JPS5857811B2 - 磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリ - Google Patents

磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリ

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JPS5857811B2
JPS5857811B2 JP53139040A JP13904078A JPS5857811B2 JP S5857811 B2 JPS5857811 B2 JP S5857811B2 JP 53139040 A JP53139040 A JP 53139040A JP 13904078 A JP13904078 A JP 13904078A JP S5857811 B2 JPS5857811 B2 JP S5857811B2
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照雄 丸山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はVTRの回転ヘッド・シリンダ部に備わる流体
軸受装置に関し、VTRの中枢をなしているともいえる
回転ヘッド等の要部を流体軸受に封入される潤滑油によ
る汚染から守り、さらには装置の組立てが容易にできる
ようにすることなどを目的とする。
ところでVTRの回転ヘッド・シリンダ部は、従来、玉
軸受による支持構造になっていた。
しかし、近年の録画の長時間化にともなう高記録密度化
、コンパクト化の要請によるVTR装置の高精度化等の
状況の変化によって玉軸受構造には限界があり、そのた
め、様々な角度からヘッドアセンブリの軸受構造の検討
がなされてきた。
その一つに、粘性流体の潤滑作用を利用した流体軸受の
適用の試みがある。
但し、VTRの様な電子機器に流体軸受の適用を考えた
とき、次の様な問題点があげられる。
(1)オイルの漏洩防止が難しい。
工作機械の様に、随時オイルの交換、補給が出来る場合
ならともかく、市販のVTRの様な電子機器では、軸受
の潤滑油は補給の必要なく、完全に封じ込められた構造
でなければならない。
オイルが漏洩すると、流体軸受の潤滑効果(剛性、負荷
容量)が低下するだけでなく、軸受部が潤滑油の枯渇に
よって、固体接触し焼きっけが発生したりする。
また、空気の混入によって、低い周波数成分を持つ不安
定な振動が発生し、装置の回転精度を著しく阻害する。
このオイルの漏洩防止のためのシール対策として接触型
シールと非接触型シールの2種類に大きく分類出来る。
接触型シールには、例えばメカニカルシール、リップシ
ール等があるが、回転軸にシール圧による負荷が加わり
、せっかくの流体軸受の高精度を回転機能が(均一な負
荷トルクと油膜厚さ)が失なわれてしまう。
非接触型シールとしては、ラビリンスシール、ビスコシ
ール(ダイナミック・シール)等がある。
ラビリンスシールは、簡単ではあるが流体抵抗の大きな
流体経路を構成しない限り、長期使用中のオイル漏洩を
完全に防止することは出来ない。
ビスコシールは、本質的には圧力水頭に抗して作動する
スクリューポンプであり、軸の静止状態での漏洩防止は
難しい。
上記いずれのシールの方法も、VTRの様な電子機器の
流体軸受構造とした場合、多くの問題がある。
(2) ローコスト・コンパクト設計が難しい。
特に民間用のVTR等では、量産加工性にすぐれ低コス
トである事が必要条件であり、いかに性能的に優れてい
ても、この条件にそぐわない限り商品としての価値は薄
れてしまう。
流体軸受は、現在まで産業機器の分野で多く使用されて
おり、例えば静圧空気軸受によるVTR等が放送局用と
して用いられてきた。
しかし、民間用への展開を考えたとき、高圧源を必要と
する上記放送局用VTRはコスト面、量産性、コンパク
ト性(家庭用品としての)の点で大きな難があった。
オイルを用いた流体軸受の場合も、上記(1)で述べた
様にシールの方法に同様な難題(ローコスト・コンパク
ト設計)があった。
(3)シリンダ組立時のオイルの封じ込め及び補給、交
換が難しい。
前述のように回転ヘッドを始めとしてVTRシリンダの
