JPS5852884Y2 - 木工機用の材料抑え調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、木工機用の材料抑え調整装置に関するもので
ある。

従来、プレナーその他の木工機において使用した送りロ
ール、チップブレーカ、プレッシャーバー等の材料抑え
は図面第２図に示す様にフレームに材料抑えの保持体を
螺合させて昇降可能とし、この保持体に下方から前記材
料抑えの吊杆を挿貫して、その保持体上に突出する部分
に材料抑えの高さ調整ナツトを設け、材料抑えとその保
持体の下端との間に前記吊杆に外装して材料抑えを加圧
するばわを挾み込んだものであったから、調整ナツトの
操作による吊杆の昇降で所望に高さを設定した材料抑え
の加圧力が不適当であるため、保持体を回して材料抑え
との間隔を増減させ、ばねの圧縮量を変化させて加圧力
調整を行うときは、保持体と共に吊杆が移動し、材料抑
えの高さを変化させてしまうため、再び調整ナツトを操
作して材料抑えの高さ調整をしなおされなければならな
い欠点があった。

本考案は、この欠点にかんがみ考案したもので、フレー
ムに材料抑えの保持体を回転自在に支持させてその上部
に回転部材を設け、該保持体に材料抑えの吊杆を下方か
ら挿貫して保持体上へ突出する部分に材料抑えの高さ調
整ナツトを螺合し、前記保持体の下部には前記吊杆に外
装して前記材料抑えを加圧させるばねの調圧ねじを螺合
し、この調圧ねじの内側に前記吊杆に設けた回り止めの
滑り溝を縦設したものであるから、調整ナツトの操作に
よる吊杆の昇降作動で所望に高さを設定されている材料
抑えの加圧が若し、不適当であるために加圧力の補正を
したいときは、回転部材により材料抑えの保持体を回せ
ば、その下部に螺合されて吊杆の回り止めにより回転を
阻止された調圧ねじが保持体の回転方向により上方又は
下方へ螺動し、抑え部材との間隔を広狭に変化させてば
ねの圧縮量を増減させるため、材料抑えの加圧力を任意
に調整することが出来て、然も、この際材料抑えは吊杆
が静止しているため、定位置に保持されて高さの変化を
些も生ずることがないものである。

又、この装置は抑え部材をフレームに対して上吊りにし
であるから、支持構造が簡単で、材料抑えの高さ及び加
圧力調整が上方から容易に出来る便利を有するものであ
る。

次に、本考案に係る木工機用の材料抑え調整装置の一実
施例を図面に付き説明すれば下記の通りである。

図中１はプレナー等の木工機におけるフレームで、後記
する材料抑えの保持体２における小径筒部３を回転自在
に嵌合し、その上部にねじ４を形成してこのねじ４にロ
ックナツト５を螺合すると共に、上端に保持体２を回す
ための回転部材６を固着しである。

７は送りロール、プレッシャーバー、チップブレーカ等
の材料抑えで、図面第１図に示す送りロールの場合はそ
のメタル８に吊杆９を取付け、この吊杆９を前記保持体
２の中心孔１０へ下方から挿貫し、吊杆９の保持体２上
へ突出する部分にねじ１１を設け、このねじ１１に材料
抑え７の高さ調整ナツト１２とその下側に位置するロッ
クナツト１３とを螺合しである。

１４は前記した保持体２の下部へ螺合した後記する加圧
ばねの調圧ねじで、その内側に前記した吊杆９の周面に
突設した回り止め１５に係合する滑り溝１６を縦設しで
ある。

１７は材料抑え７の加圧ばねで、前記吊杆９に外装して
材料抑え７と調圧ねじ１４との間に挾み込み、調圧ねじ
１４を上下に移動させて弾力調整を行うものとする。

図面第２図は従来の材料抑え調整装置を示すもので、フ
レーム１へ材料抑え７の保持体２を螺合し、この保持体
２に下方から材料抑え７の吊杆９を挿嵌して、その保持
体２上へ突出する部分に材料抑え７の高さ調整ナツト１
２を螺合させ、前記材料抑え７と保持体２との間には吊
杆９に外装した材料抑え７の加圧ばね１７を挾み込み、
前記保持体２の上部にはその回転部材６を設けたもので
ある。

本考案に係る木工機用の材料抑え調整装置の一実施例は
上記の様に構成されているから、材料抑え７の吊杆９に
おける上端のねじ１１に螺合させた調整ナツト１２を正
又は逆に回せば、このナツト１２に螺合するねじ１１が
上方又は下方へ螺動し、吊杆９を上昇又は下降させてそ
の下端に支持させた材料抑え７の高さを変化させるから
、この操作により所望の材料抑え７の高さが得られたと
き、ロックナツト１３を締めて吊杆９を固定して材料抑
え７の高さ設定をした後、材料抑え７の下に材料を供給
し、この材料抑え７により材料に与えられる加圧力が若
し過不足の場合は、回転部材６により保持体２を正又は
逆に回すと、その下部に螺合させた調圧ねじ１４が内部
に設けた滑り溝１６に吊杆９の回り止め１５が係合して
調圧ねじ１４の回転を阻止しているため、調圧ねじ１４
は保持体２の回転方向に応じて上方又は下方へ螺動し、
材料抑え７との間隔を拡げたり狭めたりして加圧ばねの
圧縮量を変化させるため、材料抑え７の加圧力を自由に
変化させることが出来るが、材料抑えの高さは全く変化
することがないものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る木工機用の材料抑え調整装置の一実
施例を示すもので、第１図は縦断正面図。 第２図は従来装置の縦断側面図である。 尚、図中 １はフレーム、２は保持体、６は回転部材、
７は材料抑え、１２は高さ調整ナツト、９は吊杆、１７
は加圧ばね、１４は調圧ねし、１５は回り止め、１６は
滑り溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームに材料抑えの保持体を回転可能に支持させてそ
   の上部に回転部材を設け、該保持体に材料抑えの吊杆を
   下方から挿貫してその保持体上へのぞく部分に前記材料
   抑えの高さ調整ナツートを螺合し、前記保持体の下部に
   は前記吊杆に外装して前記材料抑えを加圧させるばねの
   調圧ねじを螺合し、この調圧ねじの内側に前記吊杆に設
   けた回り止めの滑り溝を縦設したことを特徴とする木工
   機用の材料抑え調整装置。