JPS5855617B2 - 絶縁油給油装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 水中または海水中、深海を使用域とする潜水艇および機
器などに各種の油漬電池装置が使用されている。

この多くは電池を収納する電池収納槽にガス抜き機構お
よび圧力保償均圧機構を設け、絶縁油を満たした構成を
有している。

この種の油漬電池装置においては、その単電池は充放電
に供ない電極群よりガスを発生する。

該ガスは気泡となり電極群より逸脱して電解液中に浮上
し、更に単電池内の上部にある絶縁油中を電解液の微細
な液滴をその下方に付けて、あるいは電解液の薄膜を赦
気泡と絶縁油の境界に付けて浮上する。

この気泡は単電池頭部に設けた気液分離栓のフィルター
にて付着した電解液取分を吸着され、単電池外の電池収
納槽内の絶縁油中に出ることとなる。

気液分離栓フィルターが電解液成分を吸着するに有効な
間は、これを通過する気泡は電解液成分かない気泡とし
て単電池外に出るが、該フィルターの寿命がつきた場合
などでは該気液分離栓のフソルターが気泡に付着した電
解液取分を完全に吸着せず、通過する気泡と共に電解液
成分が単電池外に漏出して電池収納槽内の絶縁油の絶Ｒ
特性を劣化させ、更に電解液成分が該電池収納槽内各部
に浮遊し沈降付着して、金属製部品を腐蝕さす原因とな
る。

本発明はこの種の油漬電池装置への絶縁油の給排油、単
電池内への絶縁油の給油、電確液成分が混入して絶縁特
性が劣化した絶縁油のｐ過再生、および単電池内のガス
抜きを容易に行なえる絶縁油給油装置を提供することを
目的とするものであり、送油経路の途中に活性アルミナ
または珪酸などを主成分とする無機物質からなるｐ材を
配してなる絶縁油濾過機を設け、且つ電池収納槽内へ加
圧気体を送付する加圧気体送入機構を設げてなることを
特徴とするものである。

以下本発明をその一実施を示す第１図〜第３図により説
明する。

第１図はそのフロー図、第２図は油漬電池装置を含む一
部破断要部正面図、第３図は油漬電池装置内の単電池の
要部正断面図である。

油漬電池装置は以下のごとく構成されている。

すなわち１は単電池であり、頭部には気液分離栓２が装
着され、電池収納槽３の中に上下方向に通路を持ったス
ペーサー４を介して収納されている。

電池収納槽３の一狽Ｕ面には貫通孔５が設けられており
、その外側面に絶縁油濾過機６、ゴムベローズ１および
カバー８よりなる圧力保償均圧機構が設けられている。

更にそれ等の下方には電池収納槽３内に給油した絶縁油
するセルシールカプラ構造の排油栓１０が設けられてい
る。

更に電池収納槽３の上部蓋１１０頭頂部１２にガス抜き
一方弁１３、セルフシールカプラ構造の絶縁油濾過機１
４および空気抜き栓１５とが設けられている。

絶縁油給油装置の構成は以下の通りである。

すなわち１６は絶縁油貯蔵ドラム、１７は吸油ホース、
１８は送油ポンプであり、吸油ホース１γは給油時には
絶縁油貯蔵ドラム１６に、また排油時には排油栓１０に
接続され、送油ポンプ１８人口に連絡している。

１９は絶縁油加熱機構であり内部には電気シーズヒータ
ー２０が内蔵されている。

送油ポンプ１８出口には送油管２１が接続され絶縁油加
熱槽１９人口に連絡している。

絶縁油加熱機構１９出口には送油管２２が配されており
、該送油管２２は送油管２２ ・２２ の２方に分岐し
それぞれ弁２３・２３ を介して絶縁油加熱機構２４の
入口および絶縁油給油栓１４に接続されている。

該絶縁油流過機構２４には直径０．３ ｒｔｖｎ〜１０
ｍｍの粒状の活性アルミナからなる胛材２５が配されて
いる。

絶縁油ρ過機構２４出口には給油ホース２６が配されて
おり、該給油ホース２６は給油時には絶縁油給油栓１４
に、排油時には絶縁油加熱機構に接続される。

以上のごとくして送油経路が構成されている。

また２７は空気圧縮機からなる加圧気体送入機構であり
、該加圧気体送入機構２７は送気ホース２８により空気
抜き栓１５と接続されている。

該送気ホース２８の途中には圧力計２９が設けられてい
る。

次に該絶縁油給油装置の操作要領について説明する。

まず新品のあるいは再生した絶縁油を新たに油漬電池装
置に給油する場合は実線のごとく配管する。

すなわち絶縁油貯蔵ドラム１６に満たされて供給された
絶縁油は、送油ポンプ１８の駆動により吸油ホース１７
、送油管２１を経て絶縁油加熱機構１９に送油される。

該加熱機構では絶縁油が１５℃以下の温度の場合に、内
蔵された電気シーズヒーター２０が外部電源により作動
してこれを１５℃以上の温度に加温する、続いて該絶縁
油は弁２，３ を経て給油ホース２６、絶縁油給油栓１
４より電池収納槽３内に給油される。

