JPS585966Y2 - 高圧容器の検査装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、高圧容器の検査装置、特に、高圧容器の使用
による強度低下を検査する装置に関する。

ガスボンベ等の高圧容器では、一定期間使用後の耐圧強
度が一定以下のものの再使用は禁止されており、従来は
、かかる耐圧強度を検査する為、第１図に示す如き方式
が採用されている。

この装置では、まずタンク１内にボンベ２を収容してこ
れにエアーポンプ３を接続した状態にセットし、タンク
１内に水を供給して該タンク内が充満すると上方のガラ
ス製の水柱管４及びオーバーフロラ管５から水が流出す
る。

次いで、バルブ６を閉じすると、水柱管４とオーバーフ
ロラ管５が連通状態にあることから、該水柱管４内の水
面７が同図のＯ点位置８に停止する。

この状態でバルブ９を閉じてオーバーフロラ管５側への
回路を遮断し、エアーポンプ３を駆動させてボンベ２内
圧を一定値に上昇させると、これに応じてボンベ２が体
積膨張し、この体積膨張量（以下この値を全増加値とい
う）は水面７の上昇位置によって測定される。

その後、エア−ポンプ３側回路を開放してボンベ内圧を
大気圧に復帰させると、ボンベ２を構成する鋼板の弾性
によりその体積が減少するが、この減少量は、水面７の
降下となってあられれ、その最降下位置の表示体積（以
下恒久増加値という）が前記加圧によって生じた永久釜
と対応する。

以上の検査により、そのｇンベの経年変化による弾性限
度の降下がどの程度であるか、すなわち耐圧強度がどの
程度であるかが判断できる。

ところが、以上の検査に於いて、水面７がＯ点位置８に
降下するまでに相当の時間を要し、特に、Ｏ点位置８近
傍に降下した時点以後の降下時間が長くなり、検査作業
の能率向上が困難なものとなっていた。

また別に、水面の表示の判続が困難で、しかも、判続に
よる誤差も大きいものとなっていた。

本考案は、かかる点に鑑みて威されたものであり、全増
加値又は恒久増加値をこれらの測定基準の為に適宜に設
定したＯ点位置からの水位量とすると共にこの水位量の
変化に伴う静電容量の変化により該水位量を読み取るよ
うにして、検査能率あ向上及び検査精度の向上を図るこ
とを目的とする。

本考案の構成は、水柱管をステンレス管とし該水柱管内
に絶縁材料で被覆した電極を同軸状に且互いに絶縁させ
て挿入し、これら電極蒸び本柱管を静電容量測定装置に
後続し、水柱管内水位が真正０点の上方近傍の適宜水位
を基準０点とし、前記静電容量測定装置からの出力を前
記基準０点に水位があるときの静電容量に一致するＯ前
設定信号と共にオーバーフロラ管用水回路遮断用電気回
路に入力させ、これと共に、静電容量測定装置からの出
力をＯ前設定信号との差出力としてカウンターに入力さ
せ、該差出力、、をカウンターにより数値、表デするよ
うにしたことである。

、本考案の上記構成によれば、全増加値及び
恒久増加値を測定するための基準０点を、水柱管内水位
がオーバーフロラ青水位置と一致する真正０点の上方の
水位としであることから、水柱管内水位が前記二つの値
の測定基準点に降下するまでの所要時間が短縮される。

また、全増Ｃ口値及び恒久増加値竺対応する水柱管θ、
の水位量は；静電容量の変ｆビ警、として数値表示され
１．その表示数値を読み取るこ左により、これら容置を
測定するものであるから、ガラス管製水柱管内の水位を
読み取る場合のような誤差も少なくなり、検査精度ア：
向上す１す る。

以下、本考案の実施例の詳細を図面に基づいて説明する
。

第２図に示す実施例のものは、従来例と同様のシステム
を採用するか、ガラス製の水柱管４にかえてステンレス
製水柱管（以下単にステンレス管１０という）を用いそ
の中心核テフロン被覆の電極１１を同軸に挿入し、さら
に、ステンレス管１０内を電極弁１２を介してオーバー
フロラ５に連通させである。

前記ステンレス管１０及び電極１１は同図に示す如く、
パルス発振回路、とパルス変調回路との組み合せから成
る静電容量測定装置１３に接続されており、該測定装置
からの出力はパルス幅電圧の変化となってあられれ、こ
れをローパスフィルター１４に入力させ該ローパスフィ
ルターからの出力を差動アンプ１５及びオペアンプ１６
に入力させである。

