JPS5854603B2 - 抽出工程における界面制御方法 - Google Patents

抽出工程における界面制御方法

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JPS5854603B2
JPS5854603B2 JP53073997A JP7399778A JPS5854603B2 JP S5854603 B2 JPS5854603 B2 JP S5854603B2 JP 53073997 A JP53073997 A JP 53073997A JP 7399778 A JP7399778 A JP 7399778A JP S5854603 B2 JPS5854603 B2 JP S5854603B2
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heavy liquid
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真之佑 井汲
幹夫 弘津
晴雄 山下
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/28Moving reactors, e.g. rotary drums
    • B01J19/285Shaking or vibrating reactors; reactions under the influence of low-frequency vibrations or pulsations

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液相中に存在する微量成分を別の液相中に移
動させて分離、精製する抽出工程における前記2液の界
面の制御方法に関するものである。
周知のように抽出工程においては、接触する重液相の接
触面積を大きくし、十分に接触時間を掛ける必要がある
また、この抽出工程においては接触する重液相の間には
比重差があることが必要で、重液は下へ、軽液は上へ抽
出塔中を移動する。
この両液の接触の仕方としては、(1)重液連続−軽液
独立・・と(2)重液独立−軽液連続・・の2方法があ
り、接触する液体の種類によって効率のよい方が選ばれ
る。
(1)の方法は塔頂部で、また(2)の方法は塔底部で
重液−軽液の界面を一定に制御しなければならない。
例えば、使用済みの核燃料の処理工程においては、燃料
棒ごとに硝酸で溶解した水溶液からウラニウムとプルト
ニウムとを回収する必要があるがこの回収工程にはn−
ドデカン溶液に燐酸トリブチルTBPを溶解させた軽液
を抽出剤として用いる。
なお、このTBPは、UとPuを分離する抽出剤として
有効である。
このような原子カプラントの抽出工程における界面制御
装置には可動部分、電気回路などの故障の起る可能性の
あるものは使用することができない。
そこで電気回路や可動部分が無いか、あるいはこれらの
部分があったとしても極く小規模のもので、故障が実質
的に起らない構造の装置が望まれる。
本発明はこのような用途に使用することのできる抽出工
程における界面制御方法を提供するものであり、その目
的は、A1両液の界面を簡単にしかも一定に制御するこ
とが可能で、B、液面の検出が不要で、C0機械的な可
動部分が無く、またり、 %l、気的な故障を生ずる
部分が無く、E、また抽出系の圧力が変動しても界面が
変動しなく、更に好ましくは、E0重液と軽液の密度が
変化しても界面には関係の無い・・抽出工程における界
面の制御方法を提供するものである。
前記目的を連取するための本発明の構成は、重液と軽液
とを向流接触させて一方の液相中に含有されている成分
を他方の液相中に移動させて分離、精製する方法におい
て、密閉された抽出塔中に軽液相と重液相との界面を形
成させ、この抽出塔上部の軽液を液面を形成させたのち
前記抽出塔の下部の重液相中に供給する手段と、前記抽
出塔の下部に軽液を供給する位置より低い位置から重液
を取り出して液面を形成したのち前記界面下にこの重液
を供給する手段と、前記軽液及び重液のそれぞれの液面
を常に一定に保つ手段とよりなり、更に前記軽液と重液
の圧力を同一にするように連通したことを特徴とする抽
出工程における界面制御方法である。
抽出工程における界面制御の必要性は、重液相の下の部
分に軽液を不連続的に供給して重液相中を軽液を上昇さ
せる場合や、軽液相の上の部分に重液を供給してこの重
液を軽液相中に流下させる場合には、重液と軽液とを完
全に分離するためと十分な抽出ゾーンを確保する必要が
あるからであり、本発明はこれらの要求を完全に実施す
ることができるものである。
まず本発明の成立する原理について説明する。
第1図Aにおいて容器4への重液の人口aを基準点(水
準零)とすると、各液面、界面および軽液の容器4から
の出口すの高さは、それぞれHe。
Hh 、 Hs 、 Hbとなる。
ここで、液柱の力関係を見ると、重液2からa点への力
(Fa )は、重液の比重をρhとし、気圧をπとする
と、 このように、Hs = H/? = Hhとなるから、
容器4における界面と軽液溜1および重液溜2の液面と
が同一水平面となるのである。
なお、容器4における最初の界面の設定は、制御可能範
