JPS5857865B2 - マンドレル用モリブデン線 - Google Patents
マンドレル用モリブデン線Info
- Publication number
- JPS5857865B2 JPS5857865B2 JP11703080A JP11703080A JPS5857865B2 JP S5857865 B2 JPS5857865 B2 JP S5857865B2 JP 11703080 A JP11703080 A JP 11703080A JP 11703080 A JP11703080 A JP 11703080A JP S5857865 B2 JPS5857865 B2 JP S5857865B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molybdenum wire
- molybdenum
- wire
- mandrel
- yield stress
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、電球のタングステンフィラメントコイルの形
成に用いるマンドレル用モリブデン線に関し、更に詳し
くは該コイルのセツティグ時における収縮のばらつきを
小さくするマンドレル用モリブデン線に関する。
成に用いるマンドレル用モリブデン線に関し、更に詳し
くは該コイルのセツティグ時における収縮のばらつきを
小さくするマンドレル用モリブデン線に関する。
一般に電球のタングステンフィラメントコイルは唾下の
工程を経て形成される。
工程を経て形成される。
すなわち、まずモリブデン線をマンドレルとし、これに
タングステンフィラメントを巻きつける。
タングステンフィラメントを巻きつける。
ついで、これら全体を通常は1500〜1600℃の温
度で加熱処理して該タングステンフィラメントの巻線ヲ
セッティングし一次コイルを形成する。
度で加熱処理して該タングステンフィラメントの巻線ヲ
セッティングし一次コイルを形成する。
さらに必要に応じて、該−次コイルを再びモリブデン線
に巻きつけ、通常は1550〜1650℃の温度で加熱
処理して該−次コイルをセツティングし二次コイルを形
成する。
に巻きつけ、通常は1550〜1650℃の温度で加熱
処理して該−次コイルをセツティングし二次コイルを形
成する。
しかる後に、モリブデンの融点(2620℃)嗅上でタ
ングステンの融点(3410℃)未満の温度に加熱して
該モリブデンマンドレルを溶解する。
ングステンの融点(3410℃)未満の温度に加熱して
該モリブデンマンドレルを溶解する。
この工程に訃ける加熱処理時に、モリブデン線はその線
長方向に収縮するが1.それに伴って該モリブデン線に
巻きつけられている一次コイルあるいは二次コイルも該
モリブデン線の収縮量に対応して収縮し、その収縮した
状態でセツティングされる現象が起生ずる。
長方向に収縮するが1.それに伴って該モリブデン線に
巻きつけられている一次コイルあるいは二次コイルも該
モリブデン線の収縮量に対応して収縮し、その収縮した
状態でセツティングされる現象が起生ずる。
したがって、モリブデン線の収縮のばらつきが大きいと
、それに対応して得られるタングステンコイルの長さも
大きくばらつく。
、それに対応して得られるタングステンコイルの長さも
大きくばらつく。
このようにコイルの長さのばらつきが大きいと、該コイ
ルを封入して成る電球の品質検査段階に訃けるフラッシ
ングテスト時の不良率が高くなるという欠点が生ずる。
ルを封入して成る電球の品質検査段階に訃けるフラッシ
ングテスト時の不良率が高くなるという欠点が生ずる。
本発明者らは、上記の欠点を解消するために鋭意研究を
重ねた結果、タングステンコイル、とりわけタングステ
ン二次コイルの収縮は、マンドレルとして用いるモリブ
デン線の降伏応力によって大きく左右される事実を見出
し、本発明を完成するに到った。
重ねた結果、タングステンコイル、とりわけタングステ
ン二次コイルの収縮は、マンドレルとして用いるモリブ
デン線の降伏応力によって大きく左右される事実を見出
し、本発明を完成するに到った。
本発明は、タングステンコイルのセツティング時にむけ
