JPS5854499Y2 - 樋補強具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は樋補強具に関する。

従来、断面略半円筒状の軒樋１′は、通常、下方より間
隔をおいて支持金具２′により支持されるが、雨水の満
杯時あるいは積雪時の荷重によって、第４図、第５図の
ように支持金具２′の間で撓んでしまうことがあった。

軒樋１′が少しでも拡開変形すると剛性が急激に低下す
るのである。

本考案は上記従来の欠点を解消するものであり、その要
旨は、基部が略半円弧状に湾曲され両側縁に耳縁が設け
られた樋の補強具であって、細長板状体の両端部に前記
樋の耳縁に嵌合する耳縁嵌合部が形成され、該細長板状
体の略中央部から長手方向の斜め下方に下端部が前記樋
の内壁面に当接する補強脚部が設けられてなる樋補強具
に存する。

以下図面を参照しながら本考案の一例を説明する。

第１図の樋補強具Ａは基部が略円弧状に湾曲され、両側
縁に略円筒状の耳縁９が設けられた軒樋８の補強具であ
って、細長板状体１の両端部には軒樋８の耳縁９に嵌合
する湾曲された耳縁嵌合部２が形成され、耳縁嵌合部２
の先端部に案内片３が設けられている。

細長板状体１の裏面には補強突条４が突設され、細長板
状体１の略中央部から斜め下方に補強脚部５が設けられ
ている。

補強脚部５下面には中央部から長手方向の両斜め下方に
下端部が軒樋８の内壁面に当接する補強突条６が突設さ
れている。

補強脚部５の下端部と細長板状体１の両端部の間に連結
板７が設けられ、連結板７は略弧状に湾曲されている。

樋補強具Ａは、基部が略半円弧状に湾曲され、両側縁に
略円筒状の耳縁９が設けられた軒樋８の補強に用いられ
る。

軒樋８は支持金具１３．１３により支持されている。

樋補強具Ａの耳縁嵌合部２に軒樋８の耳縁９を嵌合し、
軒樋８の内壁面に連結板７を当接させる。

案内片３は耳縁嵌合の際に案内となる。

樋補強具Ａを使用しない場合、軒樋８が雨水や積雪の荷
重によって、第５図の如く変形するが、樋補強具Ａの耳
縁嵌合部２に軒樋８の耳縁９を嵌合することにより、耳
縁９間の間隔が変化するのを防止し、補強脚部５の下端
部及び連結板７が軒樋８の内壁面に当接することにより
、軒樋８の基部が座屈するのを防止する。

第２図の樋補強具Ｂは、補強脚部５の下端部に突条嵌合
部１０が設けられている。

樋補強具Ｂは、軒樋１１の補強に用いられる。

軒樋１１は基部内壁面に軒樋１１の長手方向に沿う突条
１２が設けられている。

樋補強具Ｂの突条嵌合部１０に突条１２を納め、突条１
２が左右に移動するのを押え、軒樋１１の基部が座屈す
るのを防止する。

本考案樋補強具は上記の通りの構成になされているので
、軒樋に取付けられることにより、軒樋の耳縁間の間隔
が変化するのを防止し、軒樋の基部が座屈するのを防止
し、軒樋に雨水が満杯になったり、積雪のため軒樋が拡
開し剛性を失なって撓んでしまうことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案樋補強具の一例をその使用態
様と共に示す縦断面図、第３図は本考案樋補強具の使用
態様を示す斜視図、第４図は本考案樋補強具を使用しな
い軒樋の施工例を示す斜視図、第５図は同上の軒樋の断
面形状を示す縦断面図である。 Ａ、Ｂ・・・・・・樋補強具、１・・・・・・細長板状
体、２・・・・・・耳縁嵌合部、３・・・・・・案内片
、４・・・・・・補強突条、５・・・・・・補強脚部、
６・・・・・・補強突条、７・・・・・・連結板、１０
・・・・・・突条嵌合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基部が略半円弧状に湾曲され両側縁に耳縁が設けられた
   樋の補強具であって、細長板状体の両端部に前記樋の耳
   縁に嵌合する耳縁嵌合部が形成され、該細長板状体の略
   中央部から長手方向の斜め下方に下端部が前記樋の内壁
   面に当接する補強脚部が設けられてなる樋補強具。