JPS5870894A - アルカリ性パルプ蒸解における抽出液又は蒸解廃液の処理法 - Google Patents

アルカリ性パルプ蒸解における抽出液又は蒸解廃液の処理法

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JPS5870894A
JPS5870894A JP16872681A JP16872681A JPS5870894A JP S5870894 A JPS5870894 A JP S5870894A JP 16872681 A JP16872681 A JP 16872681A JP 16872681 A JP16872681 A JP 16872681A JP S5870894 A JPS5870894 A JP S5870894A
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pulp
liquid
alkaline
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JP16872681A
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Kazuo Koide
一雄 小出
Yukio Kita
幸雄 喜多
Toshifumi Kobayashi
小林 敏文
Koki Horikoshi
堀越 弘毅
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルカリ性パルプ蒸解における抽出液又は蒸解
廃液の処理法に関する。
木材又は草本類などの繊維質原料を、クラフトパルプ蒸
解法、ソーダパルプ蒸解法、酸素、アルカリバルブ蒸解
決又はアルカリナルファイトパルプ島解法などのアル力
り性パルプ蒸解法によって高アルカリ性、高温、高圧下
で蒸解すると、繊維ji1原料中のリグニン成分と同時
に多量のヘミセルロース成分やセルロース成分の一部が
可溶化・分解して蒸解廃液及び抽出液中に溶出してくる
このアルカリ性パルプ蒸解法1!において、%に繊維質
原料中の炭水化物の分解溶出機構はビーリング反応とし
て知られてお9、パルプ蒸解薬液中には主としてこの炭
水化物に由来したと考えられるイソサッカリン酸類、メ
タサッカリン酸類などを含む各種の有機酸が生成溶出し
てくる( Tappi。
vol、 59.819.118〜L21(1976)
参照)。
これらの有機酸類はアルカリ性領域で微生物によって資
化されたという報告例はない。なおアルカリ性蒸解液の
初期pHはほぼ14であり、蒸解過程で生成する有機酸
によって蒸解液中の一苛゛性アルカリがある#MFiL
消費され、#解の初期又は中期段階に於て蒸解系から抽
出された抽出液および蒸解終了時の蒸解廃液の残アルカ
リ濃度は2〜30%(Na2O換算)であり、これらの
pHは通常lO〜14と依然強アルカリ性でるる。この
ようにアルカリ性パルプ蒸解時の抽出液又は蒸解廃液(
以下単に蒸解廃液と称する)にはリグニン及び各種の有
機酸が有機物として存在しており、かつ塩類管多量に含
有するものである。
ところでアルカリ性蒸解法によって得られるセルロース
に富む不溶性区分線そのままパルプとして利用されてい
るが、残抄の蒸解廃液は従来は濃縮工程を経て燃焼され
、有機物からは燃焼エネルギーを、無機物からはアルカ
リ薬品を回収するにとどまっていた。
一方、この蒸解鴫液中のリグニン成分および有機酸成分
等の有機成分は化学工業の原材料として′長年に亘り注
目されてはいるものの、禾だ大規模に実用化されるには
至ってい危い。発酵工業の面においても、アルカリ性パ
ルプ蒸解mart前述した如く、強アルカリ性であ#)
%無処理のttでこの廃液中に生育する微生物の存在は
知られていなかった。また、アルカリ性パルプ蒸解とし
て一般的なりラフトパルプ蒸解の蒸解鳴液中には強還元
性物質である硫化ソーダが禾だ多量に存在するために、
微生物の生育はさらに困離である。さらに蒸解鴫液中に
はリグニンおよび無機塩含量が高いという問題も6抄、
クラフトパルプ蒸解廃液に代表されるアルカリ性パルプ
蒸解廃液は今日まで発#原料としての利用は全く顧みら
