JPS586139Y2 - 撮像管装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビデオカメラ等の例えばビディコン管の如き撮
像管装置に関する。

近来、ビデオカメラ等の撮像管装置に釦いては、カメラ
セットの小型化に伴い、撮像管装置自体を特に径方向で
小型にする必要が生じており、このため、撮像管のター
ゲットリングに接続され、ターゲットリングから映像信
号を取り出してプリアンプに供給するターゲット端子を
径方向に突出させないように固定して撮像管装置を構成
することが望１れている。

従来の撮像管装置においては、第１図に示す如く、ボビ
ン１の前端拡大部１人の内面と撮像管２のターゲットリ
ング２人の外周面との間隙に、略り字状に形成されたタ
ーゲット端子３の一端３Ａをターゲットリング２Ａに接
触させて挿入し、端子３の他端３Ｂをボビン１の前端拡
大部ＩＡの前面に沿って径方向に突出させ、端子３をネ
ジ４等を介してボビン１の前端拡大部１人の前面で固定
して戒るものであった。

しかしながら、斯かる構成の撮像管装置においては、タ
ーゲット端子３の一端３Ｂを径方向に突出させ、ターゲ
ット端子３をネジ４を介してボビン１の前端拡大部１人
の前面で固定するものであり、撮像管装置の径方向にお
ける小型化を実現することは極めて難しく、また、ター
ゲット端子３の固定にネジ４を必要とするもので、部品
点数が増し作業性が劣化する等、種々の欠点を有するも
のであった。

本考案は上記欠点を除去することを目的とした撮像管装
置に関し、特に、径方向で小型化が成される構成の撮像
管装置に関するものである。

以下本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。

第２図において、１１は絶縁材料から成る略円筒状のボ
ビンであり、空間部にと、薊部外周に形成されたフラン
ジ部１１Ａと、後端部ニ形成された拡大円筒部１１Ｂと
を備え、ボビン１１の外周のフランジ部１１Ａと拡大円
筒部１１Ｂ間には、偏向コイル・フォーカスコイル等の
コイル群１２が巻回される。

ボビン１の空間部にの内部にはビデイコン管等の撮像管
１３が拡大円筒部１１Ｂ側から挿入され、ボビン１１の
後端に形成されたネジ山等を備えた締付機構１４により
ゴムパツキン等の緩衝材１５を介して位置調整されてボ
ビン１１の所定位置に収納固定される。

ボビン１１の前端には、第３図に示す如く、軸方向に沿
って切り欠き１６が形成されて卦り、切り欠き１６には
、撮像管１３のターゲットリング１３Ａに接続し映像信
号を取り出して外部回路（プリアンプ）に供給するため
のターゲット端子１７が係合固定される。

ターゲット端子１７は、第４図に示す如く、一端に鉤状
の固定部１７Ａを、他端に撮像管１３のターゲットリン
グ１３Ａに接触する接続部１７Ｂを備え、接続部１７Ｂ
を切り欠き１６を介してボビン１１の内向に配置し、固
定部１７Ａを溶着等によりボビン１１の外面上に埋設し
て、ボビン１１に対して係合固定を威すものである。

この際、第４図に示す如く、固定部１７Ａに孔１７Ｋを
穿設したり、或は、点線にの如く下方に広がる形状に形
成することにより、溶着時にボビン１１の一部が孔１７
に内に侵入したり、固定部１７Ａの埋設が強固に威され
、固定部１７Ａ（換言すればターゲット端子１７）のボ
ビン１１からの抜けを防止できるものである。

斯かる構成の撮像管装置において、ボビン１１の前端に
形成された切り欠き１６にターゲット端子１７の接続部
１７Ｂをボビン１１の内周面より若干内径方向に突出さ
せて嵌入し、固定部１７Ａを溶着によりボビン１１の外
周上に係止してターゲット端子１Ｔを固定する。

然る後、ボビン１１の空間部に内に撮像管１３を挿入し
、ターゲット端子１７と撮像管１３のターゲットリング
１３Ａとの接続を成すものである。

尚、本考案の一実施例においては、ボビンの前端に長方
状の切り欠きを１個形成するものについて述べたが、切
り欠きの形状・数等は端子の形状。

設置数に応じて適宜に変更することができる０また、本
考案の一実施例にトいては、一端に形成した固定部をボ
ビン表面に溶着することによりターゲット端子の固定を
行なうものについて述べたが、ボビンのターゲット端子
固定部に対応する位置に孔又は溝を形成し、ターゲット
端子固定部を溶着固定せずボビンに形成した孔又は溝内
に嵌入して固定を行なっても良く、ターゲット端子の形
状も、固定部と接続部を備えるものであれば実施例に何
等限定されるものではなく、例えば、第５図に示す如く
、ターゲット端子１７の両側面にボビン１１の切り欠き
部を挾持するように挾持片１７Ｃを段違いに形成じても
、或は、第６図Ａに示す如く、ターゲット端子１７を渦
巻き状に形成しても良いもので、ターゲット端子１７を
渦巻き状に形成した場合、第６図Ｂに示すように、ボビ
ン１１に切り火き１６として孔を形成し、孔内に端子１
７の両端部を係合すればその固定が成されるものである
。

更に、本考案の一実施例にかいては、撮像管の固定をネ
ジ山等を備えた締付機構を用いて行なうものについて述
べたが、撮像管の固定手段は何等実施例に限定されるも
のではなく、通常知られている締付バント等を用いて撮
像管を固定しても良いものであり、撮像管のボビンに対
する挿入方向も実施例に限定されるものではない。

以上の如く、本考案の撮像管装置によれば、内部に撮像
管を収納する空間部を有し、外周にコイル群が巻回され
る略円筒状のボビンの前端に切り欠きを設け、切り欠き
に撮像管のターゲットリングに接続するターゲット端子
を係合固定して成るものであり、ターゲット端子は軸方
向に配置されて径方向に突出することはなく、撮像管装
置全体の径方向の形状を著しく小型にできるものでアシ
、また、ターゲット端子の固定も、単にボビンに形成し
た切り欠きに係合するのみで良く、他にネジ等を必要と
しないもので、部品点数の削減が成され、端子取付時の
作業性も向上するもので、特に、小型のカメラセットに
適用すればその効果は犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の撮像管装置の要部構成一部断面側首図、
第２図は本考案の一実施例における撮像管装置の断面側
面図、第３図は同じくボビンの要部斜視図、第４図は同
じくターゲット端子の構成斜視図、第５図は本考案の他
の実施例におけるターゲット端子の構成斜視図、第６図
Ａは本考案の更に他の実施例に訃けるターゲット端子の
構成斜視図、第６図Ｂはその端子取付状態を示す部分断
面側面図である。 １１・・・ボビン、１２・・・コイル群、１３・・・撮
像’！、１３Ａ・・・ターゲットリング、１６・・・切
り欠き、１７・・・ターゲット端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に撮像管を収納する空間部を有し、外周にコイル群
   が巻回される略円筒状のボビンの前端に切り火きを設け
   、該切り欠きに撮像管のターゲットリングに接続するタ
   ーゲット端子を係合固定したことを特徴とする撮像管装
   置。