JPS5856086B2 - 直接鋳造法金型および互に向かい合つたロ−ラ−・コンベアを有する案内装置の測定検査装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、相互に関係のある２つのローラ軌道上のロー
ラを幾可学的に測定検査する装置に関し、一層具体的に
は前記２つのローラ軌道の曲率を測定する装置に関する
。

インゴットを連続的に鋳造する機械には、通常、鋳造用
型の底部から出て来るインゴットを支持し、これを引出
すローラ軌道が構成されている。

該ローラ軌道の構成は、インゴットを両側から支持する
２条のローラ軌道を備えていて、該ローラ軌道は通常、
その軌道の間の引出し兼移送通路をはさんで２個１組の
ローラが対面するように作っである。

一対の軌道ローラはその間に空間を保持していて、各軌
道ローラ間の距離は通過するインゴットの大きさく厚み
）に関連してかなり重要なものである。

すなわち、前記１組２個の軌道ローラは前記インゴット
を確実に保持するが、それを過度に圧縮するものであっ
てはならないものである。

前記ローラ軌道は、インゴットを水平に方向を変えるよ
うに曲折し、その曲率は該ローラ軌道のかなり重要なパ
ラメータである。

従来、前記ローラ軌道の幾何学的特性は、光学的にまた
はいくつもの見本のパターンを用い、あるいは作業者、
操作者の手動によって測定されていた。

しかし後者の作業者、操作者が行う手段は、ローラ軌道
の曲率検査に関する限りかなり粗雑であった。

本発明の目的は、前記２条のローラ軌道によって作り出
された曲率およびその他の幾何学的パラメータを測定検
知する装置を提供することにある。

本発明の好ましい実施態様によれば、特定の基本ユニッ
トに補助装置を組合わせることが提案される。

該基本ユニットは、平行四辺形の型をした折曲可能のフ
レームであって、該フレームには２つの対向部分があっ
て該対向部分には前記２個の軌道ローラと係合し、かつ
前記引出し兼移送路を横切って配置される２個１組の位
置決めローラが配設されている。

また、前記各位置決めローラの間には、感知アームが設
けてあり、該位置決めローラが前記軌道上の２個の軌道
ローラと係合すると、感知アームが延びて該２個の軌道
ローラの間隔を測定する。

さらに、前記基本ユニットは、前記２条のローラ軌道の
間を該軌道に沿って該基本ユニット自体を動かす手段を
も備えている。

また前記補助装置は前記軌道によって作り出された引出
し兼移送通路の実際の曲率を測定する作用をもつ。

該補助装置は２個の感知装置から成り、該感知装置は共
通基準面の共通軸線（具体的にはスピンドル）に沿って
移動をし、かつその感知アームを前記基本ユニットの基
準面、すなわち一対の軌道ローラの軸に対し平行に延び
る共通基準面から横方向に延ばして上記２個の軌道ロー
ラに隣接する上下４個の軌道ローラの配置を測定する。

かくして、共通軸線および該共通軸線上に作り出された
基準点に対する軌道ローラの各位置を測定することがで
きる。

要するに作業者は、互いに隣接する６個の軌道ローラの
相対的幾何学的データを知って、そのデータにもとづい
て軌道の幾何学的特性の状態、例えば各軌道ローラの正
しくない状態、軌道ローラの曲率などを慣用の計算方法
によって容易に知ることができる。