る収縮のばらつきを小さくするマンドレル用モリブデン
線の提供を目的とし、該モリブデン線が1200−16
00℃の温度域でその降伏応力が25V/MGより大き
くかつそのばらつきが±3f/MGの範囲にあることを
特徴とするものである。
る収縮のばらつきを小さくするマンドレル用モリブデン
線の提供を目的とし、該モリブデン線が1200−16
00℃の温度域でその降伏応力が25V/MGより大き
くかつそのばらつきが±3f/MGの範囲にあることを
特徴とするものである。
なに、ここでMGとは、タングステン線又はモリブデン
線の断面積の表示単位としてタングステン・モリブデン
工業会で規定するもので、具体的には、線材の長さ20
0朋当りの■重量、すなわち、■/200朋を表わす。
線の断面積の表示単位としてタングステン・モリブデン
工業会で規定するもので、具体的には、線材の長さ20
0朋当りの■重量、すなわち、■/200朋を表わす。
本発明者らの研究によれば、第1図に示すようにモリブ
デン線の降伏応力と、該モリブデン線をマンドレルとし
tこタングステンの二次コイルの収縮率(彌との間には
一定のばらつき幅を有する直線関係の成立することが判
明した。
デン線の降伏応力と、該モリブデン線をマンドレルとし
tこタングステンの二次コイルの収縮率(彌との間には
一定のばらつき幅を有する直線関係の成立することが判
明した。
第1図にかいて、二次=+ イル17)収縮率(OAは
、まずタングステンフィラメント(線径0゜06〜O0
08mm)を所定のモリブデン線(線径0012〜0.
15mm)に巻きつけ1550℃の一定温度で加熱処理
して一次コイルを形成し、再び同一のモリブデン線に該
−次コイルを巻きつけ(この時の加熱処理前の二次コイ
ルの長さをtとする)、ついでそれを各種温度で加熱処
理してセツティングせしめた二次コイルを形成しくこの
時の二次コイルの長さをtとする)、7−A/7X10
0で表示しである。
、まずタングステンフィラメント(線径0゜06〜O0
08mm)を所定のモリブデン線(線径0012〜0.
15mm)に巻きつけ1550℃の一定温度で加熱処理
して一次コイルを形成し、再び同一のモリブデン線に該
−次コイルを巻きつけ(この時の加熱処理前の二次コイ
ルの長さをtとする)、ついでそれを各種温度で加熱処
理してセツティングせしめた二次コイルを形成しくこの
時の二次コイルの長さをtとする)、7−A/7X10
0で表示しである。
また、横軸の降伏応力は、マンドレルとして使用したモ
リブデン線の二次コイルセツティング時における降伏応
力として示しである。
リブデン線の二次コイルセツティング時における降伏応
力として示しである。
一方、モリブデン線の降伏応力は、加熱処理温度によっ
て変化し、また両者の関係曲線は該モリブデン線の組成
によって相違する。
て変化し、また両者の関係曲線は該モリブデン線の組成
によって相違する。
第2図にそれを示す。
用いたモリブデン線の線径は00135朋である。
第2図に耘いて、Aは従来使用されているモリブデンの
みから成るモリブデン線の関係曲線で、Bは、モリブデ
ン99.9重量饅、ニッケル0.005〜0.06重量
φ、コバルトO,OO5〜0゜1重量φ、鉄0゜02〜
0.15重量φ、錫0.005〜0.1重量φの組成か
ら成る本発明のモリブデン線の関係曲線である。
みから成るモリブデン線の関係曲線で、Bは、モリブデ
ン99.9重量饅、ニッケル0.005〜0.06重量
φ、コバルトO,OO5〜0゜1重量φ、鉄0゜02〜
0.15重量φ、錫0.005〜0.1重量φの組成か
ら成る本発明のモリブデン線の関係曲線である。
図から明らかなように、Aは加熱処理温度が変化すると
その降伏応力も大きく変化している。
その降伏応力も大きく変化している。
一方、Bは加熱処理温度が1200〜1600℃の範囲
に3いてその降伏応力が30fi/MGでほぼ安定した
値を示している。
に3いてその降伏応力が30fi/MGでほぼ安定した
値を示している。
第1図あ−よび第2図から、二次コイルの収縮はモリブ
デン線の降伏応力によって規定され、かつ該降伏応力が
