JPS5855780B2

JPS5855780B2 - レ−ザメス

Info

Publication number: JPS5855780B2
Application number: JP52056634A
Authority: JP
Inventors: 修小宮
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1977-05-16
Filing date: 1977-05-16
Publication date: 1983-12-12
Also published as: JPS53142081A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、レーザーメス、詳しくはレーザー光線を利
用して、体腔内の患部組織を焼灼して切開、切除するレ
ーザーメスに関するものである。

従来、体腔内にできたポリープ等の患部組織は、内視鏡
の可撓管内を挿通され、間管の先端部より出入する鉗子
鋏等によって切除されていた。

しかし、この手段は鉗子鋏の向きを調節する操作および
同鋏の開閉操作に熟練を要する。

本発明の目的は、このような欠点を除去するために、レ
ーザー光を患部に向けて照射するのみで、目的の部位を
焼灼して患部を簡単に切開、切除し得る操作の極めて簡
単なレーザーメスを提供するにある。

周知のように、レーザー光は非常に強力なエネルギーを
もっている光線である。

従って、これを医療に使用した場合、目的の部位を焼灼
したのち、更に他の部位を焼灼する恐れがあって大変危
険である。

しかし、本発明によれば、目的の部位を焼灼したのちの
レーザー光は、巧み（こ回収されて体腔外の安全な所へ
放出されるので、その危険性は全くない。

以下、図面の実施例によって本発明を説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示すレーザーメス１の平
面図である。

この本発明のレーザーメス１は、基本的には、レーザー
発振装置２で発振された患部切除用のレーザー光を、患
部に向けて照射するための出射部に伝送する第１の光伝
達手段と、上記出射部の前方に同出射部に対向して配設
され、上記出射部から照射されたレーザー光の入射部を
有する第２の光伝達手段と、で構成されている。

上記第１および第２の光伝達手段は、例えば光学繊維束
で構成された、可撓性の第１光学伝送部材３および同じ
く可撓性の第２光学伝送部材４で構成されている。

上記第１光学伝送部材３は、その基端部３ａが、上記レ
ーザー発振装置２に対して着脱自在に取り付けられてお
り、同基端部から長く伸び出した自由端部３ｂは、可撓
管５内に引き通され、その先端部３ｃ（第２図参照）は
、可撓管５の先端部に取り付けられていて、患部包囲部
を形成する管状部材６の基管部６ａ内に挿通されて、先
端の出射部３ｄが上記基管部６ａの開口６ｂ（第２図参
照）内に位置するようになっている。

上記管状部材６は、第１．２図に示すよう（こ、その平
面形状が弓状を呈するように形成され、その基管部６ａ
が可撓管５の先端部に固定されている。

そして、上記基管部６ａ内に挿通された伝送部材３の光
軸方向上に、上記開口６ｂが穿設されており、同開口に
伝送部材３の出射部３ｄが配設される。

従って、上記出射部３ｄから射出されたレーザー光Ｐは
、弓状の管状部材６の先端部６ｃの内面に向けて直線的
に照射されるようになっている。

一方、上記第２光学伝送部材４は、その先端部４ｃが弓
状の上記管状部材６内に挿通され、自由端部４ｂは上記
可撓管５内に、上記伝送部材３の自由端部３ｂに平行し
て引き通され、その基端部４ａは可撓管５内から伸び出
して、レーザー光線を照射されても危険を生じない防御
用部材１に向けられている。

また、この第２光学伝送部材４は、その先端部４ｃの先
端面が入射部４ｄとなっていて、この入射部４ｄは、第
２図に示す如く、前記開口６ｂに対向する、管状部材６
の先端部６ｃの内面に穿設された開口６ｃに、その一面
を配置した直角プリズム８の他面に対設されている。

また、このように第２光学伝送部材４を形成する光学繊
維束は、その径が上記第１光学伝送部材３を形成する光
学繊維束の径よりも大径に形成されており、両部材３．
４の各先端部端面の光学的な傾きや、芯ずれがあっても
、出射部３ｄより射出されたレーザー光の全ての光束が
入射部４ｄに入射されるようになっている。

そして、このように構成された本実施例のレーザーメス
１は、周知の直視型内視鏡または側視型内視鏡の体腔内
に挿入される可撓管９（第３図参照）内に、その可撓管
５の部分と管状部材６が挿通され、可撓管９の先端部９
ａから上記管状部材６が出入し得るように配設される。

次に、このレーザーメス１を使用して体腔内のポリープ
等の患部を切除するには、第３図に示すように、内視鏡
の直視下において、体腔内のポリープ１０を観察し乍か
ら内視鏡可撓管９の先端部９ａより、管状部材６を延び
出させ、同管状部材でポリープ１０を包囲する。

そして、ポリープ１０の基部等の、レーザー光にて焼灼
する目的の部位に向けて出射部３ｄを対向させ、レーザ
ー発振装置２からレーザー光を発射させればよい。

かくすればレーザー光Ｐは、第１光学伝送部材３を通じ
て上記出射部３ｄからポリープ１０の基部に向けて照射
されるので、ポリープ１０の基部は焼灼されてポリープ
１０は切除される。

また、ポリープ１０を切除したのちのレーザー光、およ
び出射部３ｄから出射されポリープ１０の周辺を通過し
たレーザー光は、開口６ｃを介してプリズム８にて入射
部４ｄｌこて回収され、第２光学伝送部材４を通じて体
腔外の防御部材７に向けて放出される。

このように本発明のレーザーメス１によれば、簡単にポ
リープ等の患部を切除することができる。

第４図の本発明の実施例は、上記実施例における直角プ
リズム８を取り除いて、光学繊維束の特徴である可撓性
を巧みに利用して、開口６ｃに入射部４ｄを直接配置し
たものである。

