JPS5856012Y2 - 押出プレス設備のビレツトハンドリング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、押出プレス設備のビレットハンドリング装置
に係り、より具体的には、押出プレスのビレットローダ
に所謂ホットビレットを各モードに合わせて搬送・移送
する装置に関する。

複数基のビレットヒータからのビレットを、押出プレス
のビレットローダに搬送・移送する装置としてビレット
ヒータ、ビレットスカルパ、トランスファ、キックイン
・キックアウト装置および搬送ローラテーブル等を組み
合せて行うものが既知であるも、従来装置では多目的モ
ード機能をもたせることが機構上複雑で高価となるばが
っでなく、メンテナンスもやりにくいものであった。

特に、押出プレス設備のビレットハンドリング装置とし
てビレットスカルパ ビレット非スカルパの必要性が必
然的に起るし、又、ビレットヒータが不充分なものとか
、スカルピング後にテーパヒート方向を変換する等々の
多目的モードが要求されると、実質的に実現性が困難視
されるのである。

本考案は以上の見地に鑑み案出されたもので、その目的
は複数基のビレットヒータがらのビレットを、押出プレ
スのビレットローダにチャージするに、押出プレスの特
性、ビレット特性、押出製品特性等を全て考慮し、それ
らに即応した最適なビレット搬送・移送を確保すること
にある。

以下、本考案の実施例を詳述する。

全体装置の配置を平面的に概略図示せる図において、１
は押出プレスであり、押出力量発生装置２、コンテナ３
、ダイステム４等の必要部品がプレス架構体５に組込ま
れている。

該押出プレス１はダイステム４をプレス中心と直交する
方向に移動固定自在にすると共に、該ダイステム４に代
替してダイを取付は可能な所謂直後押出、間接押出兼用
形とされている。

該押出プレス１の設備部品としてプレス中心とプレス外
との相互間を移動自在なコンテナ用ビレットローダ６が
設けられ、該ローダ６に対して複数基のビレットヒータ
７からのビレットを搬送・移送する装置９′が押出プレ
ス１の一側域に配置されている。

複数基のビレットヒータ７は図では３基並列配置され、
そのビレット取出側はそれぞれ同一方向とされている。

ビレットヒータ７よりも押出プレス１に近い側にビレッ
トスカルパ８の１基が配置され、このスカルパ８の入側
側域で、ビレットヒータフの取出方向と沿う方向に前送
搬送装置９が設けてあり、該搬送装置９として実施例で
はローラテーブルを例示している。

ビレットヒータ７の取出側と前送搬送装置９の入側は搬
送体１０付のキャリア１１で連結され、該キャリア１１
は各ヒータ７の取出側延長上に搬送体１０を待機位置す
べく往復移送自在であると共に、搬送装置９の入側に対
して搬送体１０を対応位置可能であり、当該搬送体１０
として実施例ではローラーテーブルを示している。

前記前送搬送装置９の搬送中途とスカルパ８の入側とを
スカルパ用ビレットローダ１２で連結するが、このため
、搬送装置９の送り方向と直交する方向に作動するビレ
ットキツカ１３および移送テーブル１４を設け、搬送装
置９上のビレットをビレットキツカ１３、テーブル１４
等を介してローダ１２によりスカルパ８にチャージ可能
に構成している。

更に、ローダ１２より送り方向側で搬送装置９の中途に
該搬送経路に対して進退自在のストッパ１５が設けてあ
り、該ストッパ１５が進入動作すると、ビレットはそこ
に一時保留され、キッカ１３等を介してローダ１２によ
りスカルパ８にチャージされるのであり、ストッパ１５
が退去動作するとビレットはそのままの姿勢で搬送可能
と構成しである。

なお、ストッパ１５として実施例では旋回乃至揺動タイ
プとして例示するが、これは直線運動するタイプでもよ
い。

更に、前送搬送装置９の送り終端とスカルパ８の排出側
は同じ方向とされ、両者間にわたって往復移動するキャ
リア１６が配置され、実質的に該キャリア１６はターン
テーブル構造とされると共に、その上に搬送体１７を載
置固定している。

キャリア１６の搬送体１６を、前送搬送装置９の送り終
端に対応位置せしめて待機可能にし、更に、スカルパ８
の排出側と搬送体１６を対応位置せしめて待機可能とし
ており、実施例では搬送体１６はローラーテーブルで示
している。

更に、スカルパ８の排出側延長上でかつ搬送体１６の送
り側にトランスファ用搬送装置１８が設けられ、該搬送
装置１８と押出プレス１のビレットローダ６をトランス
ファ１９で連結すると共に、トランスファ１９と搬送装
置１８間にビレットキックイン装置２０とビレットキッ
クアウト装置２１を設け、キックイン装置２Ｇにより搬
送装置１Ｂと直交方向でトランスファ１９にビレットを
移送可能と構成すると共に、キックアウト装置２１で反
トランスファ１９即ち、ビレット排出用バッグ２２にビ
レットを蹴り出すように構成している。

なお、搬送装置１８として実施例ではローラーテーブル
を示している。

以上実施例においてその作動を説明すると、複数基のビ
レットヒータフから取出されたホットビレットが、銅、
アルミニウム等の特にスカルピングが必要なものであれ
ば、キャリア１１の搬送体１０で前送搬送装置９に送り
、該搬送装置９の中途に設けたストッパ１５で一時保留
せしめ、ビレットキツカ１３、テーブル１４、ローダ１
２等を介してスカルパ８にチャージするので゛ある。

