JPS586006B2 - ジヨセツプロワ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は除雪ブロワーに関するもので、詳しくは路面サ
ービス車にとりつけられるすきを備えた険雪ブロワーに
関する。

一般に、上記のような除雪ブロワーは、円筒形状壁をも
って形成され在遠心ファンを備え、その壁内に、複数の
シャベル形状に餉曲したブレードが、中心軸上で回転す
るように設けられている。

このような回転式の除雪ブロワーを実際に使用すると、
そのブレードはかなり摩損することはよく知られている
。

このことは、横配置型、すなわち雪を集めてファンに送
り込むためのすきを側面にとりつけられた除雪ブロワー
において、特にしばしば起る問題である。

石、木、あるいは路上のがらくたのような異質物体が、
しばしばすきにとらえられ、ブレードへ送られるが、そ
の際、ブレ−ドに様々な損傷が与えられる。

このような損傷は、主にブレードの前縁の外表面でおこ
ることが分っている。

本発明の第１の目的は、従来技術における欠点や欠陥
を克服しうる改良された除雪ブロワーを提供することに
ある。

本発明の第２の目的は、シャベル形状のブレードの塵損
が非常に小さく、したがって耐用年数の長い除雪ブロワ
ーを得ることにある。

本廃明の第３の目的は、遠心ファンあ内部に異質物が入
り込むのを防止した除雪ブロワーを提供することである
。

本発明の上記目的、並びにそれ以外の目的や利点は、以
下の説明から明らかになると思う。

本発明の除雪ブロワーは、複数のシャベル形状のブレー
ドを軸に取付け、この軸を中心として回転させるように
形成されている。

１個もしくは複数の環が中心軸の回りに同心的に配置さ
れ、ブレードの前面にしつかり固着されている。

環は、個々のブレードの前縁に溶着し、かつその前縁か
ら軸方向に突出し、しかもその直径が、遠心ファン自体
の半径の１／２よりも大きいことが望ましい。

一つの実施例として、軸方向に突出する突起を環に取り
つけてもよい。

この突起は、環をブレードに溶着した個所で溶着される
。

本発明の詳細は、添付の図面に示す本発明の一実施例に
基いて以下述べる説明より明らかになると思う。

図は、トラックやトラクターのようなサービス車に、ふ
つうの方法で取付けるか又は連結して、道路を牽引した
り押したりして使用されるようにした本発明の除雪ブロ
ワーを示す。

