコンベヤベルト１３は電気
的に断続可能のクラッチ２０を介してこの装置の駆動装
置３０と連結されている。

この光電装置３２はクラッチ２０を切換えるために役立
つ。

この光電装置３２の光線がシートによりさえぎられてい
る間は、クラッチ２０が接続されている。

この光線がさえぎられていないと、クラッチ２０は切断
されている。

ベルトコンベヤ２４には、上から作用する搬送ローラが
配属されているのではあるが図示していないというのは
、この場合それは公知の構成だからである。

ベルトコンベヤ２５のためには、搬送方向で変位可能の
搬送ローラ３３が設けられており、この搬送ローラ３３
は図面で実線と破線とで図示されている位置の間で変位
可能で調節可能であり、従って当該装置を種々異なった
判の長さに適合させることができる。

運転中に装入テーブル２８、ベルトコンベヤ２４および
２５のコンベヤベルトおよびスタックコンベヤ１２のコ
ンベヤベルト１３並びに加圧ロール２６は矢印３４によ
って示されている方向で回転する。

装入テーブル２８に供給される折られたシートの厚さに
応じて、加圧ロール２６の互いの間隔は調節せしめられ
る。

さらにこの折られたシートの相応した厚さにスタックコ
ンベヤ１２を適合させるためにもつとも上の変向ローラ
１７′が調節せしめられる。

この変向ローラ１７′は図面内で実線で示された位置と
破線で示された位置との間で調節可能である。

さらに搬送ローラ３３はスタックしようとするシートの
判の長さに、該シートがスタックコンベヤ１２の入口１
８で該スタックコンベヤにより把握される時に該シート
が搬送ローラ３３を離れるように、適合せしめられる。

またシートの種々異なった長さに当該装置を適合させる
ためには、スタックコンベヤ１２の出口１９の側の変向
ローラ１７が移動調節可能である。

前記供給コンベヤ２３は次のような搬送速度に調節され
る。

即ち先行する機械から供給されるシートが該供給コンベ
ヤ２３のコンベヤベルト上で小さい間隔をおいて相前後
して、つまり該シート自体オーバーラップすることなし
に搬送される。

さらに前記加圧ロール２６の間で各シートが個別に圧縮
されかつベルトコンベヤ２５によってスタックコンベヤ
１２に供給せしめられる。

このスタックコンベヤ１２がシートを把握するやいなや
、該シートの前方端部が上から見た凸状の曲がりによっ
て搬送路１５の入口１８で曲げられ、従ってその後縁が
コンベヤ２５のコンベヤベルトかラ持ち上がる。

このスタックコンベヤ１２のコンベヤベルト１３は、供
給コンベヤ２３の搬送速度よりも遅い速度で駆動せしめ
られ、従ってこのスタックコンベヤ１２により把握され
るシートはただちに制動ざせられる。

そのことは結果的に次のようになる。

即ちベルトコンベヤ２５上の次のシートが、スタシクコ
ンベヤ１２により杷握されているシートの後縁の下に流
れ込みさらにこれらの両シートは互いにオーバーラップ
して、スタックコンベヤ１２の中へ流入する。

このようにしてスタックコンベヤ１２内で鱗状にずらさ
れた一連のシートが得られる。

この場合それぞれの先行するシートの後縁の下に後進す
るシートの前縁が入り込む。

テーブル面２２上にはコンベヤベルト１３にすぐ隣接し
て最初のシートのための間隙をあけてストツパ３５が摺
動可能に配置されている。

スタックコンベヤ１２の出口１９から出ると、該スタッ
クコンベヤ１２により搬送されたシートはコンベヤベル
ト１３とストツパ３５との間の間隙内へ、該シートがそ
の背でテーブル面２２上に接触するまで、導入せしめら
れる。

これによって最初のシートが静止状態になるやいなや、
第２のシートがコンベヤベルト１３にすぐ隣接して最初
のシー トの下へ移動しさらにこれによって僅かにスト
ツパ３５を摺動させる。

このようにして連続して下へ入れることによってスタッ
ク３６′は鉛直に立っているシートで生ぜしめられる。

前記供給コンベヤがシートを、該シートが先行するシー
トの下へ流れ込むことができるほどに正しい時点で供給
しない場合には、光電装置３２の光線がもはやシートに
より遮断されず、従ってその光電装置は正しい時点で続
くシートが現われないことを表示しさらにスタックコン
ベヤ１２のコンベヤベルト１３を駆動するためのクラッ
チ２０を切断する。

