JPS586887Y2 - 円弧安全柵用の単位枠体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、平面視で、円弧安全柵（半円、馬蹄形、楕円
、円形等、円弧形状部を有する形状の安全柵）に関する
ものである。

円弧安全柵は、鉄塔（その他建造物）基礎用円形穴、作
業用マンホール、立坑、排水孔、集水井、その他円形の
開口面を有する作業床や円形プール等について、開口部
転落防止のために円、複数個の円弧、半円、円弧と直線
の組合せの形状で使用されるものであるが、本考案は、
この種の円弧安全柵において、開口面の直径の変化に応
じ、円弧安全柵の直径も任意に変更自在、即ち、各種の
径の円弧安全柵を形成し得る単位枠体の提供を目的とす
るものである。

本考案は、単位枠体の直杆に一対の取付台を、その少く
とも一方を直杆軸方向に移動自在に、支持部材に取付け
、円弧安全柵の径を変更自在とするものである。

以下図面に示す実施例にもとづいて本考案を説明する。

第１図を参照して、単位枠体Ａは、適宜の直径（例えば
１５ｍｍ）の丸鉄棒を逆Ｕ状に折曲げ両下端にほぼ同径
の丸鉄棒またはやや大なる断面（例えば−辺１８ｍｍ）
の角鉄棒を溶着して、頂杆１、左右一対の側杆２，２′
、直杆３よりなる長方形状の枠に、上下二本の平帯鉄の
補助杆４，４を固定し、一方の側杆２に連結用雄具５を
、他方の側杆２′に連結用雌具６を取付け、直杆３に一
対の取付台７，７を摺動自在に取付けて構成されている
。

実施例においては直杆３を断面正方形の角鉄棒としたの
で、取付台７は、断面正方形の中空Ｈを有し該中空Ｈを
直杆３に挿入することにより直杆３軸方向に摺動自在な
角筒部８の下端−側より取付片９を突出させるとともに
角筒部８の上面に締付具（ポル））１０を螺着するため
の螺着具（ナツト）１１を溶着し、取付片９に穿設した
取付孔１２の相互間隔ｌを変更自在とするものである。

なお、実施例においては一対の取付台７，７の両方にボ
ルト１０、ナツト１１を設けているが、一方取付台７に
ついて角筒部８を直杆３に溶着固定しボルト、ナツトを
一組省き、他方の取付台７のみを摺動自在としても本考
案の目的とする取付孔１２の相互間隔ｌの変更を自在と
することができることは勿論である。

連結用雄具５は、側杆２に挿通して上下動自在とした筒
体１４に軸杆１３を溶着してなり、連結用雌具６は、他
方の側杆２′に溶着され前記連結用雄具５の軸杆１３と
係合自在なる孔１５を有する筒体１６により構成した。

上述の単位枠体Ａを互いに隣接させ、上下動自在な連結
用雄具５の軸杆１３を、隣接する単位枠体Ａの連結用雌
具６の筒体１６の孔１５に挿入して、隣接する連結用雄
具５と連結用雌具６とを係合させ、隣接する単位枠体Ａ
を横方向に相互に連結固定する。

取付台７は、取付部材を構成する単位部材Ｂの取付孔１
７の適宜のものにその取付片９の取付孔１２を一致させ
、両孔１２．１７にボルト等の締付具１８を挿入し、単
位部材Ｂに固定する。

取付部材について、作業孔等の立坑、井戸等の上部の開
口部に本考案の安全柵を設ける場合には平面視で円弧形
状のセグメント（ライナープレート）を単位部材Ｂとし
、円形プール、遊技設備への侵入阻止用の安全柵に本考
案を適用する場合は平面視で円弧形状のチャンネルより
なる円弧プレートを単位部材Ｂ′とする。

前者の場合はライナープレートＢの上面フランジ１８に
、後者の場合には円弧プレートＢ′の上面１８′に、設
けた多数の孔１７のうちから適当なものに取付台７の孔
１２を一致させる。

