JPS586027Y2 - 文字読取装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は記録媒体に記録された数字などの文字をたと
えば光学的に読取る文字読取装置に関する０ 最近、たとえば百貨店あるいはスーパーマーケットなど
の流通業界にお・いて、多様化する商品を効率ふく管理
するために、販売時点で端末装置により商品コードや価
格を入力し、ホストコンピュタでデータの分類集計を行
う方式が採用されている。

商品コードや価格を入力する端末装置としてば、たとえ
ば第１図ａに示すようなタグ１に印刷記録された文字２
を、オペレータが光学的な手持式読取器を手に持って左
から右（矢印ａ方向）または右から左（矢印す方向）へ
と手動走査することにより、光学的に読取り、それを認
識する文字読取装置が種々開発され、実用化されている
。

しかし、このような従来の文字読取装置では、手持式読
取器が、タグ１に記録された文字２を、第１図ａに矢印
Ｃで示すように上から下に光学的に走査することによっ
て読取るように構成されている。

このため、たとえば第１図すに示すように、オペレータ
がタグ１を手にしたときその上下が入替っている場合に
は、文字２の方向も上下反転してかり、このような場合
そのま１の状態では読取ることができず、よってオペレ
ータはタグ１を持替えて第１図ａのように文字２の方向
を正常にしてから、文字２を読取器で手動走査する必要
があった。

このことは、オペレータに対してわずられしさを感じさ
せるばかりか、オペレータの処理時間を著しく増大させ
、しかも売場にかいて消費者を長時間時たせることにな
り、望１しくない。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、記録媒体上の文字がたとえ上下反転し
ていてもその１１の状態で容易に読取ることができ、よ
って読取操作が容易となり、操作性から見た読取性能お
よび読取効率の向上も期待できる文字読取装置を提供し
ようとするものである。

以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明
する。

第２図において、３はたとえば光学的な手持式読取器で
、記録媒体たとえば前記した第１図ａ、ｂに示すタグ１
に記録された文字２を手動走査することにより、光学的
に読取るようになっている。

この読取器３は、たとえば第３図に示すように、一対の
光源４，４からの光をタグ１上に照射し、その反射光を
光学系５を介して光電変換素子６に導き、電気信号つ１
り文字信号に変換するようになっている。

上記光電変換素子６は、たとえば多数の固体撮像素子を
平面的に並設してなる自己走査形のラインアレーである
。

しかして、上記読取器３の出力つ１り光電変換素子６の
出力は。

量子化回路７に供給さ比るっこの量子化回路７は、読取
器３の出力（文字信号）を”１″、”０９１の量子化文
字パターンに変換する回路である。

上記量子化回路７の出力は記憶装置８に供給される。

この記憶装置８ば、量子化回路７からの文字パターンお
よび後述する反転回路１２からの反転文字パターンをそ
れぞれ平面的に記憶するものである。

すなわち、たとえが第４図に示すように、縦方向を１番
地からｎ番地、横方向を多数のビットに区切って、ビッ
ト単位で文字パターンを記憶するものである。

上記記憶装置８の出力は、認識回路９に供給される。

この認識回路９は、記憶装置８から供給される文字パタ
ーンを辞書１０の標準文字パターンと照合することによ
り、人カバターンと類似度の最も高いパターンを認識結
果として出力するものであり、その認識結果を読取結果
記憶回路１１に貯えるようになっている。

また、上記記憶装置８には、パターン反転回路１２が接
続されている。

この反転回路１２は、たとえば記憶装置８内の文字パタ
ーンを１文字ずつ上下釦よび左右反転させるための回路
であり、第５図に示すように、記憶装置８のアドレス指
定を行うアドレス制御回路１３、アンド回路群１４、レ
ジスタ１ｓｚ−よびアンド回路群１６によって構成され
る。

すなわち、壕ずタイミング信号Ｔ１で記憶装置８から１
つの文字パターンの第１番地のデータを取出し、それを
アンド回路群１４を通してレジスタ１５に一時貯える。

次に、アドレス制御回路１３によって、記憶装置８のパ
ターン記憶部の最終番地つ１り第ｎ番地を指定し、タイ
ミング信号Ｔ２でアンド回路群１６を通して、レジスタ
１５に貯えたデータのＭＳＢ（最上位ビット）からＬＳ
Ｂ（最下位ビット）までの対応を反対にして記憶量８の
上記指定した第ｎ番地に書込む。

続いて文字パターンの第２番地のデータを記憶装置８か
ら取出し、上記同様な動作を繰り返す。

これを第ｎ番地１で繰り返すことにより、第６図に、示
すように文字パターンを上下および左右反転させた反転
文字パターンが得られるものである。

なお、上記動作は１文字ずつ行うようになっている。

次に、このような構成に釦いて動作を説明する。

筐ずオペレータは、タグ１を手に持つとともに読取器３
も手に持ち、読取器３をタグ１上に略当接した状態でた
とえば左から右へ移動し、タグ１上の文字２を手動走査
する。

