JPS5856585B2 - 漆器素地 - Google Patents
漆器素地Info
- Publication number
- JPS5856585B2 JPS5856585B2 JP20551581A JP20551581A JPS5856585B2 JP S5856585 B2 JPS5856585 B2 JP S5856585B2 JP 20551581 A JP20551581 A JP 20551581A JP 20551581 A JP20551581 A JP 20551581A JP S5856585 B2 JPS5856585 B2 JP S5856585B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lacquerware
- volume
- lacquer
- wood
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は天然木素地に代わる漆器素地に関する。
天然木素地の漆器は、衝合が60年ないし100年を越
える古木を素材とするので入手が困難で高価となる上に
、わが国と気候風土の異なる外国に輸出された場合、温
度や湿度による割れ、ひずみが発生するという欠点があ
った。
える古木を素材とするので入手が困難で高価となる上に
、わが国と気候風土の異なる外国に輸出された場合、温
度や湿度による割れ、ひずみが発生するという欠点があ
った。
この対策として、従来より、熱硬化性合成樹脂約80容
積%と木粉約20容積%の混合物から加熱加圧成型され
た漆器素地が多用されている。
積%と木粉約20容積%の混合物から加熱加圧成型され
た漆器素地が多用されている。
しかし、この素地の漆器は天然木熱水素地のものに比べ
ると、感触に温かさがなく、塗りが素地から剥げ易(、
衝撃にも弱いという欠点があった。
ると、感触に温かさがなく、塗りが素地から剥げ易(、
衝撃にも弱いという欠点があった。
本発明者は、特願昭54−15622号特許出願で開示
したように、漆、合成樹脂材、木粉等からなる充填材と
布とを交互に積層し、加熱加圧成型する技術を開発して
上記の欠点を解消した。
したように、漆、合成樹脂材、木粉等からなる充填材と
布とを交互に積層し、加熱加圧成型する技術を開発して
上記の欠点を解消した。
しかし、この技術においては、成型前に布を型の内面に
沿わせて敷く必要があるので、型の形状がかなり制限さ
れるという問題があった。
沿わせて敷く必要があるので、型の形状がかなり制限さ
れるという問題があった。
本発明の目的は、この問題を解決し、古木を使用せずど
も天然木素地に匹敵する性状を有し、安価で、かつ任意
の形状の漆器素地を提供することにある。
も天然木素地に匹敵する性状を有し、安価で、かつ任意
の形状の漆器素地を提供することにある。
本発明の基本的構成は、漆を20〜4o容積%含有し、
残部が木粉からなる混合物を素材として、任意の形状に
加熱加圧成型した漆器素地である。
残部が木粉からなる混合物を素材として、任意の形状に
加熱加圧成型した漆器素地である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本実施例は、木粉に天然漆または合成漆を20〜40容
積%混合した素材を、直圧、射出、ブロー等の適当な成
型機により所望の形状に加熱加圧成型したものである。
積%混合した素材を、直圧、射出、ブロー等の適当な成
型機により所望の形状に加熱加圧成型したものである。
このようにして出来た漆器素地に塗りを施して漆器を完
成する。
成する。
木粉をこのように多量に混合するのは、天然木素地の漆
器と同様の感触を得るためと、木粉が水分および漆をよ
く吸い込む結果、塗りが素地によく馴じみ剥げ難くなる
からである。
器と同様の感触を得るためと、木粉が水分および漆をよ
く吸い込む結果、塗りが素地によく馴じみ剥げ難くなる
からである。
木粉の粒度は30〜100メツシユが適当である。
木粉が古木のものでな(でもよいことはいうまでもない
。
。
漆は、加熱によりキノン化されて硬化するので、前記木
粉を固形化する接着剤として混合されるが、同時に塗り
の馴じみを良くする作用もある。
粉を固形化する接着剤として混合されるが、同時に塗り
の馴じみを良くする作用もある。
漆の量が20容積%以下では木粉の固形化が困難であり
、40容積%を越えると経済性が損われる。
、40容積%を越えると経済性が損われる。
天然漆はゴム質の成分を含有しているので、漆器に弾力
性を付与して耐衝撃性を高める。
性を付与して耐衝撃性を高める。
しかし、合成漆はゴム質の成分を含有していないので、
漆器に耐衝撃性が必要な場合には、素材に、該素材の容
積の10〜50%の粉末状天然ゴムまたは合成ゴムを追
加し混合する。
漆器に耐衝撃性が必要な場合には、素材に、該素材の容
積の10〜50%の粉末状天然ゴムまたは合成ゴムを追
加し混合する。
素材の増量剤および木粉を固形化する接着剤として、粒
状の合成樹脂を混合してもよく、一層安価となる。
状の合成樹脂を混合してもよく、一層安価となる。
その混合量は漆と合わせて20〜40容積%が適当であ
る。
る。
また、その種類は熱硬化性、可塑性のいずれでもよく、
可塑性の場合には、不要になった素地を粉末状に破砕し
素材として再利用することができる。