れていない。さらに、アルカリ性パルプ蒸解廃液中に多
量に存在するインサッカリン酸およびメタサッカリン醗
等の有機酸成分の微生物資化性についての知見も全く知
られていなかった。
本発明者らは、かかる現状に鑑み、昭和56年特許出願
第23672号において、アルカリ性パルプ蒸解廃液の
pHを中性にすることなく、アルカリ性領域においてパ
ルプ鴫液中の有機物、特に檀々の有機*’を資化する微
生物の培養法を開示した。
引続き、本発明者らは、アルカリ性パルプ蒸解廃液を有
効に利用する方法につき鋭意研究〜を重ねた結果、本発
明を完成するに至った。
本発明は発熱量の低い有機酸成分を微生物によ#)微生
物夕/バク等の有用な物質に転換し、発熱量の高いリグ
ニン成分を燃料として効果的に利用する合理的なバルブ
蒸解廃液の杷理法を提供するものである。さらに本発明
は、濃縮燃焼工程を経危くとも苛性化し得る部分を含む
パルプ蒸解廃液処理法を提供するものである。
すなわち、本発明は、アルカリ性蒸解液によるパルプ蒸
解において、蒸解途中の抽出液又杜蒸解終了彼の蒸解廃
液の一部着しくは全部を培地としてアルカリ性条件下で
微生物を培養することにより有機酸を資化し、資化後の
培地の一部又は傘部を直接苛性化することを特徴とする
ものである。
本発明で使用するアルカリ性パルプ蒸解廃液としては、
アルカリ性パルプ製造工程から排出される情々の廃液、
例えd1プロー後パルプを分離。
洗浄した蒸解鴫液(希黒液)、蒸解途中の抽出液および
連続島、解籠における浸透ゾーンから向流抽出湯れた廃
液等がある。アルカリ性パルプ蒸解過根において、炭水
化物に由来する有機酸の溶出は感解の初期段階で迅速に
起こり、温度上昇期間中に殆ど完了してしまうが、これ
と比較してリグニン成分の溶出ははるかに遅いことが知
られている。
このため、%に抽出液はリグニン成分が少ない点で本発
明の適用に有利である。
アルカリ性パルプ蒸解廃液中に存在する有機物の主成分
は有機酸とリグニン成分であるが、このうちリグニン成
分は通常、微生物に対し難分解性であり、培養に際し何
ら利益をもたらさないばかりでなく、阻害要因となる。
すなわち、リグニン成分はほぼpH10〜11以下で不
溶化し、析出し始めるため、蒸解発液を用いて培養する
際、発酵生産物の精製上の阻害となったり、液の流動性
を低下させたりする。そこで本発明においてL1前記リ
グニン成分による阻害を防止することが望ましい。
リグニン成分による阻害を防止する方法の1つとして、
リグニン成分の一部又線全部を除去する方法かめる。リ
グニン成分の除去方法としては、例えば煙道ガスをアル
カリ性パルプ蒸解晩液中に吹込み;液のpHを低下させ
ることによりリグニン成分を不溶化させ分離、除去する
方法、めるいL限外濾過膜、逆浸透膜郷の膜処理によ抄
比較的高分子物質でるるリグニン成分を分離、除去する
方法等がある。
アルカリ性パルプ製造工程から排出される廃液は、直接
リグニン成分の除去工程へ送っても%あるいは、いわゆ
る黒液1化処理に見られるような酸化工程を経た後、リ
グニン成分の除去工程へ送っても良い。蒸解廃液の声を
低下させることによりリグニン成分を不溶化させ分離、
除去する方法においては、炭酸ガス成分に富む煙道ガス
を使用することが経済的に望ましく s  pH110
N110の範囲でリグニン成分を析出させることが出来
る。
pH&0以下の条件では像道ガスを多量に吹込む必要が
あり効率的でない。又、特にクラフトパルプ蒸解廃液を
用いる場合、環境問題の点から、酸化処理を行った廃液
を用いる方が硫化水素、メチルメルカプタン等の臭気成
分の飛散が無い点で望ましい。限外濾過処理によるリグ
ニン成分の分離、除去に際しては、限外濾過膜はタンパ
ク質の分子量としてt*eo−INもOOの分子量分−
サイズを有しs  pHが1oより高い領域および60
℃以上の高温でも安定である性質を備えているポリスル
ホン等の重合体が値ましい。この条件下でアルカリ性パ
ルプ蒸解stt+a外f過処理すると、残液中には主と
してリグニン成分が鍛縮・分離され、透過液中には主と
して有機酸成分が分IIAされるため、透過液は有用が
発酵原料として提供される。
尚、分離、除去されたリグニン成分は発熱量が高く、従