各部品は、オイルによる汚染を極力嫌い例えば、ヘッド
に耐着すれば信号検出ミス(ドロップ・アウト)等が発
生する。
そのため、シリンダ組立時におけるオイル注入作業にお
いて極力オイルがシリンダの各部品に汚染しない様な方
策をとらねばならない。
また、オイルの封じ込めの際には、油圧治具の配管、部
品洗滌等の手間のかかる作業が多く、作業の効率アップ
を計らない限、り流体軸受を備えたシリンダ部の量産製
作は難しい。
本発明は上述のような従来における問題を解決しようと
するもので、以下に図面を用い、その実施例を説明する
第1図は本発明の一実施例である流体軸受装置が適用さ
れたVTRのシリンダ部を示す。
図において、1は回転シリンダである上部シリンダ、2
は回転する側のハウジングの一部をなす回転スリーブ、
3は上部シリンダツク、4はガスケット、5はボルトで
ある。
上部シリンダ1は回転スリーブ2と取りはずし自在にか
ん合(テーパ2°)されボルト5で締結されている。
上部シリンダ1、回転スリーブ2、上部シリンダふた3
で内部に流体軸受の回転する側のハウジングを構成して
いる。
ガスケット4は潤滑流体の漏洩を防止するため設けられ
ており、またボルト5は上部シリンダふた3をガスマッ
ト4を介して回転スリーブ2に締結するためのものであ
る。
6はヘッドで被回転部として上部シリンダ1に取り付け
られ、ヘッド調整ネジ7によって突き出し量、割り出し
角の微調整が出来るようになっている。
8は中心固定軸、9は流体軸受、10はピボット軸受で
ある。
流体軸受9には、リン青銅(FBBI)を用い、表面に
はエツチング加工によるスパイラル溝加工を施こしてい
る。
中心固定軸8には合金工具鋼(SKD−1)を用いてお
り、上端部はピボット軸受10を形成している。
上部シリンダフタ3は高炭素クロム鋼(SuJ )また
、回転スリーブ2は回転部の軽量化(低イナーシヤ化)
を計るため、硬質アルミ(AI−P3−H)をそれぞれ
用いている。
11は下部ハウジングであり、中心固定軸8を支持する
基板の機能をも兼ねている。
12は回転駆動手段であるDD全モータアマター、マグ
ネット、13はロークリトランスの回転側をなしヘッド
信号検出用回転側フェライト、14は同じくロータリー
トランスの固定側をなす固定側フェライト、15はポジ
ション・ロータ、16は回転スリーブ止メネジ、17は
PG(パルスジェネレータ)コイル、18は流体軸受潤
滑部、19は固定シリンダである下部シリンダ、20は
中心固定軸止メネジ、21はラビリンス部である。
アマター・マグネット12は、マグネット・ケース22
に収納されており、またマグネット・ケース22は回転
スリーブ2に圧入かん合し固着する。
回転側用フェライト13は、接着剤によって回転スリー
ブ2に、固定側用フェライト14は固定板23に装着し
たフェライト取付リング24に、やはり接着剤でもって
固着される。
25はDD全モータコイル、26はコイル取付基板、2
7はポジション・ステータである。
ポジション・ステータ27、ポジション・ロ−タ15は
一般のDCモータのブラシに和尚するもので、回転子、
ここではDDモータアマターマグネット12の回転位置
の検出を行う。
下部シリンダ19は下部ハウジング11に下部シリンダ
取付ボルト28でもって取付けられる。
第2図は第1図に示したシリンダ部の構成要素をなす流
体軸受ユニットを示す。
図に示すように流体軸受9、中心固定軸8、ピボット軸
受10、回転スリーブ2、上部シリンダフタ3、潤滑油
29、ガスケット4、ボルト、ラジアル軸受部30、ス
ラスト軸受上部32、スラスト軸受下部31で流体軸受
ユニット33を構成している。
次に流体軸受ユニットおよび流体軸受シリンダの組立方
法について、以下に説明する。
(1)流体軸受ユニットの組立 第3図に示すように中心固定軸8の端部に、流体軸受9
のスリーブを圧入し、さらに、ピボット軸受10を先端
部に装着する。
このとき、スラスト軸受上部32からピボット軸受10
の先端部の突出量が所定の寸法(δΣ15μ〜25μ程
度)になる様に圧入寸法を調整する。
中心固定軸8を回転スリーブ2に内封して、さらに、上
部シリンダフタ3をガスケット4を介してボルト5でも
って回転スリーブ3に固着する。
(2)潤滑油の封じ込め 第4図を用い流体軸受ユニットに潤滑油を封じ込める方
