JPS5856888B2 - 情報入力機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は情報入力機構に関し、更に詳しくは電極間の静
電容量の変化を入力信号として検知する情報入力機構に
関する。

従来技術においては、第１図に示す様に、平面上に２つ
の電極１および２を設け、絶縁体３をはさんで、２つの
電極１および２に重なるように導電体４を設けることに
より、導電体４を介在させて電極１と２の間に静電容量
を構成しており、方の電極１または２にパルス電圧を加
え、他の一方の電極１または２に、導電体４を介在して
静電的に誘導されたパルス電圧を検知している。

この状態で第１図ａのように導電体４に人体が触れたり
、第１図すのように導電体４を電極１または２から離す
と、導電体４に静電的に誘導されている電荷が人体のイ
ンピーダンスを通してアースにバイパスされたり、ある
いは導電体４に対して静電的誘導が断たれる。

このように、従来技術では、平面上に電極を構成し、導
電体４に対する人体の接触の有無、または第１図す、ｃ
に示すように導電体４を電極１または２に近づけたり離
したりすることにより電極間の静電容量を増減して、情
報の入力を行なっていた。

しかし、この従来技術によると、平面上に電極を構成し
ているため、電極間の静電容量を十分得るために電極を
大きくすると、それに従って、実装面積も大きくなって
しまう欠点があった。

また、入力方式が、導電体に人体を接触したり、ボタン
を押下したりする方式となるため、そのままではどこを
押したのかが分らない。

入力情報の設定内容をオペレータが確認できるようにす
るためには、入力された情報をメモリに記憶し、その内
容をランプやＣＲＴデスプレイ−等に表示する必要があ
る。

それとともに、オペレータが知らない間に不注意に導電
体に接触すると誤入力となる欠点があった。

本発明は、従来技術の欠点を解決するものでプラグをプ
ラグ挿入用穴に挿入することにより電極間の静電容量を
増加させ、情報の入力を行なう情報入力機構を提供する
ことにある。

本発明の要点は、プラグと、該プラグを挿入するための
プラグ挿入用穴と、前記プラグ挿入用穴の側面に、プラ
グを挿入する方向に２分した電極を設け、プラグをプラ
グ挿入用穴に挿入することにより、前記電極間の静電容
量をプラグのない場合より著しく増加させる点と、オペ
レータが接触するプラグのつまみ部分を絶縁体にし、オ
ペレータがプラグに接触しているか否かに関係なく、プ
ラグがプラグ挿入用穴に挿入されているか否かを検出す
ることにある。

第２図において、電極１および２は、プラグ８を挿入す
る方向（円筒軸方向）に絶縁体３で分割絶縁された円筒
形となっており、プラグ挿入用穴９に導電体のプラグ８
を挿入する構成となっている。

プラグを挿入する前には、２つの電極同士が相対する円
柱状の電極の厚さだけの面積で静電結合されていたのに
対し、プラグ挿入用穴９にプラグ８を挿入すると、第２
図ａに示すように電極１および２の内面とプラグ８の外
面との間に静電容量を構成し、その結果、プラグを挿入
する前に比べ、電極１と２の間の静電容量が、プラグ８
を経由した分だけ増加する。

このとき、一方の電極１または２にパルス電圧を加える
と、他の一方の電極１または２に、電極１と２の間の静
電容量の大小に比例して、静電的に誘導されたパルス電
圧を得ることができ、このパルス電圧の大小によりプラ
グ８の有無を検知することができる。

ここで、プラグ８のつまみ部６が導電体であると、オペ
レータがプラグに接触している間、プラグ８に誘導され
たパルス電圧は、人体のインピーダンスを通してアース
にバイパスされるため、他の一方の電極へ誘導されず、
プラグ８が挿入されていない状態と同じ結果となる。

しかし、プラグ８のつまみ部６を絶縁体にするとオペレ
ータがプラグ８に接触しているか否かにかかわらず、プ
ラグ８がプラグ挿入用穴に挿入されると、プラグの有無
を検知できる。

また、第３図のように、各プラグ挿入用穴ごとに有する
電極のうち、一方の電極２を行方向に複数接続し、パル
ス印加部１０からパルス電圧を加え、他の一方の電極１
を列方向に複数接続し、プラグ８を経由して静電的に誘
導されて来たパルス電圧を出力パルス検出部１１で検知
するように構成して、多項日入カニニットとすることが
できる。

電極１および２は、座標の交点に位置し、任意のプラグ
挿入用穴９にプラグを挿入すると、その座標の電極１と
２の間の静電容量が増加し、パルス印加部１０で印加さ
れたパルス電圧は、その座標点で電極２からもう一方の
電極１に静電的に誘導され、出力パルス検出部で検知さ
れる。

第２図および第３図では、電極の形状を円筒形としたが
、プラグを挿入する方向に分割絶縁された少なくとも２
ケの電極であれば多角形の筒形でもよい。

また、第４図に示すように多形筒の１面のみを導体（図
に斜線で示す）、他は絶縁体とすることができるし、適
当なプラグのガイドと導体の保持機構があれば第４図の
導体のみとしてもよい。

本発明によると、プラグの挿入により情報の入力を行な
うような構成としているため、オペレータは、プラグの
有無を見るだけで入力状態が判るとともに、プラグのつ
まみ部を絶縁体にすることにより、オペレータがプラグ
に接触しているか否かに関係なく、プラグをプラグ挿入
用穴に挿入すると情報の入力ができ、操作性が向上する
。

また、筒状の電極とした場合には、従来技術の平面上の
電極を使用した場合に比べ、同じ静電容量を得るにも小
さい実装面積で済み多項目入力機構を容易に構成できる
特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術の入カニニットの構成図、第２図は本
発明の一実施例を示す構成図、第３図は本発明を多項日
入カニニットに適用したときの一実施例の構成図、第４
図は本発明の他の実施例を示す図である。 １・・・・・・電極、２・・・・・・電極、３・・・・
・・絶縁体、４・・・・・・導電体、６・・・・・・つ
まみ部、７・・・・・・挿入部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 導電体からなるプラグと、上記プラグの挿入穴を構
   成する電気絶縁体からなる筒体と、上記筒体の外面にプ
   ラグ挿入方向に分割して設けられた２つの電極とを有し
   、上記一方の電極にパルス信、／ 号を印加したとき他方の電極に・得られる出力信号を上
   記プラグの有無により制赫するようにしたことを特徴と
   する情報入力機構６ ２ 前記プラグのつまみ部分を電気的絶縁体で構成した
   ことを特徴とする第１項記載の情報入力機構。