来の薬品回収系における回収ボイラーで燃焼するのに適
している。
前記リグニン成分の除去工程を経たアルカリ性パルプ蒸
解時の蒸解廃液社、微生物培養のための培地となる。
さらにリグニン成分による阻害を防止する方法としてア
ルカリ性パルプ蒸解時の蒸解廃液t−酸化分解処理する
方法がある。
アルカリ性パルプ蒸解法のうち、最も普及しているクラ
フトパルプ製造工程においては、従来、蒸解廃液を空気
中の酸素で酸化処理している。この蒸解廃液の酸化の目
的は、薬品回収系における硫黄の損失を減少させ、回収
率を高めることにより、外部環境へ臭気成分の飛散を防
止するためである。この酸化反応の過程で、蒸解廃液中
の硫化ソーダはチオ硫酸ソーダ、さらにその一部は硫酸
ソーダへと酸化される。しかし、現状の酸化処理を施し
た廃液のpHを10〜11以下に調整するとリグニン成
分が析出し、微生物の培養に際し障害となる。また、現
状の酸化条件においては酸化後の液のpHは酸化前のp
Hと殆ど変化していない。
このため培養に使用するアルカリ性パルプ蒸解廃液は%
現状の酸化処理以上に激しい酷な酸化分解を予じめ行う
ことにより、培養時の液のI)H7,5〜12.0の範
囲における任意のpHにおいてリグニン成分が析出、沈
澱しないように酸化分解処理を施すことが望ましい。酸
化分解反応時の蒸解廃液の温度は望ましくは60℃以上
、であh加圧下、常圧下のいずれでも良い。酸化反応の
速度紘反応答器の種類により大きく異なるが、例えば。
攪伴羽根付き密閉容器を用い、酸素ガス1G却/ad加
圧下で15分間気液接触を行なった酸化処理、あるいは
、開放容器で空気を蒸解廃液の150倍容量まで吹込む
酸化処理を施すことにより、pH7,5〜110の領域
でリグニン成分が析出しなくなる。クラフトパルグ蒸解
尭液を用いた場合、上記の酸化処理による硫化ソーダの
酸化率はいずれの場合でも100チであり、もはや蒸解
発液中には硫化ソーダは残存せず、しかも培養時にリグ
ニン成分が析出しないため、発酵原料として使用し易い
蒸解廃液を得ることが出来る。
末完IIAKおける激しい酸化条件下で拡、酸化反応に
伴い蒸解廃液のpHが若干低下する。pH低下の原因は
、主としてリグニン成分の酸化分解により、有機酸が生
成し、アルカリを中和するためであると考えられる。酸
化反応をさらに継続すると、時間の経過と共にPHが低
下し、初期pH約13の蒸NI液を約7〜8にまで低下
させることも可能である。このため酸化反応の程度によ
り。
蒸解尭′IILを所望のpHに調整すること轄可能で娶
るが、酸化反応時の所要酸素tt最小にし、培養時に必
要な液pHへの調整は煙道ガス、酸類又は培養後の培地
等で調整する方がより望ましい。
またさらにリグニン成分による阻害を防止する方法とし
て、アルカリ性パルプ蒸解時の蒸解廃液を用いて、リグ
ニン成分が析出、沈澱を生じないアルカリ性条件下(p
H11S−110)において鎗生物を培養しても良い。
リグニン成分を除去したアルカリ性パルプ蒸解時の蒸解
廃液を用いて有機alt資化する際、用いる微生物とし
ては、本出願人が先に出願した特許出願番号昭56−2
3672号で明らかにした微工研委託申趙書受理番号第
5681号、第5682号および第5683号等のよう
なpH7,5〜ILOのアルカリ性領域においてアルカ
リ性パルプ蒸解廃液に生育する菌を用いる。
アルカリ性パルグ蒸解膓液社強アルカリ性であり、この
1f!Lを中和するためには多量の酸を必要とし、さら
に島解用桑品の回収、再主を困婦ならしめるため、本発
明ではアルカリ性領域で生育する微生物を用いる。
アルカリ性パルプ蒸w#廃液としてクラフトパルプ蒸解
1液を用いた場合、蒸解廃液中に拡硫化水素(硫化ソー
ダ白木)、メチルメルカプタン等のいわゆるクラフトパ
ルプ工場特有の英気成分が含有されている。これらの化
合物は強還元性物質であり、通常、微生物の生育を阻害
する。
紡記還元性化合物は、一般に空気等により酸化されてい
るが、例′えばこの硫化ソーダの酸化効率社告工場によ
りまちまちであり、酸化後も硫化ソーダが若干残存して
いる場合が多い。
このクラフトパルプ蒸解廃液を用いて培養を行う際、培
養槽に入る時に硫化ソーダが若干残存していても支障な