なお、前記共通軸線は前記感知装置に用いるスピンドル
駆動装置の軸線に相当する。

また上記感知装置は軌道ローラに向って感知アームを伸
縮させる感知駆動装置をそれぞれ備えている。

かくして、本発明による測定は、感知アームが前記共通
軸線、すなわちスピンドル駆動装置の軸線に対し横方向
に延びて、軌道ローラと接触することによって行われる
。

本発明の測定装置は、他のデータ、例えばローラの運動
のデータを測定し乍ら、それと同時に軌道パラメータを
測定することができる。

以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明する。

各図において、符号１０は曲形インゴットの連続鋳造に
示いる型を示す。

２個の軌道ローラ４゜イは前記型１０の下側で、かつ曲
形引出し通路に沿って配置される。

この曲形引出し通路は最終的には水平になるものである
。

測定手段は、平行四辺形またはそれに近い形のフレーム
１を備えている。

駆動装置５は運動要素５ａを作動させてフレーム１を伸
縮させるもので、位置決めローラ２をフレーム１の対向
する中央部に、上下に各１個、２組備えている。

該位置決めローラ２はその対向位置にある前記軌道ロー
ラ４，４′と停止したり又解放したりする。

前記フレーム１は複数の感知装置を支持している。

すなわち中央の感知装置は一対の感知アーム３ａとそれ
を駆動する１個の駆動装置３とからなり、各感知アーム
３ａはフレーム１の上下の位置決めローラ２，２の間に
配設されている。

前記駆動装置３は、各感知アーム３ａを収縮した位置か
ら伸長位置に、駆動させるが、好ましくは各感知アーム
３ａを互いに対称的に移動させて、軌道ローラ４と４と
の間の距離を感知する。

また、前記フレーム１は図示しない１駆動ベルトを備え
、かつフレーム１はチェーン７によって懸吊されていて
、該チェーン７に沿ってケーブル８が延びている。

このケーブル８は前記フレーム１を広げる駆動装置５、
および感知駆動体１５゜１５′などを含む作動ユニット
に連結されている。

前記フレーム１はまた、２個のスピンドル１２゜１２′
を平行四辺形の型の対称的頂部で各別に支持し、該スピ
ンドル１２，１２’は駆動装置１２ａ。

１２ａ′によって各別に回転できるようになっている。

又図から明らかなように、前記感知１駆動装置１５は、
前記スピンドル１２に螺合したホルダー１６上に設置し
てあって、該ホルダー１６に対する垂直平面に対して調
節可能に傾斜させることができる。

さらに、前記感知駆動装置１５は各感知アーム１５ａを
伸縮させて、該各感知アーム１５ａが軌道ローラ４．．
４□′と当るまで各別に駆動することができる。

同様に、別のスヒシドンレ１２′はホルダー１６′を螺
合状態で支持している。

該ホルダー１６′には別の感知、駆動装置１５′を傾斜
できるように支持しており、該感知駆動装置１５′は別
の感知アーム１５ａ′を対向的に移動させることができ
る。

前記感知、駆動装置１５．１５’の傾斜は理論的には必
須のものではないが、傾斜させることによって、フレー
ム１が位置決めローラ２によって中心に位置決めされた
状態で、２個の軌道ローラ４□、４．′および４２゜４
２′間の距離を直接に測定できる。

（第３図参照）。もし感知駆動装置１５．１５’を傾斜
させないと、軌道ローラ４□、４．′および４２，４□
′間の真の距離は、垂直なスピンドル１２ 、１２’の
軸線からの最短距離に基いて間接的に測定されねばなら
ず、また対向する軌道ローラが異なるため、異なった位
置から間接的に測定されねばならない（第２図参照）。

第２図および第３図から解るように、２個のスピンドル
１２．’１２’は上記基準面の共通軸線上に一列に並ん
でおり、感知アーム３ａが運動する軸線（前記共通軸線
より突出した軸線）と交差する。

該交差点を前記基準面の共通基準点Ｃとする。

前記例の駆動装置３および感知アーム３ａによってロー
ラ４，４′間の距離を測定することは、前記共通基準点
Ｃをもとにして行われる。

その他の手段、すなわち感知駆動装置１５．１５’およ
び感知アーム１５ａ、１５ａ’によってのローラ’１ｙ
４’および４２，４２′間の距離を測定することは、各
感知駆動、装置１５，１５’（正確にはホルダー１６゜
１６′）の位置調整により、共通のスピンドル軸線上に
作り出した各基準点によって行われる。