また、第５図Ｉこ示す本発明の他の実施例は、患部包囲
用の管状部材１６を、平面形状がＶ字状になるように形
成したもので、分岐した枝管１６ａ。

１６ｂの先端部の内壁対向面に、開口１６Ｃ１１６ｄを
それぞれ穿設し、この各開口１６Ｃ９１６ｄに直角プリ
ズム１１．１２の各−面をそれぞれ配置し、直角プリズ
ム１１の他面に第１光学伝送部材３の先端部３Ｃの出射
部３ｄを対設させ、直角プリズム１２の他崩に第２光学
伝送部材４の先端部４ｃの入射部４ｄを対設させたもの
である。

この実施例は、上記第１〜４図に示した前記実施例が第
１光学伝送部材３の光軸方向にレーザー光Ｐが射出され
るのに幻して、第１光学伝送部材３のレーザー光伝送方
向に直角の向きに、レーザー光Ｐは射出されるようにし
たものである。

また、第６図に示す本発明の更に他の実施例は、光学繊
維束の可撓性の特徴を巧みに利用して、上記第５図に示
した実施例における直角プリズム１１．１２を取り除き
、入射部４ｄ、出射部３ｄを、それぞれ直接開口１６ｄ
、１６Ｃに配置したものである。

かくすれば、上記第４図の実施例と共に、その製作コス
トを低廉化することができる。

また、第１図に示す更に他の実施例は、第１光学伝送部
材３の出射部３ｄから射出したレーザー光Ｐを、第２光
学伝送部材４の入射部４ｄに全て入射させるために、上
記入射部４ｄの前方、即ち開口６ｃに、レーザー光Ｐを
充分回収できる口径を有する凸レンズ１５を配設したも
のである。

かくすれば、受光側の第２光学伝送部材４の伝送径を大
きくすることなくレーザーメスを構成することができる
ので、レーザーメスをコンパクト化することができる効
果が発揮される。

また、今迄述べてきた各実施例においては、第１、第２
光学伝送部材３．４に、光学繊維束を用いたが、これは
、ガラスまたはプラスチンクロット、液体ファイバー等
、レーザー光を伝送できるものであれば何を使用しても
よいこと勿論である。

以上述べたように、本発明によれば、レーザー光を射出
するのみで、体腔内の患部組織を簡単に焼灼によって切
開、切除できるので、従来の欠点を除去することができ
る。

また、射出したレーザー光は全て回収されるので、レー
ザー光を射出することによって目的以外の部位を焼灼し
て傷を付けるような非常に危険なことも完全に防御され
、甚だ効果的なレーザーメスを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すレーザーメスの平面
図、第２図は、上記第１図中の要部拡大断面図、第３図
は、本発明のレーザーメスによって、体腔内のポリープ
を切除する場合の斜視図、第４図は、本発明の他の実施
例を示すレーザーメスの要部拡大断面図、第５，６図は
、本発明の更に他の実施例をそれぞれ示すレーザーメス
の要部拡大断面図、第１図は、本発明の更に別の実施例
を示すレーザーメスの要部拡大断面図である。１・・・・・・レーザーメス、２・・・・・・レーザー
発振装置、３・・・・・・第１光学伝送部材、４・・・
・・・第２光学伝送部材、３ａ、４ａ・・・・・・基端
部、３ｂ、４ｂ・・・・・・自由端部、３ｄ・・・・・
・出射部、４ｄ・・・・・・入射部、５・・・・・・可
撓管、６，１６・・・・・・管状部材（患部包囲部）、
８．１１．１２・・・・・・直角プリズム、１５・・・
・・・レンズ。

Claims

【特許請求の範囲】１レーザー発振装置で発振された患部切除用のレーザ
ー光を、患部に向けて照射するための出射部に伝送する
第１の光伝達手段と、上記出射部の前方に同出射部に対向して配設され、上記
出射部から照射されたレーザー光の入射部を有する第２
の光伝達手段と、からなり、上記出射部から患部にレーザー光を照射して
患部を焼灼して切除することを特徴とするレーザーメス
。２上記第１および第２の光伝達手段を、基端部がレー
ザー発振装置に取り付けられ、自由端部が長く伸び出し
、先端に出射部の形成された、可撓性の第１光学伝送部
材と、先端に入射部を有し、先端部に弓状の患部包囲部が形成
され、自由端部が上記第１光学伝送部材の自由端部に平
行し、基端部がレーザー光防御用部材に対して延び出し
た、可撓性の第２光学伝送部材と、で構成した特許請求の範囲第１項記載のレーザーメス。３上記第１および第２の光伝達手段を、基端部がレー
ザー発振装置に取り付けられ、自由端部が長く伸び出し
、先端に出射部の形成された可撓性の第１光学伝送部材
と、先端に入射部が形成され、自由端部が上記第１光学伝送
部材の自由端部に平行し、基端部がレーザー光防御用部
材に対して延び出した可撓性の第２光学伝送部材と、上記第１光学伝送部材の出射部を有する先端部と、第２
光学伝送部材の入射部を有する先端部とが互に分岐して
形成された、Ｖ字状の患部包囲部と、で構成した特許請求の範囲第１項記載のレーザーメス。４上記第２の光伝達手段におけるレーザー光の入射部
を、少なくとも上記第１の光伝達手段におけるレーザー
光の出射部よりも、光学的に大きくした特許請求の範囲
第１項記載のレーザーメス。５上記レーザー光の入射部を、凸レンズで構成した特
許請求の範囲第４項記載のレーザーメス。