いが、培養槽内で硫化ソーダが酸化され、消失してしま
う様に通気および攪伴を行い、微生物のS類に応じて所
望゛の溶存tR素員度を維持することが必要である。
lI解膓液を用いて値生物を培養する際の窒素源として
は、アンモニウム塩、硝酸塩などの無機窒素化合物、尿
素、カゼイン、などの有機窒素含有物を用いることがで
きる。その他力ルシウム塩、マグネシラ!塩、カリウム
塩、リン酸塩、マンガン塩、亜鉛塩、鉄塩、銅塩などの
無機塩や、必要に応じてビタミン類、アミノi!l!類
などの微生物の生育に必要な物質や生長促進物質を添加
するのが好ましい。
前記培養により有+1に酸を資化後、培養物より有用物
質を分離、回収することが出来る。例えば、培養物を遠
心分離機によや&0OO−ILOOOypmで$−1s
分関連心操作することによ炒、タンパク−アミノ酸供給
源として、又動物の飼料として有用な培g#論体を容易
に回収することが出来る。
資化後の培地は従来と同様、濃縮、燃焼工程を含んた薬
品回収系へ送ることも可能であるが、このJljsis
燃焼およびスメルト溶解工龜を経ずに資化後の培地の一
部又は全部を直**性化工程に送り、苛性アルカリ溶液
を得る方法の提供が本発明の特徴の一つである。
アルカリ性パルプ蒸解液中の有機酸類は、ソーダ塩の形
で溶解している。この蒸解l!濠に直接消ル 石灰を添加して苛性化反応は起こらない。一方、本発明
の培養では有機酸類が資化されると共に培養時に発生す
る炭酸ガスを培地が捕促するため、M機酸ソーダ嬬炭酸
ソーダあるいは龜炭酸ソーダの形に移行し培地中に溶解
して存在する。そのため、培養により生じた発酵生産物
を除去し7を後、培地を消石灰等により苛性化すればア
ルカリ溶液を得ることが出来る。苛性化の条件としては
、現在りラフトバルブ蕪解薬品回収系の苛性化工機で行
りている通常の条件で行って支障ない。尚、リグニン成
分が培地中に溶解している場合においてもリグニン成分
は、苛性化工程で析出せず障害とならない。
本発明で得られるアルカリ溶液は、蒸解工程でチップ中
の水分あるいはパルプ洗浄用の水等により希釈されるた
め、得られるアルカリ溶液中のアルカリI11直轄元の
蒸解薬液中のアルカリatより低下している。このため
苛性化にあたっては、苛性化効率が縄く、炭酸ナトリク
ム分か少ないアルカリ溶液を得ることが出来るの4も本
発明の利点の一つである。
本発明ではアルカリ性パルプ蒸解時のmms液の−Sあ
るいは全部を使用することが出来るが、前処理としてリ
グニン成分を除去する工程から排出されるリグニン成分
に富む区分および直接苛性化を行なわない資化後の培地
ri従来の薬品回収系における回収ボイラーで燃焼し、
発熱エネルギーと蒸解粂品を回収する。
木登111jK′s?いて苛性化は、資化後の培地の一
部又は全部を従来の薬品回収工程の苛性化工程で共に行
なっても良く、又それとは別KJIIIで苛性化しても
良い。
本発明により得られたアルカリ溶液は、アルカリ性パル
プ蒸解における蒸解薬液、パッチ晶蒸解等における希黒
液の代替および排煙脱硫におけるスクラビング用アルカ
リ液等に使用するのに適している。
リグニン成分の分離除去なしにて得られたブルカlj#
l1lk中にれ溶解したリグニン成分が存在しており、
再度、蒸解薬液として使用すると、蒸解−液中のリグニ
ン成分のatは次第K16tってくる。
そこで、有機酸資化後の培地の一部および蒸解腸液の−
gを従来の薬品回収系で濃縮、燃焼することにより、ア
ルカリ溶液中のりゲニン成分の蓄積管制御することが出
来る。また、蒸解鳴液中のリグニン成分を従来の濃度よ
抄高めることが出来るため、−湿分あたりの発熱量が高
くなり、回収ボイラーでの熱効率が向上する。
本発明で得られ′たアルカリ溶液中のアルカリ−&は元
の蒸解薬液中のアルカリStより低下しているため、蒸
解薬沿として使用するKFi%蒸解薬液中のアルカリa
tを一定しペルに保持する工夫が必要である。
そのためには、例えば、本発明における資化後の培地を
従来の薬品回収系の緑獣と共に苛性化し、得られたアル
カリ皺液を線動後蒸解薬液として使用する方法、又は、
各々単独で苛性化し、どちらか一方乃N1は両方を濃縮
後蒸解薬液として使用する方法等がある。
