JPS585525Y2 - スティツク状固型パウダ−容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスティック状固型パウダー容器に関するもので
ある。

従来化粧品分野においてスティック状のものは、口紅、
チック、固形シェイピングパウダー等が市販され、それ
ぞれ適当な容器に納められている。

本考案の容器内に収納する固型パウダーは、肌へののり
や感触を損なわないように、皮膚への接触をなめらかに
するため今までに例をみない特殊な技術によりやや柔か
く製造されたものであり、従来の固形シェイピングパウ
ダー等に比し、使用に際し容器内を移動せしめるとき、
容器内面に直接接触していては、崩壊し易い難点がある
。

又落下などの小さい衝撃によっても崩壊し易い。

本考案の容器は、従来のスティック状のものよりも柔ら
かく壊れ易いスティック状固型パウダー用容器として、
特にその崩壊性の保護を考慮して考案されたものである
。

以下図面にしたがって、本考案にかかる容器の一実施例
を説明する。

第１図は本容器の蓋、第２図、第５図および第６図はス
ティック状固型パウダーを収納せしめた本考案について
、それぞれ使用前、使用時および使用終了時の状態を示
す断面図であり、第３図は本容器の底面部材の斜視図、
第４図はスティック状固型パウダーの下部外周に備えら
れたリングである。

本容器の蓋１は、紙、金属、或はプラスティックで作る
ことができるが、緩衝性のある紙製が好ましい。

図面上、１は円筒状に形成された蓋であり、２は蓋１の
円形状の頂面である。

第２図において本考案にかかる容器を構成する円筒体３
および外装体４は、蓋と同様金属、プラスティックで作
ることができるが、蓋と同様に紙製が好ましい。

また、円筒体３の上端を内側に直角に折りこんで止部５
を備えているが、この止部５は、後述の円筒形のスポン
ジ状の保護材が、前記パウダーの移動に伴って容器本体
から押し出されないためのおさえであると共に、固型パ
ウダーをその開口より外部に押し出すことができるよう
にしたものである。

底面部材６は第３図にみられるがごとく、切り込み１０
を有する円筒状の周壁部７ａと、該周壁部の上部と一体
に形成した円形平板７ｂとからなリ、その上に同心円筒
状の支持部８を有する。

支持部８は、その内部に十字形、或いはＹ字状その他の
形状となし、又は平板状の固型パウダー架台９を有し、
この支持部８の上端と架台９の上端に固型パウダー１３
の底部が接触して、固型パウダー１３を支持する。

底面部材６に付設せる切り込み１０は、固型パウダー１
３の押出しに際し、底面部材６と円筒体３内周面との滑
動を良好ならしめるためのものであるが、それを省略し
てもよい。

この底面部材の材質はプラスティックが好ましいが、こ
れに限定されるものではない。

第４図および゛第２図にみられるがごとく、リング１１
は、スティック状固型パウダーの下部外周を抱持するよ
うに嵌め込まれ、使用の際に逆さにしても止部５に引っ
かかり、パウダーが落下しないようにするためのおさえ
になるものである。

この材質も、プラスティックが好ましいが、これに限定
されるものではない。

そしてこのリング１１はパウダーのおさえの働きとは別
に、崩壊し易いパウダーを直立保持し、円滑な押出し作
用を引受けることにより、後述の保護材の作用と相乗し
て、外部からの衝撃から崩壊の危険性を緩和する働きを
持つ。

円筒体３の内周面とスティック状固型パウダーの間に、
スティック状固型パウダーの保護材として円筒形のスポ
ンジ状の発泡ウレタン１２を具備せしめる。

この保護林１２により、スティック状固型パウダーが、
直接容器本体の内周面に接触されないので、比較的柔い
スティック状のパウダーでも、崩壊することなくスムー
スに移動し得る。

スポンジ状の保護林１２は発泡ウレタンに限定されるも
のではない。

第５図に示すようにスティック状固型パウダー１３の使
用に際し、該パウダーは底面部材６を手で押し上げるこ
とにより次第に容器本体の上部の方向に移動する。

それにともなって保護林１２も移動・圧縮されてゆくが
、容器本体の上端に止部５があるため容器の外に押出さ
れることはない。

このとき前記保護材の圧縮によって該パウダーは未使用
時に比べ、より強い圧力によって保持されることになる
。

さらに何回も使用して残り少なくなったときは第６図の
ように保護林１２は底面部材６の上面の円形平板７ｂ、
支持部８の筒壁、円筒体３の間に圧縮されるので、ステ
ィック状固型パウダーは無駄なく使用することができる
。

本考案の容器は比較的柔いスティック状の固型パウダー
用の容器としてその中味をそこなうことなく、使い易く
、又携帯に便利なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係るスティック状固型パウダー容器の
実施例を示し、第１図は蓋の断面図、第２図、第５図お
よび第６図はスティック状固型パウダーを収納した場合
の容器について、それぞれ使用前、使用時および使用終
了時の状態を示す断面図、第３図は底面部材を示す斜視
図であり、第４図はスティック状固型パウダーの下部外
周にはめ込まれるリングの斜視図である。 １・・・・・・容器の蓋、３・・・・・・円筒体、４・
・・・・・外装体、５・・・・・・止部、６・・・・・
・底面部材、７ａ・・・・・・周壁部、７ｂ・・・・・
・円形平板、８・・・・・・支持部、９・・・・・・架
台、１０・・・・・・切込み、１１・・・・・・リング
、１２・・・・・・保護材、１３・・・・・・スティッ
ク状固型パウダー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋１、円筒体３、円筒体をかこむ外装体４、該円筒体内
   を摺動可能な底面部材６およ・びスティック状固型パウ
   ダー１３の側面を包囲するスポンジ状の保護林１２とか
   らなり、かつ収容せる固型パウダー１３を押出し可能と
   なした容器において；円筒体３の上端を内側に直角状に
   折込んで止部５を設け、かつ前記固型パウダー１３の下
   部外周を抱持するようにリング１１を嵌めこみ、底面部
   材６はその上面に固型パウダー１３の架台９と、その架
   台９を囲繞し支持する円筒状の支持部８とを設け、該ス
   ポンジ状の保護材１２は、その外周面を円筒体の内周面
   に接触せしめ、底面部材６の上面と該支持部８の筒壁で
   支持し、底面部材６の摺動により圧縮可能にしてなるス
   ティック状固型パウダー容器。