前記駆動装置３ 、１２ａ 、 １２ａ’、 １５．１
５’は各別に移動した各位置を確かめる変換器を備えて
いて、ケーブル８を介して、測定結果を知るための外部
ユニットに対し各位置を信号で知らせる。

次に、上記測定操作、特に無傾斜の場合（第２図）を考
察する。

この場合の調整は位置決めローラ２が一対の軌道ローラ
４，４′と係止して行われ、前記感知アーム３ａは、基
準面の共通基準点Ｃと各接触位置との距離を各別に測定
する。

つまり、距離ｈ’ｏｈ’ｏ１その合計目子ｈ Ｓは両ロ
ーラ４とｌとの間の距離であって、このときはフレーム
１は中心に位置される。

さらに、このとき、一方の感知駆動装置１５は、スピン
ドル１２の回転によって該スピンドル１２上を共通基準
点Ｃからの距離村／２だけ移動する。

この距離は、感知アーム１５ａ力釦−ラ４．′と係止し
たときのスピンドル軸と基準面からの感知アーム１５ａ
の最短伸長距離ｈ１によって決まる。

従って、前記感知駆動装置１５はスピンドル１２上を共
通基準点Ｃから距離Ｓ７／２だけ移動する。

この距離は、他方の感知アーム１５ａがローラ４．に係
合するときのスピンドル軸上の基準面からアーム１５ａ
が延びる距離である。

同様に、スピンドル１２′の駆動装置１５′によって運
動する感知アーム１５３′は距離ｈ；。

ｈ￥およびＳ￥／２ 、 Ｓ’；／２を決める。

第２図は軌道ローラ４□′および４２′に係止する２個
の感知アーム１５ａ 、１５ａ’を示す。

他の感知アーム１５ａ 、１５ａ’を軌道ローラ４１，
４．に係止させるには、駆動装置１５．１５’は共通基
準点Ｃからさらに上下方向に移動しなければならない。

前記感知アーム３ａ、３ａの軸線とスピンドルの軸線と
を交差させてその交点を基準点Ｃとすることは、フレー
ム１を中心位置に配置させて、上下の各軌道ローラ４，
４′と４１，４２および４１′、 ４：の間の距離を測
定するのに必要である。

前記スピンドル軸線上の基準点Ｃと前記共通基準面に対
する該基準点との位置に差異があっても前記両軌道の幾
何学的構造の形成に何の支障もなくすべて適切に行われ
る。

ロールの位置を修正することが必要かどうかは、測定結
果に依存する。

第２図および第３図に示す軌道上ローラｌに点線または
一点鎖線が付しであるのは、点線力卸−ラ４Ｚの半径方
向の移動、一点鎖線がローラ４２′の該半径方向と垂直
な接線方向の移動状態を示し、これらは本発明の装置に
よって見出される不正確な状態および位置を意味する。

別表は３つの欄において正確な軌道（左欄）、ローラ４
ｚが半径方向に移動した状態（中欄）およびローラ４！
が接線方向に移動した状態（右欄）を示す。

このことは、勿論第３図の場合にも言える。

第３図は、２個の駆動装置１５，１５’が各ホルダー１
６．１６’の処で傾斜している状態を示す。

この場合、感知アーム１５ａ 、１５ａ’は２個の軌道
ローラ４０，４□′および４２，４２′との間の最短距
離を測定する。

いま、各最短距離を、駆動装置１５の傾針位置でｈｌ；
ｈ’７は勿論共通面からの同距離秦＊Ｓ、／２によって
作り出され、同様なことは駆動装置１５′の場合はＳ２
／２である。

