JPS585849Y2 - フアンコイルユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、天井の内部に半埋込形式にて設置されるフ
ァンコイルユニットの改良に関するものである。

天井の内部に本体を埋込んで設置し、空気の吸込口とこ
の吸込口の両側に形成された吹出口とを天井面に露出さ
せるようにしたファンコイルユニットにおいては、一般
には吸込口から上方に向って順次に送風機および熱交換
器を配設してあり、このように構成されたものは、熱交
換器の配設位置が天井面から遠ざかるとともに吸込口に
近い側には送風機が配設されであるがために、熱交換器
部の清掃が困難となり清掃に対しての配慮がなされてい
ない。

また、熱交換器に冷水又は温水を供給する配管に設けら
れる開閉弁などは、本体外部の天井内に設置され、これ
らの操作や点検には、その都度毎に天井内に登って行わ
ねばならない不便さがあるとともに、天井面には登るた
めの昇降口を別途に設ける必要があった。

即ち、メンテナンス作業の困難なものであった。

この考案は、上述した欠点を除去するためになされたも
ので、熱交換器部の清掃あるいは開閉弁などの操作や点
検などのメンテナンス作業を天井面から行えるようにす
るものである。

以下、この考案の一実施例を図により説明する。

第１図ないし第３図において、１は天井Ａの内部に設置
される本体で、外装枠体１ａと両側の側板ｌｂ、ＩＣと
により構成されている。

２は空気の吸込口４を有する吸込パネル３を開閉可能に
設け、この両側には対称に形成された吹出口５，５を備
えた天井面露出パネル、６は吸込口４の上方に設けられ
たフィルタ、７は吹出口５，５に設けられ、吹出空気の
気流調節を行うルーパ装置、８は本体１内に設けられ、
吸込口４と吹出口５，５とを区画する内側枠体、９は本
体１内に形成され、吸込口４と吹出口５，５とを連通ず
る空気通風路で、吸込口４から吸込まれた空気が内側枠
体８内を通って上昇する内側通風路９ａと、上方で折り
返して本体１と内側枠体８との間隙を下降して吹出口５
，５に至る外側通風路９ｂとにより構成されである。

１０は吸込口４の上方に位置して内側通風路９ａ内に設
けられた送風機、１１は送風機１０を支承して内側通風
路９ａに装着された送風機台、１２は送風機１０よりも
更に上方に位置して内側通風路９ａに設けられた熱交換
器でＶ字状に構成されである。

１３は熱交換器１２の下部に設けられた露受皿で、送風
機１０との間には所定の通風空間を有しである。

１４は本体１の外部に接続部を突出させたドレンの排水
［］で、露受皿１３のドレンロ１５ヘビニルパイプ１６
で接続されである。

１７．１８は熱交換器１２に冷水または温水を供給する
ための入口側配管口および出口側配管口、１９．２０は
側板１ｂに設けられた配管貫通穴である。

そして、熱交換器１２の人口・出口側配管口１７．１８
と側板１ｂとの間には冷・温水供給用の開閉弁などを設
置するための配管スペース２１が設けられである。

２２は送風機台１１により配管スペース２１の下方に位
置する内側通風路９ａに形成された点検口、２３は点検
口２２を塞いで送風機台１１に装着された開閉可能な塞
ぎ板で、第４図の詳細図に示すように、送風機台１１の
端部との間に一端部２３ ａを蝶番２４を介して止めね
じ２５により装着され、他端部２３ ｂは側板１ｂに装
着された係止片２６に止めねし２７で゛固定されてあり
、止めｊ・ａじ２７を取り外すことにより一点鎖線で示
すように開放することができる。

２８は天井面露出パネル２に吸込パネル３を開閉可能に
装着する蝶番で、第１図に一点鎖線で示すように開放す
ることができ、化粧わじ２９を開いて閉塞されである。

また、天井面露出パネル２の本体１への結合は第５図に
示す如く構成されである。

即ち、本体１に設けられた本体側の継ぎ板３０と天井面
露出パネル２に設けられたパネル側の継ぎ板３１とをセ
ットねじ３２を用いて互に結合されてあり、セットわじ
３２は吹出口５の開口部より挿入することができる。

そして、３３は内側通風路９ａと外側通風路９ｂおよび
外側通風路９ｂと本体１の外部とを区画するシール材で
ある。

このように構成されたものにおいては、熱交換器１２お
よび露受皿１３を清掃する場合には、天井面露出パネル
２に装着されである吸込パネル３を化粧ねじ２９を取り
外部て開放し、次に内側通風路９ａ内に設けられた塞ぎ
板２３の止めねじ２７を取り外して塞ぎ板２３を開放す
ることにより、天井面から内側通風路９ａ内において容
易に行うことができるようになり、配管スペース２１部
に冷・温水供給用の開閉弁などを設けるようにすると、
これらの操作や点検においてもト述のように天井面から
行うことが可能となり、その都度毎に天井内に登る必要
はなく、天井面に登るための昇降口を別途に設ける必要
もなくなる。

また、天井面露出パネル２の本体１への結合を本体１と
天井面露出パネル２とのそれぞれに設けられた継ぎ板３
０．３１をセットねじ３２を用いて吹出口５の開［］部
がら行うように構成しであるため、天井面露出パネル２
を容易に取り外すことができ、吸込パネル３の開放では
機器のメンテナンスが不可能な場合、例えば、送風機１
０の電動機が焼損して交換が必要なときには天井面露出
パネル２を取り外して容易にメンテナンス作業を行うこ
とができる。

以上のようにこの考案は、吸込口から上方に向って順次
に送風機および熱交換器を配設し、天井の内部に半埋込
形式にて設置されるファンコイルユニットにおいて、天
井面露出パネルおよび上記送風機と熱交換器どの間に形
成された点検「］の塞ぎ板をそれぞれ開閉可能に構成し
、上記天井面露出パネルと塞ぎ板とを開放することによ
り上記熱交換器の点検を天井面から行えるようにしであ
るため、上記熱交換器部の清掃が可能どなり、上記熱交
換器部に設けられる開閉弁の操作や点検などのメンテナ
ンス作業が容易となる。

そして、その都度毎に天井内に登る必要はなく、天井面
には登るための昇降口を別途に設ける必要もなくなるな
どの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は何れもこの考案の一実施例を示し
、第１図はファンコイルユニツ）への側面図、第２図は
同じく平面図、第３図は同じく正面図、第４図は塞ぎ板
部分の詳細断面図、第５図は天井面露出パネルの本体へ
の結合部を示す詳細断面図である。 図中、１は本体、２は天井面露出パネル、１０は送風機
、１１は送風機台、１２は熱交換器、２３は塞ぎ板であ
る。 なお、図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井の内部に配置される本体と、この本体に装着された
   開閉可能な天井面露出パネルと、この天井面露出パネル
   に設けられた空気の吸込口およびこの吸込口の両側に形
   成された吹出口と、上記本体内に形成され、上記吸込口
   と吹出口とを連通ずる空気通風路と、この空気通風路内
   に設けられ、上記吸込口から上方に向って順次に配設さ
   れた送風機および熱交換器と、この送風機と熱交換器と
   の間に設けられ、上記送風機を支承するとともに上記熱
   交換器部の点検口を上記空気通風路内に形成する送風機
   台と、上記点検口を塞いで上記送風機台に装着された開
   閉可能な塞ぎ板とを備え、上記天井面露出パネルと塞ぎ
   板とを開放することにより上記熱交換器部の点検を天井
   面から行えるようにしたことを特徴とするファンコイル
   ユニット。