JPS5854453Y2 - 捲線係止・捲戻し用リ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規にして産業利用性多大な捲線係止・捲戻し
用リールに関する。

従来、円形側板を表裏一対に対設し、その中間に円部形
巻胴を表裏側板と一体として結合して巻胴部を形威し、
該巻胴部を巻胴枢支部により回転自任に枢支して、以て
電線・ケーブル・針金・ローブ等を捲回してこれらの運
搬・捲き戻し使用に供するリール、就中電線・ケーブル
用リールに訃いては、捲戻し使用時に電線等の脱落や回
転慣性によるもつれが生じ易いという使用上の大きな欠
陥を有すること、巻胴部に電線等を捲取り装着するのに
相当の労力と時間を・要すること、側板上に巻胴枢支部
の端部が突出して積層載置が困難であるという保管及び
運搬上の問題点を有する等の多くの欠点があり、而もこ
れらの欠点を除去すべき効果的な構造上の改変が行われ
ていない現状である。

本考案は、如上の従来リールの欠点を完全に除去するこ
とを目的とする。

次に、本考案の構成を１実施例を示す図面について具体
的に説明する。

１は、杆体端部を下方屈曲の脚部２となす下部支持杆で
あって、図面は１対の下部支持杆１，１を平行状に配設
した態様を示す。

３は、杆体端部を上方屈曲の蓋体保持部４となすと共に
、中央部に支軸５を突設した上部支持杆であって５図面
は、Ｘ状に連結された杆体の端部を４（ｒＩＡの蓋体保
持部４，４，４，４に屈曲した態様を示し、而してこれ
ら下部支持杆１及び上部支持杆３は上下に相互固着して
支持部材６を形成するものとする。

１は、軸孔８を貫設した帽状軸受座９を中央部に突設し
た回転円板であって、該帽状軸受座、９を介して支持部
材６の支軸５に回転自任に軸架されるものとする。

１０は、前記回転円板γ中央部に突設されて、電線等の
捲線１１を捲線態様のままで嵌挿・係止し得る如くした
捲線法正座であって１図面は帽状軸受座９周縁囲繞状に
立設された複数個の杆体頂部を水平杆により連結構成し
た態様を示し、該捲線法止座１０により、捲線１１の本
考案リールヘの装着はｌ操作で可能となる。

１２は、前記支軸５先端部を延出して回転円板Ｉ軸架時
に該回転円板１の帽状軸受座９より突出する螺杵、１３
は、該螺杵１２に巻装されるスプリング、１４は、螺杵
１２頂部に螺合されるナツトであって、該ナツト１４は
スプリング１３を介して帽状軸受座９頭頂部を素地自任
に押圧し得る如くし、これら螺杵１２、スプリング１３
及びナツト１４により回転ブレーキ部１５を構成するも
のとする。

即ち、支持部材６上に軸架される回転円板γは、ナツト
１４の調節により、帽状軸受座９頭頂部に対するスプリ
ング１３の反撥力が自在に加減されることにより、回転
速度調整自任に支持部材６上に枢着されることとなる。

１６は、支持部材６１側の蓋体保持部４に上下旋回自任
に枢着されると共に、支持部材６他側の蓋体保持部４に
受止され得る如く形成された把持杆、１γは、該把持杆
１９に固着される蓋板であって、これら把持杆１６及び
蓋板１γにより、開蓋・閉蓋自任の蓋体１８を形成する
ものとする。

この場合にあ−いて、図示の如く、蓋体保持部４上端部
に緩衝用キャップ１９を被嵌するのが望ましい。

ちなみに、２０は、把持杆１６を蓋体保持部４に枢着す
るピンである。

２１は、必要に応じて各蓋体保持部４・・・・・・４に
上下摺動自任に挿通されて、回転円板７周縁上に係止し
得る如ぐされた傾動防止用押圧子であって、捲線１１を
装着された本考案リールの回転円板１を回転して電線等
を捲戻し使用する際にトいて、回転円板１周縁各所を押
圧・摺動することにより、当該回転円板γの傾動を極め
て効果的に防止し得るものである。

なか、この頃動防止用押上子２１は、合成高分子物質で
成形するのが望ましい。

２２は、必要に応じて、把持杆１６を受止する蓋体保持
部４と該蓋体保持部４対応位置の把持杆１６とを係脱自
任に架橋状に連結するストッパー片であって、本考案リ
ールの保管・運搬時にトける開蓋を適宜防止し得るもの
である。

な耘、２３は、脚部２端部に被嵌される緩衝用キャップ
である。

本考案リールに嘔いては、まず把持杆１６を把持して蓋
体１８を開蓋し、電線等の捲線１１をそのままの態様で
１操作で以て捲線法止座１０に竪状に嵌挿係止し、しか
る後第６図に示す如き態様に訃いて閉蓋すれば、それだ
けで捲線のセットは完了し、巻胴部に電線等を捲取り装
着するのに相当の労力と時間を要した従来リールに比し
て、この点にむける利点は多大である。

而も、本考案リールにむいては、回転ブレーキ部１５に
より、回転速度の調整が自任である点に顕著な特色を有
し、必要により装着される傾動防止用押圧子２１により
回転円板１の傾動が効果的に防止され得る点及び捲線法
止座１０に捲線１１を竪状に嵌挿した上で蓋体１８によ
り上部を閉塞する構成よつして回動時の捲線１１の安定
が保持される点と相まって、従来リール使用時に訃いて
頻発した電線等の脱落や回転慣性によるもつれを一掃し
得、その点に訃いて特段の効果を有する。

加うるに、本考案リールにむいては、その形体よりして
上下に髄膜にも積層載置し得、前述の如く積層載置の困
難な従来リールに比して、保管時及び運搬時にむける利
便は多大であり、またその構成よりして比較的安画に製
造し得る等、凡ゆる点において牽業利用性が多大である
。

【図面の簡単な説明】

図面は回れも本考案リールの１実施例を示すものであっ
て、第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は平面図
、第４図は底面図、第５図は第１図におけるＡＡ線断面
図、第６図は使用態様を示す斜視図である。 図面中、１は下部支持杆、２は脚部、３は上部支持杆、
４は蓋体保持部、５は支軸、６は支持部材、１は回転円
板、８は軸孔、９は帽状軸受座、１０は捲線法止座、１
１は捲線、１２は螺杵、１３＆主スプリング、１４はナ
ツト、１５は回転ブレーキ部、１６は把持杆、１γは蓋
板、１８は蓋体、２１は傾動防止用押圧子、２２はスト
ッパー片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 杆体両端を下方屈曲の脚部２となす下部支持杆１及び杆
   体両端を上方屈曲の蓋体保持部４となすと共に中央部に
   支軸５を突設した上部支持杆３の両者を上下に相互固着
   してなる支持部材６、捲線１１を嵌挿・係止し得る如く
   した捲線法止座１０及び軸孔８を貫設した帽状軸受座９
   を中央部に突設して上部支持杆３上に軸架される回転円
   板７、支持部材６１側の蓋体保持部４に上下旋回自任に
   枢着されると共に支持部材６他側の蓋体保持部４に受止
   され得る如く形成した把持杆１６に蓋板１１を固着した
   蓋体１８、並びに前記支軸５先端部を延出して螺杵１２
   に形成すると共に、該螺杵１２に巻装したスプリング１
   ３を介してナツト１４により帽状軸受座９顆頂部な緊弛
   自任に押圧し得る如くした回転ブレーキ部１５より成る
   、捲線係止・捲戻し用リール。