JPS587560B2 - 給油装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は給油装置に係り、天井、梁等の高所の構築物よ
り給油ホースを昇降自在に垂下させた形式の給油装置に
おいて、待機位置迄降下している給油ノズルを給油位置
迄更に降下させるに何ら労力を要することなく容易に行
ないうる様構成した給油装置を提供することを目的とす
る。

従来、この種の天井より給油ホース及び給油ノズルを垂
下させた形式の給油装置は、通常の給油所稼動中は給油
ノズルが給油作業者の手の届く位置（待機位置。

例えば地上１．８ｍの位置）にある様に給油ホースを降
下せしめておき、給油作業時には作業者は給油ノズルを
握んで、給油ノズル及びホースをホースリールの部分に
設けてあるゼンマイバネ又は摩擦クラッチの力に抗して
ホースリールストツパにより係止されるまで引張って降
下させる構成とされていた。

このため、この種の従来位置では、（１）給油ノズルを
待機位置より給油位置迄下げるのに大なる力を必要とし
、従って給油作業者はこの給油ノズル引き下ろし作業の
ために疲労してしまい、又（２）上記ゼンマイバネを用
いる装置では、ノズルを給油位置から待機位置に戻すた
めに、ホースリールストツパを外す必要があり、このた
めノズルを再度引張る必要があり、上記欠点が更に倍加
され、又（３）ゼンマイバネ又は摩擦クラッチ等を設け
ているため、ホースリールないしデリベリユニットの構
成が複雑となり又重量も犬なるものとなり、更に（４）
ゼンマイバネを用いる装置では、ホースの繰出し量がス
トツパ位置で決められノズルを任意の位置迄引き下げて
おくことはできない、等の欠点を有するものであった。

本発明は上記従来装置の欠点を除去したものであり、以
下図面と共にその１実施例につき説明する。

第１図は本発明給油装置の１実施例の概略立面図を示す
。

同図中、給油所敷地１の適所に建物２が建てられており
、その上方には天井（又は梁等）３が給油サービスエリ
ア上に横方向に延びてい匙４は敷地１内の車輌の走行の
邪魔にならない場所、例えば建物２内に設けられた計量
ユニットで、その内部には、地下タンク５に連通ずる固
定配管６の途中に設けられたポンプ７、ポンプ駆動用モ
ータ８、流量計９、流量計９の計量流量に比例した数の
パルプ信号を発信するパルス発信器１０等が設けられて
いる。

上記固定配管６は建物２中を立ち上り天井３に沿って延
びており、給油ホース昇降装置であるデリベリユニット
１１に到っている。

パルス発信器１０の発信出力は電線１２を介してインジ
ケータ１３に伝送され、インジケータ１３に流量表示が
行なわれる。

又建物２の例えば壁面上作業者の手の届く高さ位置にス
イッチボックス１４が設けられている。

スイッチボックス１４にはホース巻き上げスイッチボタ
ン１５及びホース繰出しスイッチボタン１６が設けられ
ている。

１７は．リレーユニットで、第８図と共に後述するリレ
ー回路が内蔵されており、デリベリユニット（ホースリ
ール装置）１１内のホースリール駆動モークの動作制御
、インジケータ１３の零リセット等の動作を行なわせる
。

