JPS5857142B2 - 油脂を練り込んだ米菓の製造法 - Google Patents

油脂を練り込んだ米菓の製造法

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JPS5857142B2
JPS5857142B2 JP55027739A JP2773980A JPS5857142B2 JP S5857142 B2 JPS5857142 B2 JP S5857142B2 JP 55027739 A JP55027739 A JP 55027739A JP 2773980 A JP2773980 A JP 2773980A JP S5857142 B2 JPS5857142 B2 JP S5857142B2
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Japan
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rice
oil
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fat
kneaded
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JP55027739A
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敏之 小澤
敏治 堀川
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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【発明の詳細な説明】 本発明は、油脂を練り込んだ米菓の製造法に関する。
従来、おかき、あられ、せんべいなどの米菓ば、うるち
米やもち米などの米を原料として製造されてきたが、最
近、これら米菓の食感の嗜好傾向は従来古くから親しま
れて来ている硬いバリバリしたものからソフトな感じの
もの、スナック的なものへと変ってきている。
即ち、米粉のみで作るバリパリとして硬いバードタイプ
の米菓は硬すき゛るため消費者に好1れなくなってきて
いる。
従来、これら米菓の食感を調整する目的で、ワキシース
ターチ、馬鈴薯澱粉等の各種澱粉が副原料として使用さ
れているが現在の製造法に従うかぎり、製品の食感の改
善には限度が有り、又米菓本来の味がそこなわれること
もあり、必らずしも満足されるものでない。
本発明者等は、米菓本来の味、風味を生かし、食感に適
度の脆性をもったソフトタイプの米菓類を得ることを目
的として種々研究を重ねた結果、米菓の製造法において
、米菓生地を加熱して澱粉質をα化させた後、融点が3
0’Cないし55°Cであり、かつ、AOMが60時間
以上である食用油脂を細断捷たは破砕した小片を米菓生
地に練り込み、これを成型、加熱膨化させることによっ
て。
所期の目的を達成できることを発見し、本発明を完成す
るに至った。
従来より行われていた米菓の製造法は、一般に米、澱粉
等の米菓原料を蒸煮して原料中に含tfLる澱粉質をα
化させた後、冷却、成型、調湿し、これを焙焼またはフ
ライング等で加熱膨化させ、次いで必要に応じて1ふし
調味を施して製品とする方法である。
この米菓の製造法に釦いて、米菓生地を加熱して澱粉質
をα化させた後、特定の食用油脂を細断または破砕した
小片を米菓生地に練り込み、これを成型、加熱膨化させ
る。
本発明で用いる米菓原料は、もち米、うるち米等の米粉
等の米菓主原料と、これら米粉にワキシースターチ、小
麦澱粉、馬鈴薯澱粉等の各種澱粉又は小麦粉等の副原料
を加えたものが用いられ、副原料の混合割合は食感、コ
スト、及び作業性の点から決められるが20%以上配合
すると米菓本来の味、風味及び食感がそこなわれる為望
捷しくない。
これら副原料の内、ワキシーコーンは膨化力が優れてお
り、米菓の品質が改善されるので最も望ましいものであ
る。
但し、多量に用いると冷却工程中にシマリが悪くなるの
でやはり20%以−ヒ使うのは望オしくない。
これらの米菓原料に水を加えて蒸煮して原料中に含1れ
る澱粉質をα化させた後、融点が300Cないし55°
Cであり、かつAOMが60時間以上である食用油脂を
細断lたは破砕した小片を米菓生地に練り込む。
融点が30’C以下では、細断あるいは破砕したときに
小片とはならず融けて油が米菓の表面に浮いてし1い練
り込みかうlくいかない。
また、55°C以上では、油脂を練り込んだ後に溶解が
遅れて米菓中に均一に分散せず、口当りがなめらかKな
らない。
更に、本発明では、AOMが60時間以上の食用油脂を
用いる必要がある。
AOMとはActive OxygenMethod
の略であり、油脂の安定性を示す尺度である。
この方法の概略は、試料207dをl〃×8“の試験管
に尺、;A208°F(97,8°C)のグリセリン浴
中で毎秒2.33rrllの空気を吹き込む。
空気の吹き込みを開始してから過酸化物価が100m−
eg/’5’に達する1での時間を則定してAOMの耐
久時間する。
一般の油脂はAOM20時間前後であり、菓を焼き上げ
た時の保存性が悪く使用できない。
本発明ではAOMが60時間以上の油脂を使用すること
により、加熱した時の酸化安定性が向上する。
このような特性を備えた食用油脂であれば、種類はどの
ようなものでもよい。
具体的には、大豆油、菜種油、コーン油、綿実油、米油
などの植物性液体油、あるいはパーム油、ヤシ油、パー
ム核油などの植物性固体脂、更にラード、牛脂などの動
物性油脂などの原料を用いることができる。
筐た、これらを分別、水添などの加工を施し、上記の特
性を備えるようにした油脂を用いてもよい。
捷た、二重以上の油脂を混合したものであってもよい。
これらの油脂を必要ならば冷却して固型状にし細断、筐
たは破砕して小片とする。
細断または破砕は、チョッパー、サイレントカッター、
