JPS5854446Y2 - 粘着テ−プ用ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は粘着テープ用ホルダーに関し、複数の粘着テープ
を組み合せて種々形態のテープを調製できるようにした
もので、主として塗装時に塗装面と非塗装面との境界を
明確に画するために使用するマスキングテープに利用し
得るものである。

本案の実施例を添付の図面に基づいて説明する。

本体１の背板１ａには巻回された粘着テープを支持する
２本の支持杆２，３を上下平行に設け、該支持杆２，３
のそれぞれには、所定の間隔を保って複数個の粘着テー
プが支持されるようにする。

下方にある支持杆２は背板１ａに植設固定し上方にある
支持杆３は第３図に示すようにその基部を雌ネジ３ａと
し、これに螺合する雌ネジ５をノ・ンドル４を使って回
転し、よって支持杆３を進退可能とする。

支持杆２に複数の粘着テープＡ、Ａを支持するには、支
持杆２にスリーブ６を遊嵌合し、これに粘着テープＡ、
Ａの巻芯を嵌め込み、それぞれのテープが自由に繰り出
され得るようにする。

この場合、必要に応じてテープＡとテープＡとの間にテ
ープと同じドーナツ形状とした間隔体Ｃ９Ｃを間挿し、
所望の間隔を保持し得るようにする。

この間隔体は各種属みの物を用いたり、一定の比較的薄
いもの、例えば０．５關あるいは１皿程度のものを複数
個重ねて使用してもよい。

スリーブ６を貫通し、外方に突出した支持杆２の先端部
分にはナツト７を螺着し、スリーブ６が抜は落ちたり、
また、軸方向に妄動しないようにセットする。

スリーブ６の内方端には鍔６ａを形成しテープＡが内方
に移動するのを阻止し、また、スリーブ６の外方端部分
は雄ネジ６ｂとし、ここにナツト８．８を螺着し、スリ
ーブ６に複数のテープＡ。

Ａをセットする。

スリーブ６の外方端部にナツト８，８をダブルに螺着す
ることによって、所望の位置に該ナツトをロックして耘
くことができ、テープとテープの間に少許の間隙を保持
せしめ、それぞれのテープが独自に回動出来るようにセ
ットすることができる。

しかして、例えば隣接するテープが違った回転数（巻径
の大きなものと小さなものでは繰り出される速度は同じ
であっても回転数が異る）でも無理なく繰り出すことが
できる。

支持杆３に複数の粘着テープＢ、Ｂを支持するには、前
記場合と同じように支持杆３にスリーブ９を遊嵌合しナ
ツト７でこれが妄動しないようにセットする。

スリーブ９の表面には軸方向に平行な複数の突条１０，
１０を突設してあり、スリーブ９に粘着テープＢの巻芯
を嵌挿したとき該突条１０が紙管である巻芯に食指に食
い込み、テープＢがスリープ９の任意位置に定着維持さ
れるようにする。

支持杆３には、前記した支持杆２に用いたものと同じ構
造を利用してもよい。

その地図面において、１１．１１はテフロン樹脂その他
滑り易い材質で作ったガイドローラー１２はテープカッ
ターである。

作用 第４図に示すように支持杆２に支持された複数の粘着テ
ープの中から２本のテープＡ １ｔ Ａ ２を〔テープ
Ａｌ ｙＡ２は粘着面が下向きになるように支持する（
第２図）〕繰り出し、一方、支持杆３に支持されたテー
プＢ１〔テープＢ１は粘着面が下向きとなるよう支持す
る〕を繰り出し、テープＡ１．Ａ２の背面に両テープ上
に渡ってテープＢ１が粘着されるようにする。

即ち、テープＢ１は背張り用テープとなる。

しかして、第７図に示すように所定間隔Ｘとした２本の
テープＡ １ ｐ Ａ ２を背張り用テープＢ１で一体
的としたテープが自動的に調製される。

このようにして得られたテープを塗装面に粘着し、背張
り用テープＢｌだけを取り除くと被塗装面上に所定の間
隔をもって２本のマスキングテープが粘着されているた
め、その上からスプレーその他の方法によって塗装すれ
ば正確な１本の線が塗装されることになる。

塗装しようとする線の巾に相当するテープＡ□とテープ
Ａ２との間隔Ｘは間隔体Ｃの利用によって正確に、また
所望の巾に調整することができる。

実施例では、２本のマスキング用テープＡ１゜Ａ２と１
本の背張り用テープＢ１を用いているが、３本以上のマ
スキング用テープと２本以上の背張り用テープを用いて
２本以上の線引きのためのマスキングテープを調整する
こともできる。

次に第５図に示すように支持杆２に支持されているテー
プＡ３を前記場合とは逆に粘着面が上向きに繰り出され
るよう逆向きにセットし、（第２図点線）支持杆３に支
持されているテープＢ２と一緒にこれを繰り出した場合
、テープＡ３とＢ２の粘着面どうしが向い合せの状態で
繰り出され重ね代Ｙをもって重着され、一条のテープと
して繰り出される。

重ね代ＹはテープＢを支持している支持杆３を進退させ
ることによって調整することができる。

このようにして得られたテープは、例えば第８図に示す
ように、下面が粘着面であるテープＡ３の側縁を塗装面
の境界に沿って、テープだけを先にマスキング面に粘着
すれば、テープＢ２の粘着面は上方に向いているため、
養生紙Ｃを上から押し付けるだけでマスキングすること
ができる。

第６図に示すように、同じ方向に支持されたテープＡ４
．Ｂ３を繰り出した場合は重ね代Ｚをもって継ぎ合され
た一条のテープが調整されるため、複数本のテープをし
て巾広のテープを得ることができ、特に規格外の所望寸
法中のテープを得ることができる。

支持杆２またば３の内いずれか一方、・例えば支持杆３
には粘着テープが一巻だけセットできるようにしてもよ
い。

本案によれば、複数本の粘着テープを用いて種種形態の
テープを調製することができ、例えば従来極めて困難で
あったライン塗装のマスキング作業を簡単に行うことが
できるマスキングテープや、２本の片面粘着テープを向
い合せの状態でその側端縁片部を重着したマスキングテ
ープを簡単に調製することができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面の第１図ないし第６図は本案粘着テープ用ホル
ダーの実施例を示すもので、第１図は分解斜視図、第２
図は正面図、第３図は第２図の■−■線断面図、第４図
ないし第６図はそれぞれガイドローラーを省略した平面
図であり第４図は線引き用マスキングテープを調製する
状態、第５図は向い合せに重着したマスキングテープを
調製する状態、第６図は巾広のテープを調製する状態を
示すものである。 第７図は線引き用マスキングテープの使用状態を示す斜
視図、第８図は向い合せに重着したマスキングテープの
使用状態を示す断面図である。 １・・・本体、２，３・・・支持杆、３ａ・・・雌ネジ
、４・・・・・ンドル、５・・・雄ネジ、６，９・・・
スリーブ、７・・・ナツト、８・・・ナツト、１０・・
・突条、１１・・・ガイドローラー、Ａ、Ｂ・・・粘着
テープ、Ｃ・・・間隔体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻芯に巻回された粘着テープを支持する支持杆２．３を
   本体１の上下平行位置に設は粘着テープＡ、Ｂを互いに
   重着できるようにし該支持杆２゜３の双方またはいずれ
   か一方には複数の粘着テープを所定の間隔を保って支持
   せしめるとともに、支持杆２，３の双方またはいずれか
   一方を軸方向に進退し得るようにしたことを特徴とする
   粘着テープ用ホルダー。