第３図はまた、第１図の場合と同様に２つの誤状態を示
す。

次の表は前記誤状態がどのようなパラメータおよびどの
ような測定値関係で確められたかを示す。

前記測定データによれば、のぞましいローラ軌道からロ
ーラの配置が外れた場合に、それを直接に検知しうろこ
とが前記６表から容易に了解されよう。

さらに上記データをもとにして三角測量法等によってそ
のパラメータを量的に捕捉し、誤差に対し正確な対応を
することができる。

本発明は、上記した実施態様に制限されることなく、す
べての変形および修正を本発明の精神および範囲から離
れないで包含するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の測定装置の側面図であり、連続鋳造イ
ンゴットを型から引き出すローラ軌道の上部を示す。 第２図および第３図は異なった位置にあるローラを測定
する第１図と同じ状態を示し、かつその測定パラメータ
とを示す。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・位置決めロー
ラ、３゜５．１２ａ、１２ａ’、１５，１５’・・・・
・・駆動装置、４゜ｌ・・・・・・軌道ローラ、７・・
・・・・チェーン、８・・・・・・ケーブル、１０・・
・・・・型％１２，１２’・・・・・・スピンドル、３
ａ、１５ａ、１５ａ’・・・・・・感知アーム、１６
、１６’・・・・・ホルダー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 開いたり畳んだりすることができるフレーム１を備
   え、該フレーム１上の、互いに接近したり離れたりする
   対向部分に、位置決めローラ２をそれぞれ設け、該フレ
   ーム１が開いたときに２条のローラ軌道上にある対向す
   る一対の軌道ローラ４゜４；４□ ４’、４□、４□′
   に該位置決めローラ２が係合しうるように構成し、上記
   フレーム１上に、上記一対の軌道ローラ４，４’；４□
   ｔ ４１” ４２ ｔ４□′の軸に対して平行に延びる
   共通基準面から上記一対の軌道ローラ４，４’；４．．
   ４．′；４２，４２′までの距離を検知するための感知
   アーム３ａのような第１感知装置を設け、さらに上記共
   通基準面上において、調節可能な間隔をもつ配置におい
   て、上記共通基準面から２つのローラ軌道の別の一対の
   ローラ４□ｊ ４．／、 ４２ ｊ ４２’までの距離
   を測定するための感知アーム１５ａのような第２感知装
   置および感知アーム１５′ａのような第３感知装置を設
   け、該第２感知装置は前記第１感知装置が係合した軌道
   ローラ４，４′に隣接する一方の一対の軌道ローラ４．
   ．４□′に係合して、その間の距離を測定するためにそ
   の位置の調節が可能であり、前記第３感知装置は前記第
   １感知装置が係合した軌道ローラ４，４′に隣接する他
   方の一対の軌道上ローラ４２，４２′に係合してその間
   の距離を測定するためにその位置の調節が可能であるこ
   とを特徴とする、連続鋳造装置における２つのローラ軌
   道の曲率等幾伺学的関係の測定装置。 ２ 前記共通基準面上の共通軸線にスピンドル１２ 、
   １２’が延設されており、上記第２、第３感知装置が上
   記スピンドル１２．１２’に沿って移動できるように装
   着されている、特許請求の範囲第１項に記載の測定装置
   。 ３ 前記第２および第３感知装置は前記共通基準面上の
   共通軸線に対して傾斜できるように構成されており、前
   記２個の軌道４，４’；４．．４□′、４□。 ４２′が第２感知装置と係止する位置は第１の線上に並
   んでおり、かつ前記第２個の軌道ローラ４゜ｌ；４□１
   ４．／； ４２１４２’が第３感知装置と係止する位置
   は第２の線上に並んでいて、該第１および第２の各線は
   前記軌道の曲折部分の前記共通基準面と直交しないよう
   に位置している特許請求の範囲第２項記載の測定装置。 ４ 前記第２および第３感知装置は、同一軸線上にある
   一対のスピンドル１２，１２′上に設置される特許請求
   の範囲第１項記載の測定装置。