JPS5852721B2 - 圧延機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は圧延機に関し、この圧延機においては、単ス
トランド製品を圧延する二群のロールスタンドがブロッ
ク形式に配置され、一群のロールスタンドのロール軸は
、他群のロールスタンドのロール軸に対して９０°偏位
し、製品が圧延パスラインに沿ってロールスタンドから
ロールスタンドへ進行するにつれて、製品をねじらなく
てもよいものである。

この種の圧延機は、現在当業者には公知であり、たとえ
ば米国再発行特許第２８１０７号、第３７７６０１４号
、第３６１００１４号および英国特許第１２８１４０４
号に開示されている。

これらの圧延機の各駆動装置は、それぞれ前記各ロール
スタンド群のための一対の伝動軸を備えている。

伝動軸は、圧延パスラインに平行で、ギヤーボックスに
より共通の動力源に連結されている。

各対のロール軸は、関連する一対の中間駆動軸を備えて
いる。

この中間駆動軸は相互に連結されるとともに、ギヤーク
ラッチによりロール軸に連結され、モして各対の一方の
中間駆動軸は、その関連する伝動軸にベベルギヤーによ
り連結されているＯ この種の駆動装置は、たとえば棒鋼の圧延のような高速
の用途にとくに適しているが、それに限られるというこ
とはない。

しかしながら、作業速度が比較的遅い非鉄製品の圧延の
ような他の目的のためには、この種の駆動装置は、ある
場合には不必要にも複雑で経費がかかると考えられるが
、それは大部分中間駆動軸対とこれに関連するギヤーク
ラッチと、多数の伝動軸と、中間駆動軸および多数の伝
動軸の支持に必要な莫大な数のベアリングとをやや広範
囲に使用するからである。

作業の信頼性と維持の容易性を損なわずに、必要な設計
の簡素化と製作の経済化を達成することは、これまで可
能とは考えられていなかった。

したがって、この発明の第１目的は、作業の確実性と維
持の容易性を損なわずに、前記形式の圧延機のために、
比較的簡単で経済的な駆動方式を提供することにある。

この発明のもう１つの目的は、多数のギヤーユニットの
相互に連結した人力軸により形成する単駆動ラインと、
前記ギヤーユニットの出力軸と各ロール対のロール軸間
を直接連結し、これにより中間駆動軸の使用を省略する
ことを特徴とする前記形式の圧延機用駆動方式を提供す
ることにある。

この発明のさらに他の目的は、各ロール軸対間の駆動連
結部におけるギヤーユニットおよび中間駆動軸と、圧延
パスラインに平行な駆動ラインを排除することにある。

この発明の前記およびその他の目的と利点は、添付図面
を用いて行なう以下の説明においてさらに明白となるで
あろう。

さて、添付図面について説明すると、二群のロールスタ
ンド１２と１４がブロック形式で一体的なベットプレー
ト１６上に配置され、圧延パスラインＰに沿って単スト
ランド製品を圧延する圧延機が総括的に１０で示されて
いる。

第３図に最も良く図示されているごとく、ロールスタン
ド１２は、標準ロールおよび歯車ハウジング２２の垂直
に配置された平行なロール軸２０ａ 、２０ｂの端部に
片持式のロールディスク１Ｂ、１８が取り付けられてい
る。

各ロールスタンド１２においては、歯車ハウジング２２
がベッドプレート１６に２６において固着されている。

第４図に示すごとく、他のロールスタンド１４は、それ
ぞれ水平に段のついた支持面２８を有し、支持面２Ｂに
標準ロールおよび歯車ハウジング２２が２６において固
着されている。

また、ロールスタンド１４は、水平に配置されたロール
軸２０ａ 、２０ｂ上に片持式のロールディスク３０゜
３０を備えている。

ロールスタンド１２，１４とこれらの垂直および水平の
ロールディスク１８゜３０との配置により、製品はねじ
れることなく、圧延パスラインＰに沿ってロールスタン
ド１２からロールスタンド１４に進行することができる
。

しかしながら、ロールスタンド１２，１４のロール軸２
０ ａ 、２０ ｂは、それぞれここに例示したごとく
、垂直および水平に配置される必要がないことが理解さ
れるであろう。

ロールスタンド１２．１４のロール軸：２ｏａ、２０ｂ
は、相互に９００偏位している限り、垂直および水平に
対し、たとえば４５°など適宜な角度で傾斜していても
よい。

さて、圧延機１０から取り外された典型的な標準ロール
と歯車ハウジング２２の断面を示す第５図および第６図
から明白なごとく、ロール軸２０ａは、ハウジング端板
３６．３Ｂに支持された非回転同心スリーブ３４内に収
容されるスＩＪ−ププッシュ３２間の固定軸のまわりに
回転するように支承されている。