囲内(a点からb点までの間)に界面が存するように、
操作の開始に当って手動操作で軽液および重液を容器4
内に導入して行なえばよい。
次に軽液溜1と重液溜2および容器4の液面あるいは界
面がそれぞれ異なる場合について説明する。
第1図Bは容器4内の重液と軽液との界面と、軽液溜1
の液面との間にAの差があり、また軽液溜1と重液溜2
との液面との間に差Bがある場合を示すもので、この状
態は次の式によって説明される。
即ち、前記式で示すようにHsがもつとも大きくHgが
最も小さい状態となり、結局第1図Bに示すように容器
4内の界面と軽液溝1の液面との間に高さAが、また軽
液溝1と重液溜2の液面との間に高さBがそれぞれ生ず
ることとなる。
第1図Cは、容器4内の界面が最も低い場合を示すもの
である。
即ち、第1図Cに示すように容器4内の軽液と重液との
間の界面と軽液溝1の液面との間に高さCが、また軽液
溝1と重液溜2の液面との間に高さDを生ずることとな
る。
本発明は前記知見に基づいて得られたものであって、容
器4の内部に軽液相と重液相とからなる界面を形成させ
てこの界面を制御するに際し、容器の上部の軽液に液面
を形成した後この軽液を容器の下部の重液相中に供給し
、更に前記軽液の供給される部分より下方から重液を抜
き出し、この重液の液面を形成した後この重液を前記界
面より下方の重液相中に供給することを基本構成として
おり、前記軽液相の液面と重液相の液面とを一定に制御
することによって間接的に二液の界面を一定に制御する
ものである。
したがって前記二つの液面の位置により間接的に二液の
界面の位置を制御することができるのである。
以下前記知見に基づいて得られた本発明の作用効果を実
施例によって説明する。
実施例 1 図面にもとづいて説明すると、第2図は、軽液としてn
−ドデカン、重液として水を使用した脈動抽出装置で、
重液を連続相として、脈動抽出塔7の上部で界面制御し
たものを説明する図である。
脈動抽出塔7の底部に、脈動発生機10によって発生し
た脈動を伝えながら、導管8によって軽液を一定の流量
で供給し、導管9によって重液を一定の流量で排出した
オーバーフロー法で液面を一定にした開放の軽液溝11
の底面とその液面より高い位置の脈動抽出塔7の側面と
を連通管12でつなぎ、循環オーバーフロー法で軽液溝
11の液面と同じ高さで、液面を一定にした開放の重液
溜13の底面と、その液面より低い位置の脈動抽出塔7
の側面とを連通管14でつないだ。
前記連通管12及び14は、その内部を流動する液体の
抵抗が脈動抽出塔7と軽液溝11と重液溜13中の液柱
の釣合いに対して有意にならない程度に充分に大きい径
を有する配管を使用することが必要である。
即ち、前記連通管12及び14中に大きな流動抵抗があ
ると、脈動抽出塔7、軽液溝11及び重液溜13中の液
柱のバランスが前記流動抵抗の影響を受けて崩れる恐れ
があるので、このバランスの崩れを排除する意味でこの
流動抵抗が大きくならないような寸法の配管を使用する
その結果、連通管12を通って導管8で供給されたのと
同一の流量の軽液が排出され、連通管14を通って導管
9で排出されたのと同一の流量の重液が供給され、脈動
抽出塔7の界面は、軽液溝11と重液溜13の液面と同
じ高さで保たれた。
ここで、軽液溝11の液面を重液溜13の液面より高く
すると、脈動抽出塔7の界面は重液溜13の液面より低
い位置で一定に制御された。
また、軽液溝11の液面を重液溜13の液面より低くす
ると、脈動抽出塔7の界面は重液溜13の液面より高い
位置で一定に制御された。
なお、軽液溝11の液面を重液溜13の液面よりも高く
したり、低くしたりするのは、軽液溝11又は重液溜1
3を上げ下げすることにより行なった。
実施例1かられかるように、界面制御しようとする容器
外で、重液相と軽液相が同一高さで同一圧力でなくても
、それぞれが一定であれば界面制御を行なうことは可能
である。
ここで重要なことは、軽液溝11および重液溜13の液
面を常に一定に保つことであることは前記の通りである
また、連通管12と連通管14の断面積が小さくて、流
動による抵抗が液柱の釣合いに対して有意であると、制
御が困難になるので、連通管の径は充分太きくしなけれ
ばならない。
実施例 2 図面にもとづいて説明すると、第3図は実施例1と同じ
液と装置で、軽液を連続相として、脈動抽出塔の下部で
界面制御したものを説明する図である。
その結果、実施例1と全く同じであった。ただし、この
場合、脈動抽出塔7の上部では、軽液を導管8によって
一定の流量で排出し、重液を導管9によって一定の流量
で供給した。
脈動抽出塔7の下部では、連通管12によって軽液が供
給され、連通管14によって重液が排出された。
実施例2および前述実施例1によって、本発明は界面制
御しようとする容器の上部にも、下部にも適用できるこ
とがわかる。
実施例 3 実施例2で行なった脈動抽出塔7の下部での界面制御を
、軽液をn−ドデカンからn−ペンタンに変更して行な
ったところ、脈動抽出塔7の頂部に気相が出現し、界面
制御が困難になった。
そこで、軽液溜11と重液部13を第3図に点線で示す
ように密閉容器とし、その気相間を連通管でつなぎ、そ
の連通管にN2圧を加えたところ、界面制御ができるよ