ライナープレートＢ、円弧プレートＢ′は、所定個数が
平面視で円、小判形等の形状に配置されて締付具１９に
より相互に固定連結されている。

円弧プレートＢ′は第５図では外周側を開口した断面［
状としたが、内周側を開口した断面コ状、上面を開口し
た断面Ｕ状としてもよく、更に断面り状、Ｉ状、Ｈ状、
その他適宜の形状とすることもできる。

取付部材の平面視形状の変化に応じて円弧安全柵の平面
視形状も変化するものであるが、本考案の目的達成のた
めには、円形に限定されるものでなく、第６図すに示す
ごとく小判形開口の立坑にも実施可能であり、遊技設備
等への立入禁止用の安全柵、動物収容用の柵等において
は遊技設備等の形状の変化、立入禁止範囲の変化等に対
応して、第６図ｃ、ｄに示す、円弧形状を含む種々の形
状とすることもできる。

また、立坑等、上面の開口が円形の場合においても、単
位枠体Ａを環状に連結して安全柵を円形とすることが通
例であるが、所望に応じ第４図に示すごとく、２個以上
の安全柵に分割し、半円または円弧形状の結合せとする
こともできる。

第７図に示すごとく、単位部材〔ライナープレートＢ円
弧プレートＢつの使用数の差異により取付部材の円の径
が変化する（例えば第７図を参照して、６個の使用で３
ｍ直径とすれば１２個の使用で６ｍ直径となる）が、円
の直径の変化に従い、取付（Ｌ１７の相互間隔の円弧長
さは一定である２・ （例えば、−ｍ＝１５７鱈） が、直線長さＰ ＩＰ ２． Ｐ Ｌ’Ｐ ２’は変化
するため、取付部材の変化即ち、円弧安全柵の径の変化
、に応じ、取付台７を摺動させ、相互間隔ｌを、単位部
材Ｂの対応する取付孔１７の間隔（例えば、第８図にお
いてｌ Ａ３． ｌ Ｂ３）に一致させる。

なお、実施例においては連結用雄具を上下動自在とした
から、円弧安全柵の一部を臨時に外して出入口としたり
、単位枠体の数を増減して円弧安全柵の直径を適宜簡単
に変更することができる。

本考案は、上述したように、単位枠体は連結用雄具と連
結用雌具とにより互いに連結されて円弧形状を含む安全
柵が形成されるものであるが、隣接する単位枠体が相互
に強度部材として作用して放射方向の倒れに対する強度
が高上し安全性が抜群であり、更に、一対の取付台の少
くとも一方を移動自在として取付台の取付孔の相互間隔
を変更自在としたから、その取付孔の間隔を異にする種
々の単位部材（例えば、ライナープレート）に固定して
円または円弧の径を異にする取付部材に一種類の単位枠
体で確実に固定でき、任意の径の円または円弧の安全柵
を形成できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す単位枠体の斜視図。 第２図は取付台の斜視図である。第３図は本考案の単位
枠体を連結してなる円弧安全柵の部分斜視図である。 第４図は円形の立坑に対し円弧安全柵を複数個に分割し
た場合を示す斜視図である。 第５図は、支持部材の単位部材をチャンネルとし平面状
の地面に安全柵を設置する場合を示す斜視図である。 第６図は、円弧安全柵の種々の形状を示す略図である。 第７図は、直径の異なる取付部材について、単位部材の
円弧半径の変化を示す説明図。 第８図は同じく単位部材の取付孔の直線間隔の素化を示
す説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右一対の側杆と、両側杆の下端を連結する直杆と、両
   側杆の上端を連結する頂杆とを含み、両側杆の一方に連
   結用雄具を、他方の側杆に連結用雌具を取付け、直杆に
   は、任意半径の円または円弧状の取付部材を構成するた
   めの単位部材に該単位部材の取付孔とその取付孔を一致
   させて締付具を介して固定するための一対の取付台を設
   け、且つ一対の前記取付台を少くとも一方を直杆軸線方
   向に移動自在として取付台の取付孔の間隔を変更自在と
   し、単位部材の半径およびその取付孔の間隔を任意とし
   たことを特徴とする円弧安全柵用の単位枠体。