JPS5852166Y2 - ガス買換機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、食品等の内容物を充填した小袋または中袋内
の空気を不活性ガスに能率的に連続的にガス置換を行な
うガス置換機である。

従来から袋内の残存ガスを不活性ガスに置換し、内容物
を長期間保存する包装方法において、チャンバーを用い
た包装機が一般的に用いられてきた。

しかしながらチャンバーを用いた包装機は、使用するガ
スの無駄が大きく、また用いるチャンバーの大きさによ
って、包装袋の大きさが限定されてしまい、小袋、中袋
では効果的にガス置換包装が行なうことができず、大き
い袋の使用に限られてしまった。

また包装袋に置換口を設けてガス置換を行なう装置があ
った。

この置換方法では、袋に特別の置換装置を設けるための
特殊な加工を施す必要があった。

本考案は、小袋、中袋でも内容物の充填、脱気、ガス置
換、密封を連続的に行なうガス置換包装機において用い
るガス置換機で、ガス置換時に使用する不活性ガスを無
駄なく使用できるガス置換機を得ることを目的とする。

本考案は、第１図に示すように間欠的に回転する円形の
機体１の周囲に袋供給部４、袋へ内容物を充填する充填
部５、袋の一部に欠損部を残してシールする口部シール
部６、欠損部よりノズルおよびノズル誘導管を挿入して
ガス置換を行なうガス置換部７，８，９、ノズルおよび
ノズル誘導管を引き抜く引戻部１０、ガス置換終了後、
袋の口部をシールする密封部１１．およびこのように充
填、置換、密封された袋を移動させる移動部２０よりな
るガス置換包装機のガス置換部において用いるガス置換
機である。

このガス置換部において用いるガス置換機は、第５図お
よび第６図に示すノズル部と第７図および第８図に示す
機体１に設置したアタッチメントからなる。

ノズル部は、第５図および第６図に示すように内部に導
管部１４を有するノズル１３、該ノズル１３の上部にア
タッチメント挿入口３６、該アタッチメント挿入口３６
の口部に開閉する遮へい板２７およびノズルの下端には
フィルター２３、また下部には、２つのＯ−リング１７
．１７を介して上下摺動可能なノズル誘導管１４を設け
てなる。

そして、アタッチメント挿入口３６の周囲にはアタッチ
メントの着脱の時の密封性を保つためのパツキン２４、
導管部３５には、遮へい板２７を元の位置に戻すスプリ
ング２５が設けられている。

アタッチメントは、第５図、第６図に示されたノズル１
３の挿入口３６に結合する。

アタッチメントは、第７図および第８図に示すように円
筒状の導管内が脱気パイプ３３、ガス噴出パイプ３４と
このパイプの作動を切換弁２６およびこの導管の前部に
切換弁２６を作動させる電磁石２８．２８を内蔵した作
動部３７および該作動部３７の前端に連管に連通した円
錐状の突出部３８からなる。

この突出部３８の中間には、ガスの通気孔１８、この通
気孔１８を開閉するための先端に遮へい板２７に接触板
１９を有する開閉弁３９を突出部３８内部に有する。

また突出部３８と作動部３７の接続部分にノズルの挿入
口と同じ径でパツキン２４と密定するパツキン２４を設
けてなる。

そしてノズル部とアタッチメントは、脱気、ガス置換時
には、第９図に示すように、アタッチメント作動部に連
結したエアシリンダー３１により移動させ、アタッチメ
ントの突出部３８までノズル部の挿入口３６に挿入し、
アタッチメントの先端の接触板１９が、ノズルの遮へい
板２６を開き、同時に突出部の通気孔が開いた状態で結
合する。

本考案のガス置換機は、例えば第２図に示したノズル誘
導管を挿入できる巾の欠損部１２を残してシールした袋
でも使用でき、第３図に示すように袋の欠損部１２にノ
ズル１３が摺動できるノズル誘導管１４を挿入し、外側
から袋の欠損部１２の部分をノズルロ押え１５で押え、
ノズル１３を袋内部まで下降させ、ガス置換作業を行な
う。

そして密封部１１においては、第４図に示すように、欠
損部１２にノズル誘導管を挿入した状態でノズル１３を
上昇させ欠損部１２の部分に密封シール１６を施すこと
ができる。

本考案のガス置換機は、ノズル部とアタッチメントが分
離可能で、アタッチメントは袋が移動中は、離れた状態
でノズル１３の遮へい板２７が閉じられ、外気と遮断さ
れている。

本考案のガス置換機は、以上のような構成からなるので
、容量が小さい袋でも、袋の欠損部がノズルの幅より大
きければ、ノズル部のノズル誘導管を挿入したままガス
置換を行なうことができ、ガス置換終了後もそのままの
状態で密封することができ、置換した不活性ガスの散逸
を防ぐことができる。

またノズル部とアタッチメントが必要時のみ結合し、そ
の他の時は、分離した状態を保つことができるので、小
型で必要回数だけノズル部とアタッチメントが結合する
だけで、目的とするガス置換作業が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のガス置換機を用いる包装機の説明図、
第２図は本考案のガス置換機に使用できる袋の１例を示
す説明図、第３図はノズル部を袋に挿入した状態を示す
説明図、第４図はノズルを引き戻した状態の説明図、第
５図はノズル部の側面図、第６図はノズル部の背面図、
第７図はアタッチメントの側面図、第８図はアタッチメ
ントの立面図、第９図はノズル部とアタッチメントが結
合された状態の説明図である。 １・・・・・・機体、４・・・・・・袋供給部、５・・
・・・・充填部、６・・・・・・口部シール部、７，８
，９・・・・・・ガス置換部、１０・・・・・・引戻部
、１１・・・・・・密封部、１２・・・・・・欠損部、
１３・・・・・・ノズル、１４・・・・・・ノズル誘導
管、１７・・・・・・ＯＩＪング、１９・・・・・・接
触板、２０・・・・・・移動部、２６・・・・・・切換
弁、２７・・・・・・遮へい板、３３・・・・・・脱気
パイプ、３４・・・・・・ガス噴出パイプ、３５・・・
・・・導管部、３６・・・・・・挿入口、３９・・・・
・・開閉弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に導管部を有するノズルの上部にアタッチメント挿
   入口、該挿入口には開閉する遮へい板、下端にフィルタ
   ーおよび下部に円筒状で上下摺動可能なノズル誘導管を
   設けたノズル部と円筒状の導管、該導管内に脱気パイプ
   、ガス噴出パイプおよび切換弁を有し、かつ該導管の前
   部に切換弁を作動させる電磁石を内蔵した作動部、該作
   動部の前端に導管に連通し、しかも中間に通気孔を有す
   る円錐状の突出部とからなるアタッチメントからなり、
   前記ノズルの挿入口にアタッチメントの突出部が着脱自
   在に結合するガス置換機。