１８は可撓性の給油ホースで、第２図に示す如く、デリ
ベリユニット１１内のホースリール１９に巻回されてお
り、その下端には給油ノズル２０を設けてある。

給油ノズル２０の近傍にはスイッチボックス２１が設け
てある。

スイッチボックス２１には、スイッチボタン２２と、先
端に垂れひも２３を有するレバー２４の回動により開閉
成されるスイッチ２５とが設けられている。

スイッチ２２．２５に接続されている電線２０は給油ホ
ース１８に沿ってデリベリユニット１１内に到っている
。

ホースリール１９の回転軸２７は中空となって上記固定
配管６と連通しており、父上記給油ホース１８の一端と
も連通している。

２８は援述の如く動作を制御されるモータで、その回転
は減速機２９で減速され、チェーン３０を介してホース
リール回転軸２７に伝達される。

又回転軸２７の回転はギャ３１ ．３２よりなる減速ギ
ヤトレインを介してカム３３に伝達される。

カム３３は第４図Ａ−Ｃに示す如くその周縁の所定位置
に凹部３４を有している。

又カム３３の周面の夫々のアクチュエータが当接する様
にカム３３を挾んで相対向してスイッチ３５ ．３６か
設けられている。

次に上記構成装置の操作及びその動作につき第３図のリ
レー回路も併せ説明する。

給油所の非稼動時（例えば夜間、休日等）には給油ホー
ス１８はホースリール１９に一杯に巻き上げられて、給
油ノズル２０はデリベリユニット１１の近くまで上昇し
た状態におかれている。

そこで給油所の稼動開始に際し、先ずスイッチボタン１
６を押す。

スイッチボタン１６の押動により、第３図中のスイッチ
１６ａが閉成し、従ってリレーＲ２が閉路されて動作す
る。

これによりリレースイッチＲ２−１ が閉成してスイッ
チ１６ａが開成してもリレーＲ２はその動作状態を自己
保持される。

又リレーＲ２の動作によりリレースイッチＲＭが閉成し
、モータ２８が端子Ｂを介して閉路されて正転ずる。

モータ２８の正方向回転によりホースリール１９も正方
向に回転されて給油ホース１８が繰り出され、給油ノズ
ル２０が下降する。

一方、カム３３は当初は第４図Ａに示す状態にあり、ス
イッチ３５は閉成しており、スイッチ３６はそのアクチ
ュエータが凹部３４に嵌大して開成した状態にある。

従ってリレーＲ６は動作状態にあって、リレースイッチ
Ｒ６−｛ は閉成している。

しかるにホースリール１９の回転と共にカム３３も一方
向に回転を始め、上記給油ノズル２０が下降して所定待
機位置に到った際カム３３は同図Ｂに示す状態となる。

この時スイッチ３５はそのアクチュエータが凹部．３４
に嵌届して開成する。

このため、リレーＲ６は非作動となり、リレースイッチ
Ｒ６−１ が開成する。

これによりリレーＲ２が非作動となり、リレースイッチ
２．が開成して、モータ２８はその回転を停止する。

従ってホースリール１９も回転を停止し、ノズル２０は
待機位置にてその下降を停止される。

又リレーＲ２がいったん非作動となることにより、リレ
ースイッチＲ２−１も開成しリレーＲ２は自己保持を解
除される。

なおノズル２０，の待機位置は、ノズル２０が車輌の通
行を妨げず、作業者の手はノズル２０には直接届かない
が、垂れひも２３のつまみには届く様な高さ位置である
。

給油所の稼動時間中は、ノズル２０は上記待機位置にあ
る。

そこで、自動車等への給油作業に際しては、作業者は垂
れひも２３を引張る。

これによりレバー２４が回動してスイッチ２５が閉成さ
れ、リレーＲ４が閉路されて動作する。

リレーＲ４の動作により、リレースイッチＲ４−’２が
閉成してモータ２８が再び端子Ｂを介して閉路されて正
方向に回転する。

これにより給油ホース１８は更に繰り出されて、ノズル
２０は更に下降する。

一方、リレーＲ４の動作により、リレースイッチＲ４−
３が閉成して、リレーＲ５が動作する。

これによりリレースイッチＲ．１が閉成してリレーＲ５
は自己保持されると共に、リレースイッチＲ５−２が閉
成してリレー３８が動作し、モータ８が回転を始め、ポ
ンプ７が作動を開始する。

また、リレーＲ４の作動によりリレースイッチＲ４−１
が閉成して、リセット部３７が通電されて動作し、イン
ジケータ１３の前回の給油の表示値が零リセットされる
。

なおスイッチ２５は垂れひも２３を引張っている間のみ
閉成し、垂れひも２３より手を離すと開成する。

従って上記の如く垂れひも２３を引張ることによりノズ
ル２０が下降し、ノズル２０が給油作業をするに最も適
した位置迄下降した際、垂れひも２３より手を離すと、
スイッチ２５が開成してリレーＲ４が非作動となり、リ
レースイッチＲ４−２が開成してモータ２８は回転を停
止し、従ってノズル２０はその最も望ましい給油位置で
下降を停止する。