うになった。
実施例3で界面制御ができなかったのは、脈動抽出塔7
内の圧力は、軽液溜11と重液部13の液面の高さで大
気圧であるので、頂部では大気圧からその液柱分の圧力
を引いた圧力であるべきなのに、n−ペンタンの蒸気圧
の方が大きいために釣合いが保てないからである。
したがって、液の蒸気圧次第では、実施例3にみられる
ような、加圧の対策が用いられる。
同様に、開放された液溜を使用しているかぎり、制御し
ようとする界面より上の軽液相の高さは、大気圧からそ
の蒸気圧を引いた圧力相当分以上にはなりえないので、
それ以上の高さを必要とするときは、実施例3のように
加圧される。
また、界面制御しようとする容器が中空なら問題ないが
、実施例1〜3のように、多数の多孔板からなる脈動抽
出塔のように、内部流動による抵抗がある場合は同様の
配慮が必要である。
すなわち、上昇流で抵抗を定めると、下降流では抵抗は
負となり、軽液相の高さの限界に関して、抵抗は蒸気圧
と同じ作用をするからである。
なお、第2図および第3図において容器には軽液と重液
が循環する構成が描かれているのみで、この容器に軽液
および重液を供給する手段が描かれていないが、実際の
装置においては二種の原料が供給され、前記容器の内部
で軽液が重液中を上昇する間、あるいは重液が軽液中を
下降する間に互いに接触して反応するように構成される
前記のように本発明においては、密閉された抽出塔中に
軽液相と重液相との界面を形成させ、この抽出塔上部の
軽液を液面を形成させたのち前記抽出塔の下部の重液相
中に供給する手段と、前記抽出塔の下部に軽液を供給す
る位置より低い位置から重液を取り出して液面を形成し
たのち前記界面下にこの重液を供給する手段と、前記軽
液及び重液のそれぞれの液面を常に一定に保つ手段と、
更に重液と軽液の上部に圧力を一定にする手段とから構
成した点に特徴がある。
前記のように構成したことによって界面を簡単にしかも
正確に制御することが可能である。
従って、重液相あるいは軽液相の高さを所定の距離に維
持することができるので、向流接触が所定の時間に行な
われると共に両液の接触面積を十分に取ることができる
また密閉型の抽出塔を使用しているので、加圧状態に保
持したり、頂部に気相が存在した場合、あるいは存在し
ない場合、更には負圧状態にある場合でも抽出操作をす
ることが可能である。
更に本発明の界面制御方法においては密閉された抽出塔
と二個の液溜(液槽)を使用してこれらをパイプによっ
て接続するのみで構成されるので、可動部分や電気的制
御部分がなく、従って極めて安全であり、保守も簡単で
ある。
また、軽液と重液との液溜の上部を連通しているので、
系全体の圧力が変動しても界面を容易に制御することが
できるのである。
このようなことから本発明は特に原子カプラント或いは
このプラントと同様な信頼性の要求される工程に効果的
に使用することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図A、B、Cは本発明の基本的原理を説明する装置
を例示した系統図、第2図および第3図は本発明で使用
される装置を例示した系統図をそれぞれ示す。 1・・・・・・軽液溜、2・・・・・・重液部、3・・
・・・・連通管、4・・・・・・容器、5・・・・・・
連通管、6・・・・・・連通管、7・・・・・・脈動抽
出塔、8・・・・・・導管、9・・・・・・導管、10
・・・・・・脈動発生機、 1 1・・・・・・軽液溜、 12・・・・・・連通管、 13・・・・・・重液部、 14・・・・・・連通管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重液と軽液とを向流接触させて一方の液相中に含有
    されている成分を他方の液相中に移動させて分離、精製
    する方法において、密閉された抽出塔中に軽液相と重液
    相との界面を形成させ、この抽出塔上部の軽液を液面を
    形成させた後、前記抽出塔の下部の重液相中に供給する
    ための、液の流動抵抗が液柱の釣合いに対して有意にな
    らない程度に充分に大きい径を有する連通管と、前記抽
    出塔下部に軽液を供給する位置より低い位置から重液を
    取り出して液面を形成した後、前記界面下に重液を供給
    するための、液の流動抵抗が液柱の釣合いに対して有意
    にならない程度に充分に大きい径を有する連通管と、前
    記軽液及び重液のそれぞれの液面を常に一定に保つ手段
    と、これらの重液と軽液の上部の圧力を一定にする手段
    とより成ることを特徴とする抽出工程における界面制御
    方法。 2 軽液と重液の液面を形成する手段は、オーバーフロ
    一式液溜であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の抽出工程における界面制御方法。 3 抽出塔と軽液槽と重液槽とを密閉容器としたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の抽出工程におけ
    る界面制御方法。
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