対照的に、ロール軸２０ｂは、同じハウジング端板３６
，３８に回転自在に支持された偏心スリーブ４０内に収
容される同様なスリーブブツシュ３２に支承されている
。

偏心スリーブ４０は、スピンドル５０上のねじ部４Ｂと
係合するナツト４６を支持する横部材４４により相互に
連結された横アーム４２を備えている。

したがって、スピンドル５０の回転は、偏心スリーブ４
０を回転し、そして順次ロール軸２０ａの回転軸に対し
ロール軸２０ｂの回転軸を調節することとなる。

これにより、対となっているロールディスク１８または
３０間の間隔は、圧延機１０の作業前と作業中の両方で
調節することができる。

固定されたロール軸２０ａは、それぞれ調節自在のロー
ル軸２０ｂ上のギヤー５４と噛み合うギヤー５２を取り
付けている。

ギヤー５２．５４間の噛合関係は変えられるが、ロール
の間隔調節により不利にされるようなことはない。

従動スプロケットホイール５６ば、固定されたロール軸
２０ａの１端部に取り付けられ、ロール軸２０ａととも
に回転する。

歯車ハウジング２２がロールスタンド１２に取り付けら
れる場合、従動スプロケットホイール５６は水平に配置
され、また歯車ハウジング２２がロールスタンド１４に
取り付けられる場合、従動スプロケットホイール５６は
垂直に配置される。

ロールスタンド１２，１４は、それぞれギャーユニツＦ
５８ ａ 、５８ ｂを備えている。

各ギヤーユニット５８ ａ ｔ ５８ ｂは、関連する
ロールスタンド１２，１４のロール軸２０ａ、２Ｑｂに
平行な出力軸６６上のウオームギヤー６４と噛み合うウ
オーム６２を取り付けた入力軸６０を備えている。

入力軸６０と出力軸６６とは、相互に直角に配置されて
いる。

ギャーユニツ）５８ａ＞５８ｂの入力軸６０は、圧延パ
スラインＰに平行な単駆動ラインＤに沿って６８で示す
カップリングにより相互に連結されている。

ギャーユニツ）５８ａ。５８ｂは、すべて、たとえばモ
ーター７０のような共通の動力源により駆動され、ギヤ
ーユニット５８ａ、５８ｂの連続比は段階的に累進し、
製品が圧延機１０を通過するにつれてその速度を増大す
るようになっている。

ギヤーユニット５８ａ。５８ｂの出力軸６６ば、その端
部に駆動スプロケットホイール７２を備えている。

ギヤーユニット５８ａの出力軸６６は、ロールスタンド
１２のロール軸２０ ａ ｔ ２０ ｂに平行であり、
また同様にギヤーユニット５８ｂの出力軸６６ば、ロー
ルスタンド１４のロール軸２０ａｔ２０ｂと平行である
。

ギヤーユニット５８ａ、５８ｂの駆動スプロケットホイ
ール７２は、無端可撓チェーン７４により、関連するロ
ールスタンド１２．１４の従動スプロケットホイール５
６に連結されている。

第７図に最も良く図示されているごとく、各無端可撓チ
ェーン７４ば、枢動自在に調節されるレバー７８の端部
に取り付けられたアイドルスプロケット７６により緊張
されている。

したがって、前記装置は、多数９有利な特徴を具体化し
ていることが明白である。

まず始めに、単駆動ラインＤに沿ってギヤーユニット５
８ａ。

５８ｂをすべて配置することにより、従来公知の装置に
おける多重駆動ラインを相互に連結するために要する種
類の連結ギヤーボックスを設ける必要がなくなる。

連結ギヤーボックスを排除することは、顕著なコスト節
減となる。

さらにコスト節減は、従動スプロケットホイール５６お
よび駆動スプロケットホイール７２と無端可撓チェーン
７４により、ギヤーユニット５８ａ、５８ｂの出力軸６
６を固定されたロール軸２０ａに連結すれば実現される
。

この装置は、中間駆動軸、ギヤークラッチおよび関連す
るベアリング等すべて比較的高価な構成部品を設ける必
要がない。

チェーン駆動装置は、構成部品の互換性を制限したり、
または一切複雑化したりすることはない。

ロール軸２０ ａ 、２０ ｂとその噛合ギヤーは、そ
のロール間隔調節装置とともに、標準の歯車ハウジング
２２内に格納され、この歯車ハウジング２２は、ロール
スタンド１２にせよ、ロールスタンド１４にせよ、いず
れかのロールスタンド上で圧延機１０に沿う多数の位置
に互換自在に取り付けられる。

歯車ハウジング２２を交換する必要がある場合、無端可
撓チェーン７４の緊張は、アイドルスプロケット７６を
適当に調節すれば緩められる。

その後、無端可撓チェーン７４は従動スプロケットホイ
ール５６から分離され、そして固着具２６を取り除いた
後、歯車ハウジング２２は簡単に持ち去られ、他の歯車
ハウジング２２と取り換えられる。

