JPS5855084B2 - 金属イオン吸着剤及び回収方法 - Google Patents
金属イオン吸着剤及び回収方法Info
- Publication number
- JPS5855084B2 JPS5855084B2 JP13844180A JP13844180A JPS5855084B2 JP S5855084 B2 JPS5855084 B2 JP S5855084B2 JP 13844180 A JP13844180 A JP 13844180A JP 13844180 A JP13844180 A JP 13844180A JP S5855084 B2 JPS5855084 B2 JP S5855084B2
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- lithium
- aqueous solution
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスズの含水酸化物または水酸化物を用いて水溶
液中のリチウム及びヒ素等の有価または有害重金属の分
離回収法に関するものである。
液中のリチウム及びヒ素等の有価または有害重金属の分
離回収法に関するものである。
これまで、他の金属イオンと水溶液中で溶存するリチウ
ムまたはヒ素を、それぞれ単独に回収する方法は知られ
ている。
ムまたはヒ素を、それぞれ単独に回収する方法は知られ
ている。
しかし、両者を同時に効率的に吸着せしめた後、個別に
分離回収する吸着剤は知られていない。
分離回収する吸着剤は知られていない。
本発明者らは、リチウム及びヒ素含量の低い溶液、たと
えば地下かん水や地熱熱水からのリチウム及びヒ素の吸
着分離方法について鋭意研究を重ねた結果、可溶性スズ
(1)塩から得られた含水酸化スズ(1)あるいは水酸
化スズ面がその目的に適合することを見出し、その知見
に基づいて本発明をなすに至った。
えば地下かん水や地熱熱水からのリチウム及びヒ素の吸
着分離方法について鋭意研究を重ねた結果、可溶性スズ
(1)塩から得られた含水酸化スズ(1)あるいは水酸
化スズ面がその目的に適合することを見出し、その知見
に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明はリチウム及びヒ素含有溶液(ヒ素は
ヒ酸、亜ヒ酸として溶存している)を無定形含水酸化ス
ズ(1)または結晶性水酸化スズ面と接触させ、リチウ
ム及びアニオンとして存在するヒ素を同時に吸着させた
後リチウムとヒ素を別個に溶離することを特徴とするリ
チウム及びヒ素の分離回収方法に関する。
ヒ酸、亜ヒ酸として溶存している)を無定形含水酸化ス
ズ(1)または結晶性水酸化スズ面と接触させ、リチウ
ム及びアニオンとして存在するヒ素を同時に吸着させた
後リチウムとヒ素を別個に溶離することを特徴とするリ
チウム及びヒ素の分離回収方法に関する。
本発明においてリチウム及びヒ素に対する吸着剤として
用いられる無定形含水酸化スズ(ト)または結晶性水酸
化スズ(5)は、塩化スズ(1)、硝酸スズ(5)、硫
酸スズ(1)、酢酸スズ(1)などのスズ(V)塩また
はスズ■酸ナトリウム、スズ(ト)酸カリウムなどのス
ズ(1)酸塩を加水分解した後、水で洗浄することによ
って得られる。
用いられる無定形含水酸化スズ(ト)または結晶性水酸
化スズ(5)は、塩化スズ(1)、硝酸スズ(5)、硫
酸スズ(1)、酢酸スズ(1)などのスズ(V)塩また
はスズ■酸ナトリウム、スズ(ト)酸カリウムなどのス
ズ(1)酸塩を加水分解した後、水で洗浄することによ
って得られる。
スズ■塩またはスズ(1)酸塩の加水分解にさいして、
加水分解剤として、スX(%塩の場合には水酸化ナトリ
ウムやアンモニア水等のアルカリ剤を、スズ(5)酸塩
の場合には二酸化炭素生鉱酸水溶液を用いてもよい。
加水分解剤として、スX(%塩の場合には水酸化ナトリ
ウムやアンモニア水等のアルカリ剤を、スズ(5)酸塩
の場合には二酸化炭素生鉱酸水溶液を用いてもよい。
さらに、比較的希薄な水溶液の場合には加熱沸騰によっ
ても目的とする無定形含水酸化スズ(1)が得られる。
ても目的とする無定形含水酸化スズ(1)が得られる。
加熱によって加水分解した場合、無定形含水酸化スズ(
1)の一部は結晶性水酸化スズ(V)として得られる。
1)の一部は結晶性水酸化スズ(V)として得られる。
また、通常の加水分解剤を用いることによって得られた
無定形含水酸化スズ(ト)を600℃に加熱すると結晶
性水酸化スズ(5)が得られる。
無定形含水酸化スズ(ト)を600℃に加熱すると結晶