′tた、有機#資化後の培地を石灰泥の洗浄水として使
用し、洗浄後の弱i[を従来の薬品回収系のスメルト溶
解工Sを経て最終的に苛性化する方法を採用しても鼠い
ソーダパルプ蒸解法および酸素アルカリ蒸解法では蒸解
薬液中のアルカリ濃度を一定しペルに保持することで操
業上の問題は解決されるが、クラフトパルプ蒸解法では
、さらに硫化#Lを一部レベルに保持す、る工夫が必要
である。
従来のクラフトバルブ蒸解法の薬品回収工程では、希黒
液を*aitL、回収ボイラーで燃焼している。仁の過
程で希黒液中の硫黄化合物の大部公社・スメルト中Ki
t化ソーダの形で回収され、蒸解薬液の硫化度を維持し
ている。
一方、本発明で得られたアルカ9fII液中の硫黄化合
物は、大部分硫酸ソーダの形で存在し、硫化にはゼロで
娶る。
そのため、本発明で得られたアルカリ#ll&をクラフ
トパルプ島解条品系に組込む際、am薬液の硫化にはt
本gI6−での苛性化工機へ送る液と従来の験jIi1
.燃焼工程へ送る象の徹量配分を輿豊することで一定し
ベ#に保持すればjL染。
尚、島解vk練のPHを低下させることによりリグニン
成分を分ll11,1Iil去する方法では、液中に硫
化ソーダが存在する場合、硫化水素が発生するが、この
硫化水素をアルカリ溶液でスクラビングする仁とにより
硫化ソーダの形で傭捉し、島Sa液の硫化me保持する
ことも可能で委る。
このように1本発明によれば、リグニン成分と有機酸成
分の混合′物の中で有機酸成分を資化し、資化俵有用物
質を分離することKより、(υ リグニン成分のボイラ
ーにおける効率的燃焼 (2) 微生物による有機酸成分の有用物質への転換1
回収 (2) 従来の薬品回収系統を併用して蒸解薬品の回収
再生が出来る等の種々の利点を有している。
以下に実施例を示して本発明を更に詳細にa明するが、
本発明の技術範囲をこれらの実施例に@定するものでな
いことはいうまでも彦い。
実施例L クラフトパルプ製造工程の稀黒液酸化t装置から排出さ
れた蒸解腸液を用い以下の試験を行った。
尚、との蒸解発液は有機酸&5 qbs  vゲニン&
0 %、残存アルカリ撫度 α’ % (Na2Oとし
て)硫化ソーダα03 チを含み”、  pHU12.
0でめりた。
この液に縦畝ガスを吹込み、液のpHをへSに調整した
後、生じた沈#3kJを濾過により除去した。
この操作によりリグニンは70%除去され、V液中のリ
グニン濃度はLOチになり、口液中には懸濁物は認めら
れなくなった。尚、濾過にょセ得られた固蓋物の発熱量
はazookcal/#であった。
濾過液にイーストエキスα2%、KH2PO4α2%、
MgSO4,7H20cLo s %および尿素as%
を加え、無菌濾過後、21容ミニジャーファーメンタ−
にこの培地を700d入れ、微工研姿託申鯖書受理番号
第5681号菌を接種し、温度40tl:、通気量L 
5 V jfn *攪伴速[600rpmにて回分式培
養を行った。2日間培養後、培地を滞留時間30時間の
流速で注入し、連続培養を行った。定常状態になった時
、注入液中の硫化ソーダ濃度はa012チでめったが、
ミニジャーファーメンタ−内の硫化ソーダll1度はα
GooL%であった。尚この時の排出液中の有機酸濃度
は2.1チでらり、菌体歇量は絶乾でL3%でめった。
連続培養を行った排出液1に&000rpmの遠心分離
操作により菌体を除去後、上澄液に消石灰を、40チ添
加し苛性化を行った。生じた懸濁物を除去した後、上澄
液めアルカリ濃度tW+定したところs Nu、O換算
値で蒸解1液あた9 19俤であったO 実施例2 蒸解時の抽出液Ks当する様、実験室のオートクレーブ
を用い、クラフトパルプ蒸解途中にある動源を取出した
。このsIlは有機酸LO%、 リグニン成分チ、残存
アルカリ績度a8チ(Na2Oとして)、硫化ソーダα
5Ii1st−含みs  pHBxt。
であった。この蒸解1液をポリスルホン膜(分子量分画
y、 o o o )を−有する平IN屋限外濾過装置
にて操作圧7 kg7cd%操作温[70℃、濃縮倍率
7倍の条件で限外濾過処理を行った。得られた濃縮液は
、リグニン成分に富み、固型分あたりの発熱量拡、42
00 kcal/#でめった。一方、透過液中のりゲニ