法を説明する。
図において、34は01Jング、35は潤滑油流通路、
36は油圧配管継手、37はパイプ、38はボックスで
ある。
ボックス38の上部は回転スリーブ2が挿入出来る様に
中空になっており、回転スリーブ2の下端部と密着する
部分に01Jング34が設けられている。
さて、潤滑油の流体軸受ユニットへの封じ込めは、次の
様にして行う。
まず、流体軸受ユニット33をボックス38に挿入した
状態で、流体軸受ユニット33を上部から加圧(荷重:
F二5kg〜10ky)する。
すると回転スリーブ2の下端開口部は0リング34と密
着した状態となり、流体軸受ユニット33の潤滑油を封
じ込められる部分、すなわち軸受潤滑油18、ラビリン
ス部21は大気と遮断された状態となる。
この状態を維持しつつ、パイプ37に連結された真空ポ
ンプ(図示せず)を作動させ、吸気する。
真空達成度を確認後、パイプ37の連結を潤滑油29が
封じ込められたタンク(図示せず)に切り換える。
かくして、潤滑油はパイプ37、潤滑油流通路35を通
って軸受潤滑部18、ラビリンス部21にくまなく封じ
込められる。
(3)シリンダ全体の組立 第5図は流体軸受ユニット33を用いシリンダ部を組立
てる工程の概略を示す。
潤滑油が封じ込められた流体軸受ユニット33にロータ
リートランス(回転側)のフェライト13等を装着する
次に、ロータリートランス(固定側)のフェライト14
、PGコイル17等を取り付けた固定板23を下部シリ
ンダ19に固着する。
下部シリンダ19を中間部に狭ルだ状態で、マグネット
ケース22を流体軸受ユニット33に装着し、次にコイ
ル取付基板26を下部シリンダ19に、ポジション・ロ
ータ15を流体軸受ユニット30にそれぞれ締結する。
次にポジション・ステータ27を内蔵した下部ハウジン
グ11に流体軸受ユニット33の中心固定軸8を挿入す
る。
しかる後、下部シリンダ19と下部ハウジング11を下
部シリンダ取付ボルト28で締結する。
次に、中心固定軸8を上下方向に微動させる事により流
体軸受ユニット33の軸方向の高さを調節して中心固定
軸止メネジ20でもって締結する。
最後に、上部シリンダ1を流体軸受ユニット33に取り
付けて回転スリーブ止メネジ16でもって締結すれば流
体軸受シリンダの組立は完了する。
さて、流体軸受ユニット33を用いた流体軸受シリンダ
部の構造及び組立てにおける利点を列記すると、下記の
様になる。
(1)極めて清浄な環境下で、装置の組立作業を行うこ
とが出来る。
例えば、従来のVTRシリンダは、玉軸受による回転支
持構造となっていたが、これを流体軸受構造に変えた場
合、次の様な問題を生じていた。
ここで一般にVTRシリンダは、テープ、ヘッド間の相
対速度を均一に保つ必要があるため、極めて高精度な回
転精度が要求されるが、軸受の転転負荷が大きくなると
トルク変動につながり回転ムラを誘発する。
そのため、流体軸受の粘性負荷は小さい程回転精度の点
で好ましい結果が得られる。
一方、最近のVTRシリンダは、ポータプル化、低トル
ク化の傾向にあり、またDDモータは低消費電力である
事が要求される。
例えば、第1図に示したシリンダ部の例では、潤滑油2
9の粘度はη=10cst〜20cst (37,8℃
において)の低粘度にすると製品性能上好ましい結果が
得られた。
ところが、低粘度潤滑油を封じ込めた軸受構造の場合、
潤滑油が外部に漏洩しやすく様々な作業をともなうシリ
ンダの組立時に他部品を汚染するという問題があった。
特に、ヘッド等が潤滑油の汚染を極力嫌う。
いうまでもなくVTRは、特に清浄な環境が要求され微
量の油でもヘッドに付着すると、周囲の塵埃が固着し、
ヘッド信号のドロップアウトが発生したりする。
また、シリンダ、テープ等にオイルが付着すると、シリ
ンダとテープ間の摩擦力が変化し、テープテンションの
コントロール機能に狂いを生ずる。
本発明では、流体軸受の回転支持部を潤滑油を封じ込め
た状態で、ユニット化する事により上記のような問題点
を解消した。
例えば、第2図に示したような構造からなる流体軸受ユ
ニット33は上部がガスケット4を介し上部シリンダふ
た3により完全に密封されており、一方回転スリーブ2
の下端開口部40においては流体軸受9と開口部40の
間に形成された十分長い流体経路(ラビリンス部21)