性水酸化スズ(5)が得られる。
無定形含水酸化スズ■及び結晶性水酸化スズ(1)はい
ずれも水溶液中のリチウム及びヒ素をよく吸着する。
ずれも水溶液中のリチウム及びヒ素をよく吸着する。
スズ(5)塩またはスズQV)酸塩の加水分解に際し、
可溶性塩水溶液の状態で、活性炭、多孔性シリカゲル、
ゼオライト等の多孔性担体を混合し、共存させた後加水
分解することにより、これら多孔性担持物上に、目的の
無定形含水酸化スズ(ト)または結晶性水酸化スズ(ト
)を析出、沈着させることができる。
可溶性塩水溶液の状態で、活性炭、多孔性シリカゲル、
ゼオライト等の多孔性担体を混合し、共存させた後加水
分解することにより、これら多孔性担持物上に、目的の
無定形含水酸化スズ(ト)または結晶性水酸化スズ(ト
)を析出、沈着させることができる。
この方法によって得られた複合吸着体は、吸着のための
有効な表面積を増加させるために好ましい方法である。
有効な表面積を増加させるために好ましい方法である。
無定形含水酸化スズ(V)または結晶性水酸化スズ(1
)は水溶液のpHが5以上の弱酸性からアルカリ性にお
いてリチウムを選択的に吸着し、一方、pH10以下の
弱アルカリ性から酸性においてヒ素を選択的に効率よく
吸着する性質を持っていることが明らかとなった。
)は水溶液のpHが5以上の弱酸性からアルカリ性にお
いてリチウムを選択的に吸着し、一方、pH10以下の
弱アルカリ性から酸性においてヒ素を選択的に効率よく
吸着する性質を持っていることが明らかとなった。
本発明に従ってリチウム及びヒ素を分離回収するにはリ
チウム及びヒ素を含有する水溶液をあらかじめ、pH=
5へ10、好ましくは7〜9に調整し、無定形含水酸化
スズ(1)または結晶性水酸化スズ(1)からなる吸着
剤を加えて充分接触させることによって吸着せしめる。
チウム及びヒ素を含有する水溶液をあらかじめ、pH=
5へ10、好ましくは7〜9に調整し、無定形含水酸化
スズ(1)または結晶性水酸化スズ(1)からなる吸着
剤を加えて充分接触させることによって吸着せしめる。
吸着剤の添加量は溶液中のリチウム及びヒ素濃度によっ
て異なるが、吸着剤の添加量は1〜50g/lの範囲で
選ばれる。
て異なるが、吸着剤の添加量は1〜50g/lの範囲で
選ばれる。
溶液中のリチウム及びヒ素を充分吸着せしめた後、吸着
剤を溶液から固液分離しpH5以下の希薄酸水溶液と接
触させてリチウムを溶解し、水洗後再びpH10以上の
アルカリ溶液と接触させてヒ素を溶離することにより、
リチウムとヒ素を個々に分離回収する。
剤を溶液から固液分離しpH5以下の希薄酸水溶液と接
触させてリチウムを溶解し、水洗後再びpH10以上の
アルカリ溶液と接触させてヒ素を溶離することにより、
リチウムとヒ素を個々に分離回収する。
どちらの操作を先に行っても本質的に差異はない。
本発明の方法によれば、中性から弱アルカリ性を示す地
下かん水及びpH7〜8の地熱熱水からリチウム及びヒ
素を分離回収することがきわめて容易となり、工業的に
、また公害防止の点から極めて重要ということができる
。
下かん水及びpH7〜8の地熱熱水からリチウム及びヒ
素を分離回収することがきわめて容易となり、工業的に
、また公害防止の点から極めて重要ということができる
。
つぎに実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
参考例
塩化スズQV)250gを水11に溶解する。
この溶液に12%のアンモニア溶液を加え、pHを8と
する。
する。
生じた含水酸化スズ4V)を済過洗浄する。このように
して調整した含水酸化スズ(1)は、X線回折により無
定形である。
して調整した含水酸化スズ(1)は、X線回折により無
定形である。
この含水酸化スズ(ト)を水溶液中で、100℃で加熱
した後100℃及び400°Cで乾燥させる。
した後100℃及び400°Cで乾燥させる。
得られた含水酸化スズ(1)は、結晶性の回折パターン
(カシテライトに相当)を与えている。
(カシテライトに相当)を与えている。
実施例 1
参考例で得た無定形含水酸化スズ(V)0.1gをリチ
ウムとヒ素を含む溶液(リチウム濃度6.3 ppm。
ウムとヒ素を含む溶液(リチウム濃度6.3 ppm。
ヒ素濃3ppm)5ml中に添加し、pHを水酸化ナト
リウム及び塩酸で調節した後、−昼夜振とうする。
リウム及び塩酸で調節した後、−昼夜振とうする。
その後吸着剤を済別し、溶液中のリチウム及びヒ素濃度
を測定した。
を測定した。
その結果を図1に示す。これより、pH6以上でリチウ
ムが吸着され、pH9以下でヒ素が90係以上吸着され