ン浸度は、処理前の115になったが、有41鐵濃度お
よびpHは処理前と変化が無かった。透過液を80℃に
て22空気/分、n膓液の通気速度で空気を吹込み、総
連気量が廃液の容量の80倍となった時点で通気による
酸化反応を終了した。
酸化後の廃液社硫化ソーダがaoi16c減少していた
が、pHはtt6と変イヒがなかった。この酸化lK液
を炭酸ガスにてpH1s  K調整後、イーストエキス
t12%、l[H,PO4(Lm % MgSO4,7
B、0aO6%およびKNO,L41加え、無曹−過し
この培地30dをgoo d容三角フラスコに入れ、欽
工研姿託申請書受理査号111ssss号曹を接種した
。尚、pH調整時にリグニン成分の析出れ見られなかっ
た。
48時間振盪培養後、培養液中の有m一度線、L8−に
減少し、麹体重童は絶乾でLs%であった・この培養液
を& 00 @ rpmの遠心分離操作によp菌体を除
去した後、上置液に消石灰1tol添加し、苛性化を行
った。
生じた懸濁物を除去した後、上澄液のアルカリ濃度tm
定したところNa xO換算で培養液6たりILOqk
であった。
実施例龜 クラフトパルプ製造工程の権黒箪を用い以下の試験を行
った。
尚、この蒸解−液は有機酸&3%%lJゲニン&0チ、
残存アルカリ濃度α8%(NazOとして)、硫化ソー
ダα5%を含み、pHは12.0でめった。
この蒸解廃液を80℃にて2L空気/分り蒸解廃液の通
気速度で空気を吹込み、総連気量が廃液の150倍とな
った時点で酸化反応を終了した。酸化後、蒸解廃液のp
Hは1α硫化ソーダの酸化率は100%であり、硫化ソ
ーダの残存および沈澱物の生成は認められなかった。
上記酸化液を脚酸ガスにてpHasに調整した。
pHg整後0酸化液中には沈amの生成は認められなか
った。この酸化液にイーストエキスα1チ、KH,PO
4(L t s%、MgSO4,7K20 a o s
 %および樹0,5゛チを加えこの培地aod1i″3
00m容三角フラスコに入れて120℃15分間殺菌し
微工研委託申請書受理番号第5682号It″接種した
。40℃にて48時間後、培養液を&000rpmで1
5分遠心分離した。上澄液の有機酸量はK9チに減少し
、かかる培養により得られた乾燥画体重量は培地1dあ
たり 15町でめった。上澄液に消石灰を10チ添加し
、生じた顕濁物を除去後、上澄液のアルカリ濃度を測定
し次ところ、Na2O換算で蒸解廃液たり λ1tsで
あった。
実施例本 蒸解時の抽出液に相当する様、実験室のオートクレーブ
を用い、クラフトパルプ蒸解途中にある廃液を取出した
。この廃液を攪伴羽根付き密閉容器に入れ、85℃酸素
ガス1o#/−加圧下で15分間気液接触を行った。酸
化後の廃液社、有機酸&3%% リ/ニア L5%% 
fi存フルカ1jilfαa% (NazOとして)、
pHoL7でめり、硫化ソーダの残存および沈#物の生
成は紹められなかった。
この酸化発液にイーストエキス0.2%% KH,PO
4α2%、MgSO4,7H,O(L O5%および尿
素0.s%を加え、無菌−過し、この培地30mを50
0d容三角フラスコに入れ、徽工研委託申鯖書受理番号
第5683号曹t″接種した。48時間振盪培養後、培
地中の有機酸濃度h zlチに減少し、乾燥一体重量は
培地1dめたり14岬でめった。この培養液を& 00
0 yprnの遠心分離操作により画体を除去し友後、
上澄液に′消石灰′Ir40チ添加し、苛性化を行った
。生じた沈澱物を除去後、上澄液のアルカリ濃度を測定
したところNa 20  換算で培養液あ次り29%で
あった。
実施例& クラフトパルプ製造工程の稀原液酸化装置から排出され
た蒸解発液を用い以下の試験を行りた。
尚、この蒸解廃液は有機M&5%リグニン5.0チ残存
アルカリII[0,6%(Na2Oとして)、硫化ソー
ダCL03%を含み、pHは110でめった。
この液を炭酸ガスにてpHIL2に調整し、イーストエ
キス0.2%、K12PO4(12%、Mg5o4.1
.K2゜0005 チおよび尿io、sチを加え、無菌
濾過後、この培地30dt−500d容三角フラスコに
入れ、微工研委託申鯖書受理番号第5861号曹を接種
した。40℃にて48時間振盪培養後、培養液を5、0