この時空気抜き栓１５は開放開口した状態となっていＯ 単に以上のごとき給油では各単電池１中のガスが充分に
絶縁油と置換しない。

この単電池１中への絶縁油の給油は以下のごとくして行
なう。

すなわちまず絶縁油９を気液分離栓２以上の油面になる
まで給油する。

次に鎖線のごとく送気ホース２８を空気抜き栓１５に接
続し、１００ａｓＨｆ〜４００ ｒｒａｎＨ？の所定圧
の圧縮空気を電池収納槽３内に給気する。

電池収納槽３の内圧が高まると各単電池１内のガスがこ
れに従ってその体積を減少し、この体積減少分に見合っ
た絶縁油９が気液分離栓２のガス排出口より入ってフィ
ルタ一層３０を通り単電池１内に流入する。

この流入した絶縁油９はガスとその上下の位置が替り、
ガスが上方になる。

次ぎに加圧気体送入機構２７の空気圧縮機を止めて電池
収納槽３内の圧力を再び元に戻すと、単電池１内のガス
は膨張して気液分離栓２のフィルタ一層３０を通って単
電池１外に排出される。

第３図に示すごとき、３層のフィルタ一層３０を設けた
気液分離栓２を各単電池１０頭部に設けたものにおいて
、電池収納槽３内の加圧を２００ｒｒａｎＨｆ？で３０
秒間、常圧に戻して１５０秒間の５回の繰り返しにより
、各単電池１のガス５０〜７０ｒｒｌｌを排出し、この
分だけの絶縁油を注入することができた。

以上の操作の後、送油ポンプ１８を作動して所定のごと
く電池収納槽３の空間が無くなるまで絶縁油９を該収納
槽°３内に満たす。

電池収納槽３内の絶縁油９が劣化した場合は、これを排
出する。

この時の配管は一点鎖線のごとくである。

すなわち電池収納槽３の排油栓１０に吸油ホース１７を
接続して絶縁油ポンプ１８を駆動し、絶縁油加熱機構１
９、弁２３を経て絶縁油濾過機構２４内に絶縁油を導く
。

該絶縁油ｐ過機構２４のｐ材２５により絶縁油はその電
解液成分を吸着され、更に給油ホース２６を経て絶縁油
貯蔵ドラム１６に注入する。

この際、絶縁油加熱機構１９は絶縁油濾過機構２４のｐ
材２５が絶縁油の電解液成分を吸着する効果が高くなる
温度にまで該絶縁油を加熱する。

この吸着効果は油温が９０℃〜１２０℃の範囲が良好で
あるが、２０℃〜５０℃程度でも充分である。

絶縁油ｐ過機構２４の濾過筒の長さを５０ｍとし、Ｐ材
２５として直径０．３ ａｍ〜１０ｍａ＋の活性アルミ
ナを用い、流速３０ ｃｍ／ｍｉｎ〜６０ ｃｍ／ｍｉ
ｎにて絶縁油を通過させることにより、絶縁抵抗値が０
．７〜０．８ＭΩであった該絶縁油の絶縁抵抗値を１０
００ＭΩ〜１３００ＭΩとすることができた。

また以上の排出要領のうち、給油ホース２６を絶縁油貯
蔵ドラム１６ではなく絶縁油給油栓１４に接続して絶縁
油装置を動作させることにより、絶縁油の循環再生を行
なうことができる。

叙上、本発明によれば油漬電池装置の採寸取扱いが容易
となり、更に絶縁油の有効な再生利用が可能であり、そ
の工業的価値は犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すフロー図。 第２図は同実施例の油漬電池装置を含む一部破断要部正
面図。 第３図は同実施例の油漬電池装置内の単電池の要部正断
面図。 １・・・単電池、２・・・気液分離栓、３・・・電池収
納槽、４・・・スペーサー、５・・・貫通孔、６・・・
絶縁油貯室筒、７・・・ゴムベローズ、８・・・カバ、
９・・・絶縁油、１０・・・排油栓、１１・・・上部
蓋、１２・・・頭頂部、１３・・・ガス抜き一方片、１
４・・・絶縁油給油栓、１５・・・空気抜き栓、１６・
・・絶縁油貯蔵ドラム、１７・・・吸油ホース、１８・
・・送油ポンプ、１９・・・絶縁油加熱機構、２０・・
・電気シースヒーター２１゜２２．２２ ．２２ ・
・・送油管、２３ 、２３ ・・・弁、２４・・・絶
縁油流過機構、２５・・・ρ材、２６・・・給油ホース
、２１・・・加圧気体送入機構、２８・・・送気ホース
、２９・・・圧力計、３０・・・フィルタ一層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 油漬電池装置の単電池内および電池収納槽内への絶
   縁油給油装置において、送油経路に活性アルミナまたは
   珪酸などを主成分とする無機物質からなる原材を配して
   なる絶縁油濾過機構を設け、且つ電池収納槽内へ加圧気
   体を送入する加圧気体送入機構を設けてなる絶縁油給油
   装置。