また、差動アンプ１５には、前記入力とは別に０点設定
用のボリュウム１７の出力すなわちＯ前設定信号が入力
され、他方、オペアンプ１６の出力は、他の０点設定用
のボリュウム１８の出力、すなわち、Ｏ前設定信号を入
力させたオペアンプ１９の出力と共に比較回路２０に入
力させ、該比較回路の出カベより電磁弁１２を作動させ
るようにしている。

さらに、差動アンプ１５からの出力は、カウンター２１
に入り、静電容量変化に応じて変化する電圧変化を数字
で表示するようにしたものである。

上記した実施例の装置を用いて検査する場合についてさ
らに詳述する。

ボンベ２装着状態でタンク１に水を供給すると従来例と
同様に、最終的には、オーバーフロラ管５及びステンレ
ス管１０の上部開口部２．２から水が流出し、この状態
でバルブ６を閉じてタンク１への給水を停止する。

これにより、ステンレス管１０内の水面７は降下してオ
ーバーフロラ管５の上端縁に一致した真正０点２３に近
づく。

このとき、水面７の変化すなわち静電容量Ｑ変化に応じ
てローパスフィルター１４の出力は変化しているが、一
方のボリュウム１８は予め適宜に設定されており、水面
７が前記慕正Ｏ点２３の上方近傍に位置したとき、すな
わち、一方のオペ、アンプ１６からの出力と、前記ボリ
ュウムにより設定された他方のオペアンプ１９からの出
力が一致したとき比較回路２００作用により電磁弁１２
が閉塞され、水面７の降下は停止する。

（この位置を基準０点−２４とする。

）この状態では、他方のボリュウム１１は未調整である
から、カウンター２１はＯ表示をしていないが、ボリュ
ウム１７を調贅して０点設定信号を入力させるとカウン
ター２１の表示が０となる。

次に、エアーポンプ３を作動多せてボンベ内圧が一定圧
力に達すると、この加圧膨張により水面１が全増加値に
上昇する。

この水面上昇によりステンレス管１ｒＪと電極１１間の
静電容量が変化してこれに応じた電圧変化でカウンター
２１に全増加値が表示される。

次いで、適宜時間経過後にポンベ２内圧を大気圧にもど
すと、水面１は恒久増加□値に降下してその値も前記と
同様にカウンター２１に表示される。

尚、以上に於いて、ボンベ２の加圧をエアーポンプ３を
用いて空気圧により行うように構成したが、ボンベ２を
水圧により行なうようにしても上記した各効果に変りは
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の説明図、第２図は本考案実施例の説明
図であり、図中、１・・・・・・タンク、２・・・・・
・ボンベ、５・・・・・・オーバー７０つ管、７・・・
・・・水面、１０・・・・・・ステンレス管、１１・・
・・・・電極、２３・・・・・・真正０点、２４・・・
・・・基準０点。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボンベ２を収容可能にしたタンク１とオーバーフロラ管
   ５及び水柱管４とを連通させ、該タンク１内に収容した
   ボン末内を所定に加圧又は大気圧状態に減圧した時のボ
   ンベ内容積変化を前記水柱管の水位量変化に置き換゛え
   てボンベ内容積の全増加値及び恒久増加値を測寅する。 ようにした高圧容器の検査装置に於いて、水柱管４をス
   テンレス管から構成し、該水柱管内に絶縁材料で被覆し
   た電極１１を外周め水柱管と同軸状に且互＼・に絶縁状
   １６．１ 態に挿入し、これら電極及び水柱管を静電容量□測定装
   置１３に接続してこれにより該水柱管と電極間の静電容
   量を測定すべく構成し、水柱管４内水位が真正０点の上
   方近傍の適宜水位を基準０点とし、該基準０点に水位が
   あるときの前頻静電容量に一球するＯ亭設定信号を二オ
   ーバーフ、ロウ管への回雫に挿入した電磁弁１２作動用
   の比較回路２０に、前記静電容量測定装置からの出力と
   共に入力させ、これ３具に、静電容量測定装置１３から
   の出ガを、前記比剪回路２０と並列に設けた差動アンプ
   １５ＫＯ点設定信号と共に入力させ、該差動アンプから
   の出力をカウンター２１２表示するようにした高圧容器
   の検査装置。 □