フードカッターなどを用いればよい。
昔た、野菜をみじん切りする野菜調理機あるいはジュー
サー、□キサーなどを用いることができる。
小片の大きさは米菓生地に練り込む際に、混練機に供給
できる大きさであればよく、具体的には1c4以下であ
nは充分である。
食用油脂の添加量は、米菓生地に対して0.5重量係な
いし20重量係、好寸しくば1重量係ないし5重量係で
あればよい。
O05重量重量子では本発明の効果を発揮できず、食感
が悪い。
lた、20重重量板上になると、米菓本来の食感、風味
、味が変ってし昔い、更に整形性が著しく悪くなるため
望1しくない。
上記条件を満足する食用油脂を澱粉質がα化している米
菓生地と混合して練り込んだ後、或整、調湿し、一般に
ば300 ’C以上で焙焼またはフライング等で加熱膨
化させ、米菓とする。
加熱後、必要に応じて適宜昔ふし調味料を施して、独特
の食感を付与することもできる。
澱粉質がα化する前に食用油脂を加えた場合には、後で
澱粉質をα化した時に油が分離したり、製造された米菓
を保存した時に風味が悪くなったりして好1しくない。
また、成型した後で食用油脂を加えると、油脂を練り込
むことはできない。
本発明で得られる油脂を練り込んだ米菓は、従来の製法
ではできなかった洋風のスナック的なサクサクとしたな
めらかな口当りの食感を有するものであった。
また、300□00以上で焼成した米菓であるが、油脂
が酸化されておらず、保存安定性の優れた米菓であった
更に本発明は、食用乳化剤などを特に使用する必要がな
く、米菓生地と固体脂との混合特性も良く、洋風の調味
料を加えることにより非常に容易に洋風の米菓を製造す
ることができる。
実施例 1゜ うるち米粉9001と10OrのrMDJ (味の素株
製のワキシーコーンスターチ)の混合した米菓原料に水
780?を加えて混練し、小型蒸し器で蒸してから小型
もちつき器を用いてつき上げた。
こfLに融点52°C,AOM200時間ノ油脂をチョ
ッパーで細断した固体脂小片30iを混合し混練した。
これを長方形(4cmX3Crrl、厚さ5wn)に成
型し、70°Cで4時間乾燥し、さらに室温に1日間放
置後間度90°Cで4時間乾燥して米菓生地を作った。
これをガスコンベソクテ焼き、煎餅を作った(このサン
プルをAとする)。
次に上記固体脂小片の代りに7.(HPのサラダ油(融
点−9°’c )、精製綿実油(融点、−8°C)又は
ラー)−”(AOM17時間)を用いて夫々サン7”ル
B、C及びDを調製し比較した。
その結果は第1表に示す。
第1表は特別に訓練さnた尋問パネル(パネルメンバー
10名)を用いて得られた結果である。
※食感・・・・・・サクサクした食感のl1しさの程度
を十の数で示す。
十数が多いほどl1しい。
※※味、風味・・・・・・△ふつう、○やや良い、◎良
い×やや悪い。
☆実施例 2 うるち米粉9001と1005’の「ニスサン浮粉」(
味の素■製の小麦澱粉)の混合物に7801の水を加え
て混練し、蒸し器で蒸してから、もちつき器を用いてつ
き上げた。
これに固体脂小片(融点40°C、AOMl 00時間
の油脂をサイレントカッターで破砕した小片)を混合し
て混線後、成型し実施例1の方法に従って加熱膨化させ
煎餅を作った。
米粉と澱粉の混合物に対する固体脂小片の添加量と得ら
れる煎餅の品質の関係を第2表に示す。
実施例 3 もち米粉500@と「ニスサン銀玲」(味の素■製の馬
鈴薯澱粉)500S’の混合物に水7801を加えて混
練し、蒸し器で蒸してからもちつき器を用いてつき上げ
た。
これに第3表に示した各種の固体脂小片30fを混合し
て混練後、成型し実施例1の方法に従って加熱膨化させ
煎餅を作った。
固体脂小片の物性と得られる煎餅の品質の関係を第3表
に示す。
実施例 4 もち米粉500fと「ニスサン銀玲」(味の素■製の馬
鈴薯澱粉)501の原料粉、水800ft。
実施例1で用いた固体脂小片30fIを用い下記の製造
法で煎餅を作り比較した。
サンプルE:原料粉に水を加えて混線後、蒸し器で蒸し
、これに固体脂小片を混合し更に混練した後成型した。
これを実施例1と同じ条件で加熱膨化させ煎餅を作った
サンプルF:原料粉、固体脂小片むよび水を混合しよく
混練した後蒸し器で蒸し、これを成型し実施例1と同じ
条件で加熱膨化させ煎餅を作った。
結果を第4表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 米菓の製造法におち・て、米菓生地を加熱して澱粉
    質をα化させた後、融点が30ocないし55℃であり
    、かつAOMが60時間以上である食用油脂を細断また
    は破砕した小片を米菓生地に練り込み、これを成型、加
    熱膨化することを特徴とする油脂を練り込んだ米菓の製
    造法。 2 食用油脂の割合が米菓原料に対して0.5重量%な
    いし20重量%である特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。
JP55027739A 1980-03-05 1980-03-05 油脂を練り込んだ米菓の製造法 Expired JPS5857142B2 (ja)

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JPS56124346A JPS56124346A (en) 1981-09-30
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JPS62122558A (ja) * 1985-11-22 1987-06-03 Ezaki Glyco Kk せんべい様食品の製造法
JP3934667B1 (ja) * 2006-06-26 2007-06-20 武文 米屋 米粉を含んだ菓子及びその製造方法

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