0 Orpmで15分間遠心分離した。培養中、培地の
PHk lL21c維持するため苛性ソーダを連続して
投入した。上置液の有機酸量は28チに減少し、かかる
培養により得られた乾燥画体重量は培地ldらたり11
1 mgで多づた。
上澄液に消石灰を4Lo%添加し、生じた沈澱を除去後
、上澄液のアルカリ濃度を測定したところ、N a 2
0換算で蒸解廃液あたり110%であった。
実施例収 #鱗時の抽出液に相当する様、実験室のオートクレーブ
を用いり27トパルプ蒸解途中にある廃液を取出した。
この廃液を80℃にて、2A空気/分、i発液の通気速
度で空気を吹込み、総連気量が廃液の容量の80倍とな
った時点で酸化反応を終了した。酸化後の廃液は、有機
酸LO%% リグニン17%、残存アルカリ濃度α8チ
(N a x 9として)、硫化ソーダa01  チを
含み、pHは12.0  でめった。この蒸解廃液のp
Hを炭酸ガスによりILQに調整後、イーストエキスα
2%、KH2PO4(K291k、MgSO4,7H2
0ao s % > j UKNO3ts%を加え、無
llFmし、コf)培地ao、z’t500m’4三角
フラスコに入れ倣工研委託申請書受理査号第5863号
餉を接種した。48時間振盪培養後、培養液中の有機酸
濃度は、25%に減少し、菌体重量紅絶乾でaa%であ
りた。なお、培養中培地のpHを口」に維持するため苛
性ソーダを連続して投入した。この培養液を&OOOr
pmの遠心分離操作により菌体を除去した後、上澄液に
消石灰を4%添加し、苛性化を行った。
懸濁物が沈降した後、上澄液のアルカリ濃fを測定した
ところ、Na2O換算で培養液あたり24チであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) アルカリ性蒸解液によるパルプ′蒸解において、
    蒸解途中の抽出液又は蒸解終了後の蒸解廃液の一部若し
    くは全部を培地としてアルカリ性条件下で微生物を培養
    し有機酸を質化する第1の工程と、前記資化後の培地の
    一部又は全部を直接苛性化する第2の工程とからなるこ
    とt特徴とするアルカリ性パルプJ[Kおける抽出液又
    は蒸解廃液の処理法。 2)培地に供される抽出液又は蒸解廃液はリグニン成分
    の一部又は全部が除去されたものであることを特徴とす
    る特許請求範囲第1項記載の処理法。 3)培地に供される抽出液又は蒸解廃液は、pH7,5
    〜ILOの範囲の任意のpHにおいて、リグニン成分の
    析出、沈澱を生じなくなるまで空気等の酸素含有ガスに
    よ9酸化分解処理されたものであるととt−特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の処理法。 4)培地に供される抽出液又は蒸解廃液#i、 Vゲニ
    ン成分が析出、沈澱を生じない高pH領域に維持され、
    かつそのpH領域で微生物を培養することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の処理法。
JP16872681A 1981-10-23 1981-10-23 アルカリ性パルプ蒸解における抽出液又は蒸解廃液の処理法 Pending JPS5870894A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213389A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Nippon Paper Chemicals Co Ltd リグノセルロースを原料とするバイオエタノールの製造システム
CN109264886A (zh) * 2018-09-17 2019-01-25 大丰跃龙化学有限公司 一种环丙胺生产过程中的废水处理方法
JP2020111530A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 日本製紙株式会社 リグニンの製造方法、及びリグニン系分散剤

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