JPS5856568Y2 - 回転式調理鍋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回転式調理鍋に関し、特に、長時間加熱を継続
して調理するカレーシチュー、煮込み調理を手間をかけ
ずに焦げついたり、調理むらが生じたりするのを防止す
ることを目的とする。

従来、調理物の量、材料等により調理中にまぜる必要が
ある調理を行う場合、例えば従来のスロクツ力−等を用
いると、頃合を見計らって、しゃもじ等で攪拌しなけれ
ばならず、手間がかかるだけでなく、蓋をその都度あけ
るため、熱量の損失や、風味を逃がしてしまうという欠
点があり、また、調理物の形状をつぶしてしまうという
欠点もあった。

また、鍋を支持する支持部材を回動し、この支持部材の
下方から加熱することが提案されていたが、発熱体と鍋
が離れているため加熱効率が悪いという欠点があった。

本考案は上記従来の調理鍋の欠点を解消するもので、以
下に本考案の一実施例について添付図面を参照して説明
する。

図において、１は本体であり、底部に駆動モータ２が設
けられている。

３は駆動モータ２の回転力を伝達する伝動ギヤーである
。

４，５は伝動ギヤーを支持する下部メタルおよび上部メ
タルである。

上部メタル５の上面には集電リング６が設けられている
。

７は上部メタルに載置されるアルミダイキャスト製の発
熱体であり、シーズヒータ８が鋳込まれている。

この発熱体７の下面にはシーズヒータ８の端子に接続し
たターミナル台９が設けられ、さらにこのターミナル台
９に集電ブラシ１０’が設けられている。

この集電ブラシ１０′は集電リング６に接している。

また発熱体７の上面は放射状に凸部が形成されている。

１０は上面開口を覆う蓋を備えた鍋であり、底部には上
方に放射状に突出した調理物攪拌用の凸部が形成される
とともに、この凸部外面に形成された凹部に発熱体７の
凸部が嵌合するようになっている。

１１は発熱体７の回転速度を調節することを兼ねたスイ
ッチ部、１２は脚である。

上記構成において、調理物を鍋１０内に入れ、スイッチ
部１１をＯＮするとシーズヒータ８に通電が行われ、調
理が始まり、同時に駆動モータ２が駆動を開始し、伝動
ギヤー３を介して発熱体７を回転する。

また発熱体７の凸部と鍋１０の凹部が嵌合しているので
発熱体７の回転とともに鍋１０も回転する。

鍋１０の回転により調理物は徐動するが慣性力が作用し
、攪拌されつつ移動し、加熱むらが生ずることなく調理
が円滑に行われる。

なお、スイッチ部１１にはタイムスイッチも備え、必要
により発熱体７を間欠的に回転することにより自動攪拌
の効果をより一層高めることができ、また、設定時間後
に電源を切り、調理全般を自動化することもできる。

また、下部メタル台４を支持するメタル台１３は重量物
を支持するのみでなく、遮熱、防音の効果も奏する。

以上の説明から明らかなように、本考案の回転式調理鍋
は自動攪拌して調理を行うので加熱むらを生ぜず焦げつ
かすことがなく煮込み調理を行うことができ、かつ発熱
体に鍋が直接載置されているため力ロ熱効率がよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す回転式調理鍋の断面図であ
る。 ２・・・・・・駆動モータ、３・・・・・・伝動ギヤー
、７・・・・・・発熱体、１０・・・・・・鍋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体底部に備えた熱板と、熱板を水平方向に回転可
   能に支持した支持回動伝達機構と、前記支持回動伝達機
   構を介して熱板を回転駆動するモーターを備え、熱板上
   には、上方開口部を覆う蓋を有する鍋を載置し、かつ、
   本体側壁には、前記熱板、およびモーターの加熱、駆動
   を制御する操作部を備え、鍋の内面に少くとも一部が底
   部にまたがる放射状の攪拌補助凸部外面に形成された凹
   部に係合する凸部を熱板に形成してなる回転式調理鍋。