なお、カム３３は第４図Ｃに示す状態にあり、スイッチ
３５．３６は閉成している。

そこで給油作業者はノズル２０を把持してノズルバルブ
を開く。

これによりポンプ７により地下タンク５より吸み上げら
れ、固定配管６、ホース１８を介して給送されたガソリ
ン等の油液はノズル２０より自動車の燃料タンク内に給
油される。

この給油中の刻々の給油量は流量計９により計測さレ、
ハルス発信器１０からの信号によりインジケータ１３に
表示される。

？油作業終了に際し、ノズル２０のノズルパルブを閉じ
た後、スイッチボックス２１のスイッチボタン２２を押
す。

これによりスイッチ２２ａが閉成し、リレーＲ３は作動
してリレースイッチＲ３−，が閉成し、リレーＲ３は自
己保持される。

なお、スイッチボタン２２を押す時点ではカム３３は第
４図Ｃに示す状態にあり、スイッチ３５は閉成している
ため、リレーＲ６は作動状態にあり、リレースイッチＲ
．は閉成している。

リレーＲ３の動作により、リレースイッチＲ３−！が閉
成し、モーク２８は端子Ａを介して閉路されて、逆方向
に回転する。

これによりホースリール１９は逆方向に回転されて給油
ホース１８を巻き上げる。

同時にリレースイッチＲ３−３が開成して、リレーＲ５
は非作動となってその自己保持を解除される。

リレーＲ５の非作動によりリレースイッチＲ９が開成し
て、リレー３８は非作動となり、モータ８が停止し、ポ
ンプ７の作動も停止する。

モータ２８の上記逆方向回転に伴ない、カム３３も上記
とは逆の方向に回転し、第４図Ｃに示す状態から同図Ｂ
に示す状態となった際、即ちノズル２０が給油位置から
待機位置迄上昇された際、スイッチ３５は再び開成する
。

これにより、リレーＲ６は非作動となってリレースイッ
チＲ６．は開成しリレーＲ，は非作動となってリレース
イッチＲ３−１が開成してその自己保持を解除される。

又リレーＲ３の非作動によりリレースイッチＲ３−２も
開成し、モータ２８は開路されて停止する。

従ってホースリール１９も逆方向回転を停止し、ノズル
２０は再び待機位置で止まる。

次回の給油に際しては、垂れひも２３を再び引張ればよ
く、その後の動作は上述と全く同じである。

この様に、待機位置にある給油ノズル２０を所望の給油
位置迄引き下ろすのに垂れひも２３を引張るのみでよく
、何ら力を要さず、又垂れひも２３を引張っている間ノ
ズル２０は下降を続け、垂れひも２３より手を離すとノ
ズル２０は停止するため、ノズル２０を任意の位置迄下
降させてその位置にと望め給油作業を行なうことができ
る。

又単にスイッチボタン２２を押すだけでノズル２０を給
油位置より待機位置迄上昇させることができしかも待機
位置で自動的に停止させることができる。

次に給油所の稼動終了に際しては、スイッチボタン１５
を押す。

これにより、スイッチ１５ａか閉成してリレーＲ１が動
作し、リレースイッチＲ１−１が閉成してリレーＲ１が
自己保持されると共に、リレースイッチＲ１−３が閉成
してモータ２８は端子Ａを介して通電されて更に逆方向
に回転する。