このように読取走査すると、読取器３内の光源４，４か
らの光はタグ１上に照射され、その反射光は光学系５を
介して光電変換素子６に導かれ、との光電変換素子６で
電気信号つまり文字信号に変換される。

この文字信号は、量子化回路７で量子化され、その量子
化パターンつ１り文字パターンは記憶装置８に供給され
てそこに記憶される。

このとき、たとえば第１図すに示すようにタグ１（文字
２）が上下反転している状態で第１行目（実際は第２行
目）の文字２を読取走査した場合には、第７図ａに示す
ような方向および順序で文字パターンが記憶される。

このようにして、文字パターンが記憶されると、それが
認識回路９に供給されることにより、各文字パターンが
認識され、その認識結果が記憶回路１１に記憶される。

しかし、この場合は文字２が上下反復しているので、上
記記憶された認識結果は、第７図ａに対応して第８図ａ
に示すようになり、認識不能（×印）が生じる。

ｌた、記憶装置８に文字パターンが記憶されると、反復
回路１２が前記したように動作し、記憶装置８内の文字
パターンを１文字ずつ上下および左右反転させる。

この結果、第７図ａに示す文字パターンに対応して第７
図すに示すような反転文字パターンが得られ、それが記
憶装置８内に記憶される。

このようにして、反転文字パターンが記憶されると、そ
れが認識回路９に供給されることにより、前記同様に各
反転文字パターンが認識され、その認識結果が記憶回路
１１に記憶される。

この記憶された認識結果は、第７図すに対応して第８図
すに示すようになり、図からも明らかなように反転文字
パターンが正しく認識されたことになる。

ここで、第８図すの認識結果を有効とし、それを最終的
な読取結果とすることにより、上下反転した文字を自動
的に読取ることができるものである。

したがって、オペレータは従来のようにタグを持替えて
読取走査する必要がなくなり、端末装置としての操作性
が著しく向上する。

なか、第１図ａに示すようにタグ１（文字２）が上下反
転していない正常な状態で、文字２を読取走査した場合
も上記同様な動作が行われる。

しかし、この場合は文字２の方向が正常であるので、反
転する前の文字パターンで正しく認識でき、よってその
ときは文字パターンの反転および反転文字パターンに対
する認識の各動作は省略してもよいＯ なか、前記実施例では、記憶装置として、タグに記録さ
れた文字１行分の記憶容量を持っているものを用いた場
合について説明したが、これに限らずたとえば１文字車
位の容量とし、正方向および反転方向の認識を各文字単
位で行うことも可能である。

渣た、タグに記録された文字を読取る場合について説明
したが、これに限らずたとえば伝票あるいは帳簿などに
記録された文字を読取る場合も同様に実施できる。

その他、この考案は前記実施例に限定されるものではな
く、この考案の要旨を変えない範囲で種々変形可能なこ
とは勿論である。

以上詳述したようにこの考案によれば、読取器から出力
される文字信号を量子化した文字パターンを上下および
左右反転させる反転回路を設けることにより、反転前後
双方の文字パターンをそれぞれ認識し、認識可能な方向
の文字パターンを有効とするようにしたので、記録媒体
上の文字がたとえ上下反転していてもその１１の状態で
容易に読取ることができ、よって読取操作が容易となる
ばかりか、読取処理時間が著しく短縮され、操作性から
見た読取性能および読取効率の向上も期待できる文字読
取装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂは記録媒体およびそれに対する文字の記録
状態を示す図、第２図〜第８図ａ、ｂはこの考案の一実
施例を示すもので、第２図は全体的な概略構成図、第３
図は手持式読取器の構成釦よびそれによる読取状態を示
す図、第４図は記憶装置の記憶状態を説明するための図
、第５図は反転回路の構成図、第６図は文字反転回路の
動作を説明するための図、第７図ａ、ｂは記憶装置に記
憶された文字パターンの一例を示す図、第８図ａ、ｂは
記憶回路に記憶された認識結果の一例を示す図である。 １・・・・・・記録媒体、２・・・・・・文字、３・・
・・・・手持式読取器、７・・・・・・量子化回路、８
・・・・・・記憶装置、９・・・・・・認識回路、１２
・・・・・・反転回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 記録媒体に記録された文字を手動走査により読取り文字
   信号に変換する手持式読取器と、この読取器から出力さ
   れる文字信号を量子化した文字パターンが供給されそれ
   を記憶する記憶装置と、この記憶装置に記憶された文字
   パターンを上下お・よび左右反転させる反転回路と、前
   記文字パターンを認識する認識回路とを具備し、反転前
   後双方の文字パターンをそれぞれ認識し、認識可能な方
   向の文字パターンを有効とすることを特徴とする文字読
   取装置