JPS585546Y2 - 調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえばホットプレートのような調理器にお
ける火傷防止用保護枠体の改良に関する。

一般に使用時のホットプレートは２００℃前後に温度が
上昇するので、誤ってそのプレート本体に接触すると火
傷を受けるおそれがある。

したがって、保護装置としてプレート本体の側面にこの
本体と平行に従来例の第７図に示すような金属棒ａが枠
状に配設されている。

しかしながら、この金属棒ａは本体からのふく射熱を受
けて温度が上昇するとともに、熱容量が大であることか
ら、冷め難く保護部材として好ましくない問題点を有し
ていた。

本考案は上記問題点を除去して安全性の向上が得られる
調理器を提供することを目的とし、その要旨とするとこ
ろは中空金属管を主体とした保護枠体を備えたことにあ
る。

以下、本考案の詳細を実施例について図面を参照して説
明する。

１は皿状に形成されたホットプレートの器具本体、２は
上記本体１の把持部で、本体１の両端に本体を支持する
支持脚３と一体に配設されている。

４，４は対をなす中空金属製の保護枠体で、把持部２，
２の各両側端部に両端を挿嵌して両者間を連結し、かつ
本体１の上面より少し高い位置に配設されている。

５は温度調節器付差し込みプラグ、６は接続コード、７
はプレート本体１の発熱部である。

次に作用について述べる。

本案にあっては保護枠体４が第３図に示すように断面形
状が中空状の金属管となっているから、使用時のプレー
ト本体１からのふく射熱を受けて表面温度は上昇するが
内部は中空となっているため熱容量が少なく、従来の棒
状体ａのものと比較して約ｌＯ℃程度その温度上昇を低
く抑えることができた。

また、本実施例にあっては保護枠体４を中空金属管の単
体から構成したが、本考案は上記実施例に限定されるこ
となく、たとえば第４図に示すように中空金属管を主体
４′としてその表面にたとえば耐熱性の合成樹脂被膜８
を塗布、乾燥、焼付けなどの処理により被着させた保護
枠体４′であってもよくこれにより熱絶縁性ならびに外
観を向上させ、かつ取着時のがた付きなどを防止できる
。

また、第５図に示すように同じく中空金属管主体４と、
この主体４を被覆し、その表面に植毛９が施こされてい
るたとえば布製の被覆部材１０とから構成した保護枠体
４″であってもよく、さらには第６図に示すように中空
金属管主体４にこの主体４より径大な、たとえば塩化ビ
ニルのような合成樹脂製管体１１を被冠させ、この管体
１１を加熱収縮させて密着させるようにした保護部材４
″であってもよい。

これにより被覆操作を簡単に行なうことができて安価に
得ることができる。

本考案は以上詳述したように器具本体外側に配設された
火傷防止用の保護枠体を中空金属管主体のものから構成
したので熱容量が少なく本体使用時のふく射熱による温
度上昇を低下させて安全性の向上が得られるすぐれた利
点を有するとともにその表面に各種の被覆部材をも被着
させることにより、熱絶縁性の向上、外観美の向上をも
可能とする利点をも有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は平面図、第２図は
側面図、第３図は保護枠体の一部断面図、第４図ないし
第６図はそれぞれ保護枠体の他の実施例を示す同じく一
部断面図であり、第７図は従来例を示す保護枠体の一部
断面図である。 １・・・・・・器具本体、２・・・・・・把持部、４．
４’、４”、４”’−・・・・・保護枠体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １０両端に把持部を備えた器具本体と、この本体外側に
   上記把持部間を連結する中空金属管を主体とする保護枠
   体とを具備したことを特徴とする調理器。 ２、保護枠体は中空金属管と、この金属管表面に被着さ
   れた合成樹脂製被膜とからなることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の調理器。 ３、保護枠体は中空金属管と、表面に植毛が施こ、され
   て上記金属管を覆う被覆部材とを具備したことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の調理器。 ４、保護枠体は中空金属管と、この金属管を被覆する合
   成樹脂製管体とからなることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の調理器。