これによってスタックコンベヤ１２により把握された、
高く旋回された後縁を有している最後のシートは立った
ままで留まる。

次のシートが光電装置３２の光線を再び遮断するやいな
や、クラッチ２０が接続されて上記の過程が続行せしめ
られる。

上述の説明から、スタックコンベヤ１２の入口１８での
搬送路１５の凸状の曲がりによって、シートが鱗状にず
らされることが得られているとわかる。

この場合それぞれ後進するシートが先進するシートの下
へ流れ込む。

またこのようにシートがずらされることによって、装入
テーブル２８に供給された一連のシートがその供給方向
でテーブル２１上にスタックされることが得られ、従っ
てこのスタックを処理するための別の装置を同じ方向で
上述の装置の後に配置することができる。

また供給コンベヤ２３を装入テーブル２８とスタックコ
ンベヤ１２の入口１８との間を連結するために必要な最
も短い長さに制限することができる。

供給コンベヤがずらされていない、つまり間隔をおいて
相前後して続くシートを送ることによって、該供給コン
ベヤに対の加圧ロール２６を備えつけることかでぎ、従
って該供給コンベヤを相前後して配置されている２つの
ベルトコンベヤ２４および２５から形成することができ
、それによって高さを調整するために旋回可能に支承さ
れているベルトコンベヤ２４を再び極めて短い長さに縮
小することができ、そのことは高さを調節するための装
置を著しく簡素化する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による装置の一実施例の略示側面図である
。 １１……機械フレーム、１２……スタックコンベヤ、１
３，１４……コンベヤベルト、１５……搬送路、１６．
１７．１７’……変向ローラ、１８……入口、１９……
出口、２０……クラッチ、２１……テーブル、２２……
テーブル面、２３……供給コンベヤ、２４，２５……ベ
ルトコンベヤ、２６……対の加圧ロール、２７……変向
ローラ、２８……装入テーブル、２９……平行四辺形の
レバー機構、３０……駆動装置、３１……ローラ、３２
……光電装置、３３……搬送ローラ、３４……矢印、３
５……ストツパ、３６……スタック。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 順次送られてくるシートを縁で直立しているスタッ
   ク３６にスタックするための装置であってスタックコン
   ベヤ１２にシートを供給する供給コンベヤ２３、スタッ
   クコンベヤ１２および、スタック３６を支持するための
   ほぼ水平のテーブル２１を有しており、上記スタックコ
   ンベヤ１２が搬送されるシートの両側に作用するために
   、互いに対面する搬送面で搬送路１５を形成するコンベ
   ヤベルト１３，１４を有していてかつテーブル面２２か
   らスタッフ３６の高さよりも僅かに大きい間隔をおいて
   上から下へ向けられた出口１９を有しており、この出口
   １９から出たシートが送られる順番でスタック３６の後
   端に、縁で直立している状態にスタックされる形式のも
   のに於て、上記供給コンベヤ２３が下から上に向かって
   斜めに延びていて、かつ上方の出口で上から下へ延びる
   スタックコンベヤ１２と鋭角を成して接続されておリ、
   供給コンベヤ２３の出口からスタックコンベヤ１２の入
   口１８に供給される各シートの後縁が供給コンベヤ２３
   から持ち上がるようになっており、先行するシートの持
   ち上がった後縁の下へ後進するシートの前縁が入り込む
   ように、供給コンベヤ２３の搬送速度よりも小さい搬送
   速度でスタックコンベヤ１２が駆動されるようになって
   おり、しかもこのスタックコンベヤ１２内ではシートが
   鱗状にオーバーラップすることを特徴とする、シートを
   スタックするための装置。 ２ 前記のスタックコンベヤ１２によって把握されてい
   るシートと次のシートとの間の間隙を検出するための光
   電装置３２が設けられており、この光電装置３２は、ス
   タックコンベヤ１２によって把握されているシートの持
   ち上げられた後縁の下に次のシートの前縁が走入しない
   と、スタックコンベヤ１２を遮断する特許請求の範囲第
   １項記載の装置。 ３ シ一トの種々異なった長さに当該装置を適合させる
   ために搬送方向で移動調節可能な搬送ローラ３３が前記
   供給コンベヤ２３の上側に設けられていてかつスタック
   コンベヤ１２の出口１９の側の変向ローラ１７が移動調
   節可能である特許請求の範囲第１項又は第２項記載の装
   置。 ４ 前記供給コンベヤ２３が水平の軸線を中心として旋
   回可能なベルトコンベヤ２４を有していて、このベルト
   コンベヤ２４が高さを変えることのできる装入テーブル
   ２８を備えている特許請求の範囲第１項〜第３項のいず
   れか１つの項に記載の装置。 ５ 前記供給コンベヤ２３が２つの相前後して配置され
   ているベルトコンベヤ２４．２５を有しており、かつま
   た、これらのベルトコンベヤの間に対の加圧ロール２６
   が配置されている特許請求の範囲第１項〜第４項のいず
   れか１つの項に記載の装置。