JPS5854847Y2 - 誘導発電機制御装置

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【考案の詳細な説明】本考案は誘導発電機を系統に接続するときの励磁突入電
流を軽減し、系統電圧変動を制限するようにした誘導発
電機の制御装置に関するものである。

従来、誘導発電機を系統に接続するときは第１図に示す
如く誘導発電機ＩＣの各相巻線ＡＮ、ＢＮ及びＣＮに接
続した三極接触器Ｓを投入することで行われていた。

この場合三相同時投入で三相の励磁突入電流が流れこの
値は定常励磁電流の数倍にも達する。

この励磁突入電流は系統に大きな電圧変動をもたらし、
それに接続されている負荷にも悪い影響を与えるもので
ある。

本考案は誘導発電機を系統に接続する際に生ずる励磁突
入電流の系統に及ぼす影響を、簡便に軽減する誘導発電
機制御装置を提供することを目的とするものである。

本考案の一実施例を第２図に示す。

ＩＧは誘導発電機で同期速度で回転させておく。

ＡＮ、ＢＮ、ＣＮは誘導発電機の固定子巻線でＮは
中性点である。

Ｋ、、に２．に３は夫々単独に投入可能な単極接触器で
ある。

系統に誘導発電機ＩＧを接続するとき、先ずに１を単独
投入すると、ＡＮ固定子巻線のみに電圧が印加され、励
磁突入電流はＲ相にのみ流れ中性線へ返る。

この場合系統の電圧変動はＲ相のみに限定され、３和会
体に及ぼす影響は３相を同時に投入する従来形（第１図
）よりも大きく軽減される。

Ｒ相の励磁突入電流がおさまり、定常励磁電流になった
ら、次のＳ相、即ちに２接触器を投入する。

同様にＳ相励磁突入電流が低下し、定常励磁電流になっ
たら、次のＴ相、即ちに３接触器を投入し、三相全体の
系統接続を完了する。

上記の如く三相を夫々個別に系統に接続する本考案によ
れば、励磁突入電流による系統の電圧変動を３分割して
時間をずらせることが出来るので、三相全体に及ぼす励
磁突入電流による電圧降下は３分割した分だけ小さな電
圧降下に軽減することが出来る。

なお、第２図において誘導発電機の固定子巻線を変圧器
−次巻線と考えれば、変圧器の場合も全く同様な現象が
考えられる。

即ち、変圧器を系統に接続する場合にも本考案の制御装
置を採用すれば、励磁突入電流による系統電圧変動を大
巾に削減することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置と接続図、第２図は本考案の一実施例
を示す接続図である。ＩＧ・・・・・・誘導発電機、Ｓ・・・・・・三極接触
器、Ｋ１−に３・・・・・・単極接触器。

【実用新案登録請求の範囲】三相誘導発電機を系統に接続するとき、三相（Ｒ。Ｓ、Ｔ相）の各相毎に時間を置いて順次に投入接続する
ことを特徴とする誘導発電機制御装置。