スカルパ８にてスカルピングされたビレットはターンテ
ーブル付のキャリア１６上の搬送体１７を介してその延
長線上の搬送装置１８に送られ、キックイン装置２０に
よりトランスファ１９を介してビレットローダ６に移送
しコンテナ３にチャージすることができる。

又、前述モードにおいて、スカルピング後においてテー
パヒー、ト方向を変換するときは、スカルパ８排出側に
待機し、かつビレットを受は取った搬送体１７を実施例
では１８０°方向変換することで可能となる。

次に、機械加工ビレット又は黒皮ビレットがそのまま使
用される場合には、スカルパ８を介する必要がないので
、ストッパ１５を退去動作せしめておき、搬送装置９の
終端にキャリア１６を待機せしめその搬送体１７を対応
位置せしめておく。

すると、加熱ビレットは搬送装置９を経由してそのまま
キャリア１６上の搬送体１７に送られ、その後、キャリ
ア１６を移動せしめて搬送装置１８の入側に位置せしめ
、前述同様、キックイン装置２０、トランスファ１８等
を介してビレットローダ６によりコンテナ３にチャージ
する。

このモードにおいても、テーパヒート方向を変換する必
要があるときは、搬送装置９より受取った搬送体１７上
のビレットをそのまま１８０°方向変換すればよいこと
になる。

また、スカルピングの有無に拘らず、前記ビレットフロ
ーで条件不良なときが必したときは、搬送装置１８にて
キックアウト装置２１を作動してバッグ２２に排出すれ
ばよく、これは異状事態に対処できる。

本考案は、複数基のビレットヒータ７からのビレットを
、スカルパ８を経由する系統と経由しない系統に選択し
て押出プレス１のビレットローダ６に搬送・移送するハ
ンドリング装置において、並列配置された複数基のビレ
ットヒータ７の各取出側とスカルパ８の入側側域に配置
された前送搬送装置９とを搬送体１０付のキャリア１１
で連結すると共に、前記前送搬送装置９の搬送中途とス
カルパ８人側をスカルパ用ビレットローダ１２テ連結し
、該ローダ１２より送り方向側の前送搬送装置９中途に
該搬送経路に対して進退自在のストッパ１５を設け、更
に、スカルパ８排出側と前送搬送装置９の終端間を往復
移動するターンテーブル付キャリア１６に搬送体１７を
設け、該搬送体１７の送り側にトランスファ用搬送装置
１８を設け、該搬送装置１８と押出プレス１のビレット
ローダ６をトランスファ１９で連結し、該トランスファ
１９とその搬送装置１８間にビレットキックイン・キッ
クアウト装置２０．２１を設けたことを特徴とする押出
プレス設備のビレットハンドリング装置に係るものであ
るから次のような利点がある。

間接押出プレスのように特に、ビレットのスカルピング
が必要なハンドリング、およびビレットのテーパヒート
方向を変換する必要があるときでも対処することができ
る。

直接押出プレスのようにビレットのスカルピングが特に
必要なきときでも対処できる。

また、異常事態が生したときも対処できる等々の基本的
利点に加えて、各ハンドリング装置の構成部材はそのメ
ンテナンスが極めて容易で、構造の簡素化により故障率
も低くできるのである。

勿論、間接押出プレスでスカルピング必要なき場合があ
り、直接押出プレスでスカルピング必要なときもあるが
、これらにも対処できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の全体配置−例を示す平面図である。 １・・・・・・押出プレス、３・・・・・・コンテナ、
６・・・・・・コンテナ用ビレットローダ、７・・・・
・・ビレットヒータ、８・・・・・・スカルパ、９・・
・・・・前送搬送装置、１０・・・・・・搬送体、１１
・・・・・・キャリア、１２・・・・・・スカルパ用ビ
レットローダ、１５・・・・・・ストッパ、１６・・・
・・・ターンテーブル付キャリア、１７・・・・・・搬
送体、１８・・・・・・搬送装置、１９・・・・・・ト
ランスファ、２０．２１・・・・・・キックイン・アウ
ト装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数基のビレットヒータフからのビレットを、スカルパ
   ８を経由する系統と経由しない系統に選択して押出プレ
   ス１のビレットローダ６に搬送・移送するハンドリング
   装置において、並列配置された複数基のビレットヒータ
   ７の各取出側とスカルパ８の入側側域に配置された前送
   搬送装置９とを搬送体１０付のキャリア１１で連結する
   と共に、前記前送搬送装置９の搬送中途とスカルパ８人
   側をスカルパ用ビレットローダ１２で連結し、該ローダ
   １２より送り方向側の前送搬送装置９中途に該搬送経路
   に対して進退自在のストッパ１５を設け、更に、スカル
   パ８排出側と前送搬送装置９の終端間を往復移動するタ
   ーンテーブル付キャリヤ１６に搬送体１７を設け、該搬
   送体１７の送り側にトランスファ用搬送装置１８を設け
   、該搬送装置１８と押出プレス・１のビレットローダ６
   をトランスファ１９で連結し、該トランスファ１９とそ
   の搬送装置１８間にビレットキックイン・キックアウト
   装置２０．２１を設けたことを特徴とする押出プレス設
   備のビレットハンドリング装置。