小さくなると収縮も減少することが判明し、また該降伏
応力はモリブデン線の加熱処理温度トよび組成の関数で
あり、かつ組成りのモリブデン線は1200−1600
℃の温度域でその降伏応力のばらつきが小さくなること
が判明した。
デン線の降伏応力によって規定され、かつ該降伏応力が
小さくなると収縮も減少することが判明し、また該降伏
応力はモリブデン線の加熱処理温度トよび組成の関数で
あり、かつ組成りのモリブデン線は1200−1600
℃の温度域でその降伏応力のばらつきが小さくなること
が判明した。
したがって、二次コイルの収縮を小さくかつそのばらつ
きを小さくするためには、二次コイル形成時の加熱処理
温度を高めること訃よび組成Bのモリブデン線をマンド
レルとして使用すればよいことが推定される。
きを小さくするためには、二次コイル形成時の加熱処理
温度を高めること訃よび組成Bのモリブデン線をマンド
レルとして使用すればよいことが推定される。
しかしながら、加熱処理温度をあまり高くすると、該モ
リブデン線の降伏応力が低下して二次コイルの作製時に
該モリブデン線の切断事故が起生ずる。
リブデン線の降伏応力が低下して二次コイルの作製時に
該モリブデン線の切断事故が起生ずる。
通常、経験的には限界の降伏応力は25グ/MGである
。
。
金属モリブデンに酪加する上記の微量成分の量は、ニッ
ケル0.005〜0゜06重量φ、コバルト0.005
〜0゜1重量φ、鉄0002〜0.15重量饅、錫0゜
005〜Oo1重量饅であることが好ましく、該微量成
分量が上記の範囲をはずれると、降伏応力の加熱処理温
度による変化訃よびばらつきが大きくなり、得られる二
次コイルの収縮量を不安定とする。
ケル0.005〜0゜06重量φ、コバルト0.005
〜0゜1重量φ、鉄0002〜0.15重量饅、錫0゜
005〜Oo1重量饅であることが好ましく、該微量成
分量が上記の範囲をはずれると、降伏応力の加熱処理温
度による変化訃よびばらつきが大きくなり、得られる二
次コイルの収縮量を不安定とする。
本発明のモリブデン線は、1200−1600°Cの温
度域でその降伏応力が25 !/MGより大きくかつ±
3f/M()のばらつきを有する。
度域でその降伏応力が25 !/MGより大きくかつ±
3f/M()のばらつきを有する。
該降伏応力のばらつきが±3Y/MOより大きくなると
、得られる二次コイルの収縮のばらつきも5〜10%と
大きくなり、該コイルの電球封入時にトける工程上の煩
雑さ釦よびフラッシングテスト時の不良率の増大などの
不都合な事態を招く。
、得られる二次コイルの収縮のばらつきも5〜10%と
大きくなり、該コイルの電球封入時にトける工程上の煩
雑さ釦よびフラッシングテスト時の不良率の増大などの
不都合な事態を招く。
本発明のモリブデン線は、例えばモリブデン三酸化物ま
tこはモリブデン金属に、微量のニッケルコバルト、鉄
、錫の所定量を塩化物、硝酸塩またはダリコールの形で
添加し、これを水素雰囲気中で還元して金属粉末とし、
常用の圧綿成形、焼結、転打、中間焼鈍、呻線の工程を
経て製造される。
tこはモリブデン金属に、微量のニッケルコバルト、鉄
、錫の所定量を塩化物、硝酸塩またはダリコールの形で
添加し、これを水素雰囲気中で還元して金属粉末とし、
常用の圧綿成形、焼結、転打、中間焼鈍、呻線の工程を
経て製造される。
この場合、上記の微量成分は、得られたモリブデン線に
訃いてニッケル0.005〜0.06重量饅、コバルト
0.005〜O,■重量φ、鉄0.02〜0.15重量
饅、錫0.OO’5〜O01重量袈の含有量となるよう
に調整して添加される。
訃いてニッケル0.005〜0.06重量饅、コバルト
0.005〜O,■重量φ、鉄0.02〜0.15重量
饅、錫0.OO’5〜O01重量袈の含有量となるよう
に調整して添加される。
嗅下に本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例
Mo:99.915重量φ、Ni:0.005重量★、
0.02重量φの組成を有する線径0.135mmの
モリブデン線をマンドレルとして用意した。
0.02重量φの組成を有する線径0.135mmの