この除雪ブロワーは、遠心ファンを取付けるための水平
縁を有するフレームを備えている。

ファンは１，２，３．４の４枚のブレードを有し、頂部
に開口を有する円筒状のハウジング５で囲まれている。

ブレード１，２，３，４は、シャヴル又はしゃくし状を
呈するように適宜湾曲されている。

ブレードの形は、複雑に湾曲する一般的なものである。

その前縁は、回転に伴って、雪の中に切りこんで進入す
る。

ブレード１，２，３，４は軸６に固定され、軸６は反時
針方向に回転可能である。

ファンを回転させる為に、モータ一式駆動装置を軸６に
連結するか、適宜の伝動装置を介して、軸６を離れた個
所にある原動機に連結する。

いずれにしても、シャベル状のブレード１，２，３．４
は、雪に切り込み、ハウジング５の開口を経て、雪を接
線方向に放出する。

ハウジング５の一側には遠心力利用ファンの内部に雪を
集めて送り込むためあ長尺のすき７が、側方へ向き、か
つ前傾して取付けられている。

ハウジング５の上面には、ハウジング５に形成された放
出口と合致する放出パイプ８が傾斜して取付けられ、雪
はそれを通って、所定の方向に投射される。

概ね直線状をなすプロペラ９が、ブレード１，２，３．
４の前面において、軸６にとりつけられている。

このプロペラは、ブレードの前に溜まるおそれのある固
い雪や氷のかたまりを、前もって粉砕する働きをする。

それにより、ファンによる雪の処理は、より簡単となる
。

適宜の金属でできた環１０は、軸６と同心的に配置され
、軸６とハウジング５との半径方向の距離のほぼ２／３
のところで、各ブレードの正面に溶着されている。

環１０の直径は、ファンの半径よりも大きく、ファンの
直径の７０−９０係の範囲内にあるのが望ましい。

このような寸法であると、溶接個所は、ブレードの前縁
の最前端よりもやや後方に位置することとなる。

さらに環１０は、ブレードの前縁より前方に突出し、環
１０とプレードの前縁以外の部分との間を、雪が自由に
通りつるようになっている。

突起１１は、環１０における各ブレードとの取付け部に
溶着されている。

突起１１は環１０の前方へ向って軸方向に突出し、雪に
よって環が受ける前面抵抗を減少させる役をする。

突起１１は、環とブレードとの取付個所以外の個所で、
環に取付けてもよい。

また突起の数は、４個以上としてもよい。

図では、１個の環１０だけが示されているが、複数の同
様な環を、軸６の回りに同心的に、ファンのブレードの
前縁に溶着してもよい。

実験したところによると、、環を１つ取りつけるだけで
、十分に本発明の目的と効果を果すことができ、かつ送
雪機の前面における雪の抵抗を著しく小さくしうろこと
が分った。

１個もしくは複数の環は、シャベル形のブレードと同じ
種類の鋼又は他の金属で製造される。

他の金属や鋼で作ってもよい。

剛性の高い強固な構造とするために、環をブレードの前
線に溶着するのが好ましい。

ブレードに環を固定するのに他の手段を利用して、同じ
目的を果すこともできる。

通常の遠心ファンでは、４枚のブレードが用いられてい
る。

それ故環を４個所で固定することがｉできる。

環の直径は、ファンの半径の少くとも約２／３としてあ
る。

環は、ブレードの前縁における雪の中へ最初に切り込む
部分の後方にとりつけられている。

従って環は、通常ブレードの切り込み作用を妨げること
はない。

しかし、上に述べるように、環を設置すると、ブレード
自体、あるいは遠心ファンの内部における駆動部分に与
える損傷をかなりふせぐことかできる。

主にブレードの外表面が損傷を受けるのであるが、環に
より、雪以外の特に大きな異質物体が貫通するのが防止
されるので、ブレードの外表面が傷つくおそれは小さい
。

本発明の他の利点は、環の取付位置のために、道路の縁
や路肩にブレードが切り込むのが防止されることである
。

このような事故は、従来技術による装置を使用した際、
しばしば見られ、ブレードにかなりの損傷を与えていた
のである。

本発明によれば、このような損傷は防止される。

環はブレードの摩損を軽減するばかりでなく、遠心ファ
ンの回転部分やローターを効果的に補強する。

周知の如くファンは、雪の中を推進しうるような速度で
回転させられる。

この状態では、ファンは損傷を受けやすい。

環はまた、石、木、あるいはそれらに類似する異質物が
、遠心力によって投射されるのを防止する。

すなわち、送雪機からこれらの異質物が放出するのを最
小限度にくい止めて、人や建造物に与える損傷や破損を
防止する。

以上述べたところにより、本発明の概念から逸脱するこ
となく、種々の変更を加えて本発明を実施しうろことは
明らかであると思う。

従って上記の説明は、本発明を単に例示しただけにすぎ
ず、特許請求の範囲を限定するものではタい。

次に本発明の実施態様を例示する。

（１）中心軸の回りに複数の環を取り付けてなる特許請
求の範囲に述べた除雪ブロワー。

（２）環がブレードの前縁に溶着されている特許請求の
範囲にのべた除雪ブロワー。

（３）環の直径がファンの半径よりも大きい特許論求の
範囲に述べた除雪ブロワー。

（４）環の半径が少くともファンの半径の２／３である
特許請求の範囲に述べた除雪ブロワー。

（５）環から軸方向に突き出ている突起を有する特許請
求の範囲に述べた除雪ブロワー。

（６）突起が環に溶着されている前項に述べた除雪ブロ
ワー。

（７）環をブレードに溶着した個所で、突起を環に取り
付けてある上記第５項に述べた除雪ブロワー０

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の除雪ブロワーの一実施例にすきを設
けた場合を示す正面図である。 第２図は、第１図に示す送雪機の平面図である。 １，２，３，４・・・・・・ブレード、５ハウジング、
６・・・・・・軸、７・・・・・・すき、８・・・・・
・放出パイプ、９・・・・・・プロペラ、１０・・・・
・・環、１１・・・・・・突起。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数のブレードを備えるファンを有し、このブレー
   ドが、前面において、前記ファンの中心軸に同心的に設
   けられた少くともｉ個の環と連結されている遠心力利用
   除雪ブロワーであって、環１０のそれぞれか、前記複数
   のブレード１，２，３，４の前縁に溶着されていること
   を特徴とする