におけるラビリンス流体抵抗と、表面張力の効果によっ
て潤滑油の漏洩が防止されるようになっている。
流体軸受ユニット33はこの様に漏洩防止策が十分にな
されているため、組立作業時に装置(シリンダ)の−構
成要素部品として自由に取り扱うことが出来る。
なおここで、流体軸受ユニットは第2図に示すように回
転スリーブの密封側の外径:φD3に対し、開口側の外
径:φD1を十分に小さく、長いスリーブ状の細径部を
形成している。
密封側の径の大きい部分(φD3で示すところ)は、例
えば、第1図に示したようにロータリー・トランスのフ
ェライト13、上部シリンダ1等を取りつけるのに有効
であり、開口側の回転スリーブ2の細径部は径小である
ためにDDモークケース12、コイル取付基板26、ポ
ジションロータ15等を順次第5図のごとく上部から装
着していくことが出来、装置の組立が極めて容易である
また、本装置は第5図のごとく、組立てることにより、
定期的なヘッドの交換においてオイルの汚れを最も嫌う
上部シリンダ1の取りはずし装着も容易に出来る。
(2)潤滑油の封じ込めが容易である。
装置の回転支持部をユニット化したため 本装置では潤
滑油の封じ込めが極めて簡易である。
第4図を用い潤滑油の封じ込め方法を説明した様にボッ
クス38の中に流体軸受ユニット33を挿入かつ上部か
ら加圧(荷重二F)した状態で吸気・潤滑油の注入作業
を行えばよい。
この方法に従えば、同時に複数個の流体軸受ユニット3
3に潤滑油を封じ込める事が出来る。
ここで第6図を用い潤滑油の封じ込めをスピード・アッ
プした「マルチ、サプライ方式」とも言うべき、潤滑油
封入装置により潤滑油を封入する方法について説明する
図において、41は上記装置における下部ボックス、4
2は上部プレート、43は支柱、44は潤滑油流通路、
45はエアシリンダ、46はスライドブツシュ、47は
ユニット押工板、48はバネ、49は油圧配管継手であ
る。
下部ボックス41には2本の支柱43が固定されており
、支柱43をガイドにして上部プレート42が上下方向
に摺動出来る。
下部ボックス41にはまた流体軸受ユニット33を複数
組取り付けられる様になっており(図では4組)、内部
は、潤滑油流通路44が形成されている。
上部プレート42は、エアーシリンダ45によって上下
に移動し、バネ48を介したユニット押え板47によっ
て流体軸受ユニット33を上部から加圧する。
この様に第6図で示した装置を用いると、複数組の流体
軸受ユニット33に同時に潤滑油を封じ込める事が出来
、量産を目的としたシリンダの組立作業のスピードアッ
プを計る事が出来る。
第2図に示した流体軸受ユニット33には、回転スリー
ブ2の密封側(ピボット軸受10が形成されている側)
にスラスト軸受16が形成されている。
このスラスト軸受76により軸方向の移動が規制される
ため、ユニット33を胡み立てた後は中心固定軸8と回
転スリーブ2が分離することはない。
スラスト軸受76を回転スリーブ2の密封側に形成すれ
ば、必然的に密封側の回転スリーブ径は犬となるが、そ
の代り、開口側のスリーブを径小とすることが出来る。
(なお、開口側にスラスト軸受を形成した場合の状態に
ついては図示せず)。
第1図から分かる様に回転スリーブ2の密封側は元来ス
ペース上制約されるものでなり、シたがって回転スリー
ブ2の径が大きくなる事はシリンダ構造上さして支障に
はならない。
一方、開口側は第5図にシリンダ組立の概略を示したこ
とからも分かる様に、様々な部品が装着されるため、回
転スリーブ2外径はできるだけ小さい方が好ましい。
むろん、第2図の流体軸受ユニット33は十分この点を
満足した構造になっている。
次に第7図は流体軸受ユニットの回転スIJ−ブ2の開
口部40近傍に磁性流体による磁気シールを施こした例
を示し、50は永久磁石、51はヨーク、52はヨーク
止メネジ、53は突縁部、54は磁性流体、56は中心
固定軸細径部である。
永久磁石50は径方向に磁化されており、永久磁石を収
納したヨーク51は中心固定軸8に止メネジ52でもっ
て固着されている。
磁性流体54は潤滑油タンク55に封じ込められており
、磁束集中化のため設けられた突縁部53の近傍で捕促
され、磁気シールが遠戚される。
ヨーク51は、第4図で説明した様な潤滑油29の封じ