モータ２８の逆方向回転によりホース１８はホースリー
ル１９により巻き上げられて、ノズル２０は待機位置よ
り更に上昇する。

ノズル２０がデリベリユニット１１近くの上端位置に到
ると、カム３３は第４図八の状態となり、スイッチ３６
は開成する。

これによりリレーＲ１は非作動となり、モータ２８は回
転を停止し、ノズル２０はその上端位置で停止する。

尚、本実施例ではホース昇降装置としてリール装置につ
いて説明したが、これはスイングアーム式等他の給油ホ
ース昇降装置にも適用できるものである。

上述の如く、本発明になる給油装置は、（１）所定の高
さの待機位置にあるノズルを給油作業に適した給油位置
まで下げ、又待機位置に戻すのに、単にスイッチを閉成
させるだけでよいため、何ら労力を要せず、多数回の給
油作業に拘らず作業者に何ら疲労をもたらすことなく、
又（２）ノズルを待機位置より下降させる際スイッチの
閉成期間中のみ上記ノズルは下降を続けるため、ノズル
を各作業者に適した高さの任意の給油位置まで下降させ
ることができ、又ノズルを待機位置に戻す際には１回ス
イッチを閉成させるだけで自動的にノズルは待機位置迄
上昇して停止し、又（３）ノズル近傍に設けてあるスイ
ッチ操作部のうちノズルを待機位置より給油位置迄下降
させるスイッチ操作部には垂れひもを垂下させてあるた
め、ノズル待機位置を従来装置の待機位置よりも高い位
置に設定することができ、車高の高い車輌に対してもそ
の通行の妨げとならず、又（４）給油所の稼動開始時及
び終了時に行なわれるノズルの上端位置と待機位置との
間でのノズル下降、上昇は建物等の固定位置に設けられ
ている第１のスイッチ操作部で行なわれ、待機位置と給
油位置との間でのノズル下降、上昇はノズル近傍に設け
られた第２のスイッチ操作部で行なわれ、しかも上端位
置でのノズル上昇停止待機位置でのノズル下降停止及び
上昇停止は自動的に行なわれ、（５）従来装置の如きゼ
ンマイバネ、摩擦クラッチ、ストツパ機構等は全て不要
であるため、ホースリール装置を軽量、かつ安価に構成
しえ、（６）ノズル近傍に流量表示計を備える場合には
、ノズル近傍のスイッチ操作部に到る電線と流量表示計
に到る電線とを共通に処理できる等の幾多の特長を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる給油装置の１実施例の概略立面図
、第２図はデリベリユニット部分及びホース、ノズル部
分を示す図、第３図はそのリレー回路の１実施例の回路
図、第４図Ａ−Ｃはカムとスイッチとの関係を説明する
図である。 １……給油所敷地、２……建物、３……天井、５……地
下タンク、６……固定配管、７……ポンプ、８……モー
タ、９……流量計、１０……パルス発信器、１１……デ
リベリユニット、１３……インジケータ、１４……スイ
ッチボックス、１５，１６，−・，，，スイッチボタン
、１７……リレーユニット、１８……給油ホース、１９
……ホースリール、２０……給油ノズル、２１……スイ
ッチボックス、２２……スイッチボタン、２３……垂れ
ひも、２５……スイッチ、２６……電線、２７……回転
軸、２８……モータ、３３……カム、３５．３６……ス
イッチ、３７……リセット部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 給油サービスエリア上方に給油ノズルを有する給油
   ホースを昇降させる昇降装置を設け、該昇降装置を駆動
   する昇降源を設け、該昇降源を作動させ、給油ノズルを
   上端位置と待機位置との開で昇降させるスイッチボック
   スを作業者の手の届く高さ位置に設けた給油装置に於い
   て、前記給油ノズルを待機位置と給油作業に適した給油
   位置との間で昇降自在に構成し、該待機位置と給油位置
   との間を昇降させるべく前記昇降源を作動させるスイッ
   チ操作部を前記給油ノズルの近傍に設けてなる給油装置
   。 ２ 該スイッチ操作部はノズル下降用操作部とノズル上
   昇用操作部とよりなり、該ノズル下降用操作部の操作中
   のみ該ノズルは下降して任意の給油位置まで下降させ得
   、該ノズル上昇用操作部の一回の操作により該ノズルは
   給油位置より上昇して待機位置で自動的に停止する様構
   成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の給
   油装置。 ３ 該待機位置はノズルが作業者の手の届かない高さ位
   置であり、該スイッチ操作部はノズル下降用操作部とノ
   ズル上昇用操作部とよりなり、該ノズル下降用操作部は
   該ノズルが待機位置にある際作業者の手の届く高さまで
   垂下している垂れひもを有していることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の給油装置。