JPS5857510B2 - 鋼機械部品の部分的浸炭層除去方法 - Google Patents

鋼機械部品の部分的浸炭層除去方法

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JPS5857510B2
JPS5857510B2 JP2749676A JP2749676A JPS5857510B2 JP S5857510 B2 JPS5857510 B2 JP S5857510B2 JP 2749676 A JP2749676 A JP 2749676A JP 2749676 A JP2749676 A JP 2749676A JP S5857510 B2 JPS5857510 B2 JP S5857510B2
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JP
Japan
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carburized layer
carburized
quenching
steel machine
carburizing
Prior art date
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Expired
Application number
JP2749676A
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English (en)
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JPS52110233A (en
Inventor
一 谷
康夫 藤岡
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Expired legal-status Critical Current

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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、鋼機様部品の部分的浸炭層除去方法、特に
、浸炭直接焼入れ又は二次焼入れの際の焼入れ冷却過程
中に切削加工を行い、鋼機様部品の浸炭層を部分的に除
去する方法に関するものである。
鋼隈械部品の浸炭防止を行う方法には次の2方式がある
即ち、第1の方式は鋼機様部品の浸炭防止部分を他の物
質により被覆して浸炭を防止する方法である。
そして、この方法には、更に2通りの方法がある。
その1つは、浸炭防止部分を銅メッキする方法がある。
鋼機様部品を銅メッキにより部分的に浸炭防止する場合
、先ず浸炭部分を除いて機械加工を施し、脱脂洗浄後全
面鋼メッキを施こす。
そして浸炭部分のみを機械加工により銅メッキを取り除
き浸炭直接焼入れ作業を行う。
この時に銅メッキされた部分のみが浸炭防止される。
その後防炭部の銅メッキを除去する脱銅処理を溶液中に
浸漬して行うのが常である。
この他網メッキ法として機械加工後浸炭防止部を部分的
に銅メッキを行ったり、また全面銅メッキ後浸炭防止部
のみの銅メッキを保護して浸炭部の脱銅処理を行い、そ
の後浸炭作業を行う方法もある。
しかし、倒れも浸炭作業後に於て脱銅処理を施こさねば
ならない。
その他の方法は浸炭防止部分に浸炭防止剤を塗布する方
法である。
鋼機様部品の浸炭防止部分に浸炭防止剤を塗布し浸炭作
業完了後に塗布剤を除去する。
塗布剤には水ガラスをベースにした処理品に固着するも
のと、浸炭処理後水にて容易に溶解するもの等があるが
固着するものはそれを@シ除くのに工数がかかり又、水
溶性のものではその毒性や値段が高くつくのが現状であ
る。
第2の方法は浸炭防止部分を浸炭後切削にて除去する方
法である。
銅機械部品を浸炭防止するために銅メッキ17たり防炭
剤を塗布する方法は鉄と一酸化炭素及び炭化水素との反
応を防御被膜によって阻止する方法であって時として被
膜が鋼機様部品の表面に密着しない場合が生じたシ、又
、ピンホール等により完全防炭が出来ない場合がある。
そこで完全防炭をしなげればならない重要保安部品にネ
・いては浸炭層除去部分に浸炭深さに相当した削9代を
つげてネ・きその筐1全面浸炭後直接焼入れを行う。
この時、浸炭層部分はマルテンサイト組織になって硬化
しているため、切削が非常に困難である。
そこで軟化焼な1し、または焼な1しを行い軟化させた
後に浸炭層の除去部分を切削又は研削して取ジ除き、2
次焼入を行って所定の品質にする。
しかしながらここでネ・こなう軟化焼な1しまたは焼な
昔しは大気中で行えば浸炭部分が脱炭するので雰囲気を
調整することが必要になり、品質、価格共に好筐しくな
い。
この発明は、上記従来の欠点に鑑み研究開発したもので
、以下この発明の構成を、第1図乃至第4図に示す実施