モリブデン線をマンドレルとして用意した。
該マンドレルに線径00068朋のタンダステンフィラ
メントを巻きつけ、1550’Cで力瞭処理し一次コイ
ルを作製した。
メントを巻きつけ、1550’Cで力瞭処理し一次コイ
ルを作製した。
ついで該−次コイルを上記モリブデン線に巻きつけて加
熱処理し二次コイルを作製した。
熱処理し二次コイルを作製した。
加熱処理温度を変化させて、その時の二次コイルの加熱
前後にトける長さを測定してその温度に3ける収縮率(
@を算出した。
前後にトける長さを測定してその温度に3ける収縮率(
@を算出した。
その結果を第3図に示した。
比較のtこめに、モリブデンのみから成る従来のマンド
レルを用いた場合の結果もあわせて示しtこ。
レルを用いた場合の結果もあわせて示しtこ。
図より明らかなように、本発明のモリブデン線をマンド
レルとして用いた場合、得られたタングステン二次コイ
ルの収縮率は、1200〜1600°Cの温度域で非常
に安定している。
レルとして用いた場合、得られたタングステン二次コイ
ルの収縮率は、1200〜1600°Cの温度域で非常
に安定している。
これに反し、従来例に訃いては、二次コイルの収縮率は
処理温度によって大きく変化し、コイルの収縮のばらつ
きの大きいことがわかる。
処理温度によって大きく変化し、コイルの収縮のばらつ
きの大きいことがわかる。
すなわち、従来例に示す線は、一次コイル巻き後の熱処
理温度に対して敏感に挙動し安定性に欠ける。
理温度に対して敏感に挙動し安定性に欠ける。
また温度に対する勾配が大きいため一定の温度で熱処理
した場合にも降伏応力のばらつきが大きくなる。
した場合にも降伏応力のばらつきが大きくなる。
第1図はマンドレル用モリブデン線の降伏応力と得られ
た二次コイルの収縮率との関係、第2図はモリブデン線
の加熱処理温度と降伏応力との間作曲線、第3図はモリ
ブデン線の加熱処理温度と得られた二次コイルの収縮率
との関係曲線を表わす。
た二次コイルの収縮率との関係、第2図はモリブデン線
の加熱処理温度と降伏応力との間作曲線、第3図はモリ
ブデン線の加熱処理温度と得られた二次コイルの収縮率
との関係曲線を表わす。
Claims (1)
- 1 1200〜1600℃の温度域でその降伏応力が2
5g/MGより大きくかつそのばらつきが±3g/MG
の範囲にあるマンドレル用モリブデン線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11703080A JPS5857865B2 (ja) | 1980-08-27 | 1980-08-27 | マンドレル用モリブデン線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11703080A JPS5857865B2 (ja) | 1980-08-27 | 1980-08-27 | マンドレル用モリブデン線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5743354A JPS5743354A (en) | 1982-03-11 |
JPS5857865B2 true JPS5857865B2 (ja) | 1983-12-22 |
Family
ID=14701703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11703080A Expired JPS5857865B2 (ja) | 1980-08-27 | 1980-08-27 | マンドレル用モリブデン線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5857865B2 (ja) |
-
1980
- 1980-08-27 JP JP11703080A patent/JPS5857865B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5743354A (en) | 1982-03-11 |
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