前記により、ある変更と変形が当業者には可能であろう
。

たとえば、ある情況下においては、前記に開示したスプ
ロケットホイールとチェーンを滑車装置とベルトに変え
ることができる。

与えられたブロック内のロールスタンドの数と角度配置
を変えて、作業条件に合わせることもできる。

この発明の精神と範囲から逸脱せずに、開示のために選
んだ本実施例の前記、その他−切の変更と変形は、すべ
てこの発明に包含されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、保護フードや遮蔽物がなく、内部の構成部分
をさらに明示するために数部分を除去したこの発明を実
施した圧延機の平面図である。 第２図は、同じく数部分を除去した第１図に示す圧延機
の側面図である。 第３図および第４図は、保護フードや遮蔽物を備えた第
２図の３−３線および４−４線に沿った拡大断面図であ
る。 第５図は、典型的なロールと歯車ハウジングの拡大断面
図である。 第６図は、第５図の６−６線に沿った断面図である。 第７図は、第３図の７−７線に沿った概略的な断面図で
ある。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、１０・・・・・
・圧延機、１２，１４・・・・・・ロールスタンド、１
８・・・・・・ロールディスク、２０ａ、２０ｂ・・・
・・・ロール軸、２２・・・・・・歯車ハウジング、３
０・・・・・・ロールディスク、３２・・・・・・スリ
ーブブツシュ ３４・・・・・・スリーブ、５２，５４
・・・・・・ギヤー、５６・・・・・・従動スプロケッ
トホイール、５８ａｔ５８ｂ・・・・・・ギヤーユニッ
ト、６０・・・・・・入力軸、６２・・・・・・ウオー
ム、６４・・・・・・ウオームギヤー、６６・・・・・
・出力軸、７２・・・・・・駆動スプロケットホイール
、７４・・・・・・無端可撓チェーン、Ｐ・・・・・・
圧延パスライン、Ｄ・・・・・・単駆動ライン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 圧延パスラインＰに沿って整列する多数のロールス
   タンド１２．１４を備え、前記各ロールスタンド１２．
   １４がそれぞれ一対のロールディスク１Ｂ、３０を取り
   付けた一対の平行なロール軸２０ａ ｔ ２０ｂを備え
   、少なくともいくつかの前記各ロールスタンド１２のロ
   ール軸２０ａ。 ２０ｂが他の前記各ロールスタンド１４のロール軸２０
   ａ 、２０ ｂに対し角度的に偏位し、製品が圧延パ
   スラインＰに沿い前記ロールスタンド１２から前記ロー
   ルスタンド１４に進行につれて製品をねじる必要がない
   ようにした圧延機において、前記各一対のロール軸２０
   ａ ＞ ２０ ｂに取り付けられ、その間の駆動連結
   部を構成する噛合ギヤ一部材と、前記各一対の一方のロ
   ール軸２０ａに連結された従動ホイールと、それぞれ入
   力軸６０と出力軸６６とを備え、前記出力軸６６が前記
   出力軸６６と関連する前記各ロールスタンド１２゜１４
   のロール軸２０ａ、２０ｂに平行であり、かつ駆動ホイ
   ールを備えた前記各ロールスタンド１２．１４用のギヤ
   ーユニット５８ａ、５８ｂと、前記駆動ホイールおよび
   前記従動ホイールを連結する無端可撓部材からなり、前
   記ギヤーユニット５８ ａ 、５８ ｂの入力軸６０が
   圧延パスラインＰに平行な単駆動ラインＤに沿って相互
   に連結され、共通の動力源により駆動されることを特徴
   とする・圧延機。 ２、特許請求の範囲１に記載の発明にして、前記駆動ホ
   イールおよび前記従動ホイールがスプロケットを備え、
   前記無端可撓部材が前記スプロケットと係合できるチェ
   ーンからなることを特徴とする・圧延機。 ３ 特許請求の範囲１に記載の発明にして、前記各対の
   一方のロール軸２０ａが固定軸のまわりで回転し、前記
   各対の他方のロール軸２０ｂが調節自在で、かつ前記各
   ロール軸２０ａ 、２０ｂに取り付けた前記ロールディ
   スク１Ｂ、３０の間の間隔を変化可能にし、前記従動ホ
   イールが固定軸のまわりに回転する前記ロール軸２０ａ
   に連結されたことを特徴とする・圧延機。 ４ 特許請求の範囲１に記載の発明にして、前記ギヤー
   ユニット５８ ａ 、５８ ｂの入力軸６０および出力
   軸６６が相互に直角に配置され、ウオームギヤー６４と
   ウオーム６２により相互に連結されていることを特徴と
   する・圧延醜 ５ 特許請求の範囲１に記載の発明にして、さらに前記
   各対の一方のロール軸２０ｂを前記各対の他方のロール
   軸２０ａに対して移動して前記各ロール軸２０ａ＞２０
   ｂに取り付けた前記ロールディスク１８．３０の間の間
   隔を変化する調節部材を備え、前記各ロール軸２０ａ、
   ２０ｂと、前記噛合ギヤ一部材と、および前記調節部材
   とが前記各ロールスタンド１２，１４上に互換自在に取
   り付けられる歯車ハウジング２２内に格納される標準組
   立体を備えたことを特徴とする・圧延機。