ることを確かめた。
ムが吸着され、pH9以下でヒ素が90係以上吸着され
ることを確かめた。
実施例 2
種々の方法で調製した含水酸化スズ■0.1gを20m
1の地熱熱水中に添加し、−昼夜振とうした。
1の地熱熱水中に添加し、−昼夜振とうした。
その際のリチウム及びヒ素採取率を表Iに示す。
表 I
リチウム採取率 ヒ素採取率
無定形含水酸化 。
。% 92饅スズ(1)
結晶性含水酸化 7゜% 94%スズ(V
)100°C 結晶性含水酸化 、。
)100°C 結晶性含水酸化 、。
% 90%スズ(1)4000C
さらに吸着処理後の吸着剤をpH3以下の塩酸溶液中に
つけることにより100φのリチウムが脱着したが、ヒ
素は脱着されなかった。
つけることにより100φのリチウムが脱着したが、ヒ
素は脱着されなかった。
その後INのアンモニア水で処理することにより、ヒ素
は100饅脱着された。
は100饅脱着された。
第1図は、リチウム及びヒ素の吸着のpH依存性を示し
たものである。 −〇−はヒ素の回収率を、−・−はリチウムの回収率を
示す。
たものである。 −〇−はヒ素の回収率を、−・−はリチウムの回収率を
示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 リチウム及びヒ素を同時に、または個別に含む水溶
液をスズの含水酸化物または水酸化物と接触せしめ、こ
れに吸着されたリチウム及びヒ素を、それぞれ個別に溶
離することを特徴とするリチウム及びヒ素の分離回収方
法。 2 リチウム及びヒ素を吸着したスズの含水酸化物また
は水酸化物を、pH5以下の弱酸または弱酸水溶液を用
いてリチウムを溶離した後、pH9以上の水酸化アルカ
リ水溶液または炭酸アルカリ水溶液を用いてヒ素を溶離
する特許請求の範囲第1項記載のリチウム及びヒ素の回
収方法。 3 リチウム及びヒ素を含む水溶液が、通常温度の地下
水及び地熱熱水のような高温水溶液である特許請求の範
囲第1項または第2項記載の回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13844180A JPS5855084B2 (ja) | 1980-10-01 | 1980-10-01 | 金属イオン吸着剤及び回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13844180A JPS5855084B2 (ja) | 1980-10-01 | 1980-10-01 | 金属イオン吸着剤及び回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5761623A JPS5761623A (en) | 1982-04-14 |
JPS5855084B2 true JPS5855084B2 (ja) | 1983-12-08 |
Family
ID=15222059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13844180A Expired JPS5855084B2 (ja) | 1980-10-01 | 1980-10-01 | 金属イオン吸着剤及び回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5855084B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161528U (ja) * | 1987-04-10 | 1988-10-21 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006037125A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Gunma Prefecture | 酸性の湧出水からの金属回収方法および資源循環システム |
-
1980
- 1980-10-01 JP JP13844180A patent/JPS5855084B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161528U (ja) * | 1987-04-10 | 1988-10-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5761623A (en) | 1982-04-14 |
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