込め作業の後、中心固定軸細径部56の下端部から挿入
する。
ヨーク51へ外径(φD2 )は回転スリーブ2の外径
(φDI)よりも幾分小さ目になる様に構成する事によ
り第5図におけるマグネットケース22、ポジション・
ロータ35等の装着作業を磁気シールがない場合と同様
に行う事が出来る。
磁性流体は磁性粒子の懸濁液からできていて、普通加圧
ガスの密封シール等に用いられる。
本発明では任意の組成からなる磁性流体が適用出来る。
例えば、ジエステル、フルオニ−チル油、石油等をベー
ス液とし、一方フエライト、マグネタイト等の磁性材料
を上記ベース液に懸濁させる磁性微粒子とした任意の組
成の磁性流体が使用出来る。
また、磁性流体は流体軸受油膜部全体に封じ込める必要
はなく、磁気シールを行う部分だけでもよく、その場合
流体潤滑の部分には通常の潤滑油を(例えばタービン油
を)、磁気シールが構成されている部分には磁性流体を
用いるというように、通常の潤滑油と磁性流体を使い分
けてもよい。
第7図に示した様に、回転スリーブ2の開口端に磁気シ
ールを設ける事により、潤滑油の漏洩防止がより完全と
なり、シリンダの組立作業がさらに容易となる。
第8図は第2図に示した流体軸受ユニット33の回転ス
リーブ2に上部シリンダ1を装着するためのネジ部74
を形成した例を示す。
上部シリンダ1(ここでは2点鎖線で示す)と流体軸受
ユニット33は取付ボルト75により着脱自在になって
いる。
この様に、流体軸受ユニット33に装着する物(例えば
上部シリンダ1)に合わせて回転スリーブ2の形状・寸
法を決めればよい。
さて、本発明の一実施例としてこれまで説明してきたシ
リンダ部においては、一端が基板に固定される中心固定
軸と、そのまわりを回転可能に係合された回転スリーブ
とにより構成されたものに流体軸受ユニットが適用され
ている場合であった。
流体軸受ユニットはその逆の場合、つまり、スリーブが
固定され、軸が回転するようになったものにも同様に適
用出来ることはいうまでもない。
第9図は、VTRのシリンダ部がそのような構成になっ
ていて、本発明の他の実施例である軸受装置が適用され
た場合を示す。
図において、57は回転軸、58は固定側のハウジング
をなす固定スリーブ、59は固定スリーブふた、60は
ピボット軸受、61は流体軸受、62は下部ハウジング
、63はアマター・マグネット、64はマグネット収納
ケース、65はステータ、72は固定スリーブ取付ボル
ト、66はブツシュ、67はケース取付ボルトである。
回転軸57にはブツシュ66が圧入かん合され、さらに
、ブツシュ66には上部シリンダ1が取りはずし自在に
装着されている。
DDモータのステータ65の内壁に位置する回転軸51
には流体軸受61が形成され、回転軸57と固定スリー
ブ58の間で形成される流体潤滑部68には潤滑油29
が封じ込められている。
回転軸57の先端には、ピボット軸受60が設けられて
おり、フタ59はボルト69でもって固定スリーブ58
に締結され、また、固定スリーブ58は下部ハウジング
62にボルト72でもって締結されている。
なお図において、6はヘッド、13はヘッド信号検出用
回転側フェライト、14は同固定側フェライト、19は
下部シリンダ、24はフェライト取付リング、28は下
部シリンダ取付ボルトである。
第10図は第9図における回転軸57、固定スリーブ5
8、固定スリーブふた59から構成される流体軸受ユニ
ット70部分を取出して示す。
ユニット取付穴73を利用して、下部ハウジングに装着
出来る。
第2図等において既に説明した流体軸受ユニット33と
、基本構造は変わりはなく、また、第4図、第6図にお
いて説明した潤滑油の封じ込め方法、さらには第7図に
おいて説明し、潤滑油の漏洩防止を完全にした磁気シー
ルの方法等も同様に適用出来る。
以上のように本発明の適用により、組立が容易で、組立
時他部品へのオイルの汚染がない流体軸受シリンダが実
現出来た。
なお、本発明をVTRシリンダに適用した場合について
、実施例をあげ説明してきたが、他に流体軸受の装備が
考えられる装置についても、本発明を適用することが出
来ることはいうまでもなく、例えば、音響機器であるビ
デオ・ディスク、テープレコーダ、プレイヤー等、ある
いは産業機器であるシート・ディスク、磁気ドラム装置