例に従って説明すると次の通りである。
この発明は、鋼機械部品の部品浸炭において、浸炭層除
去部分に浸炭深さに相当した削シ代をつけてネ・き全面
浸炭後直接焼入れ、筐たは2次焼入れの焼入れ冷却過程
中にネ・いて、処理物の温度がM8点近辺の温度または
MS点より高い温度1で冷却された時冷媒中より摩り出
し、浸炭層の組織が過冷却オーステナイト状態の11、
或はその一部がマルテンサイト変態を起した状態で浸炭
層除去部を切削または研削により除去し、その後室温に
1で冷却し浸炭層除去部以外を焼入れ硬化させる浸炭層
除去と熱処理の複合技術である。
実施例 第1図に示す<)形状の試片(鋼種:SCM22:1を
940℃浸炭ガス雰囲気中で約7時間保持し浸炭及び拡
散をおこなった。
その後850℃で約30分間均熱保持した後、約230
℃のメルトバス中で冷却し、約2分間保持後ソルトバス
中よシ俄り出しすばやく旋盤にチャックし、外径(浸炭
層除去部)の旋削をおこなった。
この時の試片の温度は約240〜250℃程度で、浸炭
層の組織は過冷却オーステナイト状態である。
浸炭除去部(径で3胴)の旋削終了後室温1で空冷され
た時、試片の断面組織及び硬度は第2図に示す如く、浸
炭部2でHReO4、浸炭層除去部3及び試片内部4で
HRC40であった。
即ち、旋削をおこなった部分3は完全に浸炭層が除去さ
れて硬度はHRC40程度、残シの浸炭層2はマルテン
サイト変態をおこしてHRC63程度になっていた。
第3図及び第4図は、実製品にこの発明を適用する具体
例を示す。
第3図は、中空ローラ軸受用保持器のピンのネジ部の浸
炭層除去の例で、11は本体、12は浸炭部、13は浸
炭層除去部である。
尚、14はヌスミ部である。同様に浸炭層が除去される
15は内部の非浸炭部である。第4図は、自在接手用外
輪の軸のネジ部の浸炭層除去の例で、21は本体、22
は浸炭部、23は浸炭層除去部、24は内部の非浸炭部
である。
即ち、はだ焼鋼に全面浸炭をpこなった後その直接焼入
れ又は2次焼入れの際の焼入れ冷却過程中にネジ部に相
当する部分だげ旋削で除去し焼入れ硬化を防止する。
旋削しない浸炭層はその後の空冷により硬化し、ネジ部
だけ軟かく、他の部分は焼入れ硬化される。
以上説明したように、この発明は鋼機械部品の浸炭層除
去部分に浸炭深さに相当した削り代をつげておき、全面
浸炭後、直接焼入れ、筐たは2次焼入れを施こし、この
焼入れ冷却過程中、処理物の温度がMs点近辺の温度又
はMS点より高い温度捷で冷却された時、浸炭層除去部
分を削り取り、その後室温1で冷却して焼入れを完成さ
せたから、この方法によれば従来の浸炭層の切削除去法
に必要であった雰囲気調整をした軟化焼な1し、筐たは
焼な1しが不用となるばかりでなく、工程日数も大幅に
短縮出来るので実用上のメリットが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、この発明を適用する前の試片ど適
用後の試片のそれぞれ断面図である。 第3図及び第4図は、それぞれ実製品に対する応用例を
示す図面である。 1・・・試片、2・・・浸炭部、3・・・浸炭層除去部
、4・・・試片内部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鋼機様部品の浸炭層除去部分に浸炭深さに相当した
    削り代をつげてネ・き、全面浸炭後、直接焼入れ、また
    は2次焼入れを施こし、この焼入れ冷却過程中、処理物
    の温度がM8点近辺の温度又はM8点より高い温度1で
    冷却された時、浸炭層除去部分を削biす、その後室温
    1で冷却して焼入れを完成させたことを特徴とする鋼機
    様部品の部分的浸炭層除去方法。
JP2749676A 1976-03-12 1976-03-12 鋼機械部品の部分的浸炭層除去方法 Expired JPS5857510B2 (ja)

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JPS52110233A JPS52110233A (en) 1977-09-16
JPS5857510B2 true JPS5857510B2 (ja) 1983-12-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH044482B2 (ja) * 1984-08-23 1992-01-28

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JPH044482B2 (ja) * 1984-08-23 1992-01-28

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JPS52110233A (en) 1977-09-16

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