可塑性の場合には、不要になった素地を粉末状に破砕し
素材として再利用することができる。
さらに、素材に、該素材の容積の10〜50%の天然繊
維または合成繊維を所定の長さに短く切断して追加し混
合しておくと、繊維が網状に絡み合って漆器の耐衝撃性
を著しく向上し、他方素材は型の所望の形状に従いやす
い。
維または合成繊維を所定の長さに短く切断して追加し混
合しておくと、繊維が網状に絡み合って漆器の耐衝撃性
を著しく向上し、他方素材は型の所望の形状に従いやす
い。
本発明は、上記の構成であるから、次のように勝れた効
果を発揮する。
果を発揮する。
(1)木粉を多量に混合しているので、天然木素地の漆
器と同様の感触が得られる。
器と同様の感触が得られる。
(2)多量の木粉が水分と漆をよく吸い込むので、塗り
が素地によく馴じみ剥げ難い。
が素地によく馴じみ剥げ難い。
(3)素材を構成する物が液状、粉末状であるので、均
質な漆器素地が得られ、漆器の温度や湿度による割れ、
ひずみを防止することができる。
質な漆器素地が得られ、漆器の温度や湿度による割れ、
ひずみを防止することができる。
(4)古木を使用する必要がなく、合成樹脂も少量でよ
(・ので安価に出来る。
(・ので安価に出来る。
(5)短繊維を使用するので、漆器の耐衝撃性を著しく
向上するとともに、任意の形状に成型される。
向上するとともに、任意の形状に成型される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 漆を20〜40容積%含有し、残部が木粉からなる
混合物を素材として、任意の形状に加熱加圧成型した漆
器素地。 2 漆と粒状合成樹脂を合わせて20〜40容積%含有
し、残部が木粉からなる混合物を素材とした特許請求の
範囲第1項記載の漆器素地。 3 素材に、該素材容積の10〜50%の短繊維を追加
し混合した特許請求の範囲第1項または第2項記載の漆
器素地。 4 素材に、該素材容積の約5%の粉末状ゴムを追加し
混合した特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか
に記載の漆器素地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20551581A JPS5856585B2 (ja) | 1981-12-18 | 1981-12-18 | 漆器素地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20551581A JPS5856585B2 (ja) | 1981-12-18 | 1981-12-18 | 漆器素地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58104947A JPS58104947A (ja) | 1983-06-22 |
JPS5856585B2 true JPS5856585B2 (ja) | 1983-12-15 |
Family
ID=16508141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20551581A Expired JPS5856585B2 (ja) | 1981-12-18 | 1981-12-18 | 漆器素地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5856585B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0519279U (ja) * | 1991-03-07 | 1993-03-09 | スカイアルミニウム株式会社 | 吊り下げ用把持具 |
JP2007146001A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Sowa Textile Kk | 漆と高強力繊維の複合体 |
JP2007307312A (ja) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Okinawa Pref Gov | 漆器製品素材およびその製造法 |
WO2013031971A1 (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-07 | 地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター | 成形用材料と、これを用いた成形体 |
WO2013031969A1 (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-07 | 地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター | 成形用材料及びその製造方法並びに該成形用材料を用いた圧縮成形体 |
-
1981
- 1981-12-18 JP JP20551581A patent/JPS5856585B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58104947A (ja) | 1983-06-22 |
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