等にも幅広い応用と展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である流体軸受装置を適用し
たVTRのシリンダ部の断面図、第2図は同シリンダ部
の要部をなす流体軸受ユニットの断面図、第3図は上記
流体軸受ユニットの組立方法を説明するための図、第4
図は同流体軸受ユニットに潤滑油を封じ込める方法を説
明するための断面図、第5図は上記VTRのシリンダ部
の組立て方法を説明するための分解断面図、第6図は複
数組の上記流体軸受ユニットに同時に潤滑油を注入する
ときに用いられる装置の一部断面正面図、第7図は上記
流体軸受ユニットの第1の変形の断面図、第8図は同流
体軸受ユニットの第2の変形の断面図、第9図は本発明
の他の実施例である流体軸受装置を適用したVTRのシ
リンダ部の断面図、第10図は同シリンダ部の要部をな
す流体軸受ユニットの断面図である。 1・・・・・・上部シリンダ、2・・・・・・回転スリ
ーブ、6・・・・・・ヘッド、8・・・・・・中心固定
軸、9,61・・・・・・流体軸受、11,62・・・
・・・下部ハウジング、18゜68・・・・・・流体軸
受潤滑部、19・・・・・・下部シリンダ、21・・・
・・・ラビリンス部、29・−・・・・潤滑油、33゜
70・・・・・・流体軸受ユニット、35・・・・・・
潤滑油流通路、57・・・・・・回転軸、58・・・・
・・固定スリーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 軸と潤滑油を介在して係合し、一方を密封側、他方
    を開口側とするハウジングにより流体軸受ユニットを構
    成し、前記軸を中心とし、円筒面を有する固定シリンダ
    と、前記軸もしくはハウジングのいずれか一方に固着し
    た回転シリンダと、前記流体軸受ユニットの密封側に固
    着したフタと前記軸の密封側端部と前記フタの内面との
    間で形成されるスラスト軸受と、前記軸と前記ハウジン
    グの間で形成されるラジアル軸受と、前記回転シリンダ
    ならびに前記固定シリンダの円筒面に接触して相対的に
    摺動するテープを近接して位置させたヘッドとを有する
    磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリにおいて、前
    記ハウジングの開口側の外径は、密側側のそれよりも小
    さく、スリーブ状に形成された細径部を有し、かつ、こ
    の細径部の外側には、前記回転シリンダの駆動手段を配
    置し、組立時前記流体軸受ユニット内部に潤滑油が封入
    された状態で、装置の軸芯方向に流体軸受ユニットを挿
    入することにより、前記回転駆動手段及び回転シリンダ
    が装着出来る構成とした磁気記録再生装置の回転ヘッド
    アセンブリ。
JP53139040A 1978-11-10 1978-11-10 磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリ Expired JPS5857811B2 (ja)

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JP53139040A JPS5857811B2 (ja) 1978-11-10 1978-11-10 磁気記録再生装置の回転ヘッドアセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6211807A (ja) * 1985-06-28 1987-01-20 エイ・ティ・アンド・ティ・コーポレーション 終端された光フアイバ及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6211807A (ja) * 1985-06-28 1987-01-20 エイ・ティ・アンド・ティ・コーポレーション 終端された光フアイバ及びその製造方法
JPH08627U (ja) * 1985-06-28 1996-04-12 エイ・ティ・アンド・ティ